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第1話(A)
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長テーブルに置いてある高価なブローチとネックレスに、液晶画面の付いてる長方形の黒い小型通信機器を、右手に持ちながら翳しているスピカ。
見ればカメラモードになってる液晶画面にブローチやネックレスを映して、カーソルを合わせながらタップして[保存する]を選び、保存用ファイルにアイテムを収納している。
これは機道具と言って、誰でも充光することで使用出来る様に造られた、大陸で流通している小型通信機器、通称シマートホン。
用途は主に通話やチャット連絡とアイテムの収納であるが、他にも色々なことに役立つ様々な種類のアプリを入れられる。
スピカは売れ残った商品を仕舞い終えると、傍で待っていたポラリスに声を掛ける。
「お待たせしたわね、さぁ行きましょうか。わたくしおすすめのお店がありますわ」
*
スピカとポラリスがやって来たのは、先程の漁港から西に少し離れた場所にある、中央の噴水と周囲を深緑の木々で飾られた広場。
広場周辺には白い外壁の4階建ての建物が並んであり、広場の中は周囲に深緑の木々が植えられて、1灯タイプの丸い球体にポールの黒い街灯が、灰色の石畳の地面に所々設置されており、中央の噴水と浅い水辺の遊び場を見ながら休む木製のベンチも並んである。
透明なカップに緑のストローが刺してある
アイスミルクティーを手に持ったスピカが、木製のベンチの左側に座り、アイスティーを手に持ったポラリスが右側に腰を下ろして。
スピカがもう片方の包帯の手に持っていたピンクの袋を2人の間のベンチに置き、袋口
を広げると中身は透明な袋に包装されてて、
三角形の白いパンに、半分にカットされてる
赤い苺と白いふわふわなホイップクリームを
挟んだ、美味しそうな苺のサンドイッチ。
苺のサンドイッチは2個入りで2つあり、
赤い苺のフレッシュな甘酸っぱさと、ミルク
の甘い口溶けの白いホイップクリームが、口
の中に広がる至福の美味しさが想像出来る。
ポラリスが隣のスピカに顔向けて話す。
「サンドイッチまでご馳走して頂いてどうもありがとうございます」
その声にアイスミルクティーを飲みながら
ポラリスに顔を向けてスピカが答える。
「わたくしがお誘いしたのだから、気にせず
に食べていいのですわよ、このイチゴサンド
はわたくしの大好物、一人よりも一緒に分け
合うほうがより美味しくなりますわ」
「そうですね、私もイチゴサンド好きです」
そう答えると、ポラリスもアイスティーを飲み、スピカが会話を続ける。
「良かったわ、1日限定150個だからランチに間に合って珍しくツイていたわ」
「限定ってなんか特別な感じしますよね」
「そうね、お菓子とかも期間限定って書かれているとつい買ってしまいますわね」
「ふふ、買っちゃいますよね」
何気無い会話だけれど、スピカとの会話で少し緊張が解けたポラリスも、笑みを見せて話した。
見ればカメラモードになってる液晶画面にブローチやネックレスを映して、カーソルを合わせながらタップして[保存する]を選び、保存用ファイルにアイテムを収納している。
これは機道具と言って、誰でも充光することで使用出来る様に造られた、大陸で流通している小型通信機器、通称シマートホン。
用途は主に通話やチャット連絡とアイテムの収納であるが、他にも色々なことに役立つ様々な種類のアプリを入れられる。
スピカは売れ残った商品を仕舞い終えると、傍で待っていたポラリスに声を掛ける。
「お待たせしたわね、さぁ行きましょうか。わたくしおすすめのお店がありますわ」
*
スピカとポラリスがやって来たのは、先程の漁港から西に少し離れた場所にある、中央の噴水と周囲を深緑の木々で飾られた広場。
広場周辺には白い外壁の4階建ての建物が並んであり、広場の中は周囲に深緑の木々が植えられて、1灯タイプの丸い球体にポールの黒い街灯が、灰色の石畳の地面に所々設置されており、中央の噴水と浅い水辺の遊び場を見ながら休む木製のベンチも並んである。
透明なカップに緑のストローが刺してある
アイスミルクティーを手に持ったスピカが、木製のベンチの左側に座り、アイスティーを手に持ったポラリスが右側に腰を下ろして。
スピカがもう片方の包帯の手に持っていたピンクの袋を2人の間のベンチに置き、袋口
を広げると中身は透明な袋に包装されてて、
三角形の白いパンに、半分にカットされてる
赤い苺と白いふわふわなホイップクリームを
挟んだ、美味しそうな苺のサンドイッチ。
苺のサンドイッチは2個入りで2つあり、
赤い苺のフレッシュな甘酸っぱさと、ミルク
の甘い口溶けの白いホイップクリームが、口
の中に広がる至福の美味しさが想像出来る。
ポラリスが隣のスピカに顔向けて話す。
「サンドイッチまでご馳走して頂いてどうもありがとうございます」
その声にアイスミルクティーを飲みながら
ポラリスに顔を向けてスピカが答える。
「わたくしがお誘いしたのだから、気にせず
に食べていいのですわよ、このイチゴサンド
はわたくしの大好物、一人よりも一緒に分け
合うほうがより美味しくなりますわ」
「そうですね、私もイチゴサンド好きです」
そう答えると、ポラリスもアイスティーを飲み、スピカが会話を続ける。
「良かったわ、1日限定150個だからランチに間に合って珍しくツイていたわ」
「限定ってなんか特別な感じしますよね」
「そうね、お菓子とかも期間限定って書かれているとつい買ってしまいますわね」
「ふふ、買っちゃいますよね」
何気無い会話だけれど、スピカとの会話で少し緊張が解けたポラリスも、笑みを見せて話した。
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