幼馴染と親密度ゲームをしたら両想いだった件

藍沢ルイ

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第三話

確信

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「テン、ちょっと待って。手痛い」
「ごめん、2人になりたくて」

俺は、ハチの腕を掴んで連れてきたのはトイレだった。
沈黙を割くように俺は話し始めた。

「さっきの冗談?俺は本気やったんやけど」
「冗談…じゃないかも。嫌やった…?」
「よかった…」
「だって、俺だけが好きやって思ってたから」
「嫌やったら普通に断ってるから。抱きしめられるのも好きとか言われるのも、ハチ以外嫌やし」
「そっか。嬉しい。それと、テン気づいてるかわからんけど、さっき勝手にキスマつけた、ごめん」

ハチは、俺のシャツの首元を少し広げるように襟をめくる。
トイレの鏡でキスマークがくっきりと刻まれてるのがわかった。

「待って、恥ず…。これどうしたらいいん?俺だけ恥ずいの無理やからやり返していい?それと付き合うやんな?俺たち」
「もう付き合ってるやろ、両想いなんやし」 

俺は、ハチを抱きしめるようにしてハチが俺につけたところと同じ場所にキスマークをつける。

「これで、お揃いやな笑」
「テン、めっちゃ好き」
「うん、俺もハチのことめっちゃ好き」

俺は、ハチの首筋に手を触れて顔を近づけた瞬間、男子が数人トイレに入ってきた。

「お前ら何してるん~?」
「特に何もしてないよ。ハチ行こ」

俺は、何もなかったかのように振る舞った。
ハチの腕を引いてトイレを出た。

「今日、俺の家来る?家族帰り遅いし」
「テンの家行っていいの?」
「うん」

廊下に出た瞬間、掴んでいたハチの腕を自然と離す。

「そのかわり、さっきの続きするから覚えといてな」
「(さっきのってトイレでキスしようとしてたこと…?)うん?わかった…」

俺たちは、教室に戻ることにした。

「2人とも急に出ていくからびっくりしたわ~」
「ほんまにな~、てかイチが自分のせいかなとか言ってたもんな、ちょっと焦ってたのおもろかった」
「ロクやめろって、だって急に出ていったから。俺が、あのカードゲームなんか持ちかけたから責任感じたんやって」
「ごめん心配かけて。でも、そうじゃなくて。逆に感謝というか…。ハチと付き合ったから」
「ほんまに!?おめでとう!」
「よかったやん!2人ともおめでとう!(どっちが攻めで受けなんやろう(BL脳)」
「テンの言う通りかな…?あかんわ。そろそろ授業始まるし、この話やめよ。恥ずいわ」
「それと、そういえば2人ともこのカードの通りやったで。恋人率100%」
ロクがカードを俺たちに見せる。
「まさかハチとカード通り付き合うとはな」
「ほんまに、カード通りになったのは納得行かんけど、まあいいか。両想いになれたし」
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