2 / 3
第二話
記憶の断片
しおりを挟む
一週間後、後輩を連れて指定された待ち合わせ場所のカフェの前に着いた。
数分後やってきたのは、背が高くスタイルが良く、見た目は派手目な髪に華やかな顔立ちの男性がだった。
その男性は髪や見た目の雰囲気とは違って、立ち姿は落ち着いた雰囲気で、シックなスーツを身につけていた。
「もしかして、Ritsuさんですか?」
俺が声をかけると、その彼は小さく頷いた。
「申し遅れました、Ritsuと申します」
お互い名刺を交換した後、カフェの店内に入り、テーブル席に案内される。
「お忙しい中、ご足労いただきありがとうございます」
俺は軽く頭を下げると、源太も一緒に頭を下げた。
「いえ、こちらこそありがとうございます」
彼は穏やかな笑顔を向けていた。その笑顔がどことなく、学生の時の律に重なったような気もしたけど、あまりに見た目も変わっているし、似ている人間なんて沢山いるし、自分の勘違いだと思った。
「今回、お呼び立てしましたのは、こちらの広告のデザインをぜひ、お願いしたくお時間をいただきました」
数点の資料をテーブルの上に並べ、その資料を並べながら説明をしていく。
「そうなんですね。ご説明いただきありがとうございます。そして、こんな素敵な企画に自分を選んでいただき幸いに思います。これは自分にとっても大きな経験となるでしょうし、ぜひお引き受けさせていただきたいと思います」
「本当ですか……!他のお仕事のご都合もあるかと思いますので、ご負担にはならないように、できる限りこちらも精一杯尽力させていただきます。こちらこそ、お引き受けいただきありがとうございます」
その後は、イラストのことについて質問をしたり雑談をしたり、連絡先を交換して別れることにした。
「梶井さん、やりましたね!」
「ああ、よかったよ」
源太と一安心した後、会社に戻ることにした。
「いや~、それにしてもRitsuさんってあまり顔出ししてなかったけど、実物すごくかっこよかったですね~!梶井さんもそう思いませんか?」
「そうだったんだろうな」
「返事そっけなくないですか~?あれは誰が見てもイケメンの部類ですよ!」
俺はコーヒーを飲みながら、パソコンに日誌を打ち込んでいく。
「俺にはそういうのよくわからないから」
「梶井さんも、仕事ができてかっこよくて俺の憧れですけど、Ritsuさんみたいに、自分の才能で生活できるって憧れます」
「そうだな」
そう俺は返すと、後輩は他の上司に呼ばれたのか席を外して、一人になると思い出してしまう。
律は今何をしているのだろうか。
そう考えながら、Ritsuにさっきのお礼のLINEを入れた。
数分後やってきたのは、背が高くスタイルが良く、見た目は派手目な髪に華やかな顔立ちの男性がだった。
その男性は髪や見た目の雰囲気とは違って、立ち姿は落ち着いた雰囲気で、シックなスーツを身につけていた。
「もしかして、Ritsuさんですか?」
俺が声をかけると、その彼は小さく頷いた。
「申し遅れました、Ritsuと申します」
お互い名刺を交換した後、カフェの店内に入り、テーブル席に案内される。
「お忙しい中、ご足労いただきありがとうございます」
俺は軽く頭を下げると、源太も一緒に頭を下げた。
「いえ、こちらこそありがとうございます」
彼は穏やかな笑顔を向けていた。その笑顔がどことなく、学生の時の律に重なったような気もしたけど、あまりに見た目も変わっているし、似ている人間なんて沢山いるし、自分の勘違いだと思った。
「今回、お呼び立てしましたのは、こちらの広告のデザインをぜひ、お願いしたくお時間をいただきました」
数点の資料をテーブルの上に並べ、その資料を並べながら説明をしていく。
「そうなんですね。ご説明いただきありがとうございます。そして、こんな素敵な企画に自分を選んでいただき幸いに思います。これは自分にとっても大きな経験となるでしょうし、ぜひお引き受けさせていただきたいと思います」
「本当ですか……!他のお仕事のご都合もあるかと思いますので、ご負担にはならないように、できる限りこちらも精一杯尽力させていただきます。こちらこそ、お引き受けいただきありがとうございます」
その後は、イラストのことについて質問をしたり雑談をしたり、連絡先を交換して別れることにした。
「梶井さん、やりましたね!」
「ああ、よかったよ」
源太と一安心した後、会社に戻ることにした。
「いや~、それにしてもRitsuさんってあまり顔出ししてなかったけど、実物すごくかっこよかったですね~!梶井さんもそう思いませんか?」
「そうだったんだろうな」
「返事そっけなくないですか~?あれは誰が見てもイケメンの部類ですよ!」
俺はコーヒーを飲みながら、パソコンに日誌を打ち込んでいく。
「俺にはそういうのよくわからないから」
「梶井さんも、仕事ができてかっこよくて俺の憧れですけど、Ritsuさんみたいに、自分の才能で生活できるって憧れます」
「そうだな」
そう俺は返すと、後輩は他の上司に呼ばれたのか席を外して、一人になると思い出してしまう。
律は今何をしているのだろうか。
そう考えながら、Ritsuにさっきのお礼のLINEを入れた。
0
あなたにおすすめの小説
【完】君に届かない声
未希かずは(Miki)
BL
内気で友達の少ない高校生・花森眞琴は、優しくて完璧な幼なじみの長谷川匠海に密かな恋心を抱いていた。
ある日、匠海が誰かを「そばで守りたい」と話すのを耳にした眞琴。匠海の幸せのために身を引こうと、クラスの人気者・和馬に偽の恋人役を頼むが…。
すれ違う高校生二人の不器用な恋のお話です。
執着囲い込み☓健気。ハピエンです。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
偽物勇者は愛を乞う
きっせつ
BL
ある日。異世界から本物の勇者が召喚された。
六年間、左目を失いながらも勇者として戦い続けたニルは偽物の烙印を押され、勇者パーティから追い出されてしまう。
偽物勇者として逃げるように人里離れた森の奥の小屋で隠遁生活をし始めたニル。悲嘆に暮れる…事はなく、勇者の重圧から解放された彼は没落人生を楽しもうとして居た矢先、何故か勇者パーティとして今も戦っている筈の騎士が彼の前に現れて……。
運命じゃない人
万里
BL
旭は、7年間連れ添った相手から突然別れを告げられる。「運命の番に出会ったんだ」と語る彼の言葉は、旭の心を深く傷つけた。積み重ねた日々も未来の約束も、その一言で崩れ去り、番を解消される。残された部屋には彼の痕跡はなく、孤独と喪失感だけが残った。
理解しようと努めるも、涙は止まらず、食事も眠りもままならない。やがて「番に捨てられたΩは死ぬ」という言葉が頭を支配し、旭は絶望の中で自らの手首を切る。意識が遠のき、次に目覚めたのは病院のベッドの上だった。
長年の恋に終止符を
mahiro
BL
あの人が大の女好きであることは有名です。
そんな人に恋をしてしまった私は何と哀れなことでしょうか。
男性など眼中になく、女性がいればすぐにでも口説く。
それがあの人のモットーというやつでしょう。
どれだけあの人を思っても、無駄だと分かっていながらなかなか終止符を打てない私についにチャンスがやってきました。
これで終らせることが出来る、そう思っていました。
花いちもんめ
月夜野レオン
BL
樹は小さい頃から涼が好きだった。でも涼は、花いちもんめでは真っ先に指名される人気者で、自分は最後まで指名されない不人気者。
ある事件から対人恐怖症になってしまい、遠くから涼をそっと見つめるだけの日々。
大学生になりバイトを始めたカフェで夏樹はアルファの男にしつこく付きまとわれる。
涼がアメリカに婚約者と渡ると聞き、絶望しているところに男が大学にまで押しかけてくる。
「孕めないオメガでいいですか?」に続く、オメガバース第二弾です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる