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夏休みの黒いアルバイト
口座売買
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「具体的に何をどこに運べばいいんですか?」
「まあ、やめときな。他にも仕事があるから、そっち紹介してやるよ」
金子が紹介する仕事というのはこうである。銀行口座と携帯電話をそれぞれ契約してきて、銀行の通帳とカードと携帯を金子に渡して現金を得るという仕事だった。携帯電話は自分のキャリアでないキャリアに新規契約をしてきて、それを渡すだけだった。これをセットで4万円を金子は提示してきた。いわゆる口座売買という裏バイトだった。そういうものがお金になるということは何となく分かったけど、その後のことなど想像することがこの時の私にはできなかった。
私は金子に了承した上で、早速、新規口座と携帯の新規契約をすることにした。
キャンパスを出たところに喫茶店があり、そこで昼食を済ませてから銀行と携帯ショップに行くことにした。
夏の暑い盛り、キャンパスの北側に田園が広がっていて、その一画に向日葵畑がある。体力十分に聳え立つ太陽を象徴しているような向日葵を横目に見ながら歩いていると、遠くから若い男がこちらに歩いてくるのがわかった。
遠目からチャラい兄ちゃんであることが確認できたが、近づいてくるにつれてそれが山口であることがわかった。
「まあ、やめときな。他にも仕事があるから、そっち紹介してやるよ」
金子が紹介する仕事というのはこうである。銀行口座と携帯電話をそれぞれ契約してきて、銀行の通帳とカードと携帯を金子に渡して現金を得るという仕事だった。携帯電話は自分のキャリアでないキャリアに新規契約をしてきて、それを渡すだけだった。これをセットで4万円を金子は提示してきた。いわゆる口座売買という裏バイトだった。そういうものがお金になるということは何となく分かったけど、その後のことなど想像することがこの時の私にはできなかった。
私は金子に了承した上で、早速、新規口座と携帯の新規契約をすることにした。
キャンパスを出たところに喫茶店があり、そこで昼食を済ませてから銀行と携帯ショップに行くことにした。
夏の暑い盛り、キャンパスの北側に田園が広がっていて、その一画に向日葵畑がある。体力十分に聳え立つ太陽を象徴しているような向日葵を横目に見ながら歩いていると、遠くから若い男がこちらに歩いてくるのがわかった。
遠目からチャラい兄ちゃんであることが確認できたが、近づいてくるにつれてそれが山口であることがわかった。
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