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129.繁殖期祭の夜は、まだまだ長く盛り上がる 中編
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『どうすんねん!このアホのせいで、またベルさんが・・ん?・・あっ!』
「あっ、このバカっ!!」
ベルさんと言ってしまった私。
慌ててグラン達がベルナールの方に視線を向けた。
「『・・・。』」
シ…ンとしたまま、"怒"のまま動かないベルさん。
全員が"何故だ?"と考えてる横で、ババがベルさんの分まで暴走を続けていた。
「いいですかな、スケベはオープンなのが潔しなのです!ジル殿はそういう意味、感じ入るぐらいだ。もし、変態のむっつりスケベに輪をかけて絶倫だとしたら…女性にとってそれは恐怖ですぞ。しかもデカいイチモツ…ゴホン…、少なからず、変態な性的嗜好は改善されるべき、そして……」
口が油でも塗ったかのようにペラペラ動くババ。
そんなババをほっといて、全員円陣を組んで会議を始める。
『・・・・おい、何で術が解けんのや?』
「名じゃなく愛称で呼んだからじゃねぇのか?」
「・・・確かに、ガントのいう通りかもしれないな」
『えっ、ほんなら赤毛はどうなん・・ね・・ん?・・あっ!』
「ぎゃー、お前2度までもっ!ポポじゃなくお前の口に猿ぐつわだっ!!」
「それ、ありっす!!」
『///絶対拒否っ!!』
そんな私等を他所に、グラン達が今度は赤毛の方に構える。
シ…ンとしたまま、これまた動かない赤毛。
そんな中、未だ喋り続けるババ。しかも、内容がいつの間にか恋のHow toに変わっていた……。
「私が若い頃はアプローチしまくりでしたぞ。むっつりでは伝わらないのです。押しては引いて、引いては押して…、その中に冗談のように"今夜どうだ?"的な言葉も入れるのです。これがさらっとしたスケベなのですぞ。貴殿は、そういう口の上手さがない……」
"今夜どうだ?"のくだりだけバリトンな声を出したババに鳥肌が立った。そして、そこに居た全員が、アプローチしまくって何で今の今まで独身なんだと疑問がわく。
そんな恋のHow toを聞くベルさんの顔には"怒"の文字は消え、変わりに"うんざり"と出ていた。
とりあえずベルさんにババを任せて、私等はもう一度円陣を組む。
『なぁ、何で解けへんねん。ベルさんが愛称で解けへんという前に、考えたら赤毛はあだ名で縛ったぞ?』
「バカ猿の何かが間違ってるんだろうな・・。う~ん・・・何が違うんだ?!!」
『その前にちょっと聞くけど、このまま解けんかったらこいつ等どうなんねん?!』
「このままいくと、物が食えねぇから"死"あるのみだな・・・」
言霊信仰なガントから不吉な言葉が出た。
『縁起の悪い事言うなや!と…と、とりあえず…こ、こ、このレモン水で栄養とお腹を膨らませ…あかん、もっと栄養のある飲み物と言えば…あっ、スッポンの血か!いや、マムシの血やったか?!』
「はい、はぁーい…落ち着いて桃花さん。それ、両方とも栄養じゃなく精力に効く飲み物っす。パニくらずに、もう一度縛った時の事を思い出すっス!」
『うわーん。思い出すも何も…普通に"命令や動くな"って言うただけや!何も複雑にしてないで…ぐっすん』
そう言うと、グランが顎に手をやり考えながら呟いた。
「命令か……。トーカの場合、術式を使わないから簡単に言葉でいいのかもしれないな…………だとしたら、どういう言葉だ?」
『ほんなら、"命令解除"って言えばええんちゃうか?』
その言葉を出した瞬間、2方向と目の前の景色が動いた。
「『あ゛?!』」
「…………………良かったっすね、桃花さんの心配も解除されたみたいっすよ。そして、マルクスさんの作戦も無意味になったって事で…俺はこの場から離脱するっす~~さらば~」
そう言ってトンビがいち早く飛んで逃げた。
「やっぱりバカ猿の口に、猿ぐつわだったかぁっーー!!」
頭を押さえて、痛恨の思いを込めて叫んだマルクス。
バルコニーから赤毛とポポが。浴室からはゲル様とラムスのおっさんが。そして、目の前のベルさんとババが物の見事に動き出した。
ベルさん等は大丈夫だが、赤毛等4人が凄い形相でこっちに向かって来る。
『ひっ!!マ、マルクス・・何とかしてくれ!』
「くっそー!グラン、ガント構えろ!ベルナールとババ殿も詳しい説明は後だ。あいつ等を押さえるぞ!!」
ベルさんとババも、グラン達と同じように私の前に出て構えた。その顔は、戦場さながらな気迫で真剣だ。健太も廊下のドアを開けて何時でも逃げれる体制。
しかも真剣に──────楽しそうだった……。
腹が立ったが、今は目の前の問題を解決せねばと私も気合を入れる。
『皆、頼むぞ。私はその間にもう一遍こいつ等を縛る!』
「やらせませんよ!」
そう言って、ポポが術式を唱え出す。すぐにピシッと縛られる私。だがポポより力量が上の為、すぐに縛りを解いた。
縛る。解く。縛る。解く…を繰り返してるうちに、縛られながらも徐々に迫ってくる4人。
一番最初にラムスのおっさんが私等の所に到着する。その途端、ボーリングのピンのようにマルクス達が円を描くように吹っ飛ばされた。
「ぐぎゃっー!!」
マルクスの可哀想な叫びが上がる。即行、誰かの癇に障る笑いも上がった。
「ぎゃっははははは・・・・」
そしてそのまま私の方に来ると思っていた連中は、吹っ飛ばされたベルさんに向かう。
「あっ、このバカっ!!」
ベルさんと言ってしまった私。
慌ててグラン達がベルナールの方に視線を向けた。
「『・・・。』」
シ…ンとしたまま、"怒"のまま動かないベルさん。
全員が"何故だ?"と考えてる横で、ババがベルさんの分まで暴走を続けていた。
「いいですかな、スケベはオープンなのが潔しなのです!ジル殿はそういう意味、感じ入るぐらいだ。もし、変態のむっつりスケベに輪をかけて絶倫だとしたら…女性にとってそれは恐怖ですぞ。しかもデカいイチモツ…ゴホン…、少なからず、変態な性的嗜好は改善されるべき、そして……」
口が油でも塗ったかのようにペラペラ動くババ。
そんなババをほっといて、全員円陣を組んで会議を始める。
『・・・・おい、何で術が解けんのや?』
「名じゃなく愛称で呼んだからじゃねぇのか?」
「・・・確かに、ガントのいう通りかもしれないな」
『えっ、ほんなら赤毛はどうなん・・ね・・ん?・・あっ!』
「ぎゃー、お前2度までもっ!ポポじゃなくお前の口に猿ぐつわだっ!!」
「それ、ありっす!!」
『///絶対拒否っ!!』
そんな私等を他所に、グラン達が今度は赤毛の方に構える。
シ…ンとしたまま、これまた動かない赤毛。
そんな中、未だ喋り続けるババ。しかも、内容がいつの間にか恋のHow toに変わっていた……。
「私が若い頃はアプローチしまくりでしたぞ。むっつりでは伝わらないのです。押しては引いて、引いては押して…、その中に冗談のように"今夜どうだ?"的な言葉も入れるのです。これがさらっとしたスケベなのですぞ。貴殿は、そういう口の上手さがない……」
"今夜どうだ?"のくだりだけバリトンな声を出したババに鳥肌が立った。そして、そこに居た全員が、アプローチしまくって何で今の今まで独身なんだと疑問がわく。
そんな恋のHow toを聞くベルさんの顔には"怒"の文字は消え、変わりに"うんざり"と出ていた。
とりあえずベルさんにババを任せて、私等はもう一度円陣を組む。
『なぁ、何で解けへんねん。ベルさんが愛称で解けへんという前に、考えたら赤毛はあだ名で縛ったぞ?』
「バカ猿の何かが間違ってるんだろうな・・。う~ん・・・何が違うんだ?!!」
『その前にちょっと聞くけど、このまま解けんかったらこいつ等どうなんねん?!』
「このままいくと、物が食えねぇから"死"あるのみだな・・・」
言霊信仰なガントから不吉な言葉が出た。
『縁起の悪い事言うなや!と…と、とりあえず…こ、こ、このレモン水で栄養とお腹を膨らませ…あかん、もっと栄養のある飲み物と言えば…あっ、スッポンの血か!いや、マムシの血やったか?!』
「はい、はぁーい…落ち着いて桃花さん。それ、両方とも栄養じゃなく精力に効く飲み物っす。パニくらずに、もう一度縛った時の事を思い出すっス!」
『うわーん。思い出すも何も…普通に"命令や動くな"って言うただけや!何も複雑にしてないで…ぐっすん』
そう言うと、グランが顎に手をやり考えながら呟いた。
「命令か……。トーカの場合、術式を使わないから簡単に言葉でいいのかもしれないな…………だとしたら、どういう言葉だ?」
『ほんなら、"命令解除"って言えばええんちゃうか?』
その言葉を出した瞬間、2方向と目の前の景色が動いた。
「『あ゛?!』」
「…………………良かったっすね、桃花さんの心配も解除されたみたいっすよ。そして、マルクスさんの作戦も無意味になったって事で…俺はこの場から離脱するっす~~さらば~」
そう言ってトンビがいち早く飛んで逃げた。
「やっぱりバカ猿の口に、猿ぐつわだったかぁっーー!!」
頭を押さえて、痛恨の思いを込めて叫んだマルクス。
バルコニーから赤毛とポポが。浴室からはゲル様とラムスのおっさんが。そして、目の前のベルさんとババが物の見事に動き出した。
ベルさん等は大丈夫だが、赤毛等4人が凄い形相でこっちに向かって来る。
『ひっ!!マ、マルクス・・何とかしてくれ!』
「くっそー!グラン、ガント構えろ!ベルナールとババ殿も詳しい説明は後だ。あいつ等を押さえるぞ!!」
ベルさんとババも、グラン達と同じように私の前に出て構えた。その顔は、戦場さながらな気迫で真剣だ。健太も廊下のドアを開けて何時でも逃げれる体制。
しかも真剣に──────楽しそうだった……。
腹が立ったが、今は目の前の問題を解決せねばと私も気合を入れる。
『皆、頼むぞ。私はその間にもう一遍こいつ等を縛る!』
「やらせませんよ!」
そう言って、ポポが術式を唱え出す。すぐにピシッと縛られる私。だがポポより力量が上の為、すぐに縛りを解いた。
縛る。解く。縛る。解く…を繰り返してるうちに、縛られながらも徐々に迫ってくる4人。
一番最初にラムスのおっさんが私等の所に到着する。その途端、ボーリングのピンのようにマルクス達が円を描くように吹っ飛ばされた。
「ぐぎゃっー!!」
マルクスの可哀想な叫びが上がる。即行、誰かの癇に障る笑いも上がった。
「ぎゃっははははは・・・・」
そしてそのまま私の方に来ると思っていた連中は、吹っ飛ばされたベルさんに向かう。
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