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新たなる世界
この流れは…大勝利か惜敗かどっちのパターンだ?
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茶長低無の取り出したカード、女教皇はタロットカード、大アルカナ二十二枚のうちの一枚。これまで数枚は相手にして、大概大したこともなく撃破してきたが…さてコイツはどんなもんか。
茶長低無の左右の肩の少し上に、それぞれ白と黒の色をした何かが現れる。
直後、その白黒それぞれの塊がそれぞれの色をした光線を、新たに現れた敵に向かい放った。
白黒の塊はふわふわと浮かびながら茶長低無の周囲に漂う。
だが肝心の光線は敵に直撃する前に敵の偉丈夫の大剣で弾き落とされ、無残に消えた。
この手の事のお約束かも知れないが、光線、と言ってはあるがその速度はせいぜい時速百キロ行くかいかないか、キャッチボールの球よりは少し速い程度。
バッターが打ち返すように、光線は普通の事のように弾かれたのだ。
「…コレ手斧の方がマシでは?」
「うるさいよ!キミネェ!糾弾してる暇があったら…」
まあその通りではあった。
偉丈夫は期待はずれの攻撃を軽く流したそのままの勢いでこちらへ一息に駆け、間合いを詰めてきた。
キングオブソーズを瞬時に剣化させて相手の斬撃を凌いだが、そのあまりの勢いにわたしは全身を持っていかれそうになるのをなんとか堪えるのがやっとであった。
態勢を崩しながらも相手を牽制し、茶長低無の手斧の援護(最初からそれにしとけ)もあり、なんとか間合いを開く。
僅かに退がった偉丈夫へ鋭い斬撃を連続で加えるマイナ。偉丈夫はしかしきっちりそれにも対応しながら笑みさえ浮かべる。
格が違うか…ペイルガンやらマイナやら
、単純戦闘力でわたしに匹敵するかな、くらいの連中はいたが、コイツは完全にわたしの技量を凌駕している…
ならば。
マイナの逆サイドからわたしも攻撃に加わる。キングオブソーズ、ペイジオブソーズの二刀で、息つく暇も与えぬ連続攻撃を仕掛けた。
マイナのクイーンオブソーズを合わせ、三本の剣での攻撃。
だが偉丈夫はそれさえも剣一振りで凌いで見せた。
マイナのクイーンオブソーズが偉丈夫の剣の刃先に捉えられ、空へ舞った。
まずい。
マイナが無防備になる。
偉丈夫は高く掲げた剣を、そのまま目の前の敵、マイナに無慈悲に振り下ろす。
「舐めるなッ!」
しかしわたしがなんとかその斬撃には喰らい付き、キングオブソーズとペイジオブソーズの刀身をクロスさせ、上段からの斬撃をなんとか押しとどめた。
しかしその瞬間に左手のペイジオブソーズから鈍い音が聞こえた。
…折れるのかよ…
だがそれは戦いが終わった瞬間でもあった。
スペースポートの治安維持部隊が大勢駆けつけてきたのだ。まあ普通に街中だったし当然だろう。
「次まで生かしておいてやる」
偉丈夫はそう言い残してホバーシップへ再び乗り込んだ。
異様な事態に治安維持部隊も手を出しづらいらしく、あえて逃げる偉丈夫にそれ以上手出しをしないようだった。
…そこは捕まえろや、と思ったがまずは戦いが終わった事で全身が安堵し、身体中が弛緩しきって地に伏した。…腰が抜けたのかも知れない。
治安維持部隊は生意気にもわたしたちをも騒乱の元と判断したらしく詰問に掛かってきたが、こちらが一方的に被害者だという説明に終始すると、(ダメだこいつら埒があかない)とばかりに解放し、実況検分的なものを始めた。まあ負傷もないしこちらとしても面倒ごとは避けたいのでそれで良かったが。
はてさて、これまでの戦いでは感じたことの無い強敵感…カードに戻したペイジオブソーズはぼろぼろに朽ち、力そのものも失われたように思えた。
イベント戦闘で勝利条件:規定ターンを生き残る事、と思えば勝ったと言えなくも無いが…
「次、とやらがありそうな以上はなんとかしないとなぁ」
そう考えると、わたしの眼は自然と茶長低無の方へ向く。
「あんたのさっきのオモチャ」
女教皇ッ!…ばりに正に必殺技みたいな感じで出すだけ出したが、正直大した役には立たなかったアレ。
「しつれいなッ!キミネェ!アレは由緒あったりなかったりよくわかんないけど猊下から頂いた…」
「あんた、アレ使いこなせるようになるまで修行してきな。少し前まで流行ってたパーティ追放要素ここに入れときたいから」
「そんな雑な!大体その追放対象は主役…」
茶長低無は言いかけてぽん、と手を叩き、
「…主役ということは、やっぱ私だわ…これはやむなしだわキミネェ…じゃあちょっと離脱してハーレム作ってきます」
何処か寂しげに立ち去る茶長低無を無言で見送った後、マイナは
「あの…まあ、いなくなったからアレですけど、やっぱりあの人いらなかったですかね…」
「まあね。とりま敵の狙いが分散されるかもだし、実際この後の戦いが発生するにせよアイツが女教皇とやらを使いこなせてくれる方が良いのも間違いないし。わたしらはわたしらでやるべき事をしましょうかね」
「と、言うと?」
「とりあえず一人食い扶持が減った分で豪華な食事と豪勢な宿泊…かな」
通りに面したビル街はよくわからないが、スペースポートと称する御徒町駅へと、なにかいい食い物屋があると良いな、と期待の眼差しを向けるわたしであった。
茶長低無の左右の肩の少し上に、それぞれ白と黒の色をした何かが現れる。
直後、その白黒それぞれの塊がそれぞれの色をした光線を、新たに現れた敵に向かい放った。
白黒の塊はふわふわと浮かびながら茶長低無の周囲に漂う。
だが肝心の光線は敵に直撃する前に敵の偉丈夫の大剣で弾き落とされ、無残に消えた。
この手の事のお約束かも知れないが、光線、と言ってはあるがその速度はせいぜい時速百キロ行くかいかないか、キャッチボールの球よりは少し速い程度。
バッターが打ち返すように、光線は普通の事のように弾かれたのだ。
「…コレ手斧の方がマシでは?」
「うるさいよ!キミネェ!糾弾してる暇があったら…」
まあその通りではあった。
偉丈夫は期待はずれの攻撃を軽く流したそのままの勢いでこちらへ一息に駆け、間合いを詰めてきた。
キングオブソーズを瞬時に剣化させて相手の斬撃を凌いだが、そのあまりの勢いにわたしは全身を持っていかれそうになるのをなんとか堪えるのがやっとであった。
態勢を崩しながらも相手を牽制し、茶長低無の手斧の援護(最初からそれにしとけ)もあり、なんとか間合いを開く。
僅かに退がった偉丈夫へ鋭い斬撃を連続で加えるマイナ。偉丈夫はしかしきっちりそれにも対応しながら笑みさえ浮かべる。
格が違うか…ペイルガンやらマイナやら
、単純戦闘力でわたしに匹敵するかな、くらいの連中はいたが、コイツは完全にわたしの技量を凌駕している…
ならば。
マイナの逆サイドからわたしも攻撃に加わる。キングオブソーズ、ペイジオブソーズの二刀で、息つく暇も与えぬ連続攻撃を仕掛けた。
マイナのクイーンオブソーズを合わせ、三本の剣での攻撃。
だが偉丈夫はそれさえも剣一振りで凌いで見せた。
マイナのクイーンオブソーズが偉丈夫の剣の刃先に捉えられ、空へ舞った。
まずい。
マイナが無防備になる。
偉丈夫は高く掲げた剣を、そのまま目の前の敵、マイナに無慈悲に振り下ろす。
「舐めるなッ!」
しかしわたしがなんとかその斬撃には喰らい付き、キングオブソーズとペイジオブソーズの刀身をクロスさせ、上段からの斬撃をなんとか押しとどめた。
しかしその瞬間に左手のペイジオブソーズから鈍い音が聞こえた。
…折れるのかよ…
だがそれは戦いが終わった瞬間でもあった。
スペースポートの治安維持部隊が大勢駆けつけてきたのだ。まあ普通に街中だったし当然だろう。
「次まで生かしておいてやる」
偉丈夫はそう言い残してホバーシップへ再び乗り込んだ。
異様な事態に治安維持部隊も手を出しづらいらしく、あえて逃げる偉丈夫にそれ以上手出しをしないようだった。
…そこは捕まえろや、と思ったがまずは戦いが終わった事で全身が安堵し、身体中が弛緩しきって地に伏した。…腰が抜けたのかも知れない。
治安維持部隊は生意気にもわたしたちをも騒乱の元と判断したらしく詰問に掛かってきたが、こちらが一方的に被害者だという説明に終始すると、(ダメだこいつら埒があかない)とばかりに解放し、実況検分的なものを始めた。まあ負傷もないしこちらとしても面倒ごとは避けたいのでそれで良かったが。
はてさて、これまでの戦いでは感じたことの無い強敵感…カードに戻したペイジオブソーズはぼろぼろに朽ち、力そのものも失われたように思えた。
イベント戦闘で勝利条件:規定ターンを生き残る事、と思えば勝ったと言えなくも無いが…
「次、とやらがありそうな以上はなんとかしないとなぁ」
そう考えると、わたしの眼は自然と茶長低無の方へ向く。
「あんたのさっきのオモチャ」
女教皇ッ!…ばりに正に必殺技みたいな感じで出すだけ出したが、正直大した役には立たなかったアレ。
「しつれいなッ!キミネェ!アレは由緒あったりなかったりよくわかんないけど猊下から頂いた…」
「あんた、アレ使いこなせるようになるまで修行してきな。少し前まで流行ってたパーティ追放要素ここに入れときたいから」
「そんな雑な!大体その追放対象は主役…」
茶長低無は言いかけてぽん、と手を叩き、
「…主役ということは、やっぱ私だわ…これはやむなしだわキミネェ…じゃあちょっと離脱してハーレム作ってきます」
何処か寂しげに立ち去る茶長低無を無言で見送った後、マイナは
「あの…まあ、いなくなったからアレですけど、やっぱりあの人いらなかったですかね…」
「まあね。とりま敵の狙いが分散されるかもだし、実際この後の戦いが発生するにせよアイツが女教皇とやらを使いこなせてくれる方が良いのも間違いないし。わたしらはわたしらでやるべき事をしましょうかね」
「と、言うと?」
「とりあえず一人食い扶持が減った分で豪華な食事と豪勢な宿泊…かな」
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