安全第一異世界生活

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コルドナ辺境拍領

205話 後日談*仲間になりたそうにこちらを見ている✿

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今回の事件後
帰宅した私はトーさんを捕まえて、私の事で過剰に反応して、加害者を始末するというやばい発言をする、モンスターペアレント化しているトーさんを、コンコンと説き伏せて――いや中々うんと言わないので、最後は泣き落としで説き伏せた。

そしてその後、ノンナお姉さんが王都に行く事を知り、皆が突然の別れに寂しくて泣いてしまい、それを見たノンナお姉さんは「王都行きを辞める」と発言し、せっかくの勉強だから!経験だからと逆にみんなで説得し始め、カオス状態。ここでもなかなか納得しないノンナお姉さんに、コーくんとウハハとハワワの可愛いトリオに説得してもらい、無理やり納得してもらった。

色々あって久々に冒険者ギルドに来ると、ギルド前でばったりアルマ君に会った。

「おはよー」

「おう、おはよー。久しぶりだな、今日はクエストか?」

「そう。自分用の薬草採取に行くから、ついでに常設の薬草採取しようかと…」

「いや、カナメって多彩だよな。ノンナ薬師に習ってポーション作れるようになったんだろ。クロトさんに教えてもらって錬金術、ナギさんにお師匠になってもらって魔法。今中級だろ。凄いな」

「ナギ師匠は教え方上手いからねー。アルマ君だって教えてもらって中級の水魔法は習得したじゃない」

「全属性のカナメに言われたくねーな、まぁ、僕は水魔法だけなー。他はてんでダメだしなー」

そんな話をしながらギルドに足を踏み入れ「おはようございます」っと元気に挨拶をした。そうすると、冒険者の人たちや、カウンターの人たちから、

「おはよー嬢ちゃん」
「おはよーカナちゃん」
「お!今日は坊主も一緒か?気を付けていくんだぞ」

次々に声を掛けてくれる。その声に挨拶しながらカウンターに行くと、そこには
見知った顔が―――あれ?なんで
私たちを見つけた三人の人たちが近寄ってくる。そうあの時のお姉さん、お兄さんたちだ。
遠慮がちに近くにやってきた3人。アルマ君に金髪のお兄さんが話しかけた。

「あのさ…俺の名前、ジョスって言うんだ。俺も冒険者登録したから、その内一緒に冒険しようぜ…」

「あ!僕は、オーブリーって言います。よろしく先輩」

続くように背の高いオーブリーお兄さんもしゃべったけど、不思議な事を言った。それはアルマ君も感じたのか、直ぐに聞き返す。すると、

「先輩?」

「俺たち、さっき見習い冒険者登録したんだ。だから先輩で間違いねーだろ?」

なんでもないかのように言ってきたジョスお兄さん。二人の悪戯っこの様な笑顔を見て、アルマ君は吹きだし得意げに胸を張った。

「ハハハそうだね!じゃあ先輩が後輩に、いろいろアドバイスしてあげるね!!」

そんなアルマ君の言葉に、ジョスお兄さんは拳を突き出し、「ん!」当てろと言うように首でジェスチャーする。アルマ君は拳を軽くジョスお兄さんの拳に当てると「うっし」と嬉しそうにジョスお兄さんが笑い、次にオーブリーお兄さんも笑顔で拳を同じようにだす。それを見てアルマ君も嬉しそうに、拳を合わせると「よろしく」とオーブリーお兄さん。
その姿を見て、彼らの背後に夕日があれば完璧なのでは?と思いつつ、
雨降って地固まる――的なことわざを思い出した。
あるんだねー現実に。すごいなぁ――と感動。そんな妙な感動をしている私の横に気づくと縦ロールのお姉さんがもじもじしながら立っていた。私と目が合うと、

「私は、マリエルって…言います。…その、ジョス達と一緒に、私も冒険者登録したの…」

こちらをチラチラ見ながらお姉さんは言ってくる。ん――私はどう反応したら良いのかな?えっと…どうしよう。反応に困りながらも無難な言葉を選んで伝える。

「そっか、頑張ってねマリエルお姉さん」

私のあたりさわりのない言葉に、嬉しそうにふわりと笑い、

「その、私とも仲良くしてくださると嬉しいです」

「私?先輩として?」

「できれば友人になれれば…」

え?5歳の私と友達で良いの?マリエルお姉さんをじっと見つめ、その表情で、すごく緊張しているのが伝わってしまって、ついつい苦笑してしまった。友達か―――。

「フフ、友達ってそうやってなるもんじゃないよ。一緒に話して、遊んで、喧嘩して、そして気がついたら友達なんだよ」

私が笑いながら言うと、「一緒に話して、遊んで、喧嘩して…気がついたら…」その言葉を噛み締める様に小声でくりかえしそして、大きく頷いて、両手で握りこぶしを作り、

「―――そうね。うん。そうなれたら嬉しい」

と気合を入れた。その姿をみて私は嬉しくなって、

「お互いがんばろーね」

私の言葉に、マリエルお姉さんはパッと笑顔の花が咲き、嬉しそうに力強く頷いた。
その笑顔を見て、私は思った。きっとこれから、たくさん話して、遊んで、喧嘩して――気づいたら、本当に友達になっているんだろうな。 

***

「見つかって良かったな。あれ失くしたら、お前の一年分の給料が吹き飛ぶぐらいの高額な回復薬がパァになるところだったぞ。それに――団長専用の特注品《命を繋ぐペンダント》だ。ぞっとするな」

突然背後から声がかかり、肩を叩かれて振り返ると、騎士仲間のトラッドがにやにや笑っていた。
……まぁ、トラッドの言う通りだ。娘が持ち出したあのペンダントは、表向きこそただのロケットペンダント。だが裏側に魔力を流し込めば、王家から賜った“聖女の奇跡”を結晶化した魔法薬が一粒だけ現れる。欠損は治せないが、それ以外ならどんな傷も癒す。俺の一年の給料どころじゃない代物だ。

「もし本当に無くしてたら……団長の椅子を降りるしかなかったかもな」

「それで済めばいいけどな。まあ、こんな辺境の騎士団の団長なんざ誰もやりたがらん。お前が踏ん張るしかないだろ、団長様」

軽口を叩くトラッドに苦笑しながらも、胸の奥にひやりとしたものが残る。
 《命を繋ぐペンダント》――表向きは「家族を想い、心を繋ぐ象徴」。
 だが裏では、「命を繋ぐ最後の切り札」。

……この真実だけは、あんな風に泣く娘には絶対に知られてはならない秘密だ。

―――――

コルドナ領での日々(完)

―――――

ココまで読んで頂きありがとうございます(❁´ω`❁) 
この章はこれで完結になります。

私、もともと絵を描く創作をしていたのですが、歳のせいか長くスケッチブックに向かうのがつらくなってきたさい、こまごまスマホで創作活動なら疲れないかもと、漠然と描き始めた、「安全第一異世界生活」

もともと語彙力が乏しい人間なので、試行錯誤しながら、たまにAI先生に相談しながら書いてきました。お付き合いいただけて本当にありがとうございました。

ストックが尽きたのもあるのですが、毎日更新が睡眠時間を削る勢いになったので、今後番外編を時々更新しながらネタが出来たら続きのお話を書きたいと思います。回収出来てない伏線らしきものもあるので。

いいね♡下さった方、お気に入り☆に登録してくださった皆様に支えられ、200話を超えれた事本当に嬉しいです。皆様のおかげで続ける事が出来ました。
本当に読んで頂きありがとうございました。

笑田 朋
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