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第一話
少女漫画のような
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俺は夏村理央(かむらりお)。今年の春から、高校2年になった。見た目、身長、成績、スポーツどれをとっても人並み。ただの平凡男子。
そんな冴えない俺に、クラスの人気者の秋下永遠(あきもととわ)が、なんとなく自分にだけ周りと違う態度な気がして、無自覚すぎて困っている______
これは、とある休憩時間の話。
永遠は教室の窓側一番後ろの席で、俺はその前の席のため、よく話すことが多い。
いつものように雑談をしていると、永遠は不意に少し真面目な顔をして、俺の耳元で話しかけた。
「俺、今度バスケの試合あるんだけど、来てくれない?理央のために3ポイント決めるから、見ててほしい」
耳元で話す声が、いつもより低く耳の中で響いて、思わず胸が高鳴る。
てか、顔近い……。危うく好きになるところだった、危なすぎる。こんな危ないやつ、野放しにしちゃダメだろ。これはモテるはずだわ。ファンクラブができるのも納得すぎる。
でもなんで俺……?
周りに女子の視線を浴びてる中で、俺は気が気でなかった。
なんとか俺は正気を保とうとする。無自覚男子危険すぎるって……。
「いや、待って……。さすがに、その少女漫画の主人公の女の子に言う台詞みたいなの、やめてもらっていい?」
さっきの永遠の言葉が、俺が最近読んだ漫画の台詞と同じすぎて、思わず口走ってしまった。
「……え、だめ?」
永遠があまりにも綺麗な目で、まっすぐ見つめてきて、俺は狼狽えてしまう。
「ああ、ごめん、忘れて。てか、さっきの永遠の話って何だっけ?でも、もうすぐ授業始まるか……」
俺は、気持ちを落ち着けようと、引き出しから次の授業の教科書とノートを取り出して、準備を始めようとした。
「話そらすじゃん。いや、だから理央にかっこいいところ見せたいから、今度の試合見に来てくれない?」
「……っだから、それが少女漫画の主人公に恋する男キャラの台詞だから!嬉しいけど!見に行くけど!」
「なんだ、断られたかと思ったわ、よかった。理央が来てくれるなら、さらに頑張れそう。じゃあ今週の日曜だから」
そう言って永遠が俺に向けた笑顔は、ひだまりのように柔らかかった。
そんな冴えない俺に、クラスの人気者の秋下永遠(あきもととわ)が、なんとなく自分にだけ周りと違う態度な気がして、無自覚すぎて困っている______
これは、とある休憩時間の話。
永遠は教室の窓側一番後ろの席で、俺はその前の席のため、よく話すことが多い。
いつものように雑談をしていると、永遠は不意に少し真面目な顔をして、俺の耳元で話しかけた。
「俺、今度バスケの試合あるんだけど、来てくれない?理央のために3ポイント決めるから、見ててほしい」
耳元で話す声が、いつもより低く耳の中で響いて、思わず胸が高鳴る。
てか、顔近い……。危うく好きになるところだった、危なすぎる。こんな危ないやつ、野放しにしちゃダメだろ。これはモテるはずだわ。ファンクラブができるのも納得すぎる。
でもなんで俺……?
周りに女子の視線を浴びてる中で、俺は気が気でなかった。
なんとか俺は正気を保とうとする。無自覚男子危険すぎるって……。
「いや、待って……。さすがに、その少女漫画の主人公の女の子に言う台詞みたいなの、やめてもらっていい?」
さっきの永遠の言葉が、俺が最近読んだ漫画の台詞と同じすぎて、思わず口走ってしまった。
「……え、だめ?」
永遠があまりにも綺麗な目で、まっすぐ見つめてきて、俺は狼狽えてしまう。
「ああ、ごめん、忘れて。てか、さっきの永遠の話って何だっけ?でも、もうすぐ授業始まるか……」
俺は、気持ちを落ち着けようと、引き出しから次の授業の教科書とノートを取り出して、準備を始めようとした。
「話そらすじゃん。いや、だから理央にかっこいいところ見せたいから、今度の試合見に来てくれない?」
「……っだから、それが少女漫画の主人公に恋する男キャラの台詞だから!嬉しいけど!見に行くけど!」
「なんだ、断られたかと思ったわ、よかった。理央が来てくれるなら、さらに頑張れそう。じゃあ今週の日曜だから」
そう言って永遠が俺に向けた笑顔は、ひだまりのように柔らかかった。
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