ヤンキー・モンキー・ベイビー!

卯月うさぎ

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131.ゾンビもどきの正体は・・・前編

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長かった繁殖期祭りの夜は明け、朝日を前にフルちんの男達がバルコニーに立って居た。


「番認定者の皆さんならわかりますけど、何で俺まで立たされるしばられるんすかね…しかも、規格外デカチンの中にポポさんと2人肩身が狭いっすよ……」
「///本当に貴方、失礼ですよねっ!」
「しかもババさん、桃花さんがフルちんでって言ったのに、1人だけ網タイツ穿いてるし…」
「///むっ、これは毛深いだけだ!貴殿は、何故そう明け透けにものが言えるのだ?!ある意味感心いたすぞ……」
「クロードさんも理不尽だと思いませんか。たかが、腹巻一つ破ったぐらいで立たされて。汚いち○こを見る俺の身にもなって欲しいっす。もう拷問っすよ……」
「き、き、貴様ー!術が解けたら、私直々に拷問してやるから覚えていろよっ!」
「あぁ…うるせぇ。ケンダロス、肩身が狭いならバルコニーここじゃなく、下の庭園沿いの廊下に転移魔術かけてもらえよ。ちょうどお前が勝てるしょんべん小僧が立ってたぞ。ぶふふふ…」
「ジルさん、言っときますけど俺16歳っすよ?まだまだ大きくなる幅はあるっす。しかも、番認定者の中で勝ってると言うポポさんだって、上昇気流に乗れば6番目5番目…下手したら上位3位に入り込む可能性大っすからね。片やジルさんは、ち○この大きさ角度は下降の一途。将来の事を考えたら、そんな風に笑えないっす」
「///てっ、てめぇ!」
「……お二方、今は反省と我慢の時間ですぞ」
「我慢できず、ち○こに白いカピカピなものを一杯つけた人に言われても、納得できないっすよ」
「///むむむむ・・・・・」

「「・・・。」」



ゲル様とベルナールの2人は、辛口なこのやり取りを見て朝食まで無言を決め込んだのだった。


***


そして、その日の夕刻─────


『なぁ、何で泊りになんねん。ほんまやったら、今日開拓地に帰る予定やったんちゃうんか、マルクス』
「仕方ねぇだろ。国王、直々の誘いなんだ…。しかも、部屋破壊しておいて"はい、さよなら"って出来るか?」
『100歩譲って出来んかったとしても、なんで仮面・・舞踏会やねん……』


脱力気味にそう言った私の目の前では、優雅に仮面を付けて踊る人達。
因みに踊れない私は壁の花……ではなく、ひたすら食っていた。そういう意味、私は観賞植物の食虫植物と言った所だろうか。その食虫植物の周りに、仮面を付けても隠せない大輪のバラが囲む。

そしてゴリマッチョとデコッパチも、隠せない図体と後退ハゲのせいで大輪の花の中、逆に目立っていた。

クロードとギルスさんは王の傍で来客に挨拶中だ。因みに12歳のポポは、特別扱いで出席できた。本来、こういう舞踏会はもうちょっと大人になってかららしい………。


そして、さっきの私の愚痴のような質問を赤毛がヨダレを垂らし気味に答えた。こいつもある意味、下半身が食虫植物だったと思い出す。

「これは番探しの舞踏会だろうな……。いい仕事してくれてるじゃねぇか此処の王様。誘拐事件でクロードがお前にアピール出来なかった分の時間を作ったってとこか。この会場の熱気に湯あたりしそうだわ。因みに、此処の第一皇太子も確か独身だったよな、ガント」
『げっ!此処の第一皇太子も独身かいな・・。兄ちゃん何歳やねん』
「確かゲル殿と同じ31歳だったと思うが・・・」
『うむむむ…45歳のラムスのおっさんを筆頭に、この世界の結婚率は低すぎるぞ……。人類滅亡の危機や、もう私は合コンを推奨するぞ!』
「・・・・・合コンって何だよ、バカ猿・・・」


「ちなみに俺は、30な」


 聞いてもいないのに、赤毛が歳を言う。


『・・・・・落ち着きのない30やな』


私が残念そうに言うと、その言葉、嬢ちゃんだけには言われたかねぇなと、同じく残念そうに言われた。

こうなったら全員の歳を聞いてみることにした。

『グラン、他は?モグモグ・・・』
「ガントは29歳、クロード皇太子は28歳だ。ギルス殿は、確か・・・34歳だったかな」

 皆の歳を聞いて納得する。
 ほんで気になる奴を見ると、待ってましたとばかりに本人が答えた。

「私は35歳ですぞ」

その途端、食べていた皿をグランに渡す。フリーになった手をかざして薄い頭を隠くしババを見た。

「・・・。」

今度は手をかざしたまま、目を細めてババを見る。

「・・・。」

そして私は、目を閉じ無の境地に入った。


「///どういう意味ですかっ!」


ぎゃははははは・・と笑う健太。
結論を言おう。ババは、薄い髪以前に老け顔やった。私はラムスのおっさんぐらいかと思ってたぞ…。


そんなやり取りをしてる時に、チャレンジャーな男が寄って来た。
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