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第一章「迷宮都市フェーベル編」
第三十九話「再会」
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それからエミリアは恥ずかしそうに離れると、俺の手をそっと握り、可愛らしく微笑みながら俺を見上げた。フェーベルに戻り、再び冒険の旅に出よう。随分遠回りしてしまったが、離れていても心は通じ合っていた。
離れていたからこそ、俺はエミリアをより深く愛す事が出来た。精霊を守りながら暮らす。それが精霊の加護を持つ者の使命なのだ。
「この子が氷の精霊・エミリアなのね」
「そうだよ、ギレーヌ」
「あの……、レオンさん。こちらの方は……?」
エミリアが不思議そうに首を傾げると、ギレーヌは俺に抱きつきながらエミリアを見つめた。
「私はレオンに加護を与えた死霊の精霊・ギレーヌよ」
「レオンさんに加護を……? 私以外にもレオンさんの魅力に気がつく精霊が居たんですね」
「ええ。レオンは命懸けで幻獣から私を守ってくれた。だから私はレオンと生涯共に暮らすと決めたの」
「幻獣からですか? レオンさんはますます強くなったんですね。ギレーヌさん。これから私とも仲良くして下さいね」
「勿論。エミリアとも一緒に暮らす事になるんだからね」
「レオンさんを独り占め出来ない事は少し寂しいですが……、仲間が増えた事はとても嬉しいです! 皆さん、私とシャルロッテさんを開放して下さってありがとうございました」
緑色の美しい髪を長く伸ばした大地の精霊とエミリアが深々と俺達に頭を下げると、クリステルさんがシャルロッテさんを強く抱きしめた。久しぶりの再会に感動しているのだろう。ダニエルさんをはじめとする冒険者達が熱狂的な拍手を送った。
「レオン、無事に精霊を取り返せて良かったな」
「はい、ダニエルさん。これも皆さんの協力のお陰です! フェーベルに戻ったらエールをご馳走します。今日は俺の奢りでとことん飲みましょう!」
精霊狩りとの戦闘で疲れ切っていた冒険者達が俺の言葉を聞いて一気に盛り上がると、ティナがエミリアの肩の上に飛び乗った。俺もエミリアと再会出来て嬉しいが、ティナもまたエミリアとの再会を心から喜んでいる。
それから火の微精霊がエミリアに近づくと、エミリアは微精霊の頬に口づけをした。正確には微精霊には顔は無いが、それでもなんとなく表情や気分は理解出来る。シャルロッテさんとクリステルさんが近付いてくると、二人は改めて俺に頭を下げてくれた。
「レオン様、あなたが居なければ私は死霊の精霊を殺すという暴挙を働いていました。私が正しい道を歩み、こうしてシャルロッテを取り戻す事が出来たのはレオン様のお陰です」
「皆で力を合わせたから今回の勝利があったんですよ。クリステルさん、これからも機会があればパーティーとして活動しましょう」
「光栄です。レオン様」
それからシャルロッテさんが俺に握手を求めると、俺は彼女の手を握った。体内に大地の精霊の穏やかな地属性の魔力が流れてきた。クリステルさんも美人だがシャルロッテさんもまた美しい。やはり俺は精霊が好みなのだろうか。艶のある緑色の髪にはウェーブが掛かっており、年上の上品な魅力を感じる。
身長はクリステルさんよりも高く、深緑色のローブを身に着けており、服の上からでも彼女の豊かな胸の形がはっきりと分かる。
「レオン様。私が不在の間、クリステルを守って下さったのですね」
「いいえ、俺もクリステルさんに守られましたから……。クリステルさんが居なければ死のダンジョンで命を落としていたと思います」
「死のダンジョンで死霊の精霊・ギレーヌを殺し、精霊石を差し出せば私とエミリアさんを開放するというグリムが提示した条件。もしクリステルが死霊の精霊を殺してまで私を助けようとしたら、私はクリステルの元から去るつもりでした」
「そうだったんですね……」
「はい。レオン様、あなたは手紙の内容に疑問を抱き、グリムが欲した死霊の精霊の力を手に入れ、クリステルを改心させてくれました。本当にありがとうございます。私は既にクリステルに加護を与えているので、レオン様に私の力を授ける事は出来ません。しかし、このご恩はいつか必ずお返しします。大地の精霊・シャルロッテはレオン様に永遠の忠誠を誓います」
シャルロッテさんはおもむろに膝くと、俺の手の甲に口づけした。エミリアやギレーヌよりも義理堅い性格なのだろう。やはり彼女もギレーヌを殺してまで精霊を救うのはおかしいと考えていた様だ。
「忠誠まで誓って頂く必要はないのですが……」
「いいえ、クリステルを改心させるだけではなく、私の命まで救って頂きました。もしグリムが死霊の精霊の力を得ていたら、無数のアンデッドを引き連れて村や町を襲撃し、瞬く間に大陸を支配していたでしょう。グリムは私に何度も言っていました。『俺は魔族の王として大陸を支配する』と」
「大陸の支配ですか。グリムが魔族の王になる前に討伐出来て良かったです」
「ええ。これからもクリステルが道を踏み外しそうになったら、レオン様が正しい道へと誘導して下さい。私もまたレオン様と共にクリステルを支えられる存在になりたいと思います」
俺はシャルロッテさんを立たせると、彼女は柔和な笑みを浮かべて俺を見つめた。ギレーヌとエミリアは俺とシャルロッテさんのやり取りを満足そうに聞き、ティナは俺の肩の上に飛び乗り、俺の頭を優しく抱きしめた。
「フェーベルに戻りましょうか」
それから俺は最高の仲間達と共に魔族の砦を出た……。
離れていたからこそ、俺はエミリアをより深く愛す事が出来た。精霊を守りながら暮らす。それが精霊の加護を持つ者の使命なのだ。
「この子が氷の精霊・エミリアなのね」
「そうだよ、ギレーヌ」
「あの……、レオンさん。こちらの方は……?」
エミリアが不思議そうに首を傾げると、ギレーヌは俺に抱きつきながらエミリアを見つめた。
「私はレオンに加護を与えた死霊の精霊・ギレーヌよ」
「レオンさんに加護を……? 私以外にもレオンさんの魅力に気がつく精霊が居たんですね」
「ええ。レオンは命懸けで幻獣から私を守ってくれた。だから私はレオンと生涯共に暮らすと決めたの」
「幻獣からですか? レオンさんはますます強くなったんですね。ギレーヌさん。これから私とも仲良くして下さいね」
「勿論。エミリアとも一緒に暮らす事になるんだからね」
「レオンさんを独り占め出来ない事は少し寂しいですが……、仲間が増えた事はとても嬉しいです! 皆さん、私とシャルロッテさんを開放して下さってありがとうございました」
緑色の美しい髪を長く伸ばした大地の精霊とエミリアが深々と俺達に頭を下げると、クリステルさんがシャルロッテさんを強く抱きしめた。久しぶりの再会に感動しているのだろう。ダニエルさんをはじめとする冒険者達が熱狂的な拍手を送った。
「レオン、無事に精霊を取り返せて良かったな」
「はい、ダニエルさん。これも皆さんの協力のお陰です! フェーベルに戻ったらエールをご馳走します。今日は俺の奢りでとことん飲みましょう!」
精霊狩りとの戦闘で疲れ切っていた冒険者達が俺の言葉を聞いて一気に盛り上がると、ティナがエミリアの肩の上に飛び乗った。俺もエミリアと再会出来て嬉しいが、ティナもまたエミリアとの再会を心から喜んでいる。
それから火の微精霊がエミリアに近づくと、エミリアは微精霊の頬に口づけをした。正確には微精霊には顔は無いが、それでもなんとなく表情や気分は理解出来る。シャルロッテさんとクリステルさんが近付いてくると、二人は改めて俺に頭を下げてくれた。
「レオン様、あなたが居なければ私は死霊の精霊を殺すという暴挙を働いていました。私が正しい道を歩み、こうしてシャルロッテを取り戻す事が出来たのはレオン様のお陰です」
「皆で力を合わせたから今回の勝利があったんですよ。クリステルさん、これからも機会があればパーティーとして活動しましょう」
「光栄です。レオン様」
それからシャルロッテさんが俺に握手を求めると、俺は彼女の手を握った。体内に大地の精霊の穏やかな地属性の魔力が流れてきた。クリステルさんも美人だがシャルロッテさんもまた美しい。やはり俺は精霊が好みなのだろうか。艶のある緑色の髪にはウェーブが掛かっており、年上の上品な魅力を感じる。
身長はクリステルさんよりも高く、深緑色のローブを身に着けており、服の上からでも彼女の豊かな胸の形がはっきりと分かる。
「レオン様。私が不在の間、クリステルを守って下さったのですね」
「いいえ、俺もクリステルさんに守られましたから……。クリステルさんが居なければ死のダンジョンで命を落としていたと思います」
「死のダンジョンで死霊の精霊・ギレーヌを殺し、精霊石を差し出せば私とエミリアさんを開放するというグリムが提示した条件。もしクリステルが死霊の精霊を殺してまで私を助けようとしたら、私はクリステルの元から去るつもりでした」
「そうだったんですね……」
「はい。レオン様、あなたは手紙の内容に疑問を抱き、グリムが欲した死霊の精霊の力を手に入れ、クリステルを改心させてくれました。本当にありがとうございます。私は既にクリステルに加護を与えているので、レオン様に私の力を授ける事は出来ません。しかし、このご恩はいつか必ずお返しします。大地の精霊・シャルロッテはレオン様に永遠の忠誠を誓います」
シャルロッテさんはおもむろに膝くと、俺の手の甲に口づけした。エミリアやギレーヌよりも義理堅い性格なのだろう。やはり彼女もギレーヌを殺してまで精霊を救うのはおかしいと考えていた様だ。
「忠誠まで誓って頂く必要はないのですが……」
「いいえ、クリステルを改心させるだけではなく、私の命まで救って頂きました。もしグリムが死霊の精霊の力を得ていたら、無数のアンデッドを引き連れて村や町を襲撃し、瞬く間に大陸を支配していたでしょう。グリムは私に何度も言っていました。『俺は魔族の王として大陸を支配する』と」
「大陸の支配ですか。グリムが魔族の王になる前に討伐出来て良かったです」
「ええ。これからもクリステルが道を踏み外しそうになったら、レオン様が正しい道へと誘導して下さい。私もまたレオン様と共にクリステルを支えられる存在になりたいと思います」
俺はシャルロッテさんを立たせると、彼女は柔和な笑みを浮かべて俺を見つめた。ギレーヌとエミリアは俺とシャルロッテさんのやり取りを満足そうに聞き、ティナは俺の肩の上に飛び乗り、俺の頭を優しく抱きしめた。
「フェーベルに戻りましょうか」
それから俺は最高の仲間達と共に魔族の砦を出た……。
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