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穴蔵の底へ
今始まる…ラーメン大紀行(大盛りって意味の大かな?)
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帰宅後すぐにマイナはフィギュアの箱を開封し、キラキラした目でフィギュアを取り出し、上から下から見回しては、ほう、と恍惚げに嘆息していた。
フィギュアはフリフリした衣装の女の子のフィギュアだった。
「いまイベントがんばってるソシャゲのキャラなんです、推しです」
分かるような分からないような事を言うマイナ。
「…それはそうと。あなたがここへ来た理由、ですけど」
わたし自身忘れ加減だが。
ここは王墓で、中に賊。…のはずだったのだが。
こんなに深くて広いとは思いも寄らず…
まあ賊とおぼしき「ストレングス」は居た訳だから何事かは起きているのだろう。
「マイナはここの管理人、みたいなもんなんだよね?あのスト公みたいな侵入者って最近になって現れた感じ?」
マイナは何か言いたそうにわたしをじっ…と見てから、
「…そうですね。それに、上が開きっぱなしのようで落ち着かないですね。まあ、飛び込んで来る人もそうそういないでしょうけど」
なるほど!そもそもわたしが侵入者か!
…いやまあそうだけどさ…
「ワタシハイイシンニュウシャダヨ」
「まあ…確かに悪い人ではないでしょうけど、…名前がない人はちょっとなあ…」
「ナマエ ヲ ニュウリョク シテクダサイ(ヒラガナ ヨンモジ)」
「八ビットのゲームマシンレベルですね…制限多いなぁ…じゃ、"夕日と共に現れたガンマン"で」
「おお!ゆうしゃ ゆうひと よ!」
「上から四文字でカットしちゃうんですね…まあないよりいいか。ユーヒトってなんか人の名前ぽいですよね!」
「まあなんでもええわい。でさあ、結局この辺てオタカラあんの、オタカラ。外界から狙われるようなの」
わたしは単刀直入に聞いてみた。
「このフロアの中心に、王墓が建っているんです。大きいのが。その中心の玄室にはこの国の建国王が眠っていて、副葬品が沢山あるにはありますけど」
「いっぱいあるのか…」
「ええ、あなたの履いてる靴みたいなのが沢山」
これレベルが沢山…
ガチの宝物蔵だわそれは。
「案内してもらう….ってのはお願いしてもいい事だったりする?」
「あなたが玄室を荒らさないとも限りませんし…」
「せやろな。でもわたし、一応今のこの国救ったばっかの勇者だからヘンナコトシナイヨタブン」
「…あの辺はルームガーダーも多くて危ないんですよ。彼らは動くものすべて攻撃するようになってますし」
「でもあの強さじゃあスト公にも勝てなさそう。侵入者にとっては大した障害にもなんないよ」
「まあでも玄室には簡単には着きませんよ。仕掛けはルームガーダーだけでもないですし」
フィギュアを愛でる手を止め、マイナは不敵な笑みを浮かべる。そんな表情もするのかと少し感心した。その仕掛けとやらに相当な自信があるのだろう。
「…つまり、あなたの道案内無くしては玄室へは辿り着けない、と?」
「そうなりますね。ただ、わたしはあなただけでなく、誰にもこの件で力を貸すことはありませんよ?なにしろ一応管理人ですからね」
マイナは僅かな胸を反らして偉ぶって見せたが可愛らしいだけで威厳も何も無かった。
「ただ、あなたはまあ…どうされるのかにもよりますが、今の所はわたしも追い出したりする気にもなりません。なにしろ…あなた、黄泉葉原に詳しいですよね?というか、ベースになった元の街に」
「うーん、それなんだけどわたしもなんとも。この地下に来る前…そもそもこの世界に来た時点で記憶が曖昧なんだよねぇ。…確かに、あのラーメンは食べた記憶あるんだけどさ」
「なるほど…都合いいタイミングでピンポイントで記憶が蘇る系の記憶喪失。雑なシナリオのエロゲヒロインみたいですね!」
「いやいやいや…エロゲで考えたら完全にそんな設定いらんやろ…ていうかなんだその例え…」
どうもこのマイナという少女?可憐な見た目と中身がアンマッチのようだ。
わたしも多分そうだから分かる。
ある意味同類だ。
「まあ、何を言いたいかと言うと。しばらくはわたしの黄泉葉原ライフにお付き合い頂けるといいかなぁっ、て」
他に特に行動の指針もない以上、マイナの提案は受けてもいいように思えた。
…街中でのあの物言いだと、かかる費用は全部持ってくれそうだし。
まあ毒を食らわば皿までだ。
どのみち黄泉の食料を口にした以上、なにがしかのデメリットも発生するんだろうし…
「よーし、じゃあ次はUDXのラーメンフードコート行こうぜ!又は博多とんこつに並んで替え玉何玉まで行けるかの挑戦でもいいぞ!」
…だいぶラーメンに寄ってるな…
やはりわたしが行っていたであろう秋葉原はラーメン屋が多かったのだろうか。
「あーいいですね!とんこつの方はいっつも長い列が出来てて、わたし一人で並ぶのちょっとなーと思ってまだ食べれてないんですよ」
確かに。女の子一人でラーメン屋の行列はちょっとやりたくないかもだ。
なんかこのままデブキャラになりそうな悪い予感がし始めていた。
フィギュアはフリフリした衣装の女の子のフィギュアだった。
「いまイベントがんばってるソシャゲのキャラなんです、推しです」
分かるような分からないような事を言うマイナ。
「…それはそうと。あなたがここへ来た理由、ですけど」
わたし自身忘れ加減だが。
ここは王墓で、中に賊。…のはずだったのだが。
こんなに深くて広いとは思いも寄らず…
まあ賊とおぼしき「ストレングス」は居た訳だから何事かは起きているのだろう。
「マイナはここの管理人、みたいなもんなんだよね?あのスト公みたいな侵入者って最近になって現れた感じ?」
マイナは何か言いたそうにわたしをじっ…と見てから、
「…そうですね。それに、上が開きっぱなしのようで落ち着かないですね。まあ、飛び込んで来る人もそうそういないでしょうけど」
なるほど!そもそもわたしが侵入者か!
…いやまあそうだけどさ…
「ワタシハイイシンニュウシャダヨ」
「まあ…確かに悪い人ではないでしょうけど、…名前がない人はちょっとなあ…」
「ナマエ ヲ ニュウリョク シテクダサイ(ヒラガナ ヨンモジ)」
「八ビットのゲームマシンレベルですね…制限多いなぁ…じゃ、"夕日と共に現れたガンマン"で」
「おお!ゆうしゃ ゆうひと よ!」
「上から四文字でカットしちゃうんですね…まあないよりいいか。ユーヒトってなんか人の名前ぽいですよね!」
「まあなんでもええわい。でさあ、結局この辺てオタカラあんの、オタカラ。外界から狙われるようなの」
わたしは単刀直入に聞いてみた。
「このフロアの中心に、王墓が建っているんです。大きいのが。その中心の玄室にはこの国の建国王が眠っていて、副葬品が沢山あるにはありますけど」
「いっぱいあるのか…」
「ええ、あなたの履いてる靴みたいなのが沢山」
これレベルが沢山…
ガチの宝物蔵だわそれは。
「案内してもらう….ってのはお願いしてもいい事だったりする?」
「あなたが玄室を荒らさないとも限りませんし…」
「せやろな。でもわたし、一応今のこの国救ったばっかの勇者だからヘンナコトシナイヨタブン」
「…あの辺はルームガーダーも多くて危ないんですよ。彼らは動くものすべて攻撃するようになってますし」
「でもあの強さじゃあスト公にも勝てなさそう。侵入者にとっては大した障害にもなんないよ」
「まあでも玄室には簡単には着きませんよ。仕掛けはルームガーダーだけでもないですし」
フィギュアを愛でる手を止め、マイナは不敵な笑みを浮かべる。そんな表情もするのかと少し感心した。その仕掛けとやらに相当な自信があるのだろう。
「…つまり、あなたの道案内無くしては玄室へは辿り着けない、と?」
「そうなりますね。ただ、わたしはあなただけでなく、誰にもこの件で力を貸すことはありませんよ?なにしろ一応管理人ですからね」
マイナは僅かな胸を反らして偉ぶって見せたが可愛らしいだけで威厳も何も無かった。
「ただ、あなたはまあ…どうされるのかにもよりますが、今の所はわたしも追い出したりする気にもなりません。なにしろ…あなた、黄泉葉原に詳しいですよね?というか、ベースになった元の街に」
「うーん、それなんだけどわたしもなんとも。この地下に来る前…そもそもこの世界に来た時点で記憶が曖昧なんだよねぇ。…確かに、あのラーメンは食べた記憶あるんだけどさ」
「なるほど…都合いいタイミングでピンポイントで記憶が蘇る系の記憶喪失。雑なシナリオのエロゲヒロインみたいですね!」
「いやいやいや…エロゲで考えたら完全にそんな設定いらんやろ…ていうかなんだその例え…」
どうもこのマイナという少女?可憐な見た目と中身がアンマッチのようだ。
わたしも多分そうだから分かる。
ある意味同類だ。
「まあ、何を言いたいかと言うと。しばらくはわたしの黄泉葉原ライフにお付き合い頂けるといいかなぁっ、て」
他に特に行動の指針もない以上、マイナの提案は受けてもいいように思えた。
…街中でのあの物言いだと、かかる費用は全部持ってくれそうだし。
まあ毒を食らわば皿までだ。
どのみち黄泉の食料を口にした以上、なにがしかのデメリットも発生するんだろうし…
「よーし、じゃあ次はUDXのラーメンフードコート行こうぜ!又は博多とんこつに並んで替え玉何玉まで行けるかの挑戦でもいいぞ!」
…だいぶラーメンに寄ってるな…
やはりわたしが行っていたであろう秋葉原はラーメン屋が多かったのだろうか。
「あーいいですね!とんこつの方はいっつも長い列が出来てて、わたし一人で並ぶのちょっとなーと思ってまだ食べれてないんですよ」
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なんかこのままデブキャラになりそうな悪い予感がし始めていた。
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