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二章 出会いと別れ
8.忘れたことと覚えていること-1
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なにかあたたかいものに包まれながら、ソフィアは心地よいまどろみに身を任せていた。
そのうち周りから小さな音が聞こえてきて、ゆっくりと意識を浮上させる。
「ん……んん……」
「目が覚めたか」
すぐそばでレオルドの声がした気がして急いで目を開けると、ソフィアはレオルドの腕の中に抱きしめられていた。
聞こえてきたのは書類をめくる音だったようで、なんとソフィアを膝の上に乗せたまま、ソファに座り片手で書類を持って執務をこなしている。
「え!? レオルド様、すみません!」
「おっと、危ない。だから大人しくしていろ」
あわてて降りようとするソフィアを引き止めながら、もう一度しっかりと抱きしめなおす。
見るとレオルドは新しい騎士服に着替えており、ソフィアも黒の修道服を着ている。
この修道服はレオルドの部屋に置いたままにしていたものだろう。
そして動いた感じからして、どうやらソフィアの下着まで新しくされているようだ。
(もしかしてレオルド様が私の着替えを……!?)
今ここにレオルドとソフィアのふたりしかいないということは、着替えさせたのはレオルドだろうか。
意識を失う前のあれこれも思い出して、ソフィアは顔を真っ赤にしながらレオルドの胸に顔を埋めるようにして身体を縮こまらせた。
ふ、とレオルドが身体を小刻みに揺らしているのが伝わってくる。
笑われているのはわかるが、恥ずかしくて顔が上げられない。
ちらりと周りの様子を伺うと外はまだ夜のようだった。
「あの、あれからどれくらい寝ていたのでしょうか?」
「たいして時間はたっていない。ただ食堂は閉まってしまったから、あとで何か食べるものを運ばせよう」
「あの、では、お仕事の邪魔をしては行けないので私は自室に戻ります」
「ダメだ。離れたらソフィアを忘れてしまうかもしれない。今夜はここにいろ」
今夜はここにって……と言い返そうとしたところにノックの音が響く。
「入れ」
「失礼します」
部屋に入ってきたのはメモリアだった。
メモリアはレオルドの顔を見てほんの少し険しい顔をする。
すかさずレオルドが尋ねた。
「俺が誰だかわかるか?」
「レオルド様……です」
メモリアは確かめるようにゆっくりとその名を口にした。
ふたりの会話に驚いてレオルドを見上げると、レオルドも眉間にシワをよせ険しい顔をしている。
目の前で起こっていることが恐ろしくて、ソフィアは縋りつくようにレオルドの服をつかんだ。
「どんな感じだ?」
「レオルド様のことは覚えているのですが、目の前の方がレオルド様だとすぐにはわかりませんでした」
「ではソフィアのことは?」
ソフィアの心臓がドクンと大きく鳴った。
そのうち周りから小さな音が聞こえてきて、ゆっくりと意識を浮上させる。
「ん……んん……」
「目が覚めたか」
すぐそばでレオルドの声がした気がして急いで目を開けると、ソフィアはレオルドの腕の中に抱きしめられていた。
聞こえてきたのは書類をめくる音だったようで、なんとソフィアを膝の上に乗せたまま、ソファに座り片手で書類を持って執務をこなしている。
「え!? レオルド様、すみません!」
「おっと、危ない。だから大人しくしていろ」
あわてて降りようとするソフィアを引き止めながら、もう一度しっかりと抱きしめなおす。
見るとレオルドは新しい騎士服に着替えており、ソフィアも黒の修道服を着ている。
この修道服はレオルドの部屋に置いたままにしていたものだろう。
そして動いた感じからして、どうやらソフィアの下着まで新しくされているようだ。
(もしかしてレオルド様が私の着替えを……!?)
今ここにレオルドとソフィアのふたりしかいないということは、着替えさせたのはレオルドだろうか。
意識を失う前のあれこれも思い出して、ソフィアは顔を真っ赤にしながらレオルドの胸に顔を埋めるようにして身体を縮こまらせた。
ふ、とレオルドが身体を小刻みに揺らしているのが伝わってくる。
笑われているのはわかるが、恥ずかしくて顔が上げられない。
ちらりと周りの様子を伺うと外はまだ夜のようだった。
「あの、あれからどれくらい寝ていたのでしょうか?」
「たいして時間はたっていない。ただ食堂は閉まってしまったから、あとで何か食べるものを運ばせよう」
「あの、では、お仕事の邪魔をしては行けないので私は自室に戻ります」
「ダメだ。離れたらソフィアを忘れてしまうかもしれない。今夜はここにいろ」
今夜はここにって……と言い返そうとしたところにノックの音が響く。
「入れ」
「失礼します」
部屋に入ってきたのはメモリアだった。
メモリアはレオルドの顔を見てほんの少し険しい顔をする。
すかさずレオルドが尋ねた。
「俺が誰だかわかるか?」
「レオルド様……です」
メモリアは確かめるようにゆっくりとその名を口にした。
ふたりの会話に驚いてレオルドを見上げると、レオルドも眉間にシワをよせ険しい顔をしている。
目の前で起こっていることが恐ろしくて、ソフィアは縋りつくようにレオルドの服をつかんだ。
「どんな感じだ?」
「レオルド様のことは覚えているのですが、目の前の方がレオルド様だとすぐにはわかりませんでした」
「ではソフィアのことは?」
ソフィアの心臓がドクンと大きく鳴った。
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