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第一章「冒険者編」
第二十二話「旅の生活と造形魔法」
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スラッシュはキングから教わって習得したが、接近戦闘ならルナやゲルストナーの方が遥かに強いだろう。魔法に関してもキングには敵わない。俺が強くなるには、土を応用した強力な魔法を作り出す必要がある。アースウォールは防御の手段として有効だが、守るだけでは戦闘にならない。
「どうしたの? 考え事?」
「ちょっと戦い方を考えていたんだよ。強くなりたいからね」
「サシャの事はルナが守るよ。だから心配しなくても大丈夫」
「ありがとう、ルナ」
生まれたばかりのルナに守られるのは複雑な気分だが、ルナは確かに強い。幻魔獣を凌駕する力を身に付けるには、ひたすら己を鍛えるしか無いだろう。仲間が寝ている時間を使って、徹底的に体を鍛え、魔法を学ぶ。
森林地帯をゆっくりと進みながらアルテミス王国を目指す。アルテミス王国までは片道約三ヶ月の距離だが、俺達は特に急いでいる訳でもないので、明るい時間には移動をし、日が暮れると早めに野営をする事にした。
今日も移動を終えて野営の準備を始めた。ゲルストナーが料理をし、キングは見張りをしている。ルナは特に何もしてないない。ゲルストナーから料理を習ったり、キングと一緒に見張りをしている事が多い。俺は旅の計画を考えたり、新しい魔法等を考えている。
日中は馬車で移動をし、夜は野営をする生活は意外と疲れる。夜はただ堅い土の上に毛布を敷いて寝るだけだ。体が汚れても水を含ませたタオルで拭くだけで、もう一週間も風呂に入っていない。たまに川で行水をする事があるが、毎日川を見つけられる訳でもない。
俺は旅の生活を快適にする方法を探す事にした。土の魔法で更に野営を快適にする方法はないだろうか? 毎晩、屋根すらない場所で眠るのは精神的にもかなり疲れる。空から魔物の奇襲を受けた事もあるからか、安心して眠れない。上空からの奇襲の際には、ルナがウィンドアローを使って撃退してくれる。やはり俺はルナに守られているのだろうか。
俺の力で仲間達を守れるようになりたい。土の魔法を応用して、簡易的な家を作るのはどうだろうか。これは良いアイディアだ。土なら自由に形を作る事が出来る。冒険者を夢見てリーシャ村を旅立った農民の俺が、今では魔法で家を作ろうとしている。人生はどうなるか分からないな……。
「皆。これから家を作るよ」
「家だって? どうやって作るんだ?」
「土の魔法で簡易的な家を作るつもりだよ。魔法の練習にもなるし、将来、装備を作るつもりだから、造形の練習もしたいし」
「確かに、土の魔法で家を作る事は可能だろうが、形が複雑になれば魔力の消費量は増える」
「魔法の練習にはうってつけだと思うんだ。早速取り掛かってみるよ」
「うむ。完成したら今日は宴にしよう。美味い料理を用意しておくよ」
俺は早速作業に取り掛かった。まずはアースウォールでドーム状の家を作る。それからベッドを設置した。硬い土で出来たベッドだが、凹凸のある草の上で眠るよりは疲れが取れるだろう。天井には煙突を付け、小さな浴室を家の隣に設置した。
「随分立派な家が出来たな。素材が石なら最高だったんだが」
「石はまだ扱えないんだよ。俺は昔から土を触っていたから、土なら自由に使えるみたいなんだ」
「うむ。だがこの家は良い。雨風を凌げるだけでも旅が随分楽になるだろう」
防御をするために編み出したアースウォールが家作りに役立つとは思わなかった。魔法は無限の可能性を秘めているのだろう。アースウォールの魔法を応用すれば、きっと攻撃魔法にもなるに違いない。
新居での宴を楽しむと、俺は寝るまでの間に魔法の訓練を行った。訓練の内容は、俺が作り上げた土壁にルナが魔法攻撃を仕掛ける。シンプルな訓練だが、まだ一度もルナの魔法を防ぎきれた事は無い。俺とルナが訓練をしている隣では、キングとゲルストナーも訓練を行っている。どうやらゲルストナーがキングに戦士の戦い方を教えてるみたいだ。
戦士が好んで使うハックという剣技は、魔力を放出させながら鋭い突きを放つ技だった。魔力が高ければ剣の威力が上がるのだとか。武器を構えた動作から隙の無い一撃を、最短距離で相手に喰らわせる技だ。
暫く訓練を続けると、魔力を全て使い果たしてしまったので、今日の訓練を終える事にした。結局一度もルナの魔法を防ぐ事が出来なかった。寝る前に防具を点検し、鞄の中身を整理する。以前手に入れた指環と腕輪をルナに渡そうか。これはルナが大人になったら渡そうと考えていた物だ。
「ルナ、良い物をあげるよ。おいで」
「本当? 何をくれるの?」
「手を出してごらん」
と言って俺はルナの手に指環と腕輪を嵌めた。ルナは嬉しそうに微笑むと、俺の胸に顔を埋めた。ルナの美しい髪を撫でると、彼女は何度もお礼を言った。訓練を終えたキングが寂しそうに俺を見つめている。
「キングには俺が装備を作るからね」
「ホント?」
「ああ。約束だよ」
そろそろキングの装備作りを始める事にしよう。それから俺は寝る前にルナを風呂に入れる事にした。あらかじめ浴槽に水を溜めて、キングのヘルファイアで温める。ルナは躊躇せずに服を脱ぐと、浴槽に飛び込んだ。まだ風呂の入り方も知らないのだろう。髪や体を洗う意味も分かっていないので、基本的には俺がルナの体を洗う事にしている。
ルナの豊かな胸に石鹸を付け、全身を綺麗に洗う。なるべくルナの体を見ないようにしているが、洗うためにはどうしてもルナを見なければならない。魔物相手に興奮してはいけない……相手は魔物なんだ。しかし、どう見ても人間にしか見えない、美しく成長したルナの体は刺激が強すぎる。
風呂から上がると、ゲルストナーが葡萄酒を飲んでいたので、俺はゲルストナーと共に葡萄酒を頂いた。一時間ほどお酒を飲むと、すぐに酔いが回ってきたので、俺はルナと共に眠る事にした。ルナは卵の頃からの習慣なのか、俺が抱いていないと決して眠る事はない。ルナのしなやかな体を抱きしめると、彼女の豊かな胸が俺の胸板に当たった。興奮して眠れそうにないな……ルナは眠たそうに目を瞑ると、俺の体を抱きしめながら眠りに就いた……。
「どうしたの? 考え事?」
「ちょっと戦い方を考えていたんだよ。強くなりたいからね」
「サシャの事はルナが守るよ。だから心配しなくても大丈夫」
「ありがとう、ルナ」
生まれたばかりのルナに守られるのは複雑な気分だが、ルナは確かに強い。幻魔獣を凌駕する力を身に付けるには、ひたすら己を鍛えるしか無いだろう。仲間が寝ている時間を使って、徹底的に体を鍛え、魔法を学ぶ。
森林地帯をゆっくりと進みながらアルテミス王国を目指す。アルテミス王国までは片道約三ヶ月の距離だが、俺達は特に急いでいる訳でもないので、明るい時間には移動をし、日が暮れると早めに野営をする事にした。
今日も移動を終えて野営の準備を始めた。ゲルストナーが料理をし、キングは見張りをしている。ルナは特に何もしてないない。ゲルストナーから料理を習ったり、キングと一緒に見張りをしている事が多い。俺は旅の計画を考えたり、新しい魔法等を考えている。
日中は馬車で移動をし、夜は野営をする生活は意外と疲れる。夜はただ堅い土の上に毛布を敷いて寝るだけだ。体が汚れても水を含ませたタオルで拭くだけで、もう一週間も風呂に入っていない。たまに川で行水をする事があるが、毎日川を見つけられる訳でもない。
俺は旅の生活を快適にする方法を探す事にした。土の魔法で更に野営を快適にする方法はないだろうか? 毎晩、屋根すらない場所で眠るのは精神的にもかなり疲れる。空から魔物の奇襲を受けた事もあるからか、安心して眠れない。上空からの奇襲の際には、ルナがウィンドアローを使って撃退してくれる。やはり俺はルナに守られているのだろうか。
俺の力で仲間達を守れるようになりたい。土の魔法を応用して、簡易的な家を作るのはどうだろうか。これは良いアイディアだ。土なら自由に形を作る事が出来る。冒険者を夢見てリーシャ村を旅立った農民の俺が、今では魔法で家を作ろうとしている。人生はどうなるか分からないな……。
「皆。これから家を作るよ」
「家だって? どうやって作るんだ?」
「土の魔法で簡易的な家を作るつもりだよ。魔法の練習にもなるし、将来、装備を作るつもりだから、造形の練習もしたいし」
「確かに、土の魔法で家を作る事は可能だろうが、形が複雑になれば魔力の消費量は増える」
「魔法の練習にはうってつけだと思うんだ。早速取り掛かってみるよ」
「うむ。完成したら今日は宴にしよう。美味い料理を用意しておくよ」
俺は早速作業に取り掛かった。まずはアースウォールでドーム状の家を作る。それからベッドを設置した。硬い土で出来たベッドだが、凹凸のある草の上で眠るよりは疲れが取れるだろう。天井には煙突を付け、小さな浴室を家の隣に設置した。
「随分立派な家が出来たな。素材が石なら最高だったんだが」
「石はまだ扱えないんだよ。俺は昔から土を触っていたから、土なら自由に使えるみたいなんだ」
「うむ。だがこの家は良い。雨風を凌げるだけでも旅が随分楽になるだろう」
防御をするために編み出したアースウォールが家作りに役立つとは思わなかった。魔法は無限の可能性を秘めているのだろう。アースウォールの魔法を応用すれば、きっと攻撃魔法にもなるに違いない。
新居での宴を楽しむと、俺は寝るまでの間に魔法の訓練を行った。訓練の内容は、俺が作り上げた土壁にルナが魔法攻撃を仕掛ける。シンプルな訓練だが、まだ一度もルナの魔法を防ぎきれた事は無い。俺とルナが訓練をしている隣では、キングとゲルストナーも訓練を行っている。どうやらゲルストナーがキングに戦士の戦い方を教えてるみたいだ。
戦士が好んで使うハックという剣技は、魔力を放出させながら鋭い突きを放つ技だった。魔力が高ければ剣の威力が上がるのだとか。武器を構えた動作から隙の無い一撃を、最短距離で相手に喰らわせる技だ。
暫く訓練を続けると、魔力を全て使い果たしてしまったので、今日の訓練を終える事にした。結局一度もルナの魔法を防ぐ事が出来なかった。寝る前に防具を点検し、鞄の中身を整理する。以前手に入れた指環と腕輪をルナに渡そうか。これはルナが大人になったら渡そうと考えていた物だ。
「ルナ、良い物をあげるよ。おいで」
「本当? 何をくれるの?」
「手を出してごらん」
と言って俺はルナの手に指環と腕輪を嵌めた。ルナは嬉しそうに微笑むと、俺の胸に顔を埋めた。ルナの美しい髪を撫でると、彼女は何度もお礼を言った。訓練を終えたキングが寂しそうに俺を見つめている。
「キングには俺が装備を作るからね」
「ホント?」
「ああ。約束だよ」
そろそろキングの装備作りを始める事にしよう。それから俺は寝る前にルナを風呂に入れる事にした。あらかじめ浴槽に水を溜めて、キングのヘルファイアで温める。ルナは躊躇せずに服を脱ぐと、浴槽に飛び込んだ。まだ風呂の入り方も知らないのだろう。髪や体を洗う意味も分かっていないので、基本的には俺がルナの体を洗う事にしている。
ルナの豊かな胸に石鹸を付け、全身を綺麗に洗う。なるべくルナの体を見ないようにしているが、洗うためにはどうしてもルナを見なければならない。魔物相手に興奮してはいけない……相手は魔物なんだ。しかし、どう見ても人間にしか見えない、美しく成長したルナの体は刺激が強すぎる。
風呂から上がると、ゲルストナーが葡萄酒を飲んでいたので、俺はゲルストナーと共に葡萄酒を頂いた。一時間ほどお酒を飲むと、すぐに酔いが回ってきたので、俺はルナと共に眠る事にした。ルナは卵の頃からの習慣なのか、俺が抱いていないと決して眠る事はない。ルナのしなやかな体を抱きしめると、彼女の豊かな胸が俺の胸板に当たった。興奮して眠れそうにないな……ルナは眠たそうに目を瞑ると、俺の体を抱きしめながら眠りに就いた……。
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