紙威奇譚

くらっしゃー原

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桃太郎 ─episode.0─ 〜真実編〜

第1話 始まりのりざんぷしょん

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むかしむかし、
地球で大きな戦争が起き、その戦争で、多くの人間が死んだ。そして、死んだ人間達の魂が集まり、神のようなモノとなった。
そんな中、ある研究者が兵器を作った。その兵器は、その神のようなモノに匹敵する程の力を持っていたが、その魔王も強かった。しかし、何とか魔王を封印する事に成功した。人々は喜んだ。
そして、その兵器は地球上の残った人々を全て殺していった。

それが、最強の防具である。

だが、その研究者は、もう一つだけ作っていた。
自分の意志を守り継ぐ為に…。

つーわけで、真実編、はっじまーるよー☆



「なぁなぁキールー。」
「どーしたー?」
「なんて言おーとしたか忘れた」
「そっかー。」

鬼との決着から、数ヶ月。あの後、鬼王の催眠を解き、いろんな力を駆使して全鬼の催眠も解き、鬼たちは、新たな暮らしを築いていった。
そして、龍之介の要望で未だに旅を続けている。もはや何の目的なのか。
「…自分探しの旅?」
「あんまりナレーションと喋んないでくれる?」
「ごめんね」
「いーよ」
「もうしないでね」
「分かった」
「ハイ、立場逆転!!」
「しょーもないコントすんな!」
「でも、1回終わらせといて、また『編』付いたよ。」
「次回最終話だったりして」
「有り得る」
「有り得ちゃダメでしょ」
「そっかー。」
「あたりめーだろ。」
「あ、そーいやフレーバー喋った。」
「忘れてたな」
「よし、今夜はシャチ鍋だー!」
「わーい」
「今忘れてたって言ったよな!」
「やめろー!」

ひゅうぅぅぅ…

この平和な旅が、また大冒険に繋がることは、こいつらは誰も気付いていなかったであろう。

ひゅぅぅぅ…
「んー?何だ、さっきから聞こえる、このあからさまな落下音」

ぱこーん
ばたっ

「うわぁー!桃太郎の頭に何か降ってきた!」
「うーん…」
「大丈夫か桃太郎‼」
「何が落ちてきたんだ?」

「うわぁー!スライムだー!」
「まぁ、スライムくらいなんともないけどな」
「待たれ、拙者、わりースライムじゃ無き故!」
「何言っとるか分からーん」
「なんつーか……変だな」
「感想を述べるな」
「なんかかわいそう」
「つまり、
『僕は悪いスライムじゃないよ』
って言いたいのかな」
「そのとーりや」
「言葉メチャクチャだ!!」
「それは良いとして、桃太郎殿は大丈夫なのか?」
「うーん…」
「うなされてるな」
「楽しそうだ」
「あ、何か言ってる…?」
「……蘇…しは…ア…ミ…の使…」

ガブッ

「ぎゃぁぁぁっ!!」
「オイ、フレーバーゴラァ!!」
「グガ?!」
「『何?!』じゃねぇよ!寝言言ってたじゃん!なんか気になるじゃん!」

「グギッ!!」
「『知らねぇよ!!』じゃねぇよ!知れ!」

「グギャー‼」
「『苦しそうだからおこしてやっただけだろーが‼』だと⁉ うっせーわ‼」

「キール殿、ホント、何でシャチ語分かるんだ?」
「知るか」
「お前も知らねーのかよ」

「……ん…体のいろんなとこが痛い…」
「おー、起きたかー。」
「ん?そのスライムはどーした?」
「あ、忘れてた。」
「悪いスライムじゃないらしいぜ」
「なんじゃそりゃ」
「で、何で空から降ってきたんだ?」
「我は覚えとらん」
「ホント何なんだよ!」
「で、コイツどーする?」
「どーせだし、旅に連れてく?」
「ペット用として」
「グギガ?!」
「なになに、
『俺は非常食用だったのに、何で魔物のコイツが俺より上なんだ?!』
だって?あたりめーだろ!!」
「ペット>非常食 なのか」
「どーでもいい」
「そーいや、そろそろ旅も飽きてきたなー。」
「目的が無いとねー。」
「結局、スライムさんはホント、何で空から降ってきたんだよ」
「覚えとるよーな忘れだよな」
「んー、訛ってる~」
「ほーだほーだ、詳しくは覚えとらんがな、ウチが落ちる前、誰かに捕まっててな、どっかから逃げとったんだべ。なして逃げとったんかは知らんがな。」
「要は、
『よく覚えてねーけど、
落ちてくる前、何かから逃げてた』
って言いたいんだな。」
「ほーほー」
「でもな、何故捕まっとったんや、っちゅー事になるわな。」
「落ちてきたワケだし、空の上に捕まってたのか?」
「覚えとらん言うとるべ」
「うるせーな」
「…何やろな…、計画って…」
「え?今なんて?」
「いや、なんかな、何かの計画がなんか、って頭に急に浮かんできてな、なんだべな~っておもててんよ。」
「それを言えや!!」


「んー…」
「何かの計画を目論んでいる組織から逃げていたら、ココに落ちてきた…と。」
「どんな計画なんだ?」
「分がんねけんど、なまらヤバめな計画だった気ぃするべ」
「そーかそーか」
「他には思い出せないか?」
「それ以外は思い出せんつーか、分からんて感じやな」
「落ちた衝撃で、キオクソーシツに陥ったか?」
「いや、ワシな、気づいたら液体の入っとる、ちぃそー部屋みたいなんに入っとったんや。そっからは大体覚えとる。」
「メディカルカプセル的な?」
「分からぬ」
「そこで何されてたんだ?」
「分からん言うとるに!!はんかくせーのー。」
「ごめん、そ何言ってんのか分からん」
「まぁ、とりあえず俺達のペットとしてよろしくな」
「ちょっと言い方考えよーぜ?」
「ハイハイ」

「そーいや、小腹が空いたなー。」
「桃色幻術ー。」

ぽわんっ

桃太郎は、桃色幻術を使いこなせるようになった。
桃色の力から物をつくることが出来るのだ。

ぽんっ☆


「はい、コンビニのパン!」
「うん、コンビニのパン、美味しいけども。」

ぱくっ

「美味しいけども!」
「どーした」
「何かもっとこう…なんでも出せるなら、もっと豪華な物を…ね…。」
「美味しいし、食べやすいじゃん。」 
「うん!美味しいよ!しかも食べやすいよ!でもさー、うん。アレじゃない?」
「お前、こだわるなぁー!」
「はぁー、…へーわだなー…。」

どどどどどど…
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