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ep3『開いて、落ちて、再浮上』前編
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ずっと思いを寄せていた律人君に告白されてから二か月半。一緒に時を重ねる日々に私はずっと恋愛モード。手を繋いだ帰り道、二人きりのカラオケ、パフェをシェアしたカフェ、はしゃいだ遊園地。一緒にいるだけで幸せなのに、デートという行為はなんて贅沢なものだろう。
「歩美香ちゃん」
「うん?」
彼との初めてのキスは、そんな浮かれている最中の帰り道だった。楽しく話していた直後で、そんな雰囲気ではないと思っていたから驚いた。
「ごめん、ちょっと我慢できなくて」
そういって照れ笑いを浮かべる彼に、私の頬も熱くなった。黙って俯いていると彼の顔が再び近づいてくる。私達はもう一度、今度は互いに心の準備をしてから口づけた。
それからも順調だった私達。彼の家にも行ったし、お泊まりもしちゃったし、これからもずっとラブラブ。彼の中に私以外の女が入り込む余地はない。そう思っていたのに。
「華代奈ちゃんって子、知ってる?」
彼の口からその名前が出たときは、どきりとした。
「顔は知ってるくらいだけど、なんで?」
「大介が好きなんだってさ」
律人君が隣の友人を見る。
「いや好きとかじゃなくて、まだちょっと気になるってくらいで」
慌てる大介君を律人君がからかっている。理由を聞いても私は安心できなかった。
あの華代奈という子は女から見てもはっとするような色っぽい女の子。男ならきっと誰でも一度は好きになるタイプ。特に接点が無くて関わることがないのを密かに安堵していたというのに。
「俺たち火曜の講義が一緒で挨拶することはあるんだけど、大介が全然声かけなくてさ」
火曜は律人君たちと私は別の講義を受けている。だから彼らがどうやって知り合って、普段がどんな感じなのかわからない。
「今度の映画に誘ってみたら、華代奈ちゃんも来れるって」
来週一緒に行く映画には、元々律人君は男友達だけで約束していた。そこに彼女も連れてきなよという大介君の言葉に甘えて、私も参加することになっていた。誰か女の子誘うかもという話は聞いていたし、それ自体は大歓迎だったけれど、まさかそれがあの子だったなんて。
「歩美香ちゃんも気にしてたじゃん? 俺だけ彼女と一緒なのをさ。だから思い切って誘ってみたらOKだって」
「え、律人君が誘ったの?」
「うん。大介に自分で誘えよって言ったんだけど、こいつ奥手だからさ」
「いやだって、いきなり映画とか」
「二人きりじゃないから大丈夫だろって言ったんだけどね。でもまあ彼女持ちの俺が誘ったのが利いたのかもしれないよな。良かったな大介」
晴れやかな律人君の笑顔を前に、私の笑顔は引きつってしまった。
結論。華代奈ちゃんは良い子だった。
映画にはもう一人女の子も来たので、男女七人で観たけれど、その後のカラオケも盛り上がったし、ファミレスでのおしゃべりも楽しめた。大介君も嬉しそうだったし、これを機に二人の仲も深まるかもしれない。
心の中で、こっそり華代奈ちゃんは別の人と仲良くなってくれないかなと思っていた。もし彼女が大介君と付き合うことになったら、ちょっと困ったことになりそうだから。
「今日カラオケ行かない?」
「うん、いいよ。メンバーは?」
律人君の誘いには、ほぼ条件反射で頷いた。頭をよぎった返答は外れますようにと願いながら。
「俺らと大介と華代奈ちゃん」
やっぱり。こうなるかもしれないから嫌だったのに。
「他の人は? これから誘うの?」
「いや、四人で行こうと思ってるけど」
律人君と大介君は仲がいい。奥手な彼がデート前に友人を巻き込むとすれば彼しかいない。律人君もそれをわかっているだろうし、友人思いの優しいところは私も大好きではあるけれど。
そうしてこの日を境に、私たちは四人で出かけることが多くなった。
「はあぁ」
「もう何度目? そんな大きなため息ばっかりついてんじゃないわよ」
「だぁってぇ~。最近二人でデートできてないんだもん」
「じゃあ二人でデートしたいって言えばいいじゃない」
「だってみんなで行こうって先に誘われちゃうんだもん。断るのは感じ悪いじゃん」
相談に乗ってくれてる栄子とは、私がひとりで取ってる講義で仲良くなった。この講義には律人君も大介君も華代奈ちゃんもいないので、彼らとは別の世界に身を置ける貴重な時間だった。
「別にみんなで行くときはみんなで行って、二人でもデートしたいって言えばいいじゃない」
「そうだけど。律人君も四人の方がいいって思ってるかもしれないし」
「なんでそう思うのよ」
「だって最初にあの子誘ったの律人君だよ」
「アンタを気遣ってのことなんでしょ。彼だけ彼女連れてくるのをアンタが気にしてたから誘ってくれたんでしょ」
「そうだけど。結局他の子も誘ってたし」
「そもそもは大介君だっけ? がその子に気があったから誘ったんでしょ」
「そうだけど。ホントは律人君も気になってたのかなって」
「じゃあ聞いてみれば」
「ホントにそう思ってたらどうすんのよ」
「知らないわよ。なんでそう思うのよ」
「だぁってさ~、あんな可愛くて色っぽくて性格も悪くない子が近くにいたらどう思う? 男なら誰だってああいうの一度は好きになるでしょう」
「それは偏見。好みは人それぞれ」
「じゃあ栄子だったらどう思う?」
「私が男だったら一度はヤッてみたいとは思うかな」
「ちょっと」
「華代奈ちゃん可愛いからね」
「ええー、もうちょっとまともに慰めてくれると思ったのに」
「っふ、甘いわね」
「はあぁ~。もうどうしよ」
「どうもこうもないでしょ。華代奈ちゃんが可愛いのはわかるけど、華代奈ちゃんとイイ感じなのは大介君なんでしょ」
「そうだけど。もし律人君も好きになっちゃってたりしたら」
「華代奈ちゃんが二股かけるかもって?」
「そうじゃなくて、律人君が勝手に好きになっちゃうかもって言ってんの。あんな可愛い子が近くにいたらきっと好きになっちゃう」
「勝手に人の気持ちを決めつけるのは失礼よ。そもそも告白してきたのは向こうでしょ。アンタと付き合いたいって言ってきたんでしょ」
「だけど、ずっと好きだったのは私の方だし」
「じゃあもし律人君が華代奈ちゃんを好きになったとして、どうするわけ?」
「どうって」
「そんな浮気するような男なの? 律人君は」
「浮気じゃなくて本気になっちゃったらどうしようもないじゃない。付き合ってたって他に好きな人できちゃったらどうしようもないんだから。うう~」
「まーったくもう、うだうだうだうだうっさいわね。勝手に想像して落ち込んでんじゃないわよ」
「もうちょっと優しくしてよー」
ずばずば言ってくれるのは栄子の長所。だけど時々抉られるのは否めない。
「あ、ここの期間限定スイーツ、もう始まってるんだ」
四人で大学からの帰り道。目についたのはいつも通るカフェの広告。たまに四人でおしゃべりする場所だ。
「そうだね。寄って行こうか」
私の提案に律人君が乗ってくれる。そのまま店に入ろうとしたら、背後にいた華代奈ちゃんが言った。
「私今日バイトあるから先帰るね」
「そうなんだ」
「俺も今日は帰るわ」
「あ、うん」
じゃあね、と手を振って、残された私と律人君は二人きり。
「じゃ、入ろ」
「う、うん」
流れるように促してくれた律人君。二人だからやめようか、とはならなかったことが最高に嬉しかった。
「良かったじゃない」
「そう、良かったの」
「ならなんでそんなに落ち込んでんのよ」
翌日、私は栄子に話を聞いてもらっていた。
「せっかく二人きりでカフェに入れたのに、久しぶり過ぎて私が緊張しちゃって」
最初は楽しく二人で話していた。けれどふとした話題で、華代奈ちゃんのことが話題に上った。
「ただ楽しく話してただけなのに。あの時面白かったよねとか、大介君がとか華代奈ちゃんがとか話してただけだったのに、私が勝手に落ち込んできちゃってね。だって二人きりなのにわざわざ華代奈ちゃんの話しなくてもいいじゃん。でも悪気ないのもわかってるし、そしたらなんか泣けてきちゃって。しかもそんな小さなこと気にしてる自分も嫌で」
表情が暗くなってきた私を心配し、彼が体調を気遣ってくれた。
「お手洗いに行って態勢整えたんだけど、戻ってきたら彼が『大丈夫?』って聞いてくれて」
「優しいじゃん」
「そうなの。それで『体調悪い?』って聞かれて『そうかも』って言っちゃって」
「で?」
「彼ったら『ごめん、気付かなくて』って。それで早く帰ることになっちゃったの」
「良い彼氏じゃん」
「そうだけど! 生理か何かかと思われたのかもだし、そうじゃなくても折角久しぶりに二人きりのデートだったのに私が自分で台無しにしちゃって」
「自業自得ね」
「ちょっと。少しは慰めてよ」
「哀れだこと」
「栄子ったらもう!」
「バカップルの話に付き合ってられないだけよ。優しい彼氏に気遣われちゃったっていうただののろけ話でしょ」
「違うわよ。自分が情けなくて。それにもしかしたら彼も早く帰りたかったのかもって。華代奈ちゃんもいないし」
「うっざ。二人でも入ろうって誘ってくれたのは彼の方でしょ」
「そうだけど」
「で、アンタが体調悪そうだったから、早く帰ろうとしてくれたんでしょ」
「うん」
「ただののろけじゃん」
「そうかな」
「そうでしょ、まったく。これだからバカップルは」
「歩美香ちゃん」
「うん?」
彼との初めてのキスは、そんな浮かれている最中の帰り道だった。楽しく話していた直後で、そんな雰囲気ではないと思っていたから驚いた。
「ごめん、ちょっと我慢できなくて」
そういって照れ笑いを浮かべる彼に、私の頬も熱くなった。黙って俯いていると彼の顔が再び近づいてくる。私達はもう一度、今度は互いに心の準備をしてから口づけた。
それからも順調だった私達。彼の家にも行ったし、お泊まりもしちゃったし、これからもずっとラブラブ。彼の中に私以外の女が入り込む余地はない。そう思っていたのに。
「華代奈ちゃんって子、知ってる?」
彼の口からその名前が出たときは、どきりとした。
「顔は知ってるくらいだけど、なんで?」
「大介が好きなんだってさ」
律人君が隣の友人を見る。
「いや好きとかじゃなくて、まだちょっと気になるってくらいで」
慌てる大介君を律人君がからかっている。理由を聞いても私は安心できなかった。
あの華代奈という子は女から見てもはっとするような色っぽい女の子。男ならきっと誰でも一度は好きになるタイプ。特に接点が無くて関わることがないのを密かに安堵していたというのに。
「俺たち火曜の講義が一緒で挨拶することはあるんだけど、大介が全然声かけなくてさ」
火曜は律人君たちと私は別の講義を受けている。だから彼らがどうやって知り合って、普段がどんな感じなのかわからない。
「今度の映画に誘ってみたら、華代奈ちゃんも来れるって」
来週一緒に行く映画には、元々律人君は男友達だけで約束していた。そこに彼女も連れてきなよという大介君の言葉に甘えて、私も参加することになっていた。誰か女の子誘うかもという話は聞いていたし、それ自体は大歓迎だったけれど、まさかそれがあの子だったなんて。
「歩美香ちゃんも気にしてたじゃん? 俺だけ彼女と一緒なのをさ。だから思い切って誘ってみたらOKだって」
「え、律人君が誘ったの?」
「うん。大介に自分で誘えよって言ったんだけど、こいつ奥手だからさ」
「いやだって、いきなり映画とか」
「二人きりじゃないから大丈夫だろって言ったんだけどね。でもまあ彼女持ちの俺が誘ったのが利いたのかもしれないよな。良かったな大介」
晴れやかな律人君の笑顔を前に、私の笑顔は引きつってしまった。
結論。華代奈ちゃんは良い子だった。
映画にはもう一人女の子も来たので、男女七人で観たけれど、その後のカラオケも盛り上がったし、ファミレスでのおしゃべりも楽しめた。大介君も嬉しそうだったし、これを機に二人の仲も深まるかもしれない。
心の中で、こっそり華代奈ちゃんは別の人と仲良くなってくれないかなと思っていた。もし彼女が大介君と付き合うことになったら、ちょっと困ったことになりそうだから。
「今日カラオケ行かない?」
「うん、いいよ。メンバーは?」
律人君の誘いには、ほぼ条件反射で頷いた。頭をよぎった返答は外れますようにと願いながら。
「俺らと大介と華代奈ちゃん」
やっぱり。こうなるかもしれないから嫌だったのに。
「他の人は? これから誘うの?」
「いや、四人で行こうと思ってるけど」
律人君と大介君は仲がいい。奥手な彼がデート前に友人を巻き込むとすれば彼しかいない。律人君もそれをわかっているだろうし、友人思いの優しいところは私も大好きではあるけれど。
そうしてこの日を境に、私たちは四人で出かけることが多くなった。
「はあぁ」
「もう何度目? そんな大きなため息ばっかりついてんじゃないわよ」
「だぁってぇ~。最近二人でデートできてないんだもん」
「じゃあ二人でデートしたいって言えばいいじゃない」
「だってみんなで行こうって先に誘われちゃうんだもん。断るのは感じ悪いじゃん」
相談に乗ってくれてる栄子とは、私がひとりで取ってる講義で仲良くなった。この講義には律人君も大介君も華代奈ちゃんもいないので、彼らとは別の世界に身を置ける貴重な時間だった。
「別にみんなで行くときはみんなで行って、二人でもデートしたいって言えばいいじゃない」
「そうだけど。律人君も四人の方がいいって思ってるかもしれないし」
「なんでそう思うのよ」
「だって最初にあの子誘ったの律人君だよ」
「アンタを気遣ってのことなんでしょ。彼だけ彼女連れてくるのをアンタが気にしてたから誘ってくれたんでしょ」
「そうだけど。結局他の子も誘ってたし」
「そもそもは大介君だっけ? がその子に気があったから誘ったんでしょ」
「そうだけど。ホントは律人君も気になってたのかなって」
「じゃあ聞いてみれば」
「ホントにそう思ってたらどうすんのよ」
「知らないわよ。なんでそう思うのよ」
「だぁってさ~、あんな可愛くて色っぽくて性格も悪くない子が近くにいたらどう思う? 男なら誰だってああいうの一度は好きになるでしょう」
「それは偏見。好みは人それぞれ」
「じゃあ栄子だったらどう思う?」
「私が男だったら一度はヤッてみたいとは思うかな」
「ちょっと」
「華代奈ちゃん可愛いからね」
「ええー、もうちょっとまともに慰めてくれると思ったのに」
「っふ、甘いわね」
「はあぁ~。もうどうしよ」
「どうもこうもないでしょ。華代奈ちゃんが可愛いのはわかるけど、華代奈ちゃんとイイ感じなのは大介君なんでしょ」
「そうだけど。もし律人君も好きになっちゃってたりしたら」
「華代奈ちゃんが二股かけるかもって?」
「そうじゃなくて、律人君が勝手に好きになっちゃうかもって言ってんの。あんな可愛い子が近くにいたらきっと好きになっちゃう」
「勝手に人の気持ちを決めつけるのは失礼よ。そもそも告白してきたのは向こうでしょ。アンタと付き合いたいって言ってきたんでしょ」
「だけど、ずっと好きだったのは私の方だし」
「じゃあもし律人君が華代奈ちゃんを好きになったとして、どうするわけ?」
「どうって」
「そんな浮気するような男なの? 律人君は」
「浮気じゃなくて本気になっちゃったらどうしようもないじゃない。付き合ってたって他に好きな人できちゃったらどうしようもないんだから。うう~」
「まーったくもう、うだうだうだうだうっさいわね。勝手に想像して落ち込んでんじゃないわよ」
「もうちょっと優しくしてよー」
ずばずば言ってくれるのは栄子の長所。だけど時々抉られるのは否めない。
「あ、ここの期間限定スイーツ、もう始まってるんだ」
四人で大学からの帰り道。目についたのはいつも通るカフェの広告。たまに四人でおしゃべりする場所だ。
「そうだね。寄って行こうか」
私の提案に律人君が乗ってくれる。そのまま店に入ろうとしたら、背後にいた華代奈ちゃんが言った。
「私今日バイトあるから先帰るね」
「そうなんだ」
「俺も今日は帰るわ」
「あ、うん」
じゃあね、と手を振って、残された私と律人君は二人きり。
「じゃ、入ろ」
「う、うん」
流れるように促してくれた律人君。二人だからやめようか、とはならなかったことが最高に嬉しかった。
「良かったじゃない」
「そう、良かったの」
「ならなんでそんなに落ち込んでんのよ」
翌日、私は栄子に話を聞いてもらっていた。
「せっかく二人きりでカフェに入れたのに、久しぶり過ぎて私が緊張しちゃって」
最初は楽しく二人で話していた。けれどふとした話題で、華代奈ちゃんのことが話題に上った。
「ただ楽しく話してただけなのに。あの時面白かったよねとか、大介君がとか華代奈ちゃんがとか話してただけだったのに、私が勝手に落ち込んできちゃってね。だって二人きりなのにわざわざ華代奈ちゃんの話しなくてもいいじゃん。でも悪気ないのもわかってるし、そしたらなんか泣けてきちゃって。しかもそんな小さなこと気にしてる自分も嫌で」
表情が暗くなってきた私を心配し、彼が体調を気遣ってくれた。
「お手洗いに行って態勢整えたんだけど、戻ってきたら彼が『大丈夫?』って聞いてくれて」
「優しいじゃん」
「そうなの。それで『体調悪い?』って聞かれて『そうかも』って言っちゃって」
「で?」
「彼ったら『ごめん、気付かなくて』って。それで早く帰ることになっちゃったの」
「良い彼氏じゃん」
「そうだけど! 生理か何かかと思われたのかもだし、そうじゃなくても折角久しぶりに二人きりのデートだったのに私が自分で台無しにしちゃって」
「自業自得ね」
「ちょっと。少しは慰めてよ」
「哀れだこと」
「栄子ったらもう!」
「バカップルの話に付き合ってられないだけよ。優しい彼氏に気遣われちゃったっていうただののろけ話でしょ」
「違うわよ。自分が情けなくて。それにもしかしたら彼も早く帰りたかったのかもって。華代奈ちゃんもいないし」
「うっざ。二人でも入ろうって誘ってくれたのは彼の方でしょ」
「そうだけど」
「で、アンタが体調悪そうだったから、早く帰ろうとしてくれたんでしょ」
「うん」
「ただののろけじゃん」
「そうかな」
「そうでしょ、まったく。これだからバカップルは」
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