THE NEW GATE

風波しのぎ

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3巻

3-3

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「これを、ですか?」
「いろいろと魔術スキルを付与してある。念のためだな」

 ダメージ軽減の腕輪の方はすでに教えてあるので割愛かつあい、首飾りをメインに説明していく。
 見た目こそ素朴だが、紐も木もラシアがその素材の名前を聞いたら、しばらく思考停止してしまうような代物だったりする。孤児院の子どもが金属製のネックレスなどしていたら目立つこともあり、この素材を選んだ。

「なんというか。すごいとしか言えませんね」
「ミリーの場合、能力が能力だしな。前に渡した腕輪はどうしてる?」
「私がつけています。借りたままというのもどうかと思ったのですが、ヴィルにつけておくように言われまして。明日にでも返しに行こうかと思っていました」
「いや、そのままでいい。まだ安全が確定してない以上、ラシアが標的になる可能性も十分ある。あれをつけていれば危険も少ないはずだ」

 むしろ孤児院の存続問題に関しては、ラシアの方が狙われる可能性は高い。
 よって、ミリー用のアクセサリほどではないが、ラシアとトリアの腕輪の性能もかなりのものだ。選定者相手でも一定時間持ちこたえられるだろう。

「何から何までありがとうございます」
「そんなにかしこまらなくてもいい」

 半分は自己満足だしな、という言葉は、胸の内にとどめておく。

「ではせめてお昼を食べていってください。まだお時間ありますよね」
「そうだな。ご馳走ちそうになるか」

 少しでも感謝を表したいのだろう。昼食を勧めてくるラシアに頷いて、シンは子どもたちのいる広場に移動する。
 広場では幼い少女たちに囲まれたティエラの姿があった。お人形遊びをしているのか、ティエラの周りには、手作り感あふれる人形がいくつか置かれている。
 以前似た状況で揉みくちゃにされたユズハは、ティエラの頭上に退避していた。あの位置ならば手を出されないと学習したらしい。
 楽しそうにキャッキャとはしゃいでいる少女たちに対し、少年たちはどうしているかと言えば、そんなティエラたちの様子を遠巻きに見ているだけだ。ボールらしき球体を蹴ってはいるが、いかんせん視線が少女たち、特にティエラにいきすぎである。

「なんだか、男の子たちが大人しいですね」
「いやいや、あれはある意味正常な反応」

 笑いをこらえながら答えるシンに、ラシアは首をかしげる。

「どういうことですか?」
「たぶん、ティエラが美人だからテレてるんだよ」

 少女たちに交じっている男子もいるにはいるが、シンが見るに、その年齢は保育園や幼稚園に通い始めたくらいだろう。遠巻きに見ている男子は一様に、思春期に近づきつつある子たちだ。
 あのくらいの年齢になると、年上の綺麗なお姉さんには気軽に声をかけづらいのだ。
 全員が同じような行動をするわけではないが、似た経験をしてきたシンには、話をしたいけど恥ずかしいという男子たちの気持ちがよくわかった。

「確かにティエラさんは、女の私から見ても綺麗ですけど、そんなに話しかけにくいとは思えませんが」
「まあ、俺がわかるのも同じ男で似たような経験があるからだし、ラシアに理解できなくてもおかしくはないさ」

 似たようなパターンでいえば、幼稚園の先生に恋してしまう園児だとか、お隣のお姉さんが気になる小学生などが挙げられる。
 大人になってから思い出してつい苦笑してしまうような、懐かしい思い出だ。世界が違えど、似たようなことはどこでも起こるらしい。
 難しい顔をするラシアに気にするなと声をかけ、ティエラを手招き。それに気づいたティエラが、少女たちの名残惜なごりおしそうな視線を背に、シンのもとにやってくる。

「シ~ン~、よくも見捨ててくれたわね」
「いや待てって、さっきのは断るとか無理だろ」
「それは……確かに、あれをこばむのは無理だけど。はぁ、仕方ないわね」
「それよりもだ。お昼をご馳走してくれるらしいから、いくらか材料を提供しようと思うんだが、どうよ?」
「そうね。じゃあ、ユズハちゃんにいなり寿司を作ってあげる約束だったから、せっかくだし孤児院の子たちの分も作っちゃいましょうか。台所借りてもいいですか?」

 日が高くなったとはいえ、時間はまだ十分にある。多少長居しても問題はなかった。
【料理】スキルを持つシュニーに教わっただけあって、ティエラの腕前もかなりのものだ。次々と皿に並べられる見事ないなり寿司に、子どもたちの目はくぎ付けとなる。

「なんだかすいません。私からお誘いしたのに、作ってもらうようなことになってしまって」
「私からお願いしたことです、気にしないでください。なんだかんだ言いましたけど、子どもたちの相手をするの楽しかったですし」

 物怖ものおじせずに接してくる子どもたちを見て、心安まるところがあったらしい。シンから見ても、ティエラの表情は以前よりも柔らかさが増したような気がした。


 昼食が終わり、片付けを手伝おうとしたシンとティエラは、ラシアの、「そんなことまでしていただくわけにはいきません」という言葉にさすがに引き下がった。
 教会を出て、一旦ギルドに戻る。時間はすでに昼を回っているので、ティエラのギルドカードができているはずだ。
 ギルド内の酒場は食事をしている冒険者でにぎわっていた。
 人混みを避けるように受付に向かい、セリカに声をかける。この時間に依頼を受ける冒険者は少ないのか、待つことなく話しかけることができた。

「こちらがティエラ様のギルドカードになります。お確かめください」
「問題ないですね。ありがとうございます」

 ティエラはカードが問題なく機能するのを確認する。そこにシンもギルドカードを出す。

「ついでにパーティ登録をしたいんですけど」
うけたまわります。メンバーはお2人だけで間違いありませんか?」
「はい、それでお願いします」

 固定パーティの場合はパーティ名を付けたりするらしいが、今回は特に決めなかった。
 セリカとエルスに見送られてギルドを後にする。向かう先は、再びの商店街だ。
 今度は旅でお馴染なじみの保存食を買いあさる。旅の同行者がいる前では、気軽にアイテムボックスは使えないと思い直したからだ。
 とはいえ、カード化して持っていくので、地球の旅支度に比べると量が少ないのは変わらない。
 依頼の備考欄に『食事付き』とあったので、必要はないのかもしれないが、万が一ということもある。備えあれば憂いなしという考えのもと、買い物を続けた。

「さて、そろそろ行こう」

 必要なものを買いそろえたところで、シンがティエラに声をかける。

「えっ、でもまだ約束の時間は先よ?」
「いや、月の祠を取りにな」

 月の祠をこのままにして出発するわけにはいかない。

「すっかり忘れてたわ」
「一番忘れちゃダメだろ」
「『家』を持っていくなんて、普通考えないわよ!」

 至極当然である。持ち物リストに『家』などという項目こうもくがあることの方がどうかしているのだ。

「わ、悪かったよ。ほら、俺は一応、月の祠の持ち主だろ? だから持ってくのは当然って考えがあるんだよ」
「旧世代ってやっぱりどこか変だわ。それともシンが特別変なのかしら?」
「それはひどくね!?」

 からかうような笑顔で遠慮のない疑問を口にするティエラ。精神的ダメージを受けながら、シンはアイテムボックスから水色の水晶を取り出した。

「なにそれ?」
「『結晶石』だよ。見たことないか?」
「これが結晶石? こんなに大きな、それもここまできれいに加工されたものなんて初めて見たわ」
「こいつには【転移】の魔術が付与してある。使えば登録してあるポイントまで一瞬で移動できるんだよ。使い捨てだけどな。せっかくだし、これで月の祠まで行こう」
「……そうだった。シンの出すものがまともだったことなんて、一度もなかったっけ」
「それは失礼だろ」

 もはやあきれを通り越して、あきらめの境地にティエラは至った。一瞬で移動、転移。
 確かに今シンはそう言った。
 それは今まで数多くの魔導士が再現に挑み、わずかな足掛かりさえつかむことのできなかった魔術。すでに失われたとされる秘奧ひおう中の秘奥。
 そんなものが込められたアイテムがポンと出てくるなど、誰が予想できるというのか。

「シン、1つ確認したいんだけど」
「あ、ああ、なんだ?」
「もしかして、もしかしてだけど……それ、?」

 ティエラの目がわっていた。さっきまでとまるで違う雰囲気に、シンは戸惑いを隠せない。
 ただ、どうやら自分の出したアイテムがまたしても常識をくつがえす代物だったらしい、ということだけはわかった。

「その質問に答える前に、1つ教えてくれ。転移が付与された結晶石って、今どう扱われてるんだ?」
「……転移自体が、失われた魔術とされているわ」
「なるほど」

 その言葉で合点がてんがいった。それならティエラの驚きようもわかる。
 シンとてこれまでの経験から、かなり貴重になっているだろうとは思っていた。しかし、失われたという点だけは素直に信じられない。
 表向きはそうなのかもしれないが、こういったものは得てして隠匿いんとくされているものだ。国や組織が秘密裏に確保していても、驚きはしない。

「じゃあ俺も答えるが、作れるぜ。材料さえあればいくらでも」
「……はぁ、そりゃそうよね。六天ろくてんの1人なんだし、転移付与された結晶石くらい軽く作れるわよね」

 ため息1つで済ませるあたり、ティエラも六天というギルドに所属するシンとその友人がどういうやからなのか、理解し始めたようだ。

「あー、疲れてるとこ悪いが、もう転移してもいいか?」
「ええ、やっちゃって」

 開き直ったティエラと人気ひとけのない路地に入る。
 問題なく使えることはシュニーに確認済みだ。わざわざ確かめたのは、他の道具と違い、失敗したときにどうなるかわからないものを使う気にはなれなかったからだ。
 シンが結晶石に魔力を通すと、それを起爆剤として、石に込められた魔術が発動した。視界がゆがみ、次の瞬間には商品の並んだ棚が視界に広がる。
 確かに2人は月の祠の中に移動した。

「ふ、不思議な感覚ね……それで、どうやってここを持っていくの?」
「一旦外に出る。話はそれからだ」

 それに、と呟いてシンは扉に向かう。シンは背を向けていたので、ティエラにはシンの口が動き続けているのが見えなかった。
 店の外は見慣れた林だ。それを見渡すようにシンは視線を動かす。
 今まで月の祠に来たときにはなかった緑色のマーカーが、マップ画面に光っていた。

「どうしたの?」
ねずみがいたんでな。ちょっとからかってやろうと思ってさ」

 木々を見ながら言うシンを見て、頭上に疑問符を浮かべるティエラ。
 鼠なら見ている場所が違うのではないか、と突っ込むところなのだろうが、相手はシンだ。どうせ常識は通用しないと、ティエラは追及するのをやめる。
 準備を終えたシンは、ブツブツしゃべっていた口を閉じ、月の祠に向かって手をかざした。

「『収納ストレージ』!」

 その言葉が発せられるのと同時に、月の祠が淡く輝き出す。店全体を覆うように広がった光は、次の瞬間、直視できないほどの輝きを放って1点に収束した。
 それは数秒だけその場に滞空し、ゆっくりと移動してシンの手の中に収まる。
 光が消えると、手には三日月をしたネックレスが握られていた。
 おそらく、美術品よりも価値があるだろう。透き通るような輝きは、それがただの銀細工でないことを証明している。

「これが……?」
「ああ、月の祠持ち運びモードだ」
「ほんとに携帯できるのね。さすがだわ」

 驚き疲れたのか、慣れたのか、ティエラの言葉に含まれているのは純粋な称賛だった。
 何もなくなった場所にいつまでもとどまる理由はないので、しばらく月の祠のあった場所を見ていたティエラを促し、依頼の出発場所に向かうことにした。
 時間はちょうどよい頃合いだ。それがわかるのは、シンのメニュー画面に時刻が表示されており、さらにアイテムとしての時計も持っているからだ。
 すでに他の2名は到着している可能性がある。そうであれば、少し交流をしておこうという考えもあった。
 ある程度の期間行動を共にするのだから、親睦しんぼくを深めておいて損はない。


 月の祠から東門へ向かうと、出発地点である広場の一角には、すでに荷物が積まれた馬車が到着していた。
 その横には、ドラグニルとロードとおぼしき2人組が立っている。

「すいません、こちらナックさんの馬車で合ってますか?」
「ん? そうだが……ああ、貴殿らが共に行くという冒険者かね」

 聞いていた組み合わせと同じだったので声をかけると、答えたのはドラグニルだった。
 全身を覆う青いうろこはいかにも頑丈そうな印象だ。声の低さからして男性だろう。何かの皮で出来た胸当てと腰の太刀たちが目につく。
 あまり防具らしい防具はつけていないところを見ると、速さで翻弄ほんろうするタイプなのかもしれない。もしくは防具がいらないほど鱗が硬いのか。

「はい、今回ご一緒させてもらいます。俺はシン。こっちはパーティを組んでるティエラです」
「ティエラと言います。よろしくお願いします」
「うむ、拙者せっしゃの名はガイエン。道中よろしく頼む。それとこちらが――」
「ツバキ、よろしく」

 言葉少なに自己紹介したのは、背中までとどく深紅しんくの髪と赤い瞳をもつ少女。濃い色の髪と対照的に透き通るような赤い瞳が、シンとティエラを観察している。
 背丈はかなり小柄だ。ティエラよりもさらにこぶし1つ分は低いだろう。150セメルくらいか。
 顔立ちは整っているが、見た目だけなら中学生と言われてもおかしくない。
 しかし、見た目で判断すると痛い目を見るのが【THE NEWニュー GATEゲート】。
 冒険者をやっている以上問題はないのだろうと判断した。少なくともEランクの実力があることは確かなのだから。
 シンの分析アナライズによると、ガイエンとツバキのレベルは187と133。レベルだけで判断すれば、ガイエンはAランクの冒険者と言っていい。腰の太刀は飾りではないようだ。
 ツバキの方も、一般的なEランクのレベルを超えている。

「おお! 追加の面子メンツがそろったか。俺は商人のナック。ベイルーンまでよろしく頼むぞ!」

 互いに自己紹介をしていると、馬車の陰から1人のドワーフが現れ話しかけてきた。どうやらこの人物が依頼主らしい。
 ドワーフの例にもれない筋骨隆々の体を、仕立ての良い服で包んでいるのはなんとも違和感があったが、それはそれ。しっかりとあいさつを交わして、順番に馬車に乗り込む。

「全員乗ったな。では少し早いが出発だ!」

 御者席に座ったナックの威勢のいい声に続いてむちを打つ音が聞こえ、馬車がゆっくりと動き出す。
 5人を乗せた馬車は東の門を抜け、一路ベイルーンへと北上し始めた。
 その後、月の祠消失の知らせがベイルリヒト王国上層部を混乱の極致きょくちに至らしめるのだが、それをシンたちが知るのはしばらく先の話である。


 月の祠消失。
 その情報はベイルリヒト王国上層部だけでなく、月の祠に監視をつけていた他国にまでまたたく間に広がっていった。
 当初、誰もが間違いではないのかと確認を取った。
 500年以上の月日を、『栄華の落日』を越えて、なお変わらず存在する不動の建築物。
 どれほど屈強な人物でも攻め入ることはできず、高レベルモンスターにすら毛ほどの侵入も許さない、失われし技術で作られた神秘の店。
 それが月の祠なのだ。消えましたと言われて、はいそうですかと納得などできるはずがない。
 しかし、何度確認しようと、返ってくるのは「間違いない」という返事のみ。
 報告を受けた側はまだいい。
 現場で、それも目の前で消失を目撃した者たちの衝撃は、間接的に聞いた者のはるか上をいく。
 このときばかりは互いを監視し合っていたはずの工作員たちまでもが白昼堂々、自分たちが見た光景が真実かどうか確かめ合うという、珍妙な事態まで発生していたのだ。

『一体何があった!?』

 それが関係者共通の叫びだった。


         †


 騒がしい城内の一角。
 重要な案件を話し合う会議室に、彼らは集まっていた。
 日も昇り切らないうちから叩き起こされた彼らだが、その顔には不満など浮かんでいない。というより、一部を除いてそんな余裕がそもそもない。

「では、やはり報告に間違いはないと?」
「はい、報告書にある通りでございます」

 上座に位置する場所から尋ねたのは、ベイルリヒト王国国王、ジェオン・カルタード・ベイルリヒト。
 金髪碧眼へきがんで、2メル近い身長とそれを覆う筋肉――武人としても通用する肉体を持つ人物だ。
 本来なら統治者としての威厳いげんを身に纏った立派な王なのだが、今日ばかりはそうはいかなかった。
 苦悶くもんの表情を浮かべるジェオンに、返事をした宰相もなんと言葉を続けるべきか悩んでしまう。
 今回起きたことはベイルリヒト王国だけの問題ではない。一体何があったのかと、周辺国どころか、へたをすればからも問い合わせが来るだろう。

「月の祠が……消えたか……」

 集まった面々の顔色は一様に暗い。
 多少ましなのは、第1王女と宮廷魔導士長くらいだ。
 ジェオンは何度読んでも内容は変わらないとわかりつつも報告書へと目を落とす。
 要約するとこうだ。


 ――月の祠消失についての報告――
 四ノ月、火ノ二。
 昼を告げる12の鐘が鳴ってしばらく、突如とつじょとして月の祠が発光を開始。
 数秒後、光は収まるもすでに月の祠は消失。
 突然の出来事に各国の工作員も混乱し、互いに接触するという事態が発生。
 地面に残るくぼみを調査するも探知系スキルに反応なし。
 また、周囲にも何かが起こった痕跡こんせきなし。
 まったくもって原因不明。


 報告書には、監視の任についていた者たちが見たままの内容が記されている。できるだけ詳細に、と言ったにもかかわらず文章量が少ないのは、情報がなさすぎて、これ以上細かく報告できないからだ。
 警戒けいかいすべき他国の工作員と情報交換してしまうあたり、現場の混乱具合がよくわかる。それほど突拍子もなかったのだろう。
 とはいえ何もわかりません、で済ませたくはない。
 月の祠がベイルリヒト王国に所属しているというわけではないにせよ、最も近く、ほぼ隣りにあったのだ。他国よりは近しい関係にあったというくらいの自負はある。

「ライザー殿はどうなったかわかるか?」
「いえ。ですが第2王女リオン様が、亡霊平原にて接触したという報告があります。かなり距離があるので、月の祠のみが消えたと思いたいところですが」
「そうだな。リオンが言うなら間違いあるまいが……ライザー殿自身に何か問題がないかぎり、数日後の戦利品せんりひんの分配に姿を現すはず。せめてそこで、各国にライザー殿は健在だと伝わればよいのだが」

 月の祠が消えたとしても、シュニー・ライザーが健在ならば致命的な問題にはならない。重要なのは建物ではなく、そこに住む人物なのだ。

「リオンに伝えよ。ライザー殿が姿を現した際は、すぐに心話にて報告せよと。これは王命である!」
「はっ!」

 警護をしていた兵士の1人が、命令を伝えるために退出する。
 王に仕える旧世代は少なく、今はその全員が心話による情報収集をしている真っ最中だ。負担をかけているが、今回ばかりは致し方なし、とジェオンは頭を切り替える。
 そして、月の祠が消える前に何か変わったことはなかったか、調査を命じるのだった。
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