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3.後手・ブランの攻撃
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(よし、入った!)
ローズの拳がブランの顔面をとらえた、そう思った瞬間、ブランはローズの手をパシと掴むとクルリと身体を反転させて腰を跳ね上げてローズをスパンと地面に投げ飛ばした。
ローズが華麗に受け身を取ったので怪我はしなかったが、そのまま地面に押さえ込まれてブランに腕の関節を決められてしまう。
(これは、かなりの手練れ!!)
「ブラン王子! か弱い姫さまにこんな狼藉をされるなんて!」
アネモネの叫び声が庭園に響く。
「か弱い姫? それにしてはずいぶん戦い慣れてるようだが? そういえばローズ姫は東方の武道カラテの名手だとか」
(げ、なぜそれを!?)
「ブラン王子。おやめになって……腕が折れてしまいます」
内心のあせりを隠しつつ、よよよ、とローズがか細い声を出して抗議をする。
何も知らない人が見たら、ブラン王子がローズ姫に乱暴をはたらいているように見えるだろう。
「折れるほど力は入れてない。俺はジュードーを嗜んでいてね。寝技は得意なんだ」
ブランはローズを冷たい目で見下ろしながら従者であるノワールに命令した。
「ノワール、そのクッキーを持ってこい」
「アネモネ!」
ローズの叫び声にアネモネがサッとクッキーの入った器を手に取る。
「あなたに手荒な真似はしたくないのでそれをお渡しください」
ブラン王子の従者であるノワールは体躯の立派な男性で、カラテの名手であるローズと違い、ごく一般的な女性であるアネモネは抵抗する術を持たなかった。
ノワールが静かに手を伸ばすと、アネモネは観念したようにクッキーの乗った器を差し出した。
ローズがそれを見てチッと心の中で舌打ちをする。
「失礼いたします」
ノワールがブランにクッキーをわたす。
ブランはローズの関節を決めたまま、器用に向きを変えクッキーを受け取った。
ブランが寝技が得意というのは本当らしい。
ローズは身体の向きを変えてなんとか抜け出そうとするが、さらに関節を決められるだけで抜け出せそうになかった。
ローズが主に使うのはカラテだが、カラテの稽古や総合格闘技の大会ではジュウジュツ使いと寝技で対戦した事もある。
だからこそブランが相当な寝技の使い手だという事が肌で感じ取れた。
ブランがローズの口元に『真の姿をさらけ出す薬』入りのクッキー持ってくる。
ローズはせめてもの抵抗にと口を閉じてクッキーから顔を背けるが、ふっと耳に息を吹きかけられた。
「きゃうんっ!」
背筋がゾクリと震え思わず悲鳴をあげると、その口の中に『真の姿をさらけ出す薬』入りのクッキーを放り込まれた。
ローズの拳がブランの顔面をとらえた、そう思った瞬間、ブランはローズの手をパシと掴むとクルリと身体を反転させて腰を跳ね上げてローズをスパンと地面に投げ飛ばした。
ローズが華麗に受け身を取ったので怪我はしなかったが、そのまま地面に押さえ込まれてブランに腕の関節を決められてしまう。
(これは、かなりの手練れ!!)
「ブラン王子! か弱い姫さまにこんな狼藉をされるなんて!」
アネモネの叫び声が庭園に響く。
「か弱い姫? それにしてはずいぶん戦い慣れてるようだが? そういえばローズ姫は東方の武道カラテの名手だとか」
(げ、なぜそれを!?)
「ブラン王子。おやめになって……腕が折れてしまいます」
内心のあせりを隠しつつ、よよよ、とローズがか細い声を出して抗議をする。
何も知らない人が見たら、ブラン王子がローズ姫に乱暴をはたらいているように見えるだろう。
「折れるほど力は入れてない。俺はジュードーを嗜んでいてね。寝技は得意なんだ」
ブランはローズを冷たい目で見下ろしながら従者であるノワールに命令した。
「ノワール、そのクッキーを持ってこい」
「アネモネ!」
ローズの叫び声にアネモネがサッとクッキーの入った器を手に取る。
「あなたに手荒な真似はしたくないのでそれをお渡しください」
ブラン王子の従者であるノワールは体躯の立派な男性で、カラテの名手であるローズと違い、ごく一般的な女性であるアネモネは抵抗する術を持たなかった。
ノワールが静かに手を伸ばすと、アネモネは観念したようにクッキーの乗った器を差し出した。
ローズがそれを見てチッと心の中で舌打ちをする。
「失礼いたします」
ノワールがブランにクッキーをわたす。
ブランはローズの関節を決めたまま、器用に向きを変えクッキーを受け取った。
ブランが寝技が得意というのは本当らしい。
ローズは身体の向きを変えてなんとか抜け出そうとするが、さらに関節を決められるだけで抜け出せそうになかった。
ローズが主に使うのはカラテだが、カラテの稽古や総合格闘技の大会ではジュウジュツ使いと寝技で対戦した事もある。
だからこそブランが相当な寝技の使い手だという事が肌で感じ取れた。
ブランがローズの口元に『真の姿をさらけ出す薬』入りのクッキー持ってくる。
ローズはせめてもの抵抗にと口を閉じてクッキーから顔を背けるが、ふっと耳に息を吹きかけられた。
「きゃうんっ!」
背筋がゾクリと震え思わず悲鳴をあげると、その口の中に『真の姿をさらけ出す薬』入りのクッキーを放り込まれた。
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