29 / 64
第二章「魔石編」
第二十九話「訪問者」
しおりを挟む
女性は扉に手を掛けるが、顔を赤らめて扉から手を放し、ギルドの前を何度も往復した後、また扉に手を掛けた。一体何をしているのだろうか。ギルドに用事があるみたいだが、入るのが恥ずかしいのだろうか。
俺も初めてレッドストーンの扉を開いた時は、随分緊張したものだ。シュルスクのパイを焼く、美しい銀髪の少女に釘付けになり、それから乱雑とした室内を見渡して唖然とした。懐かしい記憶が脳裏に浮かび、唇から自然と笑みが溢れる。
「レッドストーンに何か御用ですか?」
俺が声を掛けると、立派な白金の鎧に身を包んだ女性は、驚いてこちらを振り向いた。年齢は十代後半だろうか。黒髪のポニーテールに一重瞼の三白眼。金で作られている豪華な首飾りに、宝石を散りばめた腕輪を嵌めている。大きな宝石が嵌った剣を腰に差しており、鎧を隠すように深緑色の美しいマントを纏っている。
身長は百六十五センチ程だろうか。女性は咄嗟に後退すると、つり目気味の三白眼で俺を見た。腰に差す剣の柄に手をかけながら、ゆっくりと近づくと、胸を張って俺を見上げた。
「お前はレッドストーンの冒険者か?」
「はい。そうですよ。ギルドに何か御用ですか?」
「私はファルケンハイン王国第一王女、クリステル・フォン・ファルケンハインだ! 平民よ、頭が高いぞ!」
「はっ! 失礼しました。姫殿下」
俺は地面に膝を付き、深々と頭を下げた。まさか、気軽に話し掛けた相手が他国の王女だったとは。暫く頭を下げていると、フローラがギルドの扉を開けた。彼女は盲目だからこの状況が見えていないのだが、不安そうな表情を浮かべている。ダリルとロビンがフローラの背後から顔を覗かせると、二人は姫を見るや否や、フローラの手を引いて扉を閉めた。召喚獣から嫌われる王女か……。ヴォルフは退屈そうに姫の存在を無視し、舌で毛を舐めている。ヴォルフは完璧に格下と判断したみたいだ。
国王陛下の前に居る時は、彼は美しい姿勢で座り、優しい眼差しで陛下を見つめている。敬意を払う価値があると思った相手にのみ敬意を払うのは、やはり魔物だからだろうか。俺は相手が何者かも分からないから、アイゼンシュタインの騎士として、失礼のない様に対応をしなければならない。ちなみに陛下はヴォルフの事をいたく気に入っており、アイゼンシュタイン王国の紋章が入った美しい首輪をヴォルフにプレゼントして下さった。
「平民よ! ここに幻魔獣のフェンリルと幻獣のミノタウロスを従える冒険者が居ると聞いた! その者を今すぐここに連れて来い!」
「その冒険者に何か御用ですか?」
「ああ! お前の様な一般の市民に話す義理はないが、私が直々に魔物の討伐を依頼しに来てやったのだ! 幻魔獣と幻獣を従える冒険者を連れてこい!」
辺りには冒険者区に住む市民や冒険者達が集まってきた。王国の騎士である俺が頭を下げているからか、市民達は怪訝な表情で姫を見つめている。
「ラインハルト様を跪かせるなんて……! なんて恥知らずな女だ!」
「ブラッドソードを壊滅させた騎士様に無礼ではないか!」
「彼は王国を守るために、魔物を討伐して下さっている騎士様だぞ! 小娘は引っ込め!」
市民や冒険者達が罵声を浴びせると、姫は青ざめた顔で俺を見下ろした。俺は再び頭を垂れると、姫は力なく座り込んだ。
「ラインハルト様……? あなたがラインハルト・フォン・イェーガー様ですか? アイゼンシュタイン騎士団勲章とアイゼンシュタイン十字章を受賞したという、最強の騎士様……?」
「はい。私がラインハルト・フォン・イェーガーです。アイゼンシュタインの騎士、冒険者ギルド・レッドストーンのメンバーです」
「まさか……王国の騎士様が冒険者? 噂に聞いた最強の冒険者とは騎士様の事だったとは……」
姫は俺を一般の平民と呼んだが、俺は騎士爵を持つ準貴族だ。同じ王族だとしても、エレオノーレさんやフローラとは性格が随分違うみたいだ。二人は自分が王族だという事も気にかけずに、俺と接してくれる。
ファルケンハインの若き姫は目に大粒の涙を浮かべると、自分の失態にようやく気がついたのか、集まった野次馬をかき分けて走り去った。流石に他人に魔物討伐を依頼する態度ではないので、俺は彼女の依頼を受ける事はないだろう。まるでビスマルク衛兵長の様な人だ。
魔物との戦闘では命を賭ける事も多い。魔物から攻撃を受け、体に怪我を負った状態で仲間を守るために、王国を守るために戦う。王国の姫だろうが、誰であろうが、命懸けで魔物と戦うを冒険者を、顎で使う様な人間の依頼を受けるつもりはない。それに俺はアイゼンシュタインの騎士だ。他国の魔物をどうして狩らなければならないのだ。
勿論、俺は王国を守る騎士でありながら、冒険者でもある訳だから、基本的にはアイゼンシュタイン以外の地域での魔物討伐のクエストも受ける。しかし、『私が直々に魔物の討伐を依頼しに来てやったのだ』と言われれば、あの女性とは二度と関わりたくないと思う。きっと第二王女のエルザの様に、他人を道具の様に使って成り上がろうとする者なのだろう。ダリウスやロビンが逃げ出し、ヴォルフが興味すら示さなかった理由がやっと分かった。
見慣れた女性が野次馬をかき分けて近づいてきた。商人ギルド・ムーンライトのヘンリエッテ・ガイスラーさんだ。最近は行商人としての仕事が忙しかったのか、アイグナーまで馬車で行商の旅をしていたらしい。手には葡萄酒のボトルを持っており、俺の顔を見つて微笑むと、ボトルを持ち上げて一杯やろうと手振りで示した。
「久しぶりね! ラインハルト。少し見ない間に髪も伸びたのね」
「お久しぶりです、ヘンリエッテさん! アイグナーで仕事をしていたと、ムーンライトの方から聞きましたよ」
「ええ。本格的に寒くなる前に最後の行商に行こうと思って。もう十二月だから、暫くはアイゼンシュタインでクエストでもこなして、冬を過ごす事にするわ」
「十二月ですか。時の流れは早いですね。確かヘンリエッテさんと出会ったのは今年の四月でしたね」
「そうね。早く店を構えて落ち着きたいのだけど、なかなかお金が貯まらないわ。なにか割りの良い仕事は無いかしら」
「やはり地道に魔物を狩ってお金を稼ぐのが良いと思いますよ。さて、レッドストーンに入りましょうか。仲間達もヘンリエッテさんに会いたいと言っていましたからね」
「仲間達もって事は、ラインハルトも私に会いたかったの……?」
「当たり前じゃないですか。ヘンリエッテさんもレッドストーンの冒険者ですからね! ヘンリエッテさんがしばらく町に居ないだけで、俺は随分寂しかったんですよ」
「それは嬉しいわ……ありがとう。ラインハルト……」
ヘンリエッテさんは顔を赤らめて俯くと、俺は彼女と共にレッドストーンに入った。体の大きなヴォルフはギルドの裏手にある馬小屋に入った。小さな馬小屋を買い取って改装し、ヴォルフが快適に過ごせるように作り直したのだ。ブラッドソード討伐で得た報奨金の唯一の使い道がヴォルフの家造りである。
ギルドに入ると、ロビンとフローラがシュルスクのパイを焼いていた。ダリウスはファイアの魔法石を使って室内の装飾をしている。どの位置に魔石を置けば部屋が効率良く温まり、魔石の中の炎が美しく部屋を照らすか考えている様だ。十二月のアイゼンシュタインは肌寒く、既に外套を着なければ外に出る事も出来ない。
外套を着たままでは魔物との戦闘時に動きづらいので、俺はファイアの魔法石を魔装の内側に仕込み、弱い温度で動くように細工をした。こうする事によって、ファイアの魔法石が持続的に体を温めてくれる。外套を着なくても魔装の状態で身軽に戦えるという訳だ。
ヘンリエッテさんが室内に入ると、仲間達がヘンリエッテさんを強く抱きしめた。ダリウスは彼女の豊かな胸に顔を埋め、ロビンはヘンリエッテさんの背中に抱きついた。それからヘンリエッテさんはフローラとお互いの近況を楽しそうに報告し合っている。
ヘンリエッテさんはギルドの壁際に置かれているソファに座り、葡萄酒を飲み始めた。俺は露天商から頂いた肉や野菜を使って、ヘンリエッテさんのためのつまみを作って振る舞うと、彼女は美味しそうに料理を食べながら、アイグナーでの仕事について語り始めた……。
俺も初めてレッドストーンの扉を開いた時は、随分緊張したものだ。シュルスクのパイを焼く、美しい銀髪の少女に釘付けになり、それから乱雑とした室内を見渡して唖然とした。懐かしい記憶が脳裏に浮かび、唇から自然と笑みが溢れる。
「レッドストーンに何か御用ですか?」
俺が声を掛けると、立派な白金の鎧に身を包んだ女性は、驚いてこちらを振り向いた。年齢は十代後半だろうか。黒髪のポニーテールに一重瞼の三白眼。金で作られている豪華な首飾りに、宝石を散りばめた腕輪を嵌めている。大きな宝石が嵌った剣を腰に差しており、鎧を隠すように深緑色の美しいマントを纏っている。
身長は百六十五センチ程だろうか。女性は咄嗟に後退すると、つり目気味の三白眼で俺を見た。腰に差す剣の柄に手をかけながら、ゆっくりと近づくと、胸を張って俺を見上げた。
「お前はレッドストーンの冒険者か?」
「はい。そうですよ。ギルドに何か御用ですか?」
「私はファルケンハイン王国第一王女、クリステル・フォン・ファルケンハインだ! 平民よ、頭が高いぞ!」
「はっ! 失礼しました。姫殿下」
俺は地面に膝を付き、深々と頭を下げた。まさか、気軽に話し掛けた相手が他国の王女だったとは。暫く頭を下げていると、フローラがギルドの扉を開けた。彼女は盲目だからこの状況が見えていないのだが、不安そうな表情を浮かべている。ダリルとロビンがフローラの背後から顔を覗かせると、二人は姫を見るや否や、フローラの手を引いて扉を閉めた。召喚獣から嫌われる王女か……。ヴォルフは退屈そうに姫の存在を無視し、舌で毛を舐めている。ヴォルフは完璧に格下と判断したみたいだ。
国王陛下の前に居る時は、彼は美しい姿勢で座り、優しい眼差しで陛下を見つめている。敬意を払う価値があると思った相手にのみ敬意を払うのは、やはり魔物だからだろうか。俺は相手が何者かも分からないから、アイゼンシュタインの騎士として、失礼のない様に対応をしなければならない。ちなみに陛下はヴォルフの事をいたく気に入っており、アイゼンシュタイン王国の紋章が入った美しい首輪をヴォルフにプレゼントして下さった。
「平民よ! ここに幻魔獣のフェンリルと幻獣のミノタウロスを従える冒険者が居ると聞いた! その者を今すぐここに連れて来い!」
「その冒険者に何か御用ですか?」
「ああ! お前の様な一般の市民に話す義理はないが、私が直々に魔物の討伐を依頼しに来てやったのだ! 幻魔獣と幻獣を従える冒険者を連れてこい!」
辺りには冒険者区に住む市民や冒険者達が集まってきた。王国の騎士である俺が頭を下げているからか、市民達は怪訝な表情で姫を見つめている。
「ラインハルト様を跪かせるなんて……! なんて恥知らずな女だ!」
「ブラッドソードを壊滅させた騎士様に無礼ではないか!」
「彼は王国を守るために、魔物を討伐して下さっている騎士様だぞ! 小娘は引っ込め!」
市民や冒険者達が罵声を浴びせると、姫は青ざめた顔で俺を見下ろした。俺は再び頭を垂れると、姫は力なく座り込んだ。
「ラインハルト様……? あなたがラインハルト・フォン・イェーガー様ですか? アイゼンシュタイン騎士団勲章とアイゼンシュタイン十字章を受賞したという、最強の騎士様……?」
「はい。私がラインハルト・フォン・イェーガーです。アイゼンシュタインの騎士、冒険者ギルド・レッドストーンのメンバーです」
「まさか……王国の騎士様が冒険者? 噂に聞いた最強の冒険者とは騎士様の事だったとは……」
姫は俺を一般の平民と呼んだが、俺は騎士爵を持つ準貴族だ。同じ王族だとしても、エレオノーレさんやフローラとは性格が随分違うみたいだ。二人は自分が王族だという事も気にかけずに、俺と接してくれる。
ファルケンハインの若き姫は目に大粒の涙を浮かべると、自分の失態にようやく気がついたのか、集まった野次馬をかき分けて走り去った。流石に他人に魔物討伐を依頼する態度ではないので、俺は彼女の依頼を受ける事はないだろう。まるでビスマルク衛兵長の様な人だ。
魔物との戦闘では命を賭ける事も多い。魔物から攻撃を受け、体に怪我を負った状態で仲間を守るために、王国を守るために戦う。王国の姫だろうが、誰であろうが、命懸けで魔物と戦うを冒険者を、顎で使う様な人間の依頼を受けるつもりはない。それに俺はアイゼンシュタインの騎士だ。他国の魔物をどうして狩らなければならないのだ。
勿論、俺は王国を守る騎士でありながら、冒険者でもある訳だから、基本的にはアイゼンシュタイン以外の地域での魔物討伐のクエストも受ける。しかし、『私が直々に魔物の討伐を依頼しに来てやったのだ』と言われれば、あの女性とは二度と関わりたくないと思う。きっと第二王女のエルザの様に、他人を道具の様に使って成り上がろうとする者なのだろう。ダリウスやロビンが逃げ出し、ヴォルフが興味すら示さなかった理由がやっと分かった。
見慣れた女性が野次馬をかき分けて近づいてきた。商人ギルド・ムーンライトのヘンリエッテ・ガイスラーさんだ。最近は行商人としての仕事が忙しかったのか、アイグナーまで馬車で行商の旅をしていたらしい。手には葡萄酒のボトルを持っており、俺の顔を見つて微笑むと、ボトルを持ち上げて一杯やろうと手振りで示した。
「久しぶりね! ラインハルト。少し見ない間に髪も伸びたのね」
「お久しぶりです、ヘンリエッテさん! アイグナーで仕事をしていたと、ムーンライトの方から聞きましたよ」
「ええ。本格的に寒くなる前に最後の行商に行こうと思って。もう十二月だから、暫くはアイゼンシュタインでクエストでもこなして、冬を過ごす事にするわ」
「十二月ですか。時の流れは早いですね。確かヘンリエッテさんと出会ったのは今年の四月でしたね」
「そうね。早く店を構えて落ち着きたいのだけど、なかなかお金が貯まらないわ。なにか割りの良い仕事は無いかしら」
「やはり地道に魔物を狩ってお金を稼ぐのが良いと思いますよ。さて、レッドストーンに入りましょうか。仲間達もヘンリエッテさんに会いたいと言っていましたからね」
「仲間達もって事は、ラインハルトも私に会いたかったの……?」
「当たり前じゃないですか。ヘンリエッテさんもレッドストーンの冒険者ですからね! ヘンリエッテさんがしばらく町に居ないだけで、俺は随分寂しかったんですよ」
「それは嬉しいわ……ありがとう。ラインハルト……」
ヘンリエッテさんは顔を赤らめて俯くと、俺は彼女と共にレッドストーンに入った。体の大きなヴォルフはギルドの裏手にある馬小屋に入った。小さな馬小屋を買い取って改装し、ヴォルフが快適に過ごせるように作り直したのだ。ブラッドソード討伐で得た報奨金の唯一の使い道がヴォルフの家造りである。
ギルドに入ると、ロビンとフローラがシュルスクのパイを焼いていた。ダリウスはファイアの魔法石を使って室内の装飾をしている。どの位置に魔石を置けば部屋が効率良く温まり、魔石の中の炎が美しく部屋を照らすか考えている様だ。十二月のアイゼンシュタインは肌寒く、既に外套を着なければ外に出る事も出来ない。
外套を着たままでは魔物との戦闘時に動きづらいので、俺はファイアの魔法石を魔装の内側に仕込み、弱い温度で動くように細工をした。こうする事によって、ファイアの魔法石が持続的に体を温めてくれる。外套を着なくても魔装の状態で身軽に戦えるという訳だ。
ヘンリエッテさんが室内に入ると、仲間達がヘンリエッテさんを強く抱きしめた。ダリウスは彼女の豊かな胸に顔を埋め、ロビンはヘンリエッテさんの背中に抱きついた。それからヘンリエッテさんはフローラとお互いの近況を楽しそうに報告し合っている。
ヘンリエッテさんはギルドの壁際に置かれているソファに座り、葡萄酒を飲み始めた。俺は露天商から頂いた肉や野菜を使って、ヘンリエッテさんのためのつまみを作って振る舞うと、彼女は美味しそうに料理を食べながら、アイグナーでの仕事について語り始めた……。
0
あなたにおすすめの小説
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
【完結】無能と婚約破棄された令嬢、辺境で最強魔導士として覚醒しました
東野あさひ
ファンタジー
無能の烙印、婚約破棄、そして辺境追放――。でもそれ、全部“勘違い”でした。
王国随一の名門貴族令嬢ノクティア・エルヴァーンは、魔力がないと断定され、婚約を破棄されて辺境へと追放された。
だが、誰も知らなかった――彼女が「古代魔術」の適性を持つ唯一の魔導士であることを。
行き着いた先は魔物の脅威に晒されるグランツ砦。
冷徹な司令官カイラスとの出会いをきっかけに、彼女の眠っていた力が次第に目を覚まし始める。
無能令嬢と嘲笑された少女が、辺境で覚醒し、最強へと駆け上がる――!
王都の者たちよ、見ていなさい。今度は私が、あなたたちを見下ろす番です。
これは、“追放令嬢”が辺境から世界を変える、痛快ざまぁ×覚醒ファンタジー。
追放された宮廷薬師、科学の力で不毛の地を救い、聡明な第二王子に溺愛される
希羽
ファンタジー
王国の土地が「灰色枯病」に蝕まれる中、若干25歳で宮廷薬師長に就任したばかりの天才リンは、その原因が「神の祟り」ではなく「土壌疲弊」であるという科学的真実を突き止める。しかし、錬金術による安易な「奇跡」にすがりたい国王と、彼女を妬む者たちの陰謀によって、リンは国を侮辱した反逆者の濡れ衣を着せられ、最も不毛な土地「灰の地」へ追放されてしまう。
すべてを奪われた彼女に残されたのは、膨大な科学知識だけだった。絶望の地で、リンは化学、物理学、植物学を駆使して生存基盤を確立し、やがて同じく見捨てられた者たちと共に、豊かな共同体「聖域」をゼロから築き上げていく。
その様子を影から見守り、心を痛めていたのは、第二王子アルジェント。宮廷で唯一リンの価値を理解しながらも、彼女の追放を止められなかった無力な王子だった。
追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~
さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。
全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。
ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。
これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
二月から週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
ゴミ鑑定だと追放された元研究者、神眼と植物知識で異世界最高の商会を立ち上げます
黒崎隼人
ファンタジー
元植物学の研究者、相川慧(あいかわ けい)が転生して得たのは【素材鑑定】スキル。――しかし、その効果は素材の名前しか分からず「ゴミ鑑定」と蔑まれる日々。所属ギルド「紅蓮の牙」では、ギルドマスターの息子・ダリオに無能と罵られ、ついには濡れ衣を着せられて追放されてしまう。
だが、それは全ての始まりだった! 誰にも理解されなかったゴミスキルは、慧の知識と経験によって【神眼鑑定】へと進化! それは、素材に隠された真の効果や、奇跡の組み合わせ(レシピ)すら見抜く超チートスキルだったのだ!
捨てられていたガラクタ素材から伝説級ポーションを錬金し、瞬く間に大金持ちに! 慕ってくれる仲間と大商会を立ち上げ、追放された男が、今、圧倒的な知識と生産力で成り上がる! 一方、慧を追い出した元ギルドは、偽物の薬草のせいで自滅の道をたどり……?
無能と蔑まれた生産職の、痛快無比なざまぁ&成り上がりファンタジー、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる