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新たなる世界
夜討♪朝駆け♪朝湯が大好きで♪
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早朝四時。
唐突なガラスの破砕音。
そのまま…襲撃者はキングサイズのベッドへ駆け寄り、掛け布団を勢い良く剥ぎ取った。
その襲撃者の側頭部目掛けて虹色の分銅が飛ぶ。
超人的な回避と言うべきか。
剥いだ布団の中身がもぬけの殻だったからこそ瞬時に判断出来た事か。
襲撃者は左手の拳の甲で分銅を受けた。
頭で受ければ即死だったろうからそれは好判断ではあるが、同時に左手を犠牲にしたとも言える悪手でもあった。
なぜならそのまま、左手に鎌を構えたわたしの強襲を受ける事になるのだから。
分銅は初撃で使い捨て、後は鎌の超接近戦で首を撥ねる!
この黒靴の機動力を以ってすればこそのコンボ(あえてコンボと言うと限りなく陳腐だな)!
正に瞬時に駆け抜け、わたしの左手の鎌が斜め上へと刃先を斬り上げ、敵の首を叩き落とす…はずだった。
残念ながら、叩き落とせたのは腕だけに留まる。襲撃者の左腕、頭部を守ろうとしていた部位の肘から先を斬り飛ばし、血が吹いた。
腕を落とされた襲撃者に対し、わたしはキングオブソーズを右手に構え、剣化させざまに斬撃を加える。
しかし襲撃者はそれにさえ応じ、腰元に佩いた剣を右手で抜きざまにわたしの剣撃に刃先を合わせた。
わたしは合わせられた刃先をふわりと脱力してそのまま流し、体をくるりと回して胴へと回転斬撃を加えようとしたが、それは見透かされたか刃先を流された時点で襲撃者は後方へ跳ねており、わたしの斬撃は空を切る。
だが相手はもはや隻腕。一気に押し切る。
左手は鎌、右手はキングオブソーズの二刀で、わたしは再び間合いを詰めた。
剣と鎌ではリーチが違いすぎるが、鎌には剣には無い利点がある。
襲撃者の斬撃が飛んで来る…
それをわたしはは左手に握った鎌の刃先で受ける。斬撃の衝撃は思いの外軽い。
(この鎌は防具代わりで受け・流しに使えば相手の攻撃の勢いを削ぐ加護が込められているよ)
あれから寝るまでの間に少し扱いの練習をしているときに、チュートリアルよろしくサンラプンラのアドバイスが脳内に流れてきたのだ。
重いはずの一撃は、ただ触れた程度にまで勢いを殺され、わたしはそのまま鎌を振り抜く。
襲撃者の右手の剣は大きく外に流され、正面がガラ空きになった。
そこへ体を捻り、右からの突剣を勢い良く叩き込む。
キングオブソーズが襲撃者の胸板を深々と貫き、命を奪う瞬間の脈動が確かに右手から感じられた。
そしてわたしは同時に、
(こいつは…思い切りこそ良かったが昼間のアレとは別か…厄介者を始末出来たと思ったんだがな)
と、敵の見定めを終えていた。
「マイナ、フロントにクレームを。外敵侵入の対策が甘々だ、って言ってこっちが悪く無いように」
「ですね。…あ、もしもしフロントですか?二八五一号室ですけど窓割られて襲撃されたんですけどおたくのセキュリティレベル低過ぎませんか?宿泊料の割に!」
バスルームから出てくるや否や、フロントへ苦情の電話をトゲトゲしく入れ始めるマイナ。その間にもわたしは倒した襲撃者の身ぐるみを剥…ではなく所持物の確認を始める。あくまでも身分などを確かめる目的でやはり財布なんかは無いかしけてんな。
外観は全身黒装束に目出し帽という近代の泥棒みたいな感じだったが、鍛え上げられた肉体が、コイツをコソ泥などではなく立派な強盗(?)であるとこれ以上なくアピールしてくる。
武器は右手に握ったままの片手剣…小ぶりなのは襲撃用だったからだろう。飾りの類も無い簡素な、だが刀身はしっかりとした造りのようだった。
身分証の類も一切見当たらない。なかなかに徹底された、嫌なプロフェッショナルだ。
マイナとのやりとりでフロントが来、それから程なくして昼間も見た治安維持部隊がやって来て現場検証みたいな事を始めた。
とりあえず被害者ヅラしながら、仕留めた事は有耶無耶にし(勝手に転んで死んだ事にしよう、そうしよう)、現場検証の連中の言葉に耳を傾ける。
「…やっぱこいつら、昼間も乱闘騒ぎを起こしたのの同類ですかね」
「…て事は宇宙海賊か…何か狙うようなものでもあるって事か」
「宇宙海賊?なにそれそんなのもいるの?」
「なんだ知らんのか…そういやあんたたちは旅行者だったか。最近はこの一帯の星域は政情不安定でな。貨物船やら商船狙いの海賊が増えたのさ」
なるほど…と言いたい所だが、
「わたしらそんな海賊様にホテルで寝てるとこ襲われる謂れはないんですけど?」
「そりゃそうだよな…あんたら、なんか財宝でも載ってる船に乗ってたとかか?」
質問に質問が返って来たが、まあそれもそうか。大体、狙われる理由は正直こっちが知りたいくらいだ。
こうなると一旦この治安維持部隊?とやらに保護を求めて、ある程度襲撃者を撃退した方が良いのかも知れない。流石にただのホテルと違って余程の刺客でもなきゃ返り討ちにしてくれそうだし。
と、考えているとマイナがわたしの背中から小声で、
「…ここから出ましょう?お話しておかなければならない事が出て来ました」
と、急に訳有りぽい事を言い出した。
唐突なガラスの破砕音。
そのまま…襲撃者はキングサイズのベッドへ駆け寄り、掛け布団を勢い良く剥ぎ取った。
その襲撃者の側頭部目掛けて虹色の分銅が飛ぶ。
超人的な回避と言うべきか。
剥いだ布団の中身がもぬけの殻だったからこそ瞬時に判断出来た事か。
襲撃者は左手の拳の甲で分銅を受けた。
頭で受ければ即死だったろうからそれは好判断ではあるが、同時に左手を犠牲にしたとも言える悪手でもあった。
なぜならそのまま、左手に鎌を構えたわたしの強襲を受ける事になるのだから。
分銅は初撃で使い捨て、後は鎌の超接近戦で首を撥ねる!
この黒靴の機動力を以ってすればこそのコンボ(あえてコンボと言うと限りなく陳腐だな)!
正に瞬時に駆け抜け、わたしの左手の鎌が斜め上へと刃先を斬り上げ、敵の首を叩き落とす…はずだった。
残念ながら、叩き落とせたのは腕だけに留まる。襲撃者の左腕、頭部を守ろうとしていた部位の肘から先を斬り飛ばし、血が吹いた。
腕を落とされた襲撃者に対し、わたしはキングオブソーズを右手に構え、剣化させざまに斬撃を加える。
しかし襲撃者はそれにさえ応じ、腰元に佩いた剣を右手で抜きざまにわたしの剣撃に刃先を合わせた。
わたしは合わせられた刃先をふわりと脱力してそのまま流し、体をくるりと回して胴へと回転斬撃を加えようとしたが、それは見透かされたか刃先を流された時点で襲撃者は後方へ跳ねており、わたしの斬撃は空を切る。
だが相手はもはや隻腕。一気に押し切る。
左手は鎌、右手はキングオブソーズの二刀で、わたしは再び間合いを詰めた。
剣と鎌ではリーチが違いすぎるが、鎌には剣には無い利点がある。
襲撃者の斬撃が飛んで来る…
それをわたしはは左手に握った鎌の刃先で受ける。斬撃の衝撃は思いの外軽い。
(この鎌は防具代わりで受け・流しに使えば相手の攻撃の勢いを削ぐ加護が込められているよ)
あれから寝るまでの間に少し扱いの練習をしているときに、チュートリアルよろしくサンラプンラのアドバイスが脳内に流れてきたのだ。
重いはずの一撃は、ただ触れた程度にまで勢いを殺され、わたしはそのまま鎌を振り抜く。
襲撃者の右手の剣は大きく外に流され、正面がガラ空きになった。
そこへ体を捻り、右からの突剣を勢い良く叩き込む。
キングオブソーズが襲撃者の胸板を深々と貫き、命を奪う瞬間の脈動が確かに右手から感じられた。
そしてわたしは同時に、
(こいつは…思い切りこそ良かったが昼間のアレとは別か…厄介者を始末出来たと思ったんだがな)
と、敵の見定めを終えていた。
「マイナ、フロントにクレームを。外敵侵入の対策が甘々だ、って言ってこっちが悪く無いように」
「ですね。…あ、もしもしフロントですか?二八五一号室ですけど窓割られて襲撃されたんですけどおたくのセキュリティレベル低過ぎませんか?宿泊料の割に!」
バスルームから出てくるや否や、フロントへ苦情の電話をトゲトゲしく入れ始めるマイナ。その間にもわたしは倒した襲撃者の身ぐるみを剥…ではなく所持物の確認を始める。あくまでも身分などを確かめる目的でやはり財布なんかは無いかしけてんな。
外観は全身黒装束に目出し帽という近代の泥棒みたいな感じだったが、鍛え上げられた肉体が、コイツをコソ泥などではなく立派な強盗(?)であるとこれ以上なくアピールしてくる。
武器は右手に握ったままの片手剣…小ぶりなのは襲撃用だったからだろう。飾りの類も無い簡素な、だが刀身はしっかりとした造りのようだった。
身分証の類も一切見当たらない。なかなかに徹底された、嫌なプロフェッショナルだ。
マイナとのやりとりでフロントが来、それから程なくして昼間も見た治安維持部隊がやって来て現場検証みたいな事を始めた。
とりあえず被害者ヅラしながら、仕留めた事は有耶無耶にし(勝手に転んで死んだ事にしよう、そうしよう)、現場検証の連中の言葉に耳を傾ける。
「…やっぱこいつら、昼間も乱闘騒ぎを起こしたのの同類ですかね」
「…て事は宇宙海賊か…何か狙うようなものでもあるって事か」
「宇宙海賊?なにそれそんなのもいるの?」
「なんだ知らんのか…そういやあんたたちは旅行者だったか。最近はこの一帯の星域は政情不安定でな。貨物船やら商船狙いの海賊が増えたのさ」
なるほど…と言いたい所だが、
「わたしらそんな海賊様にホテルで寝てるとこ襲われる謂れはないんですけど?」
「そりゃそうだよな…あんたら、なんか財宝でも載ってる船に乗ってたとかか?」
質問に質問が返って来たが、まあそれもそうか。大体、狙われる理由は正直こっちが知りたいくらいだ。
こうなると一旦この治安維持部隊?とやらに保護を求めて、ある程度襲撃者を撃退した方が良いのかも知れない。流石にただのホテルと違って余程の刺客でもなきゃ返り討ちにしてくれそうだし。
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