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第一章「冒険者編」
第十九話「サシャとルナの魔法」
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露店街で宴のための手土産を選ぶ事にした。リーシャ村産の芋から作ったお酒を見つけたので、上等の物を一本購入した。十五歳で成人を迎えたのだから、今日の宴でお酒を飲んでみようか。手土産も準備出来たので、俺はルナを連れて町の外に出る事にした。
自分自身の戦い方を編み出さなければならない。キングの様に強力な魔法は使えないだろうが、スケルトンとの戦闘で、武器に魔力を込める感覚も習得出来た。自分だけの魔法を作り出す事が出来れば良いのだが……。
ルナをユニコーンに乗せて、暖かい森の中を進む。途中でスケルトンと出くわしたが、魔力を込めた突きを放って討伐した。新たな魔法を生み出すのなら、土の魔法が良いのでは無いだろうか。俺は十五歳まで農業に携わっていた。毎日触っていた土なら自由に制御できると思う。早速新しい魔法を練習してみよう。
廃坑の入り口に来ると、ルナをユニコーンから降ろした。ここでキング達を待ちながら新たな魔法を創造しよう。地面に手を触れて魔力を感じ取る。やはり俺と土は相性が良いのだろう、大地から暖かな魔力が体に流れる。土から魔法を作り出す……仲間を守るための壁を作ってみようか。大地に魔力を込めると、目の前には背の高い石の壁が出現した。
魔法が使えた! 魔法とは通常、魔導書を用いて習得すると以前書物で読んだ事があるが、自分自身の魔力の波長と近い素材なら、自在に作り出す事も出来るとも書いてあった。魔力を放出して土を制御するだけで、自在に形を作る事が出来る。俺は土の壁を作り出す魔法を、アースウォールと名付けた。
「ルナ、これが俺の新しい魔法だよ。魔法が使えた!」
「凄いね。ルナも魔法を見せてあげる」
ルナは土の壁に左手を向けると、風の魔力が炸裂した。ルナの左手には強い風が発生し、風の中から弓が現れた。魔力から作られた弓を射ると、紫色の矢が放たれた。ルナが放った魔法の矢は土の壁をいとも簡単に貫いた。
「今のがウィンドアローだよ」
「ハーピーの固有魔法か。凄い力だね」
俺は再び土の壁を作り上げた。今度は負けられない。生まれたばかりのルナに負けるなんて悔しいからな。体内から魔力を放出し、土を作り出して壁を作る。ルナはサーペントのレイピアを抜くと、レイピアを頭上高く掲げた。目を瞑って精神を集中すると、剣を包み込む様に強烈な風の魔力が発生し、サーペントの魔力がルナの魔力に融合した。
ルナがレイピアを振り下ろすと、紫色の魔力から作られた刃が発生した。三日月状の刃は土の壁をいとも簡単に切り裂くと、木々をなぎ倒しながら遥か彼方まで飛んで行った。
きっと今の魔法がウィンドカッターなのだろう。やはり幻魔獣とは人間を凌駕する魔法能力の持ち主なのだ。一体で国一つを滅ぼす力を持つのだから、俺の様な村人上がりの冒険者が敵う相手ではないだろう。何だか虚しくなってきたが。だが、俺は自分自身の戦い方を追求するまでだ。他人と比較する必要はない。自分に出来る努力をすれば良い。
暫く土の壁を作る練習を続けていると、キング達が戻ってきた。キングに新たな魔法を披露すると、彼は俺を抱きしめて賞賛してくれた。ルナが楽しそうに土の壁を破壊すると、キングは寂しそうな表情を浮かべた。
それから俺はキングに宴に招待された事を伝えた。宴に参加するメンバーは、俺、キング、ルナ、ゲルストナーだ。ユニコーンとスケルトン達には留守番を頼もう。廃坑の前で魔法の練習をしてから宿に戻ると、シンディさんが退屈そうに俺の帰りを待っていた。
「サシャ、宴の迎えに来たよ。ずっと待ってたんだからね」
「シンディさん、わざわざありがとうございます!」
「良いのよ……サシャに会いたかっただけだから」
「それでは行きましょうか。ユニコーン、スケルトン達、直ぐに戻るからね」
俺はスケルトン達にお金を渡し、宿で食事をするようにと伝えると、彼等は楽しそうに宿に入って行った。シンディさんに案内されて宴の会場に向かうと、会場には多くの冒険者や町の人達が集まっていた……。
自分自身の戦い方を編み出さなければならない。キングの様に強力な魔法は使えないだろうが、スケルトンとの戦闘で、武器に魔力を込める感覚も習得出来た。自分だけの魔法を作り出す事が出来れば良いのだが……。
ルナをユニコーンに乗せて、暖かい森の中を進む。途中でスケルトンと出くわしたが、魔力を込めた突きを放って討伐した。新たな魔法を生み出すのなら、土の魔法が良いのでは無いだろうか。俺は十五歳まで農業に携わっていた。毎日触っていた土なら自由に制御できると思う。早速新しい魔法を練習してみよう。
廃坑の入り口に来ると、ルナをユニコーンから降ろした。ここでキング達を待ちながら新たな魔法を創造しよう。地面に手を触れて魔力を感じ取る。やはり俺と土は相性が良いのだろう、大地から暖かな魔力が体に流れる。土から魔法を作り出す……仲間を守るための壁を作ってみようか。大地に魔力を込めると、目の前には背の高い石の壁が出現した。
魔法が使えた! 魔法とは通常、魔導書を用いて習得すると以前書物で読んだ事があるが、自分自身の魔力の波長と近い素材なら、自在に作り出す事も出来るとも書いてあった。魔力を放出して土を制御するだけで、自在に形を作る事が出来る。俺は土の壁を作り出す魔法を、アースウォールと名付けた。
「ルナ、これが俺の新しい魔法だよ。魔法が使えた!」
「凄いね。ルナも魔法を見せてあげる」
ルナは土の壁に左手を向けると、風の魔力が炸裂した。ルナの左手には強い風が発生し、風の中から弓が現れた。魔力から作られた弓を射ると、紫色の矢が放たれた。ルナが放った魔法の矢は土の壁をいとも簡単に貫いた。
「今のがウィンドアローだよ」
「ハーピーの固有魔法か。凄い力だね」
俺は再び土の壁を作り上げた。今度は負けられない。生まれたばかりのルナに負けるなんて悔しいからな。体内から魔力を放出し、土を作り出して壁を作る。ルナはサーペントのレイピアを抜くと、レイピアを頭上高く掲げた。目を瞑って精神を集中すると、剣を包み込む様に強烈な風の魔力が発生し、サーペントの魔力がルナの魔力に融合した。
ルナがレイピアを振り下ろすと、紫色の魔力から作られた刃が発生した。三日月状の刃は土の壁をいとも簡単に切り裂くと、木々をなぎ倒しながら遥か彼方まで飛んで行った。
きっと今の魔法がウィンドカッターなのだろう。やはり幻魔獣とは人間を凌駕する魔法能力の持ち主なのだ。一体で国一つを滅ぼす力を持つのだから、俺の様な村人上がりの冒険者が敵う相手ではないだろう。何だか虚しくなってきたが。だが、俺は自分自身の戦い方を追求するまでだ。他人と比較する必要はない。自分に出来る努力をすれば良い。
暫く土の壁を作る練習を続けていると、キング達が戻ってきた。キングに新たな魔法を披露すると、彼は俺を抱きしめて賞賛してくれた。ルナが楽しそうに土の壁を破壊すると、キングは寂しそうな表情を浮かべた。
それから俺はキングに宴に招待された事を伝えた。宴に参加するメンバーは、俺、キング、ルナ、ゲルストナーだ。ユニコーンとスケルトン達には留守番を頼もう。廃坑の前で魔法の練習をしてから宿に戻ると、シンディさんが退屈そうに俺の帰りを待っていた。
「サシャ、宴の迎えに来たよ。ずっと待ってたんだからね」
「シンディさん、わざわざありがとうございます!」
「良いのよ……サシャに会いたかっただけだから」
「それでは行きましょうか。ユニコーン、スケルトン達、直ぐに戻るからね」
俺はスケルトン達にお金を渡し、宿で食事をするようにと伝えると、彼等は楽しそうに宿に入って行った。シンディさんに案内されて宴の会場に向かうと、会場には多くの冒険者や町の人達が集まっていた……。
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