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81.マルクス後悔する 前編
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『寝れん!!』
私は環境が変わったせいか、あの楽しい団欒の余韻せいか、全く眠れなかった。
「ずっとこのまま天井見ててもしゃーないし、庭の散歩でもしてくるかっ!」
よいしょっと言って腹筋を使ってガバリと起き上がると、寝間着に薄いガウンを羽織って部屋を出た。
庭に出て、改めてマルクスの屋敷を見る。
マルクスの別邸は灯りが消えてたけど、同じ敷地にある本邸の方は所々灯りが付いていた。
本邸に比べると、マルクスの別邸は確かにこじんまりと小さく見える。しかもマルクス自身が細かい事を言わない性格の為か、フレドリックさんが仕切るラムス邸と比べ、屋敷内はのんびりとした感じだった。ベルさんが居心地が良くってよく泊まるという意味が分かるような気がする。
そのまま庭を散策していると、見覚えのある女神像に出会う。
『・・・』
ベンチがあったので取りあえずそこに腰を降ろし庭を眺める。
目の前には幻想的なそして、モノトーンな庭が広がっていた。
『満月ってこんなに、明るいんやな・・・吃驚やわ。あんた毎日こんないい景色見てるんやな』
そう言って、横に居る女神像に話しかけてみる。
向うの世界では夜でも街明かりで明るいため、こんな風に月の価値が分からない。
そしてこの静寂の中の虫の音も然り…。騒音だらけの街中では、こんなにはっきりとは聞こえない。居るかさえも疑問だ…。Gのつく黒いガサガサ系はそこら中にいるが・・・。
そう思った瞬間、ガサガサと音がし吃驚してそちらを向く。
この幻想的な風景によく似合う、お人が月をバックに立っていた。
白銀の騎士様――――――。
今は寝間着にガウンやけど、それでも騎士に見える所がすごいと思う。何でこんな見目麗しい奴が、私を番認定してるのか今だに意味が分からん・・・。
『ベルさんも今日は此処に泊まったんやな』
「・・・」
『こんな時間に散歩か?』
「・・・眠れない」
そうぽつりと答えたベルさん。
『ほんなら、少しお喋りせえへんか』
こっち来いってな感じで手招きして、私の座っているベンチを叩いた。
素直に横に座るベルさん。するとふわりと甘い匂いがした。
人も獣である以上匂いで好き嫌いを判別するという。そう言う意味では、この匂いは結構好きな匂いだ。
それにこの顔でワキガだったら、残念無念である・・・。
ベルさんが座ったのを見て話しかける。
『今日は楽しかったな。テンション上がりまくりやったわ』
「・・・興奮してる」
『おっ、ベルさんも同じか~。家族ってええなと思うよな。』
「・・・家族・・団欒・・・シたい」
『うん、うん。・・・うん?』
「・・・シたい」
『・・・うん?』
「・・・シたい」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?』
そのしたいが別の意味に聞こえるのは、私の脳みそが赤毛のエロに侵食されてるせいだろうか・・・。
嫌な予感がしてベルさんを見る。
銀の瞳が月の光が当たって光っていた。勿論キラキラではなく、濁点が付いてるほうだ。
ギラギラ――――――。
それは狼のそれにも似て、また吸血鬼のそれにも似ていた。
所謂、獲物にロックオンである・・・・。
『サテト・・・、ソロソロネルカ』
隣りに座れと呼んでおきながらのセリフと、この恐怖をごまかせきれない片言。
ゼンマイが切れかかった人形のようにぎこちなく立ち上がる。
その途端、ガシッと手首を持たれた。
ホラー映画ならここで大きな効果音が鳴るはずだ。バクバク鳴る心臓が、自分の中で虫の音より大きく聞こえた。
恐る恐るそらしていた目線をベルさんに戻してみる。
「ヒッ!」叫び声にならない声が出た。
そしてこんな状況下で、出んでもいい大阪人の気質が出てしまう。
私の脳が恐怖を緩和しようと某番組をもじったギャグをしだしたからだ。
"では、桃花さんの貞操をかけた問題です。
ベルさんの「眠れない・・・」「興奮してる・・・」は何でしょう。次の4つからお選びください。"
A.私と同じで環境が変わって眠れんかった
B.寝る前にコーヒーを大量に飲んで眠れんようになった
C.一宿一飯の恩義を、警備という行動で返してる
D.同じ敷地内にメスが居て盛ってしまって眠れない
『D!、Dっ!!』
「ファイナルアンサー?」
『ファイナルアンサーっ!!』
「・・・・・・・・──────────────────正解!!」
そんな余裕こいてる自分に後悔が襲う。
持たれた手首が引っ張られ、ベルさんの腕の中に引き込まれたからだ。スンスン鼻を鳴らし首や肩そこら中を匂ぐ。しまいには、脇まで匂われた。ラムスのおっさんと同じ行動パターンに健太の言った言葉を思い出す。
"おっさんと見た目の美は違うけど、中身は一緒っすよ?!"
では、次に起る行動はベルさんが否定もしなかったあの行動か?!!
"ち〇こ扱いて自分の匂い付けまくる"
その途端、脳内で白銀の騎士様が違うものに変わる。
白濁の騎士様───────。
笑えん。そして顔が引きつる。私は囚われた腕の中でベルさんの千摺りをするだろう手に釘づけになった。
私の身体全体の匂いを嗅ぎ終わったベルさんが、ぶるっと身震いしたかと思うと色気のある溜息を出す。
///そろそろかっ?!!
奴の一挙一動にビクビクする。
私を拘束しながら自分の着ているガウンを脱ぎ、うまいこと寝間着も脱ぐベルさん。そして下が露わになった。
『///でかっ!!』
私は環境が変わったせいか、あの楽しい団欒の余韻せいか、全く眠れなかった。
「ずっとこのまま天井見ててもしゃーないし、庭の散歩でもしてくるかっ!」
よいしょっと言って腹筋を使ってガバリと起き上がると、寝間着に薄いガウンを羽織って部屋を出た。
庭に出て、改めてマルクスの屋敷を見る。
マルクスの別邸は灯りが消えてたけど、同じ敷地にある本邸の方は所々灯りが付いていた。
本邸に比べると、マルクスの別邸は確かにこじんまりと小さく見える。しかもマルクス自身が細かい事を言わない性格の為か、フレドリックさんが仕切るラムス邸と比べ、屋敷内はのんびりとした感じだった。ベルさんが居心地が良くってよく泊まるという意味が分かるような気がする。
そのまま庭を散策していると、見覚えのある女神像に出会う。
『・・・』
ベンチがあったので取りあえずそこに腰を降ろし庭を眺める。
目の前には幻想的なそして、モノトーンな庭が広がっていた。
『満月ってこんなに、明るいんやな・・・吃驚やわ。あんた毎日こんないい景色見てるんやな』
そう言って、横に居る女神像に話しかけてみる。
向うの世界では夜でも街明かりで明るいため、こんな風に月の価値が分からない。
そしてこの静寂の中の虫の音も然り…。騒音だらけの街中では、こんなにはっきりとは聞こえない。居るかさえも疑問だ…。Gのつく黒いガサガサ系はそこら中にいるが・・・。
そう思った瞬間、ガサガサと音がし吃驚してそちらを向く。
この幻想的な風景によく似合う、お人が月をバックに立っていた。
白銀の騎士様――――――。
今は寝間着にガウンやけど、それでも騎士に見える所がすごいと思う。何でこんな見目麗しい奴が、私を番認定してるのか今だに意味が分からん・・・。
『ベルさんも今日は此処に泊まったんやな』
「・・・」
『こんな時間に散歩か?』
「・・・眠れない」
そうぽつりと答えたベルさん。
『ほんなら、少しお喋りせえへんか』
こっち来いってな感じで手招きして、私の座っているベンチを叩いた。
素直に横に座るベルさん。するとふわりと甘い匂いがした。
人も獣である以上匂いで好き嫌いを判別するという。そう言う意味では、この匂いは結構好きな匂いだ。
それにこの顔でワキガだったら、残念無念である・・・。
ベルさんが座ったのを見て話しかける。
『今日は楽しかったな。テンション上がりまくりやったわ』
「・・・興奮してる」
『おっ、ベルさんも同じか~。家族ってええなと思うよな。』
「・・・家族・・団欒・・・シたい」
『うん、うん。・・・うん?』
「・・・シたい」
『・・・うん?』
「・・・シたい」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?』
そのしたいが別の意味に聞こえるのは、私の脳みそが赤毛のエロに侵食されてるせいだろうか・・・。
嫌な予感がしてベルさんを見る。
銀の瞳が月の光が当たって光っていた。勿論キラキラではなく、濁点が付いてるほうだ。
ギラギラ――――――。
それは狼のそれにも似て、また吸血鬼のそれにも似ていた。
所謂、獲物にロックオンである・・・・。
『サテト・・・、ソロソロネルカ』
隣りに座れと呼んでおきながらのセリフと、この恐怖をごまかせきれない片言。
ゼンマイが切れかかった人形のようにぎこちなく立ち上がる。
その途端、ガシッと手首を持たれた。
ホラー映画ならここで大きな効果音が鳴るはずだ。バクバク鳴る心臓が、自分の中で虫の音より大きく聞こえた。
恐る恐るそらしていた目線をベルさんに戻してみる。
「ヒッ!」叫び声にならない声が出た。
そしてこんな状況下で、出んでもいい大阪人の気質が出てしまう。
私の脳が恐怖を緩和しようと某番組をもじったギャグをしだしたからだ。
"では、桃花さんの貞操をかけた問題です。
ベルさんの「眠れない・・・」「興奮してる・・・」は何でしょう。次の4つからお選びください。"
A.私と同じで環境が変わって眠れんかった
B.寝る前にコーヒーを大量に飲んで眠れんようになった
C.一宿一飯の恩義を、警備という行動で返してる
D.同じ敷地内にメスが居て盛ってしまって眠れない
『D!、Dっ!!』
「ファイナルアンサー?」
『ファイナルアンサーっ!!』
「・・・・・・・・──────────────────正解!!」
そんな余裕こいてる自分に後悔が襲う。
持たれた手首が引っ張られ、ベルさんの腕の中に引き込まれたからだ。スンスン鼻を鳴らし首や肩そこら中を匂ぐ。しまいには、脇まで匂われた。ラムスのおっさんと同じ行動パターンに健太の言った言葉を思い出す。
"おっさんと見た目の美は違うけど、中身は一緒っすよ?!"
では、次に起る行動はベルさんが否定もしなかったあの行動か?!!
"ち〇こ扱いて自分の匂い付けまくる"
その途端、脳内で白銀の騎士様が違うものに変わる。
白濁の騎士様───────。
笑えん。そして顔が引きつる。私は囚われた腕の中でベルさんの千摺りをするだろう手に釘づけになった。
私の身体全体の匂いを嗅ぎ終わったベルさんが、ぶるっと身震いしたかと思うと色気のある溜息を出す。
///そろそろかっ?!!
奴の一挙一動にビクビクする。
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