ヤンキー・モンキー・ベイビー!

卯月うさぎ

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128.繁殖期祭の夜は、まだまだ長く盛り上がる 前編

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「ま、ま、まさかっ・・そんなぁあっーーーー!」



力なくその場に座り込んだババ。
今ババの頭にどんな18禁的なドラマが繰り広げられてるかは知らんが、私は脱力気味に術で縛った。


『・・・・ババ、一旦停止』


その途端、動かなくなったババ。しかし、ババはやはりババオチキャラだった。


「むっ、むっ・・むんっ、むんっ!///動かんっ!!」


脱力気味でちゃらけた言い方だった為か、はたまた集中力に欠けせいか…首から上だけが動いていた。黙って欲しかった口はそのままで、むんっ!むんっ!と顔を真っ赤にしてもがくババ。

そんなババは頭だけが別の生き物のように動いて気持ち悪かった・・・。


『…とりあえずババはこのままにしといて…私はマルクスを呼びに行ってくるか』


転移魔術で助っ人マルクスを呼びに行く。

ここで一つ私は忘れ物をする。ババの目の前に、ナマコを出しっぱなしで放置されたベルさんが居た事を…………。

そして、性プレイの一種である放置プレイを体感するベルさんの顔に"死にたい…"と浮き出ていた事も知る由もなかった…………。


***


「ふぅー・・マジ疲れたな・・・」


湯に浸かりながら、安堵の溜息をついた。報告書などを書くのに今頃の風呂となって、若干湯が冷めていた。夏場はそんなに熱くなくてもいい為、気にしない。

目をつぶって、夢心地に浸かっていたら肩を叩かれる。ぎょっとして後ろを振り向くとバカ猿が立っていた。慌てて寛いでいた股間を両手で抑える。


「(み、み・・見られたか?!)」


そんな事を一瞬心配したが、そうじゃねぇと突っ込んで我に返る。


「///お前っ!なっ、何で此処に居んだよっ!!」
『転移魔術でマルクスの所って念じたら、此処に来た。そんで、マルクスがタイミング悪く風呂に入ってた』
「///見たのかっ?!!」
『お前の言い方で言うと、小っちゃい・・・・・のがちょっとだけ…いや、小っちゃい・・・・・のがぼやっと見えた?ぶっふふふ………』


そう言って、堪えきれないとばかりに吹き出しやがった。


「///なっ、こ、これが普通なんだよ!あいつ等の大きさがおかしいんだっ!!とりあえず、今すぐ此処から出てけっーー!!」



はい、はいと言って、浴室から出ていくバカ猿。その後、俺も慌てて浴槽から出て服を着る。さっきまでのリラックスがストレスに変わり、眉間に皺が寄った。

浴室から出て改めて文句を言おうと思ったら、バカ猿が居ない。

俺の夢だったのかと安心に浸りかけた時、突然ドスンという音と共に健太が落ちて来た。その後に、バカ猿が現れる。健太の頬は殴られたのか赤い。その頬を摩りながら、文句を言う健太。


「人が気持ちよく寝てたのに酷いっすよ!!理由もなしに殴って起こされる理不尽さは末代まで祟ってやるっす!」
『そのセリフはこっちが言いたいわっ!お前は今の今まで気持ちよく寝てたやろうけど、私はその間ズタボロやってんぞ!元凶のお前がスヤスヤ寝てんの見て腹立った私の気持ちが、あの一発だけで気が済むと思うなや!!覚悟せぇ』


はぁー…と言って、拳固に息をかけてもう一発殴るような仕草をするバカ猿。要領のいい健太が素早く俺の後ろに回り込んだ。お前は!何でそう俺を盾にするんだ…。

眉間に皺を寄せ言い争う2人にはっきり言ってやる。


「おい!時間外だ。じゃれあうなら他でやってくれ!!俺を巻き込むな」
『じゃれあいとちゃうわっ!人生最大の危機なんやぞ。私の部屋は大惨事や!私はどっかに亡命したい!!時間が戻るんやったらもう一遍、誘拐の日に戻って欲しい…うわーん…助けてくれマルクスゥ…』
「めちゃくちゃな言い分だな…しかも何言ってるか分かんねぇし………とりあえず最初から説明しろっ!」


もう巻き込まれたついでとばかりに話を聞く。そして脱力した。
バカ猿と同じように俺も後ろに隠れてる男の頭を叩く。


「痛いっす」
「俺の心臓と胃の方が痛いわっ!お前が元凶じゃねぇかよ!てめぇが責任とれよっ!!」
「無理っ」
「考えもしないでの返事がマジ腹立つなっ!」
『もうボコボコに2人で殴ろか?!』
「俺を殴っても、現状変わらないっすよ?」
「何で他人事のように言うんだよ!ほんと腹立つなお前は・・・。くっそー・・、仕方ねぇ、今から俺らを転移させろ。ただし、先にグラン達の部屋にだ」
『応援部隊を呼ぶってことか?』
「腕っぷしのない俺等より、あの2人も居た方がいい。それと健太、念のため例のスタンガン?っていうのも持っていけ…他に武器や縛れるものがあるんならそれも…特にポポは魔術が出来るから、口ふさぐ猿ぐつわも持っていけよ」
「全て了解っす。しかし…猿ぐつわは、マルクスさんで使いたかったっす。でも…ま、Sっ気のポポさんもありか~♪」

「・・・。」『・・・。』



***



健「しかし・・何度見てもデカいっすよね」
ガ「俺、股間から赤ちゃんの足が出てんのかと思ったぜ・・・・」
べ「////。」

マ「///お前等、そんなことより早く仕舞ってやれよ!」


ベルさんの真っ赤な顔の額には"恥"と文字が浮き出ていた。

そしてババが煩かった。
弱い犬程良く吠えると言うが、ベルさんも縛りを受けてると分かって、ここぞとばかりに大きく吠えてるババ犬。


「暴走したとはいえ、何と破廉恥な!」
「貴殿は下半身が緩いジル殿と同じ・・、いやそれ以上だな!!」
「私は見ていたぞ。ジル殿がアブノーマルなグッズの説明をしている時、食い入るような目で真剣に聞いていたのをっ!しかも、手に取っていただろう。私は、興味はあったが手には持たなかったぞ!」


興味が有った時点で、手に取る取らへん以前にアウトだろ・・と全員が思った。


「しかも、カユズールムズムズ―ルという覚えにくい媚薬名をブツブツ言いながら覚えていただろっ!」

突っ込みたい媚薬名はおいといて、その覚えにくい媚薬名をお前がしっかり言えてるのは何でだと、全員が突っ込む。


そんなババをほっといてマルクスとグランが縛りを解く順番を考えていた。


「まず、ババ殿とベルナールは縛りを解いてもOKだな。次に・・・」


最初にババとベルさんと名が出た所で、ババの口の暴走を止めておけば良かったと後悔する事になる。


「この際はっきり言わせてもらう。貴殿は・・・・・」





番認定者の中で断トツのむっつりスケベのど変態だ──────!



触れてはいけない"むっつり"にど変態を付けたババ。しかも断トツと前につけよった…。

全員がベルナールをギギギギ…と音が鳴るように振り返って見る。


首まで真っ赤になったベルさんの額に"怒"という文字が浮き出ていた。
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