紙威奇譚

くらっしゃー原

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桃太郎 ─episode.0─

第13話 鬼編・弐 〜鬼気森然〜

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いつもより更に暗い。多分夜であろう。

ぱち…ぱちぱち…

桃太郎一行は、火を囲んで休んでいた。

「いやー、ハラ減ったなー。」
「食いもんがねーからな~」
「せっかくのキャンプなのにな~。バーベキューしたい。」

「…殺気!!」
「は?!」

がさがさ…
ばっ!
「ガァー!!」
「鬼だ!」

ずどーん!

鬼が飛び出して来た。

「いくぞ、斬光丸!!」

ざくっ☆

「刺すな刺すな!切れよ!」
「えー、この方がいいじゃん」
「うっせー!」
「でも、頑丈であんまり斬れねぇ」

ずずずっ…
「グギャァー!!」
「うわぁー、かわいそう…。」
「硬いから疲れるな~」

「いただき!」
ざくっ☆
「は?」
「やったぜ☆」
「松村テメー何してんだ!!」

松村の翼(腕)が鬼を貫通した。

「ガ…」
ずしーん!

てれれれってってってー
「一気にレベル50ちょいまでいったな」
「ずりーぞ、松村!!」
「だって鬼って経験値すごそーじゃんか。だからレベル上げに倒したんだよ」
「ほら、何か覚えたぜ」
「何を覚えたんだ?」
「えーと、ウィングボム…?」

頭の中に直接入ってくるのだ。

「爆発する羽根を飛ばして、相手を爆破する技だとさ」
「へー。」
「あ、鬼が金棒落としてる。使えるかも」
「あ、ちょっとそれ貸してください」

てくてくてく…
「ふぁ~。眠い。」
「…えーと、この鍵を使って…と。」
「さっきから何してんだ、龍之介…?」
「金棒に差して…」
かしゃっ☆

うぃーん☆
がっしゃん!
ぷしゅー…

「すげー、変形した!」
「よし、完成。」
「何ソレ」
「これは王族専用の武器で、『スマッシャー』と呼ばれています。」
「『粉砕者』,『粉砕機』という意味だな。」
「ちえあき物知りだな」
「かっこいいな」
「グギギ…。」
「…」
いつの間にか鬼が並行して歩いていた。
「………」
「……………」
「…鬼だぁー!!」
「グギャー!! 」
「うぃんぐぼむ」
しゅっ
どーん♡

「…っぶねーな!!当たったらどーする!!」
「お前らが避ければ当たんねーだろ」
「あぁ、うぜぇ」
「まだ終わってないよ!」
「は?」
「煙の中から…」
「グガァ!!」

不意打ちである。

「うわぁー!!」

…ちゅっどーん!!!

…パラパラパラ…

「…ん?」
「もう、気を付けてよ。」
「…な、何がどーなった…?」
「スマッシャーを使ったんだよ。」
「うわぁー、すっごいねー!」
「ちなみに、普通の金棒として使っても結構すごいんだよー☆」
「龍之介って、自分大好きだよな…。」
「だよな」

…てくてくがさがさ…
「…あのさー、思ったんだけど…。」
「うん」
「…森…広くね?!」
「たしかに!!」
「そろそろ森は抜けると思うけど…」
「あ、噂をすれば…!」

がさがさ…
「森抜けたー!…」

「…ググ…」
「グガァ…」
「グギギ…」

森を抜けた所には、鬼が沢山いた。

……がさがさ…
たったった…

「…ふぅ…」
「…いっぱいいるし。」
「…いっぱいいたな。」
「…いっぱいいたし。」
「…いっぱいおった。」
「…いっぱい見えた。」
「…いっぱいおっP。」

「うるせぇよ!!」

がさがさっ!

ぶんっ!
ずどーん!
「あっぶね!!」
「あーあ、お前がでかい声出すから鬼に見つかったじゃーん。」
「はは…。」

話についていけず、ずっと黙っていた龍之介。苦笑いしかできない。

「あー、めんどくせぇ」
「なっ!!」
ぐちゃっ

「おーい、桃太郎ど…」
ずずずずず…ぐちゅぐちゃぁ…
ばたっ☆

「すごいね、瞬殺だね。」
「やりかた酷いけど。」
「まーいーや!突っ切るぜ!」
「いっくぞー!」
「皆転がし(?)だー!!」
「言っとくけど、僕の部下だからね!あんまり転がさない(?)で欲しいな。」
「仲間が目の前で無惨に殺されてる所はそりゃあ見たく無いわな。」
「戦闘民族しかいねーもんな…」
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