ゴクドウさんは救世主!?

ネル♦

文字の大きさ
8 / 28
ゴクドウさんの苦労

3/3

しおりを挟む
学園長室から出て廊下を歩いていると、前方からこちらに向かってくる人影。

ちらりと見やると、やはりこちらに向かってきているのが分かる。

そいつの腕を見てみると、〔風紀委員長〕と書いてある腕章が付いていた。


…一輝くん。
すごくピンチ。




もう少しですれ違えるか!?と思ったところで腕を掴まれた。

「部外者は立ち入り禁止だ」
「知ってます。学園長に話があって来ただけです。もう帰ります」
そう言うと、委員長は怪訝そうな顔をした。

そりゃそうだ。

マスクもしてなければ髪も下ろしてそのまま。
両目は出るようにしてある上にもろ私服なので俺が誰なのか分かっていないだろう。

周りの視線が痛い。

でも絶対この風紀委員長に対する好意的な視線だけど。

「お前…もしや学園の生徒か?」
「え?」

この委員長勘鋭くない…?
でも三ケ島一輝という事は分からないだろう。

「…生徒ならいい。だが…お前みたいな生徒見た事ないな。…とりあえず早く帰れ。みんな見ている」
「みんな貴方のことを見ているのでは?」
「お前だ。こんな熱い視線にも気付かないのか?疎いな」

フッと笑う風紀委員長。
その笑顔に周りがざわつく。

どうやらこの学園の生徒も先生も皆顔面偏差値が高いらしい。
さすが金持ち学園。

会長にちょっかい出していた奴も顔面は良かった。

「では」
ペコッと委員長に頭を下げ去ろうとした時、また腕を掴まれた。

「ああ、そうだ。名前は?」
「…言わないとダメですか」
「教えてもらわないと話しかけられないだろう」
「今教えちゃ面白くないでしょう。面白くする為にゲームをしましょう」
「…ゲーム?」
「はい、俺の今のこの格好は完全なオフスタイルです。学校にいる時はこんな格好しません。見つけてみてください」

そう言えばめんどくさい奴だと思って相手されなくなるだろう…。って思い言ってみたがそれは間違いだった。
どうやら委員長のやる気スイッチを押してしまったらしい。

「面白い。そのゲームにのった。必ず見つけ出す。」
ほんとに見つけられそうで怖い。

俺は思わず「お、お手柔らかに…」と口ごもってしまった。

それを見た委員長は楽しそうに笑って、その場を去っていった。



あー…厄介そうな会長とも接触してしまったし、風紀委員長とも接触してしまった。

俺はちゃんと逃げ切れるだろうか。


と不安な気持ちが募って行った。


しかし俺はもっとヤバいやつに出会うことになるなんて思いもしなかった。


─嵐の予感。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

美澄の顔には抗えない。

米奏よぞら
BL
スパダリ美形攻め×流され面食い受け 高校時代に一目惚れした相手と勢いで付き合ったはいいものの、徐々に相手の熱が冷めていっていることに限界を感じた主人公のお話です。 ※なろう、カクヨムでも掲載中です。

【8話完結】帰ってきた勇者様が褒美に私を所望している件について。

キノア9g
BL
異世界召喚されたのは、 ブラック企業で心身ボロボロになった陰キャ勇者。 国王が用意した褒美は、金、地位、そして姫との結婚―― だが、彼が望んだのは「何の能力もない第三王子」だった。 顔だけ王子と蔑まれ、周囲から期待されなかったリュシアン。 過労で倒れた勇者に、ただ優しく手を伸ばしただけの彼は、 気づかぬうちに勇者の心を奪っていた。 「それでも俺は、あなたがいいんです」 だけど――勇者は彼を「姫」だと誤解していた。 切なさとすれ違い、 それでも惹かれ合う二人の、 優しくて不器用な恋の物語。 全8話。

君に望むは僕の弔辞

爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。 全9話 匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意 表紙はあいえだ様!! 小説家になろうにも投稿

2度目の恋 ~忘れられない1度目の恋~

青ムギ
BL
「俺は、生涯お前しか愛さない。」 その言葉を言われたのが社会人2年目の春。 あの時は、確かに俺達には愛が存在していた。 だが、今はー 「仕事が忙しいから先に寝ててくれ。」 「今忙しいんだ。お前に構ってられない。」 冷たく突き放すような言葉ばかりを言って家を空ける日が多くなる。 貴方の視界に、俺は映らないー。 2人の記念日もずっと1人で祝っている。 あの人を想う一方通行の「愛」は苦しく、俺の心を蝕んでいく。 そんなある日、体の不調で病院を受診した際医者から余命宣告を受ける。 あの人の電話はいつも着信拒否。診断結果を伝えようにも伝えられない。 ーもういっそ秘密にしたまま、過ごそうかな。ー ※主人公が悲しい目にあいます。素敵な人に出会わせたいです。 表紙のイラストは、Picrew様の[君の世界メーカー]マサキ様からお借りしました。

僕たち、結婚することになりました

リリーブルー
BL
俺は、なぜか知らないが、会社の後輩(♂)と結婚することになった! 後輩はモテモテな25歳。 俺は37歳。 笑えるBL。ラブコメディ💛 fujossyの結婚テーマコンテスト応募作です。

処理中です...