31 / 42
桃太郎 ─episode.0─
第9話 〜クズの鳥人〜
しおりを挟む
桃太郎は、とうとう木の麓まで辿り着いた。
「うぉーい、桃太郎ー!」
「おー、キール」
「それにしてもスゲーなー。」
「いやー、びっくりしたわー。」
桃太郎一行の目の前には、一本の木が立っていた。
幹は直径数100メートル、高さは数キロはあり、木の先の方は雲をも突き抜けている。
「この木がコベビレッジだったんだな。」
「遠くから見たから小さく見えたけど、アレだな、
炎金砲 ってヤツだな」
「字が違ぇ」
「…まぁいーや、とりあえずのぼるぞー。」
「頼んだちえあき」
「憑依!」
すっ…
ふわふわ…
「魔法を使えば浮くことだって出来るんだぞ」
「すげーなー」
ふわふわふわ…
「ふわふわ浮いて気持ちいい」
「だろ」
ふわふわふわ…
たっ
「よっと」
「高かったなー。」
桃太郎一行が降り立った所は、広場の隅で、広場の中央には噴水があり、地面は石のタイルが敷き詰められている。頑丈な木でできた家がたくさん建っていて、木漏れ日がさしている。
「ここがコベビレッジかー。」
「きれいなとこだねー。」
「お、ふわふわな人がいっぱいいるな」
「鳥人だからね」
「まぁ、とりあえずちょっと
散策してみるか。」
「ちえあきー、もう出てきていいぞー」
「でも、日が差してるからなー…」
「大丈夫じゃね?」
ひょいっ
「あ、こんくらいの光だったら心地いい。」
「良かった。でも一応気を付けろよー。」
「分かってる」
「じゃあ桃太郎、俺もテキトーに行ってくるから、迷子になるなよー。」
「はいはいー。」
「…さて。…
…どーいーつーにーしーよーうーかーな……天ーの紙ー様の言ーうーとーおーり…!」
「よし、アイツか。」
読者の皆さんはこの旅の目的を覚えているだろうか。そう、鬼を代わりに倒してくれる人を探す旅である。
「…あの~、すいません。」
「あ?俺様になんかようか?」
「ここのかとおか」
「………」
「………」
「…さっきお店で鶏肉売ってたぞ…。
…あ、桃太郎だ。」
「おーい、桃太郎ー!」
「あ、キール。」
「…ん?誰だソイツ。」
「俺様はバーニング松村。」
「こんな名前ばっかり!」
「コイツが例の鬼退治代理だ」
「オイ、何だこのクズ切れ。」
「なんだとコラ」
「やんのかオラ」
「やったんどコラ」
「見上げてみろよあの青い ソラ」
「そして気付けば笑ってる ホラ」
「いつまでも君を待ってる から」
「それは大きなプレゼントそう for」
「「you」」
「…桃太郎!どっちが上手かった!?」
「……キール」
「イェーイ!!ざまぁ!!ざまぁ!!」
「死ね!!醤油で溺れて死ね!!」
「やー、桃太郎、こんな敗者が鬼を倒せると思ってたのか?
鳥インフルエンザが。」
「鳥インフルエンザはウイルスだろ。」
「誰が喋っていいっつったよ‼」
「それはそーだけどさ、天の紙様が言ってるから」
「そんな紙は死んどけ!」
「さっきから『神』の字がちげーんじゃねーの⁉」
「うっせーわ!焼き鳥にして捨てるぞコラ‼」
「せめて食えよ!」
その時…
ごごごごごご……
「…お、何か急に暗くなってきたな」
「マーツタウンみたいだなー。」
「お前ら、マーツタウンに行ったのか?」
「行ったけど何か?」
「何か昨日、マーツタウンが滅びたってテレビでやってたぜ」
「あー。」
『うわー、魔物だー!』
「うっせーな、誰だよ!近所メーワクもいいとこだっつーの。」
「誰だよって、名もなき人に決まってんだろ。」
「おーい桃太郎殿ー!」
「おー、ちえあき。なした?」
「なした?じゃないでしょ!魔物が攻めて来たんだぞ!みりゃあ分かるだろ!」
「へー。」
「反応薄い!!
桃太郎殿足元燃えてるぞ!」
「どーする、松村。」
「え、キール殿、コイツは誰」
「かくかくしかじか」
「なるほど、把握した」
「よろしい」
「…で、どーするよ松村」
「いや、逃げるだろ」
そう、もう結構町がヤバめなのだ。
「よーっし、逃げるどー!」
「憑依!」
すっ…
「下りるどー!」
「とうっ」
すーっ…
松村は上手に飛んで降りていく。
「…アイツの羽燃えりゃいーのに…」
「それ面白そう」
たっ
「うわー、魔物がうじゃうじゃいるな。」
「ぱーりないと」
「そーこなくっちゃー!」
「キール、あれなんて魔物?」
「ありゃグリフィンだ」
「アレだな、古代地球では伝説と言われていたバケモンで、ライオンと鷲のキメラだ。」
「ちえあきやっぱり詳しいな」
「キール、敵は任せた」
「任された」
キールが、グリフィン達をブッ飛ばしていく。
ー数分後ー
「よーし、片付いたっと。」
「数十匹いたよな…。」
「松村、お前も気を付けないと、いつかあのグリフィン達と同じ目に遭うぞ。」
「え?何て?」
「何でもない」
「…それにしても、アイツらは
どっから来たんだ?」
「お前ちょっと空飛んで見て来い」
「指図すんな!死ね!」
ばさばさばさ…
「でも飛んでくれるんだな」
「…うわっ!」
「なした松村」
「やべー量の魔物がこっち来てる!」
「まぢか」
「何でこんなに魔物が増えたんだ?」
「うーん、松村、何かココ最近変わった事ない?」
「あー、…先月くらいから、外に出かけた仲間が帰ってこねーな」
「あのな、変わった事ってのはな、魔物が増えた事に関係のある事だ。」
「でも、ファンタジニア中で動物寄りの生き物が消えてるってテレビでゆってた」
「で、コッチに向かってるっつー魔物はどーした?」
「やっべー、もうそこまで来てるぜ」
「キール、できる?」
「俺は力は強いけど、範囲攻撃はできねーんだな」
「じゃあ逃げるしかねーか。」
「ダメだ、全方位から来てるぜ」
「なんじゃそりゃ!」
「じゃあ飛んで逃げたら…」
「向こうだって飛べるだろーが!」
「じゃあどーすればいーんだよ!」
「知らねーよ!」
「うーん、ワープする?」
「ワープ?」
「近くの町にワープするんだ」
「ちえあき、ワープ使えるか?」
「いや、俺はただの霊だから、そーいうのはできないな…。」
「…はぁ……魔法は慣れないんだよな…。」
「え、キール、魔法使えるの?」
「分からん。…でもやるしかないだろ。」
「キールは力に特化してるから、魔法には向いてないんだ。増してや、宇宙で1番の戦闘力だからな。」
「……1番…か…。」
「何だよキール、謙遜してんのか?」
「キール殿より強えー奴がいる訳ねーだろ。」
「…そうだな」
「急げキール殿!」
「…ちゃんと掴まれよ…!」
「…ぐぐ…!」
「ワープ!!」
ぱっ☆
「うぉーい、桃太郎ー!」
「おー、キール」
「それにしてもスゲーなー。」
「いやー、びっくりしたわー。」
桃太郎一行の目の前には、一本の木が立っていた。
幹は直径数100メートル、高さは数キロはあり、木の先の方は雲をも突き抜けている。
「この木がコベビレッジだったんだな。」
「遠くから見たから小さく見えたけど、アレだな、
炎金砲 ってヤツだな」
「字が違ぇ」
「…まぁいーや、とりあえずのぼるぞー。」
「頼んだちえあき」
「憑依!」
すっ…
ふわふわ…
「魔法を使えば浮くことだって出来るんだぞ」
「すげーなー」
ふわふわふわ…
「ふわふわ浮いて気持ちいい」
「だろ」
ふわふわふわ…
たっ
「よっと」
「高かったなー。」
桃太郎一行が降り立った所は、広場の隅で、広場の中央には噴水があり、地面は石のタイルが敷き詰められている。頑丈な木でできた家がたくさん建っていて、木漏れ日がさしている。
「ここがコベビレッジかー。」
「きれいなとこだねー。」
「お、ふわふわな人がいっぱいいるな」
「鳥人だからね」
「まぁ、とりあえずちょっと
散策してみるか。」
「ちえあきー、もう出てきていいぞー」
「でも、日が差してるからなー…」
「大丈夫じゃね?」
ひょいっ
「あ、こんくらいの光だったら心地いい。」
「良かった。でも一応気を付けろよー。」
「分かってる」
「じゃあ桃太郎、俺もテキトーに行ってくるから、迷子になるなよー。」
「はいはいー。」
「…さて。…
…どーいーつーにーしーよーうーかーな……天ーの紙ー様の言ーうーとーおーり…!」
「よし、アイツか。」
読者の皆さんはこの旅の目的を覚えているだろうか。そう、鬼を代わりに倒してくれる人を探す旅である。
「…あの~、すいません。」
「あ?俺様になんかようか?」
「ここのかとおか」
「………」
「………」
「…さっきお店で鶏肉売ってたぞ…。
…あ、桃太郎だ。」
「おーい、桃太郎ー!」
「あ、キール。」
「…ん?誰だソイツ。」
「俺様はバーニング松村。」
「こんな名前ばっかり!」
「コイツが例の鬼退治代理だ」
「オイ、何だこのクズ切れ。」
「なんだとコラ」
「やんのかオラ」
「やったんどコラ」
「見上げてみろよあの青い ソラ」
「そして気付けば笑ってる ホラ」
「いつまでも君を待ってる から」
「それは大きなプレゼントそう for」
「「you」」
「…桃太郎!どっちが上手かった!?」
「……キール」
「イェーイ!!ざまぁ!!ざまぁ!!」
「死ね!!醤油で溺れて死ね!!」
「やー、桃太郎、こんな敗者が鬼を倒せると思ってたのか?
鳥インフルエンザが。」
「鳥インフルエンザはウイルスだろ。」
「誰が喋っていいっつったよ‼」
「それはそーだけどさ、天の紙様が言ってるから」
「そんな紙は死んどけ!」
「さっきから『神』の字がちげーんじゃねーの⁉」
「うっせーわ!焼き鳥にして捨てるぞコラ‼」
「せめて食えよ!」
その時…
ごごごごごご……
「…お、何か急に暗くなってきたな」
「マーツタウンみたいだなー。」
「お前ら、マーツタウンに行ったのか?」
「行ったけど何か?」
「何か昨日、マーツタウンが滅びたってテレビでやってたぜ」
「あー。」
『うわー、魔物だー!』
「うっせーな、誰だよ!近所メーワクもいいとこだっつーの。」
「誰だよって、名もなき人に決まってんだろ。」
「おーい桃太郎殿ー!」
「おー、ちえあき。なした?」
「なした?じゃないでしょ!魔物が攻めて来たんだぞ!みりゃあ分かるだろ!」
「へー。」
「反応薄い!!
桃太郎殿足元燃えてるぞ!」
「どーする、松村。」
「え、キール殿、コイツは誰」
「かくかくしかじか」
「なるほど、把握した」
「よろしい」
「…で、どーするよ松村」
「いや、逃げるだろ」
そう、もう結構町がヤバめなのだ。
「よーっし、逃げるどー!」
「憑依!」
すっ…
「下りるどー!」
「とうっ」
すーっ…
松村は上手に飛んで降りていく。
「…アイツの羽燃えりゃいーのに…」
「それ面白そう」
たっ
「うわー、魔物がうじゃうじゃいるな。」
「ぱーりないと」
「そーこなくっちゃー!」
「キール、あれなんて魔物?」
「ありゃグリフィンだ」
「アレだな、古代地球では伝説と言われていたバケモンで、ライオンと鷲のキメラだ。」
「ちえあきやっぱり詳しいな」
「キール、敵は任せた」
「任された」
キールが、グリフィン達をブッ飛ばしていく。
ー数分後ー
「よーし、片付いたっと。」
「数十匹いたよな…。」
「松村、お前も気を付けないと、いつかあのグリフィン達と同じ目に遭うぞ。」
「え?何て?」
「何でもない」
「…それにしても、アイツらは
どっから来たんだ?」
「お前ちょっと空飛んで見て来い」
「指図すんな!死ね!」
ばさばさばさ…
「でも飛んでくれるんだな」
「…うわっ!」
「なした松村」
「やべー量の魔物がこっち来てる!」
「まぢか」
「何でこんなに魔物が増えたんだ?」
「うーん、松村、何かココ最近変わった事ない?」
「あー、…先月くらいから、外に出かけた仲間が帰ってこねーな」
「あのな、変わった事ってのはな、魔物が増えた事に関係のある事だ。」
「でも、ファンタジニア中で動物寄りの生き物が消えてるってテレビでゆってた」
「で、コッチに向かってるっつー魔物はどーした?」
「やっべー、もうそこまで来てるぜ」
「キール、できる?」
「俺は力は強いけど、範囲攻撃はできねーんだな」
「じゃあ逃げるしかねーか。」
「ダメだ、全方位から来てるぜ」
「なんじゃそりゃ!」
「じゃあ飛んで逃げたら…」
「向こうだって飛べるだろーが!」
「じゃあどーすればいーんだよ!」
「知らねーよ!」
「うーん、ワープする?」
「ワープ?」
「近くの町にワープするんだ」
「ちえあき、ワープ使えるか?」
「いや、俺はただの霊だから、そーいうのはできないな…。」
「…はぁ……魔法は慣れないんだよな…。」
「え、キール、魔法使えるの?」
「分からん。…でもやるしかないだろ。」
「キールは力に特化してるから、魔法には向いてないんだ。増してや、宇宙で1番の戦闘力だからな。」
「……1番…か…。」
「何だよキール、謙遜してんのか?」
「キール殿より強えー奴がいる訳ねーだろ。」
「…そうだな」
「急げキール殿!」
「…ちゃんと掴まれよ…!」
「…ぐぐ…!」
「ワープ!!」
ぱっ☆
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる