幼馴染と親密度ゲームをしたら両想いだった件

藍沢ルイ

文字の大きさ
2 / 3
第ニ話

カードゲームでまさかの恋?

しおりを挟む
その後の授業も、それなりにやり過ごして昼休みを迎えた。
4人で机を繋げて俺とハチは弁当、イチとロクは購買で買ったパンなどを食べていた。

「そういえば、さっき言ってたカードゲームやってみたら?」

ロクがパンを片手に思い出したように話す。

「ああ、そういえば言ってたよな」

イチがカバンからカードゲームを取り出して、テーブルに置く。

「これやり方ってどうするん?」

ハチがなぜか興味深々にカードを手に取り説明書を確認する。

《このカードゲームは、2人で挑戦するゲームです。友達、気になる人、恋人と与えられた指示に従って2人で挑み、お互いの親密度や好感度を測るゲームです》

「楽しそうやん!」

なぜかやる気なハチを俺は横で見ていた。
ハチはそんな俺を横目に、説明書を読み進めていく。

《最初に、カードゲームをする2人がそれぞれ×のカードを持ちます。
挑戦する質問や指示にはそのまま挑戦。挑戦しないものには×を出してください。
でも、×をだした時にはもう一枚カードを取り、違う質問や指示に挑戦しないといけないというルールです。
本当に辞退したい時は、辞退と言い質問や指示のカードの裏を向けると親密度や好感度が文章と比率で記載されています。》

その説明書通りにハチはカードを配っていく。

「おお、おもしろくなってきたな!」

ロクもそう言いながら割り込んできた。
イチは、ジュースを飲みながら俺たちを眺めている。

「じゃぁカード配ったし、始めよ!」
「まあ、暇つぶしにはいいか。いいよ、やろう」

《問1.で行って楽しかったことや思い出は?》
ハチ「水族館のイルカショー」
俺「2人で見た最新の鬼滅の刃の映画かな。イチに勧められたから」

イチ「おもろかった?鬼滅?」
俺「初めて鬼滅の刃見たけど、結構おもろかった!」
ハチ「俺も!」
ロク「そうなんや~」

《問2.お互いに感謝してることは?》
ハチ「テンは、宿題見せてくれたり俺が体調が悪かったりした時に、看病してくれたこと」
俺「一緒にいて笑わせてくれるところ」

イチ:「テン優しいな」
ロク「さすがテン、スパダリなん?」

《問3.お互いの好きなところ》
ハチ「寂しいって思ったら会いに来てくれるところ、何をしても怒らないところ」
俺「意外と頼りになるところ。優しいところとか」

イチ「ハチが頼りになるってたしかに意外。なんかふわっとしてそうやのに」
ロク「たしかに!でも、テンが怒らないっていうのはあるわ。怒ったところ見たことないし笑」

《問4.相手に好きな人、もしくは恋人ができると寂しく思う?》
ハチ「ちょっと寂しいと思うかも。遊べる時間が少なくなるから。でも友達として居られるならそれでいいと思う」
俺「仕方ないと思う。でも友達関係は変わらんと思う」

イチ「なるほどな~」
ロク「たしかに、どっちかが誰かと付き合ったら4人で遊ばれへんかもって思ったら確かに寂しいかも。想像でけへんけど」
俺「いや、彼女秒で変えるやつに寂しいとか言われたないわ笑」
ロク「それはそれ。これはこれやん笑」
ハチ「もうええわ、ありがとうございました~」
俺「いや、漫才ちゃうねん。勝手に終わらせやんといてもらっていい?」
ハチ「さすがのツッコミ。腕あげたんちゃう?じゃぁ次の質問いこや~」

《問5.相手の好きな部位は?》
ハチ「え~~、腹筋とか?テンって意外と鍛えてるねん。あと、まつ毛長いのと首筋とか」
俺「待って、何なんこの質問?」
ハチ「テン答えられへんの~?
俺「いや、考えてるねん」
ハチ「早く早く~」
俺「あ~…じゃぁ目とか?ハチってちょっと色素薄くて透けたブラウンみたいな目してるやん?それがいいなって思う」
ハチ「え~照れる笑」
ロク「テン、意外とハチのこと見てるやん」
イチ「ほんまそれな。意外とな」
俺「今思いついただけやから」
ハチ「またまた~そんなこと言って~」
俺「いいから、次の質問やろ!」

《指示1.2人のうち、1人が飲んだ飲み物をもう1人がその後飲んでください》
ハチ「初めて指示カードでたけど、こんなん普通やん。テンそのお茶貸して~」
俺「ああ」
ハチ「(お茶を飲み始める)」
イチ「これは普通にやるよな?」
ロク「まあ普通やな」
ハチ「飲んだ」
俺「まあ、よくハチが俺の飲み物飲んでるもんな」

《指示2.お互いに向かい合って食べ物を食べさせ合ってください(たとえば、ポッキーゲームや水の口移しのように))
ハチ「ああ~、これも普通にやるやんな?」
俺「まあたしかに?ちょうどグミあるわ」
ハチと俺はそれぞれ1つずつグミを手に取る。
お互いにグミを食べさせる。
ハチ「(やっぱり、テンの首筋って綺麗やな…)」
俺「(ハチの唇が指に当たって感触が指に伝わる…)」
ロク「テンの食べ方えろすぎやろ!!なにそれ!?」
イチ「おい、言い方やめろって(BL…!?)
俺「はい、終わり(ハチの唇やわらかすぎ…)
ハチ「グミ美味しかったわ~(テンの食べ方何!?首の角度えろっ!!」

《指示3.恋人繋ぎしてください》
ハチ「急にめっちゃシンプルな指示やん。はい、テン手出して~」
俺「(切り替え早すぎやん…俺から繋いで驚かせたろ)」
俺は、隣に座ってたハチの手に滑り込ませるように恋人繋ぎをした。
ハチ「ちょっと待って!何も言わんとするの反則!びっくりした。今俺がする流れやったやん。不意打ちやめてや~」
俺:「ごめんごめん笑」
イチ「写真撮っていい?(この BLチャンスを逃してはならぬ…)」
俺「なんで?」
イチ「いや、記念に?」
ロク「急にイチがテンションあがってる笑」

《指示4.ハグしてください》
ハチ「はい、テンおいで~」
俺「うん」
俺は、小さく手を広げてハチのことを抱きしめる。
イチ「まあ普通に男同士でもハグはするよな(あんまり萌えない…)」
ロク「たしかに。急に簡単な指示になったな」
俺「(なんか心臓の音が早い気がする…俺じゃない…ハチ?)」
ハチ「もう終わり!」
そう言うと、俺を抱きしめていた腕が離された。

《指示5.相手の弱点をお互いに触れてください》
俺「そんなんある?わからんねんけど」
ハチ「う~ん。とりあえずテンの首とか触ってもいい?」
俺「え?ああ」
ハチの手が、俺の首筋に沿わせるように優しく撫でる。
イチ「ハチ積極的やん!(BLチャンス来た…!)」
ロク「おお、なんか急に難易度高めな指示来たっぽいな」
俺「(首を撫でられても正直よくわからない…ただ撫でられてるだけって感じ…)」
俺は、とりあえず近くにあったハチのズボン越しに太ももあたりを触ってみる。
ハチ「(…!?)テン、待って…」
俺「何…?」
ハチが少し動いた拍子に内股あたりに触れてしまった。
ロク「ハチ、顔色ちょっと変?」
イチ「たしかにそうかも?」
ロクとイチの角度からは俺がハチの太ももに触れてることが見えないらしい。
ハチ「やば…じゃぁ本気出していい?」
ハチは、俺の首筋に顔を近づけたと同時に小さくチュッと音がした気がした。
俺「え、何!?(キスした…?)」
ハチ「シャツの後ろにごみついてた~笑」
俺「びっくりした…」
俺は驚いてハチの腕を掴んでしまった。
ロク「なんや~、キスしたんかと思った期待外れ~」
イチ「ほんまに、びっくりしたわ…」
ロク「でも、まだテンからハチに対して何もしてないんちゃうん?」
ハチ「ほら!今腕触ってるし?(これ以上さっきみたいに触られたらやばいかも…)」
ロク「そうか?(なんか誤魔化してる気がする…)じゃぁハチが言うなら次のやつやろ」

《指示6.お互いにキスしてください(場所はどこでもok)》
俺「いや、これは無理かも」
ハチ「え~、じゃぁ×でいいん?×にしても次の質問か指示に従わないとなあかんみたいやけど」
ロク「さすがにキスは2人でも無理やろ?ここまで順調に進んだから一回飛ばしてもいいちゃう?」
イチ「うん(残念…)」
ハチ「じゃぁ×にしよ~」
俺「うん」
ハチ「でも、次のやつで最後にしよ。そろそろ昼休み終わりそうやし」
俺「そうやな」

《指示7.お互いに告白してください》
ハチ「テンどうする?」
俺「え、ああ…」
ロク「時間ないから巻きで行こ!」
イチ「ロク急かすやん」
ハチ「え~じゃぁ俺から言うわ」
ロク「ハチかっこいい~!」
ハチ「集中するからそれやめて笑」
俺「集中するん?」
ハチ「テンも、俺のことに集中して聞いてな?一回しか言わんから」
イチ「(もしかして、ハチが攻め…!?)」
ハチ「テンは、俺のことただの幼馴染やって思ってるかもしらんけど、ほんまは前からめっちゃ好きやった。俺じゃあかん?」
俺「いや、冗談やんな?」
ハチは、少し真剣な目を向けたあといつも通りのくしゃっとした笑顔に戻っていた。
ロク「ハチ、今の恋愛ドラマかなって思ったわ!演技上手いな~!」
イチ「俺も、一瞬本気かなって思った」
ハチ「そうやろ~?主演男優賞狙えるかな?笑」
俺「(いや、さっきのハチの目は本気やったやろ…?)ハチ待って。それはずるくない?ハチやから抱きしめられたり、さっき言ってくれたことも嬉しかった。俺の方がハチのこと好きってこと理解させたろか?」
イチ「(テンの急な攻め…!!これほんまは、テン×ハチなん?)」
ロク「うちの生徒会長の口がびっくりしすぎて閉まってないねんけど笑」
俺「ごめん、ちょっと席外すわ。授業までに戻るから。ハチ来て」
ハチの腕を俺は強く掴んで教室を出た。

「なあイチ、2人出て行ってもうたなあ」
「うん」
「ちなみにこれ、裏返したら親密度書かれてあるって言ってたやんな?」
「ああ、そういえば」
イチが指示カードを裏返すと書かれていたのは…。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

溺愛系とまではいかないけど…過保護系カレシと言った方が 良いじゃねぇ? って親友に言われる僕のカレシさん

315 サイコ
BL
潔癖症で対人恐怖症の汐織は、一目惚れした1つ上の三波 道也に告白する。  が、案の定…  対人恐怖症と潔癖症が、災いして号泣した汐織を心配して手を貸そうとした三波の手を叩いてしまう。  そんな事が、あったのにも関わらず仮の恋人から本当の恋人までなるのだが…  三波もまた、汐織の対応をどうしたらいいのか、戸惑っていた。  そこに汐織の幼馴染みで、隣に住んでいる汐織の姉と付き合っていると言う戸室 久貴が、汐織の頭をポンポンしている場面に遭遇してしまう…   表紙のイラストは、Days AIさんで作らせていただきました。

とある冒険者達の話

灯倉日鈴(合歓鈴)
BL
平凡な魔法使いのハーシュと、美形天才剣士のサンフォードは幼馴染。 ある日、ハーシュは冒険者パーティから追放されることになって……。 ほのぼの執着な短いお話です。

【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?

キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。 知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。 今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど—— 「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」 幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。 しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。 これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。 全8話。

勇者様への片思いを拗らせていた僕は勇者様から溺愛される

八朔バニラ
BL
蓮とリアムは共に孤児院育ちの幼馴染。 蓮とリアムは切磋琢磨しながら成長し、リアムは村の勇者として祭り上げられた。 リアムは勇者として村に入ってくる魔物退治をしていたが、だんだんと疲れが見えてきた。 ある日、蓮は何者かに誘拐されてしまい…… スパダリ勇者×ツンデレ陰陽師(忘却の術熟練者)

泣き虫で小柄だった幼馴染が、メンタルつよめの大型犬になっていた話。

雪 いつき
BL
 凰太朗と理央は、家が隣同士の幼馴染だった。  二つ年下で小柄で泣き虫だった理央を、凰太朗は、本当の弟のように可愛がっていた。だが凰太朗が中学に上がった頃、理央は親の都合で引っ越してしまう。  それから五年が経った頃、理央から同じ高校に入学するという連絡を受ける。変わらず可愛い姿を想像していたものの、再会した理央は、モデルのように背の高いイケメンに成長していた。 「凰ちゃんのこと大好きな俺も、他の奴らはどうでもいい俺も、どっちも本当の俺だから」  人前でそんな発言をして爽やかに笑う。  発言はともかく、今も変わらず懐いてくれて嬉しい。そのはずなのに、昔とは違う成長した理央に、だんだんとドキドキし始めて……。

暑がりになったのはお前のせいかっ

わさび
BL
ただのβである僕は最近身体の調子が悪い なんでだろう? そんな僕の隣には今日も光り輝くαの幼馴染、空がいた

来世はこの人と関りたくないと思ったのに。

ありま氷炎
BL
前世の記憶を持つ、いずる。 彼は前世で主人だった三日月と、来世で関わらない事を願った。 しかし願いは叶わず、幼馴染として生まれ変わってしまった。

【完結】大学で再会した幼馴染(初恋相手)に恋人のふりをしてほしいと頼まれた件について

kouta
BL
大学で再会した幼馴染から『ストーカーに悩まされている。半年間だけ恋人のふりをしてほしい』と頼まれた夏樹。『焼き肉奢ってくれるなら』と承諾したものの次第に意識してしまうようになって…… ※ムーンライトノベルズでも投稿しています

処理中です...