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20巻
20-1
六天の一人、『金の商人』レードの配下であるベレット・キルマールから連絡を受けたシンたちは、レードの最高傑作の人形を止めるため、グランモスト山脈へと向かった。
神の住む山とされるグランモスト山脈で2体の神とも戦闘になったが、これを退けて人形を確保。
半壊してなお、自らの存在証明を求めて足掻く人形に、シンはレードから聞いていた「ウェルベラッド」という名を教える。決して見捨てたわけではないと伝えたことで、ウェルベラッドは落ち着きを取り戻すのだった。
「外装の修理で足りない素材があったら、連絡してくれ。すぐに送る」
シンの言葉に応えて、万能型人形のオウルがうなずく。
「ありがとうございます。必要とあらば、我々にも遠慮なくお声がけください。全霊をもって事に当たらせていただきます」
ボロボロになったウェルベラッドの外装は、ミラルトレアの設備を使ってオウルたちが修復することになった。
シンがやってもよかったが、さすがにこれ以上時間をとらせるわけにはと固辞された。
ウェルベラッドの件が済んだら冥王のところに向かうと話してあったので、自分たちでできることまでやってもらうのは気が引けたのだろうとシンは思っている。
麓の町への対処はベレットがしてくれるらしいので、シンたちも安心して次の目的地に向けて動き出せた。
「じゃあ、またな」
シンがそう告げると、頭を下げるオウルやベレットたちの姿は消え、目の前に生い茂った木々が現れた。
シンたちが転移した先は、ベイルリヒト王国のそばの月の祠があった場所だ。一応、転移してきたところを見られないように【隠蔽】を使用している。
「何人か見張りがいるな。もう月の祠がなくなってけっこう経っているはずだけど」
以前シンがこの場所へ転移した時は、まだ月の祠が消えてから時間があまり経っていなかったこともあり、諜報員か監視と思しき人物が多くいた。
当時はまだ『よろずや月の祠』の店主代理であるシュニーの安否も確認されていなかったので仕方がなかったのだろうが、今となっては彼女の――動向はともかく――安否ははっきりしている。
それでも彼らが監視をやめないのは、シュニーが長命種であるエルフの上位種、ハイエルフだからだ。まだまだ帰ってこないと断定するには早いということらしい。長命種は短命種にとっての数週間程度の旅行感覚で数年単位でいなくなることもあるので、根気よく待つことも大事なのだとシュニーが教えてくれた。
もっとも、この場所に月の祠を戻す予定はないので、監視しても無駄な気がしたが、わざわざ教える理由もない。シンは心の中でお疲れさんとだけ言ってその場を後にした。
一行が向かうのはベイルリヒト王国のギルドだ。そこで冥王がいるとされるダンジョンについての情報収集をする。
シンは以前、亡霊平原に行ったことがあるが、ダンジョンの入り口と思われる場所に心当たりはなかった。
他のメンバーも知らないらしいので、何か情報がないか聞いてみるつもりだった。何も情報がなければ、実際に平原に向かってから探すしかない。
「なんだかこっちに来た時のことを思い出すな」
ギルドに向かう道すがら、シンはふとそんなことを口にする。
門番に紹介状を見せると驚いていたのが懐かしい。
彼はギルドまで案内してくれた門番の顔をまだ覚えていたが、受け持ちが変わったのか、見つけられなかった。
門からギルドまで、道行く人々の視線を奪いながら歩く。エレメントテイルのユズハは、子狐モードでシンの肩に乗っている。
以前は頭の上に乗せて妙に注目を浴びたっけ……と、シンは少し思い出にひたった。今ではユズハよりも視線を集めるメンツばかりで、シンはむしろ地味なほうだ。
転移で移動してから歩いてきたため、馬車はアイテムボックスの中。なので、神獣グルファジオのカゲロウは、相棒であるエルフのティエラの影の中にいる。
ギルドに入った一行は、まっすぐに受付に向かう。受付嬢は変わっていないようで、登録を担当してくれたセリカと、ティエラの知り合いでもあるエルスの姿があった。
「シン様! お久しぶりです。こちらに戻っていたのですか」
「ご無沙汰しています。ちょっとこっちに用がありまして」
ベイルリヒト王国で過ごした時間は長くないが、セリカは覚えていてくれたようだ。王城から聖地に転移させられてからかなり経っているが、変わらぬ笑顔で対応してくれている。エルスのほうは、ティエラとの再会を喜んでいた。
「王城に呼び出されたと聞いてから一向に姿をお見掛けしなかったので、どうしたのかと気になっていたんですよ? お噂はいろいろと聞いていますから、無事なのは知っていましたけど」
「俺も予想してなかったことがありまして、大変だったんですよ。それよりも、どんな噂が広まっているのか不安です」
城砦都市バルメルで起きたモンスターの『大氾濫』での活躍は伝わっているに違いない。なにせベイルリヒト王国第2王女のリオンも参戦していたのだ。自国の姫が参戦したとなれば、当時のことを聞きたがる者もいるだろう。
そうでなくとも、シュニーの参戦は目立つはずだし、シンについても『斬鎚』なんて二つ名が広まっているくらいだ。氾濫以外にも噂や情報が伝わっていてもおかしくはない。
「Aランクに恥じない活躍をなされているようで。初めてギルドを利用された時からいろいろと規格外な方だとは思っていましたが、予想以上でした。今はパーティを組んでいらっしゃるのですね」
セリカの視線はシンの後ろにいるメンバーに向けられていた。
ティエラとシュバイド以外は、変装用のアイテムで目や髪の色などが変わっている。これだけメンバーが揃うと、シンのサポートキャラクターと気づく者が出てくる可能性があるからだ。
シュニーやシュバイドは、これまでの行いによって名が広まっている。
しかし、元プレイヤーや『栄華の落日』前から生きている長命種にとっては、シンのサポートキャラクターという印象が強い。
それぞれ単独ならまだしも、今はほぼ全員が集まった状態だ。さらにリーダーはシンという名の人物。ここまで来れば、プレイヤーとしてのシンを連想するのは難しくない。
【THE NEW GATE】のゲーム時代、とくにデスゲームが始まってからは、シンの名前は本人が意識している以上に広まっているのだ。
プレイヤーでなくともそれは同じで、長命種にとっては、500年などちょっと昔程度の感覚なので、やはり気づく者は気づく。
ただ、そういった対策はもっと早くするべきだったのでは? と言われると反論できないのだが。
「随分とお綺麗な方が増えましたね」
にっこりスマイルのセリカに、シンはシュバイドを見ながら言う。
「否定はしませんけど、バイドは男ですよ?」
変装はしていないが、シュバイドも本名ではなく偽名である。元竜王にあやかった名のドラグニルは多いとはいえ、まったく同じにする者はなかなかいない。なので、元竜王の冒険者ではなく、ただのドラグニルの冒険者として動くためのギルドカードをシュバイドは持っていた。名前は後半部分だけのバイド、冒険者ランクはAだ。
「バイドさんがいなければ、シンさんのハーレムパーティだと思われていましたね」
「……でしょうね」
実際、そういうパーティもあるらしい。
シンとシュバイドを除けば見目麗しい女性ばかりだ。シンとシュバイドがいるからちょっかいを出されることはないが、それでもギルド中の視線を釘付けにしている。
これでもしシュバイドがいなければ、殺意のこもった視線がシンに集中していたことは容易に予想できる。
「お気に障ったようでしたら、申し訳ありません。しかし、本当に気を付けてください。上級冒険者のトラブルは一般人のものとは比べ物にならない被害が出る場合がありますので」
冒険者のパーティは同性で組むことが多い。
どのような種族だろうと、惚れた腫れたはあるもので、そういったトラブルで解散するパーティというのはいつの世もなくならないものである。
上手く解決して続くパーティや、損得だけの割り切った関係というのもなくはないが、解散してしまったり、抜けたり追い出されたりするケースも珍しくないと、シンは聞いたことがあった。
シン以外の者の実力もある程度伝わっているのだろう。一人の実力者を他のメンバーがサポートするワンマンパーティというのもあるらしいが、シンたちはそうではないとわかっている話し方だった。
実際に、選定者同士のトラブルで街を囲む壁の一部が損傷する事件が起こったこともあると、セリカは続けた。
「そういうのはないと思いますけど、気を付けておきます」
シンの相手はシュニーと決まっているので他のメンバーと……なんてことはない。
ただ、この場でそれを口にしていいのか少し迷ったので、シンはとりあえずうなずいて、話を続けた。
「ええと、それでですね。今日ギルドに来たのは亡霊平原について聞きたいことがあったからなんです。中心部にはAランク以上でないと入れないみたいですけど、制限しているってことは、相応の情報を持っているってことですよね?」
かつてシンは、教会の相続のためにシスターのラシアや仲間のヴィルヘルムらとともに、亡霊平原の奥地へと足を踏み入れた。危険な高レベルモンスターが出現するゾーンが見えない壁で区切られていたのを覚えている。
それを設置したのが国だったかギルドだったかは忘れてしまったが、冒険者ランクで制限しているということは、ギルドは無関係ではないはずだ。
シンがまっすぐ亡霊平原に向かわずにベイルリヒト王国のギルドハウスに寄ったのは、そういった情報も聞けないかと思ったからだ。
加えて言うと、亡霊平原のダンジョンの入り口の場所がわからないので、ついでに聞いてしまおうという心算だった。
「情報提供をご希望ということですね?」
「はい。何か制限とかあります?」
冒険者ランクによる制限か、はたまた別組織――たとえば国であるとか――の許可がいるといった事情があるのではと思い、シンはセリカに確認する。
「いえ。ですが、ここでお話しすることはできません。資料をお持ちしますので、奥の部屋へどうぞ」
冒険者になったばかりの者もいるロビーで話せる内容ではないらしい。聞き耳を立てている者もいそうなので、異論はなかった。
シュニーたちとともに、シンはセリカの後について受付カウンター横の通路を進む。
案内されたのは小さな事務所くらいの広さの部屋だった。
パーティとの話し合いにも使われる場所らしい。防音や透視対策がしてあるので、貴重なアイテムの取引や今回のような制限のかかっている情報のやり取りにも使用されるようだ。
念のため、シンも独自に盗聴や透視対策をしておく。
「こちらがギルドにある資料のすべてです」
一旦席を立ったセリカは、1メル四方の地図1枚と、A4サイズの紙束を持ってきた。
地図は亡霊平原とその周辺の地形を記したもので、Aランク以上しか入れない部分の内側も描かれている。
「ダンジョンの入り口はこの制限エリア内のほぼ中央に位置していると言われています。ただ、資料で残っているだけで、実際に確認した者はいません。亡霊平原の奥地は高レベルモンスターが跋扈しています。そんな危険な場所に、王国としてもギルドとしても貴重な選定者を送り出すわけにはいきませんでした。それに、今は前以上にあまり近づくのもお勧めできません」
「何かあったんですか?」
「1月ほど前から、スカルフェイスの上位個体が出現するようになったんです。今のところ、一定範囲内を移動するだけですが、近づく者には容赦なく攻撃してきます。以前、同様に上位個体が発生した時は数が少なく、代わりに近くの森やその先に移動しようとしていました。それと関係があるのかは、まだ調査中です」
シンと再会する前に、シュニーが受けていた依頼のことだろう。スカルフェイスの上位個体のさらに上、シンも初めて見る等級のスカルフェイスが出た時のことなので、よく覚えていた。
いろいろと情報を得た今では、あれも冥王の影響なのだろうかとシンは思う。ただ、単純に影響を受けただけというには変化が大きすぎる気もした。
特殊個体のスカルフェイスは最後に何か喋っていたが、それも結局何だったのかわからない。手がかりもなかったので、回収したアイテムのほうも調査こそしたものの、使い道は決まっていなかった。
「今となっては、ダンジョンの入り口付近がどうなっているのか想像もつきません。スカルフェイスの上位個体がひしめいている可能性もあるので、シン様やパーティの方々にも調査を手伝っていただけたらと思っているのですが」
スカルフェイスが増えすぎて亡霊平原から出てくる可能性を鑑みて、間引きを行っているらしい。しかし、夜になるとかなりの数が湧いてくるので、躍起になって数を減らすよりも、ある程度のところで保つ方向で冒険者に動いてもらっているという。無理をして活動できる冒険者が減ると、他に負担がいってしまうからだ。
シンたちのように、メンバー全員が上級選定者クラスというパーティは滅多にいない。大抵は、パーティに1人か2人。それも一般人より多少強い程度だ。上級クラスのパーティでも編制はそう変わらない。
また、選定者は貴重なので、パーティの中核として重要な役割を担っている場合がほとんどだ。そんな人物だけを集めて中心部の調査をするのは、簡単な話ではない。
仮にできたとしても、急造のパーティではトラブルが起きた時にパーティそのものが分裂する危険をはらんでいる。
だからこそ、一つのパーティであり、戦闘力も申し分ないシンたちに調査を依頼したいのだろう。
単独でモンスターのひしめく中を奥深くまで探索できる選定者などそうはいないので、本当にあるかどうかもわからないダンジョン入り口付近の情報が皆無なのも、仕方がないことだ。
「まあ、事情はわかりました。それで、さっきから黙ったままですが、何か御用なのでは?」
シンが視線を向けたのはセリカの隣、一緒に部屋に入ってきてそのままソファに座っていたギルドマスターのバルクスだ。
「いやなに、ギルドからの要求はセリカ君が話してくれた通りだよ」
「ギルドマスターから伝えたほうが、冒険者はやる気を出すんじゃないですかね?」
「君はそういう性格ではないだろう? 私の仕事は、君たちのパーティに頼んでも大丈夫かを見定めることさ。まあ、まったく心配する必要がないとすぐにわかったがね。これだけのメンバーがパーティを組んでいるというのは、頼もしくもあり、恐ろしくもある」
大氾濫での活躍やバルバトスでの海域調査の件が伝わっているとはいえ、二つ名がついているシンとティエラ以外はあまり目立った活躍が知られているわけではない。
シュニーやシュバイドは姿や身分を偽っているし、同じくシンのサポートキャラであるフィルマとセティは人目に触れること自体あまりなかった。
彼女たちは冒険者界隈ではまだ無名と言っていい。
「それは偶然としか」
「偶然か。ティエラ君も以前とは別人のようだが、それも偶然かな?」
バルクスはシュニー他、パーティメンバーを一瞥しただけで、話しかけはしなかった。
シンはバルクスの戦歴を知っているわけではないが、相応の活躍をして今の地位についているはずだ。本人に直接確認せずとも、その強さを測ることができるのだろう。顔はにこやかだが、雰囲気は決して軽くない。
話題になったティエラが視線を逸らしながら答える。
「ええと、ちょっと人には言えない体験を、色々と」
「そうか。よほど苦労したようだね」
バルクスはそれ以上追及してこなかった。ティエラの苦労を思ったのか、若干かわいそうなものを見る目をしている。
ティエラとバルクスに大きな繋がりはないが、月の祠から出たばかりのころにギルドを訪れたことがある。
その際にどの程度の強さなのかを把握されていたとしたら、今のティエラはレベルが上がったでは済まないくらい強くなっているとわかるはずだ。
ティエラのそれは、この世界の人間がちょっとやそっとの鍛錬で手に入れられる強さではない。前に訪れてから何十年も経過しているわけではないことを考えれば、尋常ではない修羅場を体験したのだろうとバルクスが勘違いしてもおかしくなかった。
少し不自然な話の流れだったが、それでも問わずにいられなかったのだろう。
「ま、まあとにかく、俺たちはダンジョンに用があるので、必然的に中心部に行くしかないんですよ。ついでと言うと言葉が悪いですが、本格的に中心部に向かう前段階までなら協力できますよ」
ナンバー11の守護者――イレブンの話が本当ならば、ダンジョンの奥には冥王と呼ばれる特別な存在がいる。
何もなければすぐに突入したいところだが、すでに異常事態の真っただ中なのなら、さすがに事前調査くらいはする。
シンに提供できるのは、その段階で得られた情報をギルドに流す程度だ。
「十分さ。現状では情報がなさすぎてね。ところで、なぜ亡霊平原のダンジョンに用があるのか、差し支えなければ教えてもらえないかな?」
「事情があるのであまり詳しくは言えないんですけど、今調べている案件の手がかりが、ダンジョンの奥にあるという情報を得まして。他に手がかりもないし、行ってみようという話になりました。一応言っておきますが、スカルフェイスの件は俺たちもこっちに来てから知ったことですよ? 俺たちの調べている案件がスカルフェイスの出現と関連しているかはわかりません。ただ、少なくとも俺たちの知る限りでは無関係です」
セリカは1月ほど前と言っていた。シンたちがイレブンと接触した時期とは少々ずれている。何らかの連絡手段があって、先んじてシンたちを探そうとしたにしても、スカルフェイスは亡霊平原を離れていないうえ、モンスターを大量に放つなんてやり方は問題がありすぎる。
イレブンと情報交換をしているならば、多少はダンジョンの外のことも理解しているはず。それならこんなやり方はしないだろう。
間違っている可能性もないとは言えないが、この場で結論が出ることではないので、今は無関係を貫くつもりだ。
「我々もシン君を疑っているわけではないさ。何度も言うが、今回はわからないことが多すぎてね。少しでも事態を収拾するための情報が欲しいんだ。多少なりとも協力してもらえるなら、こちらも文句などないさ」
亡霊平原はベイルリヒト王国から他国へ向かう主要な街道の近くに存在する。また、街道沿いには町もあり、より平原に近い場所に位置する国もある。
前回、スカルフェイスが亡霊平原の外へ出た時に合同の討伐隊が組織されたのも、上位個体出現の影響が多くの国に影響を与えかねなかったからだ。
今回も、ベイルリヒト王国の冒険者ギルド以外から出向いている冒険者や他国から派遣された騎士、兵士は少なくない。
「どのくらい役に立つかはわかりませんが、やるだけやってみます。それで、本当にこの資料以外に情報はないんですか?」
「今やAランク冒険者のシン君に隠し事はしないさ。せっかく協力してくれるというのに、不興を買うような真似をしても意味がないだろう? 本当にギルドに残っているのはこれだけだ。我々とて何もしてこなかったわけではないが、やはり場所が場所でね。ただ、王国の資料室にはもう少し資料があると聞いている。いや、もったいぶっているわけじゃない。資料は明日届く予定なんだよ」
資料あるんかい――と、シンがジト目を向けると、バルクスがまてまてと宥めるように言う。王城の資料は持ち出しに手続きが必要で、やっと許可が下りたらしい。
「むしろ、君たちが来たタイミングがあまりに良すぎるので、我々のほうが勘繰りたくなってしまうくらいだよ」
「わからなくはないですが、こっちも偶然としか言えないんですよね」
意図したわけではないのに、互いに何かあるのではと思うくらいタイミングが良いのも事実だ。
「さて、亡霊平原の現状についてはこんなところだね。それでだ、これは亡霊平原の件とは一切関係ないんだが、もしシン君が戻ってきた時は王城へ連絡するように言われている。心当たりはあるかね?」
「……まさか、リオン様ですか?」
シンには他に心当たりがない。そして彼女はいかにもそんなことを言いそうな性格をしていた。
「予想はついていたみたいだね。その通りだ。あまり事情は知らされていないが、なるべく早急に、正確に伝えるように、やたらと念押しされてね。バルメルでの活躍は聞いているから、その話だとは思うが」
「そうでしょうね。なんだか興味持たれていまして」
ベイルリヒト王国への護衛を断って別れたっきりだが、諦めていなかったようだ。
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