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コルドナ辺境拍領
197話 薬師ノンナは決意【クロト視点】
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久々に来訪した領主城は、相変わらず堅牢な石垣に囲まれた迫力ある外観。場内に入れば、鍛錬場から聞こえる、騎士たちの声援に、カキン、ガキンと響き渡る剣の打ち合いの音、俺と一緒に連れてこられたノンナはずっとびくびくしている。応接室に向かう間の廊下に飾ってある花や絵画を見るなり青ざめている。
「師匠、立派過ぎてやばいです。あの花瓶割っただけでうちの首、落とされませんか…貴族怖い」
おかしいなノンナは貴族の娘…男爵家の娘のはずだが?そう思い指摘すると、
「落ち着け。お前も一様貴族子女だろうが…」
「うぅぅぅうちの癒しのコーくんが居ないの落ち着かないぃぃぃぃ!!なんで今日はハワワちゃんも置いてきちゃったんですか!うちの心のオアシスがぁ!師匠の鬼畜」
責められた。なぜだ…ノンナは16歳だったか…難しい年頃か―――。成長したカナメに鬼畜とか言われたら…言われたら…
「え?師匠なんで泣き出したんですか?うちのせいですか?師匠そんなに繊細だったの?ごめんなさい」
いつの間にか想像だけで涙を流していたらしい俺。ノンナが必死に謝っているが…
「お前そう言う事、父親に言うなよ―――。カナメに言われたらって想像だけでも泣けたから」
「お父様に?しょっちゅう言ってますよ?甲斐性無しって。こんなに子供作るなら甲斐性を持てと言葉の暴力は我が家では日常です」
そう言いながら笑うノンナが逞しいけど怖かった。(父親目線で)そんな俺たちのやり取りを聞き、クスクス笑いながら先導してくれるのは、新たに騎士団長になったペンツィネン氏だ。
「私にも娘がおりますので、クロト氏の気持ちは分かりますよ。私も娘に面と向かって甲斐性なしとか言われたら…泣きますね」
「そうだよな」
そんな父親目線の意見を聞きながら、ノンナは「そっすか―。そういう意見もあるんですね――」っと流し聞きだ。ノンナ父頑張れ!!
そんな事を話しながら案内されたのは、領主さまが待つ応接室。中に入りすぐに胸に手を当てて一礼をする。
「挨拶はよいよい、先日のスタンピードの討伐ぶりだな。相変わらず目立たず活躍して居る。今回は無理に呼び出してすまなかったなクロト」
いきなり砕けた調子の厳つい大男が、コルドナ辺境伯の領主ロレンシオ・コルドナだ。あまりにも砕けた調子で、一冒険者に話すものだから、閣下の後方にまわって控えたペンツィネン氏が困惑しているぞ。俺と閣下の関係を知っているのは前騎士団長と奥方くらいだったか。まあ――堅苦しいのは俺も苦手だし、閣下本人が許可したから良いか。
「お久しぶりでも―――無いですね、ロレンシオ閣下」
俺はニヤリと笑いながら頭を上げた。そんな俺の様子を後ろに居たノンナが「ヒィ、そんななれなれしく」っと軽く悲鳴を上げおののいている。
「くくく、相変わらず食えぬ男だな。後ろの者が薬師のノンナ嬢か」
閣下の言葉で挨拶を促すように、俺は横に身体をずらしてノンナが見える様にした。急に俺という盾が無くなって、目の前に領主閣下の全容が見えたことでノンナが息をのむのが分かった。緊張しすぎてこいつ息止まってないか?大丈夫か?
ノンナのあまりの緊張ぶりに苦笑しつつ、俺はノンナの背中を押して俺の横に立たせた。すると何とか呼吸をしてゆっくりカーテシーをして言葉を紡いだ。
「お初に、お目にかかります、師匠クロトの元で、薬師をしております。ノンナと申します。お見知りおきください」
緊張している少女の挨拶を微笑ましそうに聞き、閣下は鷹揚に頷いてくれた。とりあえずノンナ最大のミッションは完了だな。
「二人とも掛けてくれ」
そう閣下の正面のソファーを指され、俺とノンナは隣り合わせてゆっくり着席した。ノンナが小声で「ヒェ高級ソファー汚したら私の首が―――」っとぶつぶつ言ってるけどまぁ放っておこう。
「そう言えば、クロト」
「はい閣下」
「お前春先の王都のパーティー。ガルーダ師と一緒に暴れておらなかったか?」
俺らを見ながら閣下がにやりと笑い俺に投げかけた言葉に、俺の動きが止まった。 春先のパーティー?と言えば…あれか、魔族とやり合った奴だよな―――。
「見間違えじゃないですかね?」
俺は閣下に視線を向けて、ニコリと笑みを向けた。そんな俺の反応に目を細め、
「先日のスタンピードの時にお前の娘に会ったのだがな…あの子も王都のパーティーで、第三王子の側にいた桃色の髪の娘によく似ていたのだが?」
「人違いですね」
即否定した俺の反応に面白がりながらも、
「まぁ―――そういう事にしておくとしようか。」
話を収めてくれた。
あの後のバタバタに俺がガッツリかかわってると知られたら…閣下の胃に―――穴が開きそうだしな。そんな事を考えていると閣下から声がかかった。
「さて本題だがな、王宮薬師長がこの度開発されたノンナ嬢のポーションは可能性を秘めていると偉く気に入っていてな」
閣下の言葉にノンナがびっくりしながら目を見開いた。その姿を視界の端に収めながら、
「へー、ノンナのポーションの可能性を見出せるなんて、見どころある奴ですね」
「クロト、お前、この国の薬師の最高峰に向かってそれは無いだろう」
俺に呆れた顔をしながらも閣下は言葉を続けた。
「その薬師長から、ぜひ自分とポーションの開発を一緒にしてほしいと要請書が来ている。名誉な事だがどうだ?」
「え?薬師長とポーション開発?」
ノンナは戸惑った様に言葉を漏らし考え込んでいる。
王宮の薬師長か…あぁ――あの爺さんか。薬馬鹿だが悪い奴じゃない…意外にノンナの性格に合うんじゃないか…俺たちとポーション開発していた時、凄く生き生きしていたし。
「えっと…うちはその…」小さく言葉を探しながら膝上に置いた拳が強く握られているノンナ。そんなノンナに俺は軽く促してみた。
「俺たちの事は気にしなくていいぞ。なぁ、濃縮ポーション開発も成功してギルド登録して、水分補給ポーション作成方法も同様に登録できた。おかげで、ノンナの安全は随分確保できたと思うぞ。お前の実家の資金繰りも、ノンナの頑張りで何とかなっただろ?だから次はお前がやりたいようにやったらいい。カナメもきっとそう言う」
俺の言葉に泣きそうな顔のノンナは「うちは…」そう呟き目を伏せた。そんなノンナの頭をポンポンと軽く叩いて、再度言葉を紡ぐ。
「うちに居たければそれでもいい。」
ノンナはゆっくりと俺に目線を合わせようと顔を上げた。
「……でもな、お前はまだ若い。これからどれだけでも伸びる。
人の役に立つ薬を作りたいって、カナメに語ってただろ。国の最高峰で揉まれてくるのも……きっと、お前の力になる。
もし辛くなったら、いつでも帰ってこい。お前の居場所は、ここにあるんだからな。……だから、自分を信じろ。」
ノンナは瞳に涙を浮かべながら、
「は…はい。師匠」
そう言って涙を流しうなずいた。そんなノンナが落ち着くまで俺は頭を撫でてやった。
***
泣き止んで、落ち着いたノンナは領主城に来た時のおどおど感が抜け、いつものノンナに戻った。そして閣下の前でいつものノンナの姿が現れた。
「領主様、うちは『クロノ商会』の一員です」
閣下はまっすぐノンナの言う事を聞きうなずいてくれた。その反応を見て、
「うちの今の転職はクロト師匠の助手。大変失礼ではあるのですが、王宮薬師の肩書欲しさに辞めたくはありません。助手の座は誰にも譲りません。なので失礼ではありますが、クロノ商会からの出向って形で良ければ行かせていただきます」
閣下は目を白黒させて戸惑っている。その後方に控えるペンツィネン氏もびっくりしていた。どうにか閣下の方が早く回復した様で…
「そ、そうか。出向か。では出来るだけノンナ嬢の意向が通るよう、進めさせてもらおう」
どうにかこうにか言葉を出した閣下に、俺は一言後押ししておく。
「領主様、ノンナの王都での後ろ盾は、ストーティオン伯爵家と聖女様にお願いしますので、くれぐれも要らぬ争いに巻き込まぬようにご注意くださいね」
俺の言葉に再度目を見開いた閣下は、大きく息を吐き額に手を当てうなだれてあきらめたようにつぶやいた。
「いや…クロトお前もう少し手加減しろ、俺の胃に穴が開くわ」
「師匠、立派過ぎてやばいです。あの花瓶割っただけでうちの首、落とされませんか…貴族怖い」
おかしいなノンナは貴族の娘…男爵家の娘のはずだが?そう思い指摘すると、
「落ち着け。お前も一様貴族子女だろうが…」
「うぅぅぅうちの癒しのコーくんが居ないの落ち着かないぃぃぃぃ!!なんで今日はハワワちゃんも置いてきちゃったんですか!うちの心のオアシスがぁ!師匠の鬼畜」
責められた。なぜだ…ノンナは16歳だったか…難しい年頃か―――。成長したカナメに鬼畜とか言われたら…言われたら…
「え?師匠なんで泣き出したんですか?うちのせいですか?師匠そんなに繊細だったの?ごめんなさい」
いつの間にか想像だけで涙を流していたらしい俺。ノンナが必死に謝っているが…
「お前そう言う事、父親に言うなよ―――。カナメに言われたらって想像だけでも泣けたから」
「お父様に?しょっちゅう言ってますよ?甲斐性無しって。こんなに子供作るなら甲斐性を持てと言葉の暴力は我が家では日常です」
そう言いながら笑うノンナが逞しいけど怖かった。(父親目線で)そんな俺たちのやり取りを聞き、クスクス笑いながら先導してくれるのは、新たに騎士団長になったペンツィネン氏だ。
「私にも娘がおりますので、クロト氏の気持ちは分かりますよ。私も娘に面と向かって甲斐性なしとか言われたら…泣きますね」
「そうだよな」
そんな父親目線の意見を聞きながら、ノンナは「そっすか―。そういう意見もあるんですね――」っと流し聞きだ。ノンナ父頑張れ!!
そんな事を話しながら案内されたのは、領主さまが待つ応接室。中に入りすぐに胸に手を当てて一礼をする。
「挨拶はよいよい、先日のスタンピードの討伐ぶりだな。相変わらず目立たず活躍して居る。今回は無理に呼び出してすまなかったなクロト」
いきなり砕けた調子の厳つい大男が、コルドナ辺境伯の領主ロレンシオ・コルドナだ。あまりにも砕けた調子で、一冒険者に話すものだから、閣下の後方にまわって控えたペンツィネン氏が困惑しているぞ。俺と閣下の関係を知っているのは前騎士団長と奥方くらいだったか。まあ――堅苦しいのは俺も苦手だし、閣下本人が許可したから良いか。
「お久しぶりでも―――無いですね、ロレンシオ閣下」
俺はニヤリと笑いながら頭を上げた。そんな俺の様子を後ろに居たノンナが「ヒィ、そんななれなれしく」っと軽く悲鳴を上げおののいている。
「くくく、相変わらず食えぬ男だな。後ろの者が薬師のノンナ嬢か」
閣下の言葉で挨拶を促すように、俺は横に身体をずらしてノンナが見える様にした。急に俺という盾が無くなって、目の前に領主閣下の全容が見えたことでノンナが息をのむのが分かった。緊張しすぎてこいつ息止まってないか?大丈夫か?
ノンナのあまりの緊張ぶりに苦笑しつつ、俺はノンナの背中を押して俺の横に立たせた。すると何とか呼吸をしてゆっくりカーテシーをして言葉を紡いだ。
「お初に、お目にかかります、師匠クロトの元で、薬師をしております。ノンナと申します。お見知りおきください」
緊張している少女の挨拶を微笑ましそうに聞き、閣下は鷹揚に頷いてくれた。とりあえずノンナ最大のミッションは完了だな。
「二人とも掛けてくれ」
そう閣下の正面のソファーを指され、俺とノンナは隣り合わせてゆっくり着席した。ノンナが小声で「ヒェ高級ソファー汚したら私の首が―――」っとぶつぶつ言ってるけどまぁ放っておこう。
「そう言えば、クロト」
「はい閣下」
「お前春先の王都のパーティー。ガルーダ師と一緒に暴れておらなかったか?」
俺らを見ながら閣下がにやりと笑い俺に投げかけた言葉に、俺の動きが止まった。 春先のパーティー?と言えば…あれか、魔族とやり合った奴だよな―――。
「見間違えじゃないですかね?」
俺は閣下に視線を向けて、ニコリと笑みを向けた。そんな俺の反応に目を細め、
「先日のスタンピードの時にお前の娘に会ったのだがな…あの子も王都のパーティーで、第三王子の側にいた桃色の髪の娘によく似ていたのだが?」
「人違いですね」
即否定した俺の反応に面白がりながらも、
「まぁ―――そういう事にしておくとしようか。」
話を収めてくれた。
あの後のバタバタに俺がガッツリかかわってると知られたら…閣下の胃に―――穴が開きそうだしな。そんな事を考えていると閣下から声がかかった。
「さて本題だがな、王宮薬師長がこの度開発されたノンナ嬢のポーションは可能性を秘めていると偉く気に入っていてな」
閣下の言葉にノンナがびっくりしながら目を見開いた。その姿を視界の端に収めながら、
「へー、ノンナのポーションの可能性を見出せるなんて、見どころある奴ですね」
「クロト、お前、この国の薬師の最高峰に向かってそれは無いだろう」
俺に呆れた顔をしながらも閣下は言葉を続けた。
「その薬師長から、ぜひ自分とポーションの開発を一緒にしてほしいと要請書が来ている。名誉な事だがどうだ?」
「え?薬師長とポーション開発?」
ノンナは戸惑った様に言葉を漏らし考え込んでいる。
王宮の薬師長か…あぁ――あの爺さんか。薬馬鹿だが悪い奴じゃない…意外にノンナの性格に合うんじゃないか…俺たちとポーション開発していた時、凄く生き生きしていたし。
「えっと…うちはその…」小さく言葉を探しながら膝上に置いた拳が強く握られているノンナ。そんなノンナに俺は軽く促してみた。
「俺たちの事は気にしなくていいぞ。なぁ、濃縮ポーション開発も成功してギルド登録して、水分補給ポーション作成方法も同様に登録できた。おかげで、ノンナの安全は随分確保できたと思うぞ。お前の実家の資金繰りも、ノンナの頑張りで何とかなっただろ?だから次はお前がやりたいようにやったらいい。カナメもきっとそう言う」
俺の言葉に泣きそうな顔のノンナは「うちは…」そう呟き目を伏せた。そんなノンナの頭をポンポンと軽く叩いて、再度言葉を紡ぐ。
「うちに居たければそれでもいい。」
ノンナはゆっくりと俺に目線を合わせようと顔を上げた。
「……でもな、お前はまだ若い。これからどれだけでも伸びる。
人の役に立つ薬を作りたいって、カナメに語ってただろ。国の最高峰で揉まれてくるのも……きっと、お前の力になる。
もし辛くなったら、いつでも帰ってこい。お前の居場所は、ここにあるんだからな。……だから、自分を信じろ。」
ノンナは瞳に涙を浮かべながら、
「は…はい。師匠」
そう言って涙を流しうなずいた。そんなノンナが落ち着くまで俺は頭を撫でてやった。
***
泣き止んで、落ち着いたノンナは領主城に来た時のおどおど感が抜け、いつものノンナに戻った。そして閣下の前でいつものノンナの姿が現れた。
「領主様、うちは『クロノ商会』の一員です」
閣下はまっすぐノンナの言う事を聞きうなずいてくれた。その反応を見て、
「うちの今の転職はクロト師匠の助手。大変失礼ではあるのですが、王宮薬師の肩書欲しさに辞めたくはありません。助手の座は誰にも譲りません。なので失礼ではありますが、クロノ商会からの出向って形で良ければ行かせていただきます」
閣下は目を白黒させて戸惑っている。その後方に控えるペンツィネン氏もびっくりしていた。どうにか閣下の方が早く回復した様で…
「そ、そうか。出向か。では出来るだけノンナ嬢の意向が通るよう、進めさせてもらおう」
どうにかこうにか言葉を出した閣下に、俺は一言後押ししておく。
「領主様、ノンナの王都での後ろ盾は、ストーティオン伯爵家と聖女様にお願いしますので、くれぐれも要らぬ争いに巻き込まぬようにご注意くださいね」
俺の言葉に再度目を見開いた閣下は、大きく息を吐き額に手を当てうなだれてあきらめたようにつぶやいた。
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