役目を終えたはずの巫女でした

豆腐と蜜柑と炬燵

文字の大きさ
14 / 17
第14章

国の感謝祭への参加

しおりを挟む
その話が持ち込まれたのは、
 診療所での仕事を終え、少しだけ気が抜けていた日のことだった。
 呼ばれた先は、神殿だった。
 白を基調とした静かな執務室で、
 神殿長エルヴィーラは、穏やかな表情のまま切り出した。
「国として、感謝祭を開く運びになりました」
 ゆっくりと、しかし迷いのない口調。
「その席に、あなたにも出席してほしい、という声が上がっています」
「……私、ですか?」
 思わず聞き返してしまう。
 自分は、
 診療所と結界制御室を行き来し、
 怪我人と病人と向き合っているだけだ。
 人前に立つような役目とは、どうしても結びつかない。
「巫女は神殿の管轄です」
「ですから、この件は、私からあなたに伝えるのが筋でしょう」
 エルヴィーラはそう言って、
 少しだけ視線を和らげた。
「あなたは、長くこの国に滞在し、
 静かに、しかし確実に役目を果たしてきました」
「騎士や医療者だけでなく、
 一般市民からも感謝の声が届いています」
 その言葉に、胸の奥がわずかにざわつく。
 自分は、
 患者としての人々としか接点がない。
 王宮の外に出たことも、ほとんどなかった。
「目立つ場になります」
「無理にとは言いません」
 神殿長は、判断を委ねるように言った。
 桜は、少し考えた。
 目立つのは苦手だ。
 けれど、人と話すこと自体は嫌いではない。
 話が特別うまいわけではないし、
 友達には縁がない方だと思う。
 それでも――
 この世界で生きる、様々な人々が、
 どんな日常を送り、どんな暮らしをしているのか。
 患者ではない形で、
 直接聞ける機会は、ほとんどない。
「……参加します」
 自分でも意外なほど、
 素直に言葉が出た。
 問題は、服装だった。
 用意されたドレスを試着し、
 鏡を見た瞬間、思わず笑ってしまう。
「……これは、だめですね」
 体型は中肉中背。
 ドレスによっては、
 どう見ても、ずんぐりむっくりに見える。
 これは、ダイエットしないと似合わないやつだ。
 そこで思い出したのが、日本の着物だった。
 母が着付けをしていた影響で、
 私も自然と身につけていた。
 もちろん、振袖ではない。
 落ち着いた、訪問着に近いものだ。
 話の種にもなるかもしれない、
 という、ほんの少しの打算もあった。
 そして――
 護衛兼エスコートの人選を聞いたとき、
 本当に驚いた。
 ちなみに、貴族の場では、
 エスコートは肘に手を添えるのが一般的だが、
 感謝祭は一般市民も参加するため、
 そうした形式は取られない。
「クロト……さん?」
「神殿からの要請です」
 説明は簡潔だった。
 不特定多数が集まる場であること。
 安全面を重視した結果であること。
 驚いた。
 それと同時に、思っていた以上に、嬉しかった。
 ただし――
 迎えに来たクロトの姿を見た瞬間、
 その気持ちは、別の感情に上書きされた。
 礼式用の騎士服。
 整えられた銀髪。
 背筋の伸びた立ち姿。
 一瞬、完全に固まる。
(……格好良すぎる)
 見惚れた直後、
 すぐに後悔が押し寄せた。
 王宮の回廊にある鏡に映る、二人の姿。
 あまりにも、釣り合わない。
(……断れば、よかった)
 着物を選んだことではない。
 感謝祭に出ると決めたことでもない。
 クロトのエスコートを、
 軽く受けてしまったこと。
 普段から鏡を見るたび、
 月とすっぽんだと思ってはいるけれど、
 今日はその差が、倍以上に感じられる。
 それに、そもそも彼は、目立つのが苦手だ。
 それなのに、
 不格好な私と並ぶことで、
 余計に視線を集めてしまう気がする。
 申し訳なさが、胸に滲んだ。
 それでも、
 クロトは何も言わず、
 いつも通りの距離で歩いている。
 落ち込んでいても、今さらだ。
 私が決めたわけでもない。
 ――あくまで、護衛として、
 そばにいてくれているだけ。
 そう言い聞かせる。
 とにかく、
 今日の私のテーマは、色々な人と会話すること。
 せめて、彼に余計な負担をかけないように、
 仕事モードに入ろう。
 ちなみに仕事モードとは、
 看護師モードのことだ。
 看護師になってから、
 様々な患者と話してきた。
 最初の、そつない会話だけは、
 こなせる自信がある。


会場にて

 会場に足を踏み入れた瞬間、
 空気が、わずかに変わった。
 ざわめきが、一拍遅れてこちらへ寄ってくる。
 視線が集まる、という感覚を、久しぶりに意識した。
 豪奢な装飾。
 音楽。
 立ち並ぶ人々の衣装。
 その中で――
 着物姿の私は、どう考えても浮いている。
 まあ、話の種になるかと思って自分で選んだのだけれど。
 ひそひそとした声。
 驚きと、好奇心。
 そして、すぐに混じる柔らかな感情。
「……あの方が」
「巫女様?」
「噂の……」
 噂されているだけ、という状況も、正直あまり居心地はよくない。
 立ち止まりかけた私の歩調に、
 クロトが、ほんのわずかだけ合わせた。
 言葉はない。
 だが、背中の位置が、ほんの少し前に出る。
 ――気にしない方がいい。
 そう言われた気がした。
 最初に声をかけてきたのは、年配の女性だった。
「まあ……本当に、異国の装いなのね」
「でも、不思議と落ち着いて見えるわ」
「ありがとうございます」
 反射的に、看護師としての声が出る。
 柔らかく、距離を詰めすぎない調子。
「診療所で働いていると聞きました」
「うちの甥も、以前お世話になったとか……」
 そこからは、もう流れだった。
 感謝の言葉。
 心配の言葉。
 素朴な質問。
「結界の修正って、大変じゃないですか?」
「騎士の方々は、やっぱり怖くないんでしょうか」
「巫女様は、異世界から来られたのでしょう?」
 一人が終わると、
 間を置かずに、次の人が来る。
 誰もが、楽しそうだ。
 巫女と話す、という特別な時間を。
 私もなるべく、
 答えられることだけを答える。
 気づけば、喉が少し乾いている。
 そのタイミングで、
 クロトが静かに声を挟んだ。
「少し、お飲み物を」
 いつの間に用意したのか、
 グラスが差し出される。
「あ……ありがとうございます」
 一口含む間、
 自然と、会話が区切れる。
 その隙を、クロトは逃さない。
「少しだけ、こちらへ」
 人の流れを、ほんの半歩ずらす。
 誰にも不自然に映らない程度に。
 次に声をかけてきたのは、若い夫婦だった。
「巫女様が、こんなに話しやすい方だとは思いませんでした」
「ありがとうございます。
 今日は皆さんのお話を聞けて、とても嬉しいです」
 それは、本心だった。
 ひっきりなしに変わる相手。
 絶えない声。
 正直、途中から少し、話疲れてくる。
 それでも、
 この国で生きる人たちが、
 こうして笑って話している姿を見るのは、悪くなかった。
 ふと気づく。
 クロトは、
 一度も前に出ない。
 話題が重くなりすぎる前に、自然に会話を逸らし、
 人が密集しすぎないよう、さりげなく位置を調整している。
 護衛であり、
 同時に、静かな調整役でもあった。
 会場に入ってから、しばらくは、
 声をかけられるのは、ほとんど私ばかりだった。
 それが、一時間ほど経った頃だろうか。
 空気の向きが、少しずつ変わり始めた。
 最初に気づいたのは、
 クロトの背後に、視線が集まり始めたことだった。
 ……ああ。
 やっぱり、そうなるよね。
 若い女性たちの視線。
 それも一人や二人じゃない。
 さりげなく、けれど確実に、熱を帯びた視線。
 直接声をかけてくるのは、意外にも本人ではない。
 まずは、親世代の貴族たちだ。
 もちろん私にも話しかけてくるけれど、
 狙いがクロトさんだということは、なんとなく分かる。
「副師団長殿、少しお話を――」
「娘が、騎士団に憧れておりましてね」
 丁寧で、柔らかい物言い。
 だが、その背後にいる娘さんたちの表情は、正直すぎる。
 期待。
 緊張。
 そして、はっきりとした好意。
(……まぁ、そうだよね)
 さっきまで、
 自分のことで精一杯で、気づいていなかったけれど。
 ――やっぱり、クロトさんは、ものすごくモテる。
 背が高くて、整った顔立ち。
 礼式用の騎士服が、これ以上ないほど似合っている。
 立っているだけで、絵になる。
 それに、態度がまた問題だ。
 無駄に愛想を振りまかない。
 けれど、冷たくもない。
 あれは……
 確実に、刺さる人には刺さる。
 というか、
 刺さっている人間が、ここにいるからね。
 私は内心で、そっと自分に突っ込んだ。
 ――正直に言えば。
 この場にいて、
 「巫女」であることと、
 「自分の顔が中の下の部類であること」に、
 心から感謝したのは、たぶん初めてだと思う。
(これが、ちょっとでも美人だったら、怖すぎる)
 下手をしたら、
 嫉妬とか、恨みとか、買いそうだ。
 いや、冗談じゃなく。
 そう考えると、
 私は、ちょうどいい位置にいる。
 目立たない。
 それに、期間限定の巫女。
 隣にいても「害がない」と判断されたのだろう。
 そんな私の横で、
 クロトは相変わらず、淡々としていた。
 丁寧に言葉を選び、
 必要以上に話を広げず、
 それでいて、無下にもしていない。
 さすがだな、と正直に思う。
 普段、パーティーに出なくても、
 こういう場に慣れているのが分かる。
 ――まあ、
 私の護衛という名目があるから、
 ダンスを断れるのも、ちょうどいいのだろう。
 そう思ったところで、
 クロトが、ふとこちらを見た。
 一瞬だけ、目が合う。
 その視線に、
 「無理していませんか」と
 書いてあるような気がして、
 私は、言葉の代わりに、
 小さく笑みを返した。


クロトの家族との遭遇

人の波が、少しだけ途切れた頃だった。
クロトの視線が、一瞬だけ動く。
「……兄上」
その呼びかけで、何となく察した。
振り向くと、そこにいたのは――
金髪に碧眼、知的な眼鏡をかけた男性。
落ち着いた笑みを浮かべているのに、
どこか楽しそうなのが隠しきれていない。
隣には、柔らかな雰囲気の女性と、
そして――小さな女の子。
(あ……)
外務大臣、アルト・ヴァルハルト。
そして、そのご家族だと、すぐに分かった。
「お久しぶりだね、巫女殿。
 こちらは、妻のエリスと、娘のリナだ」
「お久しぶりです」
アルトにそう返し、
エリスさんとリナちゃんには「はじめまして」と頭を下げる。
エリスさんは、穏やかに微笑んで会釈を返してくれた。
その横で、リナちゃんが、私をじっと見上げている。
そして、ぱっと表情を明るくして言った。
「ねえ、あのね!
 そのお洋服、とってもきれい!」
思わず、笑ってしまった。
私は自然と膝を折り、
リナちゃんの目線までしゃがみ込む。
「ありがとう。そう言ってもらえて、すごく嬉しいよ。
 リナちゃんも、とっても可愛いね」
そう言うと、
リナちゃんは、ちょっと照れたように笑った。
「リナはね、
 今日はきれいな人がたくさんいて、楽しいの」
「うん。今日は特別な日だもんね」
それから立ち上がり、
改めてアルトとエリスを見る。
「本当に……
 とても可愛いお嬢さんですね」
心からの言葉だった。
エリスさんが、少し嬉しそうに微笑む。
「ありがとうございます。
 あなたが、サクラ様ですね」
「はい」
そう答えると、
アルトが、にやりと口元を歪めた。
「なるほど……」
そして、クロトの方を見る。
「これはまた、
 ずいぶんと珍しい組み合わせだな?」
声音は軽い。
完全に、からかっている。
「護衛任務です」
クロトは即答だった。
けれど――
ほんの一瞬だけ、耳の先が赤い……気がした。
「へえ?」
アルトは楽しそうに目を細める。
「一年に一度出るかどうかのパーティーに、
 自ら進んで参加するとは思わなかったが」
「……職務です」
「はいはい」
軽く受け流しながら、
アルトは私の方へ視線を戻す。
「弟が、失礼な態度を取っていないかい?」
「いえ、とても助けてもらっています」
そう答えると、
なぜかアルトは、少し満足そうに頷いた。
「それなら、何よりだよ」
クロトが、わずかにため息をつく。
「兄上……」
「安心しろ。
 今日は、これ以上は言わない」
そう言って、
アルトは肩をすくめた。
――からかわれて、
それでも、拒まない。
ほんの一瞬だったけれど、
クロトさんの、少しだけ素の姿を見た気がして、
私は、胸の奥が静かに温かくなるのを感じていた。


感謝祭の終わり

 気づけば、会場の空気が少しずつ緩み始めていた。
 人の数が減り、声の重なりもまばらになる。
 どうやら、感謝祭は終わりに向かっているらしい。
 時計を見るまでもなく、分かる。
 ――三時間は、ゆうに過ぎている。
 楽しかった。
 それは、間違いない。
 患者としてではなく、
 騎士でも、医療者でもなく、
 ただ「この国に生きる人」として話をした時間は、
 思っていた以上に、充実したものだった。
 けれど同時に、
 身体の奥に、はっきりとした疲労も溜まっている。
 ずっと笑って、
 ずっと気を配って、
 ずっと人の声に応えていた。
 ――さすがに、疲れた。
 隣を見ると、クロトがこちらを見ている。
「あの」
 私が続きを言う前に、
「では、お部屋に戻りましょうか」
 と、静かに提案してくれる。
 私はそれに、小さく頷き、
 その場を後にした


 感謝祭の余韻

部屋に戻ると、そのままベッドに倒れ込んだ。
寝間着に着替える気力もなく、天井を見つめたまま、しばらく、ぼうっとする。
――疲れた。
そう思って、すぐに気づく。
嫌な疲れじゃない。
身体の奥に、じんわりと残る、確かな充実感。
やっぱり、病院の飲み会とは違うな。
そんなことを考えて、ひとり、苦笑する。
病院の飲み会は、本当に苦手だった。
気づけば話す人がいなくなって、
輪の外で一人、グラスを持て余していることが多かった。
それでも「参加しないといけない」空気があって、
当直が入ると、正直ほっとしたものだ。
でも、今日のパーティーは違った。
私は“桜”ではなく、“巫女”としてそこにいて、
何もしなくても、人が話しかけてくれる。
立場のおかげだと分かってはいるけれど、
それでも――
誰かと自然に言葉を交わせるのは、
思っていた以上に楽で、ありがたかった。
色々な人と話して、
ただそれだけで、胸の奥が少し軽くなる。
……案外、悪くない一日だったな。
そう思えたまま、
桜は静かに目を閉じた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

永遠の十七歳なんて、呪いに決まってる

鷹 綾
恋愛
永遠の十七歳―― それは祝福ではなく、三百年続く“呪い”だった。 公には「名門イソファガス家の孫娘」として知られる少女キクコ。 だがその正体は、歴史の裏側で幾度も国を救ってきた不老の元聖女であり、 王家すら真実を知らぬ“生きた時代遺産”。 政治も権力も、面倒ごとは大嫌い。 紅茶と読書に囲まれた静かな余生(?)を望んでいたキクコだったが―― 魔王討伐後、王位継承問題に巻き込まれたことをきっかけに、 まさかの王位継承権十七位という事実が発覚する。 「……私が女王? 冗談じゃないわ」 回避策として動いたはずが、 誕生した新国王アルフェリットから、なぜか突然の求婚。 しかも彼は、 幼少期に命を救われた“恩人”がキクコであることを覚えていた―― 年を取らぬ姿のままで。 永遠に老いない少女と、 彼女の真実を問わず選んだ自分ファーストな若き王。 王妃になどなる気はない。 けれど、逃げ続けることももうできない。 これは、 歴史の影に生きてきた少女が、 はじめて「誰かの隣」を選ぶかもしれない物語。 ざまぁも陰謀も押し付けない。 それでも―― この国で一番、誰よりも“強い”のは彼女だった。

【完結】欲しがり義妹に王位を奪われ偽者花嫁として嫁ぎました。バレたら処刑されるとドキドキしていたらイケメン王に溺愛されてます。

美咲アリス
恋愛
【Amazonベストセラー入りしました(長編版)】「国王陛下!わたくしは偽者の花嫁です!どうぞわたくしを処刑してください!!」「とりあえず、落ち着こうか?(にっこり)」意地悪な義母の策略で義妹の代わりに辺境国へ嫁いだオメガ王女のフウル。正直な性格のせいで嘘をつくことができずに命を捨てる覚悟で夫となる国王に真実を告げる。だが美貌の国王リオ・ナバはなぜかにっこりと微笑んだ。そしてフウルを甘々にもてなしてくれる。「きっとこれは処刑前の罠?」不幸生活が身についたフウルはビクビクしながら城で暮らすが、実は国王にはある考えがあって⋯⋯? 

愛し子

水姫
ファンタジー
アリスティア王国のアレル公爵家にはリリアという公爵令嬢がいた。 彼女は神様の愛し子であった。 彼女が12歳を迎えたとき物語が動き出す。 初めて書きます。お手柔らかにお願いします。 アドバイスや、感想を貰えると嬉しいです。 沢山の方に読んで頂けて嬉しく思います。 感謝の気持ちを込めまして番外編を検討しています。 皆様のリクエストお待ちしております。

婚約破棄から50年後

あんど もあ
ファンタジー
王立学園の卒業パーティーで、王子が婚約者に婚約破棄を宣言した。王子は真に愛する女性と結ばれ、めでたしめでたし。 そして50年後、王子の孫の王子は、婚約破棄された女性の孫と婚約する事に。そこで明かされた婚約破棄の真実とは。

教養が足りない、ですって

たくわん
恋愛
侯爵令嬢エリーゼは、公爵家の長男アレクシスとの婚約披露宴で突然婚約破棄される。理由は「教養が足りず、公爵夫人として恥ずかしい」。社交界の人々の嘲笑の中、エリーゼは静かに会場を去る。

ブサイク令嬢は、眼鏡を外せば国一番の美女でして。

みこと。
恋愛
伯爵家のひとり娘、アルドンサ・リブレは"人の死期"がわかる。 死が近づいた人間の体が、色あせて見えるからだ。 母に気味悪がれた彼女は、「眼鏡をかけていれば見えない」と主張し、大きな眼鏡を外さなくなった。 無骨な眼鏡で"ブサ令嬢"と蔑まれるアルドンサだが、そんな彼女にも憧れの人がいた。 王女の婚約者、公爵家次男のファビアン公子である。彼に助けられて以降、想いを密かに閉じ込めて、ただ姿が見れるだけで満足していたある日、ファビアンの全身が薄く見え? 「ファビアン様に死期が迫ってる!」 王女に新しい恋人が出来たため、ファビアンとの仲が危ぶまれる昨今。まさか王女に断罪される? それとも失恋を嘆いて命を絶つ? 慌てるアルドンサだったが、さらに彼女の目は、とんでもないものをとらえてしまう──。 不思議な力に悩まされてきた令嬢が、初恋相手と結ばれるハッピーエンドな物語。 幸せな結末を、ぜひご確認ください!! (※本編はヒロイン視点、全5話完結) (※番外編は第6話から、他のキャラ視点でお届けします) ※この作品は「小説家になろう」様でも掲載しています。第6~12話は「なろう」様では『浅はかな王女の末路』、第13~15話『「わたくしは身勝手な第一王女なの」〜ざまぁ後王女の見た景色〜』、第16~17話『氷砂糖の王女様』というタイトルです。

どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~

野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」 「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」  私は思わずそう言った。  だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。  ***  私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。  お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。  だから父からも煙たがられているのは自覚があった。  しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。  「必ず仕返ししてやろう」って。  そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。

聖女じゃない私の奇跡

あんど もあ
ファンタジー
田舎の農家に生まれた平民のクレアは、少しだけ聖魔法が使える。あくまでもほんの少し。 だが、その魔法で蝗害を防いだ事から「聖女ではないか」と王都から調査が来ることに。 「私は聖女じゃありません!」と言っても聞いてもらえず…。

処理中です...