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第二章「魔法都市編」
第五十二話「仲間との再開」
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俺とナイトは仲間達がダンジョン前に集合するまで稽古をする事にした。エリカとローラ、シャルロッテは冒険者ギルドで討伐数の報告をしてから戻ってくるらしい。
俺はブロードソードとグラディウスにエンチャントを掛け、ナイトに切りかかった。ナイトはバックラーで攻撃を防ぎなら、氷の魔力を纏わせたレイピアで鋭い突きを放ってくる。ナイトの突きは鋭いが、彼女の性格通り正面から単純な軌道で攻撃を仕掛けてくるので、回避する事は容易い。
やはり戦い方には性格が出るのか、ナイトはひたすら正面から突きを放ってくる。シャルロッテなら木の上にでも登り、防御が難しい遠距離魔法を移動しながら仕掛けてくるだろう。エリカは力に任せた一撃で敵の防御をも崩し、無理矢理にでもダメージを与える。
俺はナイトの素直な攻め方が好きだが、果たしてナイトの剣がアポロニウスに通用するかは分からない。もう少し卑怯な、変則的な攻めをしなければ、アポロニウスを倒す事は難しいのではないだろうか。彼とはほんの数分会話をしただけだが、フェスカなどとは比較にならない程の自信と強烈な魔力を感じた。
それに、ナイトの話を聞く限りでは、アポロニウスは一度もモンスター討伐を失敗した事が無い。ロングソードで的確に攻撃を防ぎ、仲間に攻撃の機会を与えながら瞬時に反撃をするというパーティーを意識して立ち回れる賢さもある。
俺とナイトはダンジョン内で連携を意識してモンスターと戦ってきたが、アポロニウス達パーティーの方が、俺達よりも遥かに長い時間共に過ごし、パーティーで数多のモンスターを討伐してきた。
俺はナイトの鋭い突きを後退して交わすと、下半身に力を込めて跳躍した。上空から鉄の球を投げ、それからガーゴイルの羽衣を纏い、一気に急降下した。両手をナイトの背中に向けて雷撃を放つと、ナイトは抜群の反応速度で雷撃を切り裂いた。瞬間、ナイトの腹部には鉄の玉が直撃した。
俺は変化を解除してナイトの肩に剣を置くと、彼女は僕の負けですと寂しそうに俯いた。俺達はこうして相手を傷つけない様に本気で打ち合っているのだ。バシリウス様は久しぶりに俺の戦い方を見て満足している様子だ。
「どれ、それでは次は私が相手になろう。二人で掛かってくるが良い」
「お兄ちゃん。絶対に勝ちましょう!」
「ああ!」
ダンジョン攻略を始める前のナイトなら、錆びついた剣を震えながら握り、俺の背後に身を隠していただろうが、今ではバシリウス様を前にしても一歩も後退しない。彼女もこの短期間で随分成長したのだな……。
俺はナイトと目配せをすると、俺は瞬時にバシリウス様の背後に回った。バシリウス様はランスを大きく振り回し、木々を軽々となぎ倒しながら俺に攻撃を仕掛けたが、俺は巨大なランスを飛び越えてバシリウス様に雷撃を飛ばした。
バシリウス様は巨大なラウンドシールドで俺の雷撃を防いだが、俺は着地の瞬間までに剣から炎を飛ばし、バシリウス様の注意を引いた。ナイトは森に身を潜め、ショートボウをバシリウス様に構えた。氷の魔力から矢を作り出して放つと、矢がバシリウス様の足首に刺さった。
バシリウス様は突然の遠距離攻撃に狼狽したが、ナイトが隠れる茂みにすぐ隣にランスを投げると、ランスからは爆発的な雷が発生し、辺り一面に魔力を散らした。本気で魔法を使用している訳ではないだろうが、ナイトはバシリウス様の雷を受けて倒れた。
俺は着地と同時に二本の剣でバシリウス様に切りかかったが、彼はラウンドシールドで軽々と俺の攻撃を防いだ。それから虫でも追い払うように、巨大な盾を振って俺の体を捉えると、俺はバシリウス様の盾に吹き飛ばされた。
全身の骨が砕ける様な激痛を感じるが、ダメージは然程無いようだ。まるで迫りくる壁のような盾の一撃はどうやっても防ぐ事が出来なかった。彼の強さはランスによる攻撃は勿論、盾でも強烈な物理攻撃を使用出来るところだ。
通常なら武器と魔法の攻撃だけを意識していれば良いが、バシリウス様は盾でも鋭い攻撃を放ってくるので、全く攻撃のタイミングが予測出来ない。普通の人間なら魔法攻撃を使用するタイミングで、わざと盾の攻撃を仕掛け、敵の裏をかく事もある。彼の攻撃は全く予測出来ないのだ。
瞬間、上空に異なる魔力の波長を感じた。上空を見上げると、俺の頭上を旋回する一匹の鳥が居た。聖獣・フェニックスだ。俺に危機が迫っていると感じて駆け付けて来てくれたのだろう。深紅色の羽根をした神々しいフェニックスがゆっくりと俺の肩の上に着地すると、俺を見つめて微笑んだ。何と美しい生き物なのだろうか。
ダンジョン攻略で疲れ切っていた体は瞬時に回復し、活力で満ち溢れた。体は生まれ変わった様に軽く、心の底から闘志が燃え上がってきた。まるでローラの回復魔法を極限までに強化した様な神聖な魔力が俺の体を包むと、俺はフェニックスに礼を言ってからバシリウス様に向かって飛び上がった。
バシリウス様は突然の聖獣の出現に狼狽している。俺はそんな一瞬の隙きを見逃さずに、剣を鞘に仕舞って彼の腹部を殴りつけると、騎士のガントレットからは強烈な炎が発生し、バシリウス様の体を燃やした。
それから頭上高く両手を上げて雷の魔力を集めると、上空に雷雲が発生した。両手をバシリウス様に向けて振り下ろすと、彼の体には雷撃が落ちた。しかし、バシリウス様自身が火と雷に特化した幻獣だからか、俺の炎も雷も全くダメージは無い様だ。
炎に全身を包まれながらも、楽しげに笑い声を上げると、ラウンドシールドを置いて全身に力を込めた。体中の筋肉が肥大した瞬間、体に纏わりついていた炎が消滅した。筋肉を動かして炎を消すとは、やはり幻獣クラスのモンスターは驚異的な肉体を持っているのだな。
「まさか二人がここまで強くなっていたとは……! ギルベルトがミノタウロスなら、私が族長の座を譲っていたかもしれないな」
「バシリウス様。全くダメージは無いんですね?」
「無論。しかし良い戦いだった。ナイトは見事、新たな属性を習得し、ギルベルトは己の戦い方を編み出した。剣と魔法の使い分けも素晴らしかった」
「ありがとうございます! バシリウス様!」
ナイトが力なく茂みから這い出てくると、フェニックスはナイトに回復魔法を唱えた。瞬間、ナイトは活力を取り戻したのか、立ち上がって自分の体を触り、傷一つ無い体を見て満面の笑みを浮かべた。バシリウス様のランスの一撃は直撃しなかったが、それでもすぐ側で彼の雷撃を受けたのだ。バシリウス様が本気だったら、ナイト一撃で命を落としていただろう。
「ギルベルト!」
森の奥から懐かしい声が聞こえた。金色の髪を靡かせながら、エメラルドの瞳をした美しい少女が掛けてきた。我がパーティーの頼れる回復役、ローラである。俺の人生で初めての口づけの相手でもあるローラの姿を見た瞬間、俺の体には電撃でも流れたかの様な感覚を覚えた。久しぶりに見るローラの姿に胸が高まり、俺はローラを抱き上げると、彼女は涙を流しながら何度も俺の頬に口づけをした。
俺は暫くローラを抱き締めていると、俺は自分自身がローラの事を愛しているのだと悟った。ローラと居る時の俺は心から幸福を感じ、全身から喜びが溢れる様だ。ローラと居る時間が最も楽しく、彼女を見つめているだけでも胸が高鳴るのだ。勿論、俺はナイトもエリカもシャルロッテも好きだ。それにヴェロニカの事も好きだが、ローラに対して感じる胸の高鳴りは、他の女の子相手には感じない。
「やっとローラのギルベルトに会えた……。もう離れたくない……! ローラのギルベルトなんだから……」
「ああ。久しぶりだね。俺も会いたかったよ」
「ギルベルト……」
ローラは大粒の涙を流しながら俺を見つめ、俺は彼女の美しい髪を撫でた。彼女の柔らかい頬に口づけをすると、人生で初めての恋を確信した。俺はローラの事が好きなのだろう。勿論、ローラも俺の事を好きだと言ってくれている。いつかこの気持ちを告白したい。だが、その前に俺はアポロニウスを倒さなければならない。
今は恋愛をしている場合ではないのだ。俺のこの感情は心の奥底に仕舞っておき、更に強くなれる様に訓練を積まなければならないのだ。
それからシャルロッテとエリカ、ヴェロニカとアンネさんが駆け付けてくると、俺は久しぶりに会う仲間達と熱い抱擁を交わした。仲間達はナイトを見て愕然とした表情を浮かべたが、美しく生まれ変わったナイトをすぐに受け入れた。
エリカはナイトを抱きしめると、ナイトは恥ずかしそうに顔を赤らめた。美少女同士が触れ合っている光景は何と美しいのだろうか。ダンジョン内で一日中汚らしい石の壁を見ていた俺には刺激が強すぎる。
それから俺達はダンジョン近くの廃村に移動すると、今後の予定について話し合う事にした……。
俺はブロードソードとグラディウスにエンチャントを掛け、ナイトに切りかかった。ナイトはバックラーで攻撃を防ぎなら、氷の魔力を纏わせたレイピアで鋭い突きを放ってくる。ナイトの突きは鋭いが、彼女の性格通り正面から単純な軌道で攻撃を仕掛けてくるので、回避する事は容易い。
やはり戦い方には性格が出るのか、ナイトはひたすら正面から突きを放ってくる。シャルロッテなら木の上にでも登り、防御が難しい遠距離魔法を移動しながら仕掛けてくるだろう。エリカは力に任せた一撃で敵の防御をも崩し、無理矢理にでもダメージを与える。
俺はナイトの素直な攻め方が好きだが、果たしてナイトの剣がアポロニウスに通用するかは分からない。もう少し卑怯な、変則的な攻めをしなければ、アポロニウスを倒す事は難しいのではないだろうか。彼とはほんの数分会話をしただけだが、フェスカなどとは比較にならない程の自信と強烈な魔力を感じた。
それに、ナイトの話を聞く限りでは、アポロニウスは一度もモンスター討伐を失敗した事が無い。ロングソードで的確に攻撃を防ぎ、仲間に攻撃の機会を与えながら瞬時に反撃をするというパーティーを意識して立ち回れる賢さもある。
俺とナイトはダンジョン内で連携を意識してモンスターと戦ってきたが、アポロニウス達パーティーの方が、俺達よりも遥かに長い時間共に過ごし、パーティーで数多のモンスターを討伐してきた。
俺はナイトの鋭い突きを後退して交わすと、下半身に力を込めて跳躍した。上空から鉄の球を投げ、それからガーゴイルの羽衣を纏い、一気に急降下した。両手をナイトの背中に向けて雷撃を放つと、ナイトは抜群の反応速度で雷撃を切り裂いた。瞬間、ナイトの腹部には鉄の玉が直撃した。
俺は変化を解除してナイトの肩に剣を置くと、彼女は僕の負けですと寂しそうに俯いた。俺達はこうして相手を傷つけない様に本気で打ち合っているのだ。バシリウス様は久しぶりに俺の戦い方を見て満足している様子だ。
「どれ、それでは次は私が相手になろう。二人で掛かってくるが良い」
「お兄ちゃん。絶対に勝ちましょう!」
「ああ!」
ダンジョン攻略を始める前のナイトなら、錆びついた剣を震えながら握り、俺の背後に身を隠していただろうが、今ではバシリウス様を前にしても一歩も後退しない。彼女もこの短期間で随分成長したのだな……。
俺はナイトと目配せをすると、俺は瞬時にバシリウス様の背後に回った。バシリウス様はランスを大きく振り回し、木々を軽々となぎ倒しながら俺に攻撃を仕掛けたが、俺は巨大なランスを飛び越えてバシリウス様に雷撃を飛ばした。
バシリウス様は巨大なラウンドシールドで俺の雷撃を防いだが、俺は着地の瞬間までに剣から炎を飛ばし、バシリウス様の注意を引いた。ナイトは森に身を潜め、ショートボウをバシリウス様に構えた。氷の魔力から矢を作り出して放つと、矢がバシリウス様の足首に刺さった。
バシリウス様は突然の遠距離攻撃に狼狽したが、ナイトが隠れる茂みにすぐ隣にランスを投げると、ランスからは爆発的な雷が発生し、辺り一面に魔力を散らした。本気で魔法を使用している訳ではないだろうが、ナイトはバシリウス様の雷を受けて倒れた。
俺は着地と同時に二本の剣でバシリウス様に切りかかったが、彼はラウンドシールドで軽々と俺の攻撃を防いだ。それから虫でも追い払うように、巨大な盾を振って俺の体を捉えると、俺はバシリウス様の盾に吹き飛ばされた。
全身の骨が砕ける様な激痛を感じるが、ダメージは然程無いようだ。まるで迫りくる壁のような盾の一撃はどうやっても防ぐ事が出来なかった。彼の強さはランスによる攻撃は勿論、盾でも強烈な物理攻撃を使用出来るところだ。
通常なら武器と魔法の攻撃だけを意識していれば良いが、バシリウス様は盾でも鋭い攻撃を放ってくるので、全く攻撃のタイミングが予測出来ない。普通の人間なら魔法攻撃を使用するタイミングで、わざと盾の攻撃を仕掛け、敵の裏をかく事もある。彼の攻撃は全く予測出来ないのだ。
瞬間、上空に異なる魔力の波長を感じた。上空を見上げると、俺の頭上を旋回する一匹の鳥が居た。聖獣・フェニックスだ。俺に危機が迫っていると感じて駆け付けて来てくれたのだろう。深紅色の羽根をした神々しいフェニックスがゆっくりと俺の肩の上に着地すると、俺を見つめて微笑んだ。何と美しい生き物なのだろうか。
ダンジョン攻略で疲れ切っていた体は瞬時に回復し、活力で満ち溢れた。体は生まれ変わった様に軽く、心の底から闘志が燃え上がってきた。まるでローラの回復魔法を極限までに強化した様な神聖な魔力が俺の体を包むと、俺はフェニックスに礼を言ってからバシリウス様に向かって飛び上がった。
バシリウス様は突然の聖獣の出現に狼狽している。俺はそんな一瞬の隙きを見逃さずに、剣を鞘に仕舞って彼の腹部を殴りつけると、騎士のガントレットからは強烈な炎が発生し、バシリウス様の体を燃やした。
それから頭上高く両手を上げて雷の魔力を集めると、上空に雷雲が発生した。両手をバシリウス様に向けて振り下ろすと、彼の体には雷撃が落ちた。しかし、バシリウス様自身が火と雷に特化した幻獣だからか、俺の炎も雷も全くダメージは無い様だ。
炎に全身を包まれながらも、楽しげに笑い声を上げると、ラウンドシールドを置いて全身に力を込めた。体中の筋肉が肥大した瞬間、体に纏わりついていた炎が消滅した。筋肉を動かして炎を消すとは、やはり幻獣クラスのモンスターは驚異的な肉体を持っているのだな。
「まさか二人がここまで強くなっていたとは……! ギルベルトがミノタウロスなら、私が族長の座を譲っていたかもしれないな」
「バシリウス様。全くダメージは無いんですね?」
「無論。しかし良い戦いだった。ナイトは見事、新たな属性を習得し、ギルベルトは己の戦い方を編み出した。剣と魔法の使い分けも素晴らしかった」
「ありがとうございます! バシリウス様!」
ナイトが力なく茂みから這い出てくると、フェニックスはナイトに回復魔法を唱えた。瞬間、ナイトは活力を取り戻したのか、立ち上がって自分の体を触り、傷一つ無い体を見て満面の笑みを浮かべた。バシリウス様のランスの一撃は直撃しなかったが、それでもすぐ側で彼の雷撃を受けたのだ。バシリウス様が本気だったら、ナイト一撃で命を落としていただろう。
「ギルベルト!」
森の奥から懐かしい声が聞こえた。金色の髪を靡かせながら、エメラルドの瞳をした美しい少女が掛けてきた。我がパーティーの頼れる回復役、ローラである。俺の人生で初めての口づけの相手でもあるローラの姿を見た瞬間、俺の体には電撃でも流れたかの様な感覚を覚えた。久しぶりに見るローラの姿に胸が高まり、俺はローラを抱き上げると、彼女は涙を流しながら何度も俺の頬に口づけをした。
俺は暫くローラを抱き締めていると、俺は自分自身がローラの事を愛しているのだと悟った。ローラと居る時の俺は心から幸福を感じ、全身から喜びが溢れる様だ。ローラと居る時間が最も楽しく、彼女を見つめているだけでも胸が高鳴るのだ。勿論、俺はナイトもエリカもシャルロッテも好きだ。それにヴェロニカの事も好きだが、ローラに対して感じる胸の高鳴りは、他の女の子相手には感じない。
「やっとローラのギルベルトに会えた……。もう離れたくない……! ローラのギルベルトなんだから……」
「ああ。久しぶりだね。俺も会いたかったよ」
「ギルベルト……」
ローラは大粒の涙を流しながら俺を見つめ、俺は彼女の美しい髪を撫でた。彼女の柔らかい頬に口づけをすると、人生で初めての恋を確信した。俺はローラの事が好きなのだろう。勿論、ローラも俺の事を好きだと言ってくれている。いつかこの気持ちを告白したい。だが、その前に俺はアポロニウスを倒さなければならない。
今は恋愛をしている場合ではないのだ。俺のこの感情は心の奥底に仕舞っておき、更に強くなれる様に訓練を積まなければならないのだ。
それからシャルロッテとエリカ、ヴェロニカとアンネさんが駆け付けてくると、俺は久しぶりに会う仲間達と熱い抱擁を交わした。仲間達はナイトを見て愕然とした表情を浮かべたが、美しく生まれ変わったナイトをすぐに受け入れた。
エリカはナイトを抱きしめると、ナイトは恥ずかしそうに顔を赤らめた。美少女同士が触れ合っている光景は何と美しいのだろうか。ダンジョン内で一日中汚らしい石の壁を見ていた俺には刺激が強すぎる。
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