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イルグリット王国 魔道具編
114話 湖の主を釣り上げたようです
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夜明けの光が湖面を優しく撫で、雄大な湖は、静かに朝の清々しい光を受けとめ煌めいている。そんな煌めく湖の中にはキラリと光る何かが存在している。キラキラと光を反射してその神秘的な光を背に光る何かは、湖の奥に消えていった。
早起きしてしまった私は、湖を見ながら、入れたての珈琲を飲む。
至福。
昨日のトラブルのせいで、今日はトーさんがここから動かないと、強制的に休養日となった。ご飯もあるもので食べるから、休めと言われてしまった。
まぁアイテムボックスの中にも一杯ご飯詰め込んでるから、休もうと思えば休めるけどね。でも、この世界に来てからほぼ毎日が冒険だったから、いきなり休めと言われても困ってしまう。
私が湖をボーっと眺めていたら、見かねたトーさんから提案された。
「そんなに暇なら釣りでもするか?」
「する!!」
食い気味に迫った私にトーさんは声を出して笑った
「アハハハ!そんなに暇だったのか、そうかハハ、ククク」
「何そんなに笑ってるの?変なの」
私はほっぺを膨らませてプイっとそっぽを向いた。するとウハハが、ピョンと私の肩に乗り
「ウハハ!」っと一緒に行こうとアピールするウハハ
かわいい。
私の頭に手が置かれ、笑いをこらえたトーさんによしよしされる。反省の色が無い。まったくもう。
私たちのテントが張られた穏やかな湖畔から 、湖の対岸に湖面から頭を突き出すようにゴツゴツとした岩が点在する一帯 がある、そういう場所が絶好の釣りポイントだそうだ。(トーさん談)
私釣りって日本でした事が無い…魚に関する事と言えば、料理と金魚すくいがせいぜいだ。以前お兄ちゃんと一緒に釣りをしたのが初めての釣りだった。………でも、なにも釣れず、お兄ちゃんに魚のさばき方、伝授できずに残念無念である。
「トーさん、お兄ちゃん元気かな?」
「もう学校も始まっているし、元気だろう。寂しかったら連絡が来るだろう」
女の子はいつも、トイレに行くのも遊びに行くのも誰かと一緒だった。そう言うのは少し苦手ではあったけど、私も妹や弟の面倒を見ていたからひとり行動だったわけではない。けれど…少し会わないだけで、弟妹の事が心配になったものだ。
「男の子ってそういう所ドライだよねー」
「そうか?」
不思議そうにするトーさんを横目に湖の周辺に視線を向ける。
春から初夏にかけての少し強い日差しも、周囲にそびえる木々がたっぷりと日陰を作り出しているおかげで、常に心地よい涼やかさが保たれ、まるで時間がゆっくりと流れるかのような、過ごしやすい場所となっている。
平和だ。
湖を眺めつつ、私の持っている釣り竿を見る。この釣り竿って確かターちゃんに会った村にある雑貨屋さんで売っていたものだよね。普通のよくしなる木で作られた初心者用の釣り竿。その先に垂らされた糸…糸は湖まで続いている。糸の長さってどのくらいだっけ?湖のどのくらい迄届くのかな?湖の中はどうなっているんだろう?どんな魚が居るのかな?赤い魚、黄色い魚?いや湖は淡水魚だから色は派手じゃないか………残念。
どうせならこのキラキラ光る水面みたいな魚が釣りたいな
そう思った時だった
いきなり凄い力で糸が引っ張られ私は座っていた体勢を崩し湖に落ちそうになった、すかさずトーさんに後ろから抱きしめられるように支えられた。体制を立て直し一緒に釣り竿を持つ手に力を入れる
トーさんも後ろで踏ん張ってくれている。
「とりあえず糸はぴんと張った状態だったよね」
緊張して息を止めそうになるのを、意識して呼吸をする。
「そうだ無理に引っ張らず、魚の動きをいなしながら疲れさせるのがコツだ」
「むっ!難しい!!あ!でも、ウハハ水面に魚が出てきたら,空気を含んだ結界で魚を閉じ込められる?」
「ウハハ!!」
ひときわ強く竿が引っ張られるので、竿を立てるように必死にそれを引っ張る。
「来るぞ!」
トーさんの一声で、バシャ!!っと大きな光る何かが水面から飛び出した。陽の光を浴びたその大きい何かはキラキラ光りながらポンと結界に包まれた。
結界の中で魚がビタンビタン暴れている。めちゃくちゃ暴れている。
まぁウハハの結界がそんな事で割れるはずもなく、さながらヒモの付いた風船の様な結界を水面からたぐりよせ私たちは勝利した。
テント側に調理台を出し、いざ結界解除!! 結界の中からは、ぐったりした太刀魚の様なキラキラまぶしくて長い魚が登場…長いし、デカい…この魚なんて名前?と思い鑑定すると
名前 : ギンギラギン (コーレ湖主)
●体長3m
●淡水魚
●食用可(皮は必ずはぐこと・内臓は食べれません)
備考:天ぷらがうまい。塩で食べると最高。
いや…私の鑑定はなんでこう食に特化してるのさ………ギンギラギンって懐メロかい!!しかも湖の主だし!!突っ込みどころ多すぎでしょう!!
「トーさんこの魚食べられるって…天ぷらが最高らしいよ」
私は鑑定結果に呆れながらもトーさんとウハハに伝えると
「天ぷらが♡良いな」
「うはは♡」
二人からキラキラビームが。好物ですね。知ってるよ。でも~私はニッコリ笑って宣言する!
「でも私今日は休日だから!トーさん、あとはよろしくね♡」
「えぇ!?そんな!!天ぷら!!」
「ウアハハハハ!!?」
二人の絶叫を聞いた後、晩御飯にきちんと私が天ぷらを作り、鑑定お勧めの天ぷらを揚げたてで、塩を付けて頂きました。めちゃ美味かったです。
旅の途中の休息日も良いもんでした。
早起きしてしまった私は、湖を見ながら、入れたての珈琲を飲む。
至福。
昨日のトラブルのせいで、今日はトーさんがここから動かないと、強制的に休養日となった。ご飯もあるもので食べるから、休めと言われてしまった。
まぁアイテムボックスの中にも一杯ご飯詰め込んでるから、休もうと思えば休めるけどね。でも、この世界に来てからほぼ毎日が冒険だったから、いきなり休めと言われても困ってしまう。
私が湖をボーっと眺めていたら、見かねたトーさんから提案された。
「そんなに暇なら釣りでもするか?」
「する!!」
食い気味に迫った私にトーさんは声を出して笑った
「アハハハ!そんなに暇だったのか、そうかハハ、ククク」
「何そんなに笑ってるの?変なの」
私はほっぺを膨らませてプイっとそっぽを向いた。するとウハハが、ピョンと私の肩に乗り
「ウハハ!」っと一緒に行こうとアピールするウハハ
かわいい。
私の頭に手が置かれ、笑いをこらえたトーさんによしよしされる。反省の色が無い。まったくもう。
私たちのテントが張られた穏やかな湖畔から 、湖の対岸に湖面から頭を突き出すようにゴツゴツとした岩が点在する一帯 がある、そういう場所が絶好の釣りポイントだそうだ。(トーさん談)
私釣りって日本でした事が無い…魚に関する事と言えば、料理と金魚すくいがせいぜいだ。以前お兄ちゃんと一緒に釣りをしたのが初めての釣りだった。………でも、なにも釣れず、お兄ちゃんに魚のさばき方、伝授できずに残念無念である。
「トーさん、お兄ちゃん元気かな?」
「もう学校も始まっているし、元気だろう。寂しかったら連絡が来るだろう」
女の子はいつも、トイレに行くのも遊びに行くのも誰かと一緒だった。そう言うのは少し苦手ではあったけど、私も妹や弟の面倒を見ていたからひとり行動だったわけではない。けれど…少し会わないだけで、弟妹の事が心配になったものだ。
「男の子ってそういう所ドライだよねー」
「そうか?」
不思議そうにするトーさんを横目に湖の周辺に視線を向ける。
春から初夏にかけての少し強い日差しも、周囲にそびえる木々がたっぷりと日陰を作り出しているおかげで、常に心地よい涼やかさが保たれ、まるで時間がゆっくりと流れるかのような、過ごしやすい場所となっている。
平和だ。
湖を眺めつつ、私の持っている釣り竿を見る。この釣り竿って確かターちゃんに会った村にある雑貨屋さんで売っていたものだよね。普通のよくしなる木で作られた初心者用の釣り竿。その先に垂らされた糸…糸は湖まで続いている。糸の長さってどのくらいだっけ?湖のどのくらい迄届くのかな?湖の中はどうなっているんだろう?どんな魚が居るのかな?赤い魚、黄色い魚?いや湖は淡水魚だから色は派手じゃないか………残念。
どうせならこのキラキラ光る水面みたいな魚が釣りたいな
そう思った時だった
いきなり凄い力で糸が引っ張られ私は座っていた体勢を崩し湖に落ちそうになった、すかさずトーさんに後ろから抱きしめられるように支えられた。体制を立て直し一緒に釣り竿を持つ手に力を入れる
トーさんも後ろで踏ん張ってくれている。
「とりあえず糸はぴんと張った状態だったよね」
緊張して息を止めそうになるのを、意識して呼吸をする。
「そうだ無理に引っ張らず、魚の動きをいなしながら疲れさせるのがコツだ」
「むっ!難しい!!あ!でも、ウハハ水面に魚が出てきたら,空気を含んだ結界で魚を閉じ込められる?」
「ウハハ!!」
ひときわ強く竿が引っ張られるので、竿を立てるように必死にそれを引っ張る。
「来るぞ!」
トーさんの一声で、バシャ!!っと大きな光る何かが水面から飛び出した。陽の光を浴びたその大きい何かはキラキラ光りながらポンと結界に包まれた。
結界の中で魚がビタンビタン暴れている。めちゃくちゃ暴れている。
まぁウハハの結界がそんな事で割れるはずもなく、さながらヒモの付いた風船の様な結界を水面からたぐりよせ私たちは勝利した。
テント側に調理台を出し、いざ結界解除!! 結界の中からは、ぐったりした太刀魚の様なキラキラまぶしくて長い魚が登場…長いし、デカい…この魚なんて名前?と思い鑑定すると
名前 : ギンギラギン (コーレ湖主)
●体長3m
●淡水魚
●食用可(皮は必ずはぐこと・内臓は食べれません)
備考:天ぷらがうまい。塩で食べると最高。
いや…私の鑑定はなんでこう食に特化してるのさ………ギンギラギンって懐メロかい!!しかも湖の主だし!!突っ込みどころ多すぎでしょう!!
「トーさんこの魚食べられるって…天ぷらが最高らしいよ」
私は鑑定結果に呆れながらもトーさんとウハハに伝えると
「天ぷらが♡良いな」
「うはは♡」
二人からキラキラビームが。好物ですね。知ってるよ。でも~私はニッコリ笑って宣言する!
「でも私今日は休日だから!トーさん、あとはよろしくね♡」
「えぇ!?そんな!!天ぷら!!」
「ウアハハハハ!!?」
二人の絶叫を聞いた後、晩御飯にきちんと私が天ぷらを作り、鑑定お勧めの天ぷらを揚げたてで、塩を付けて頂きました。めちゃ美味かったです。
旅の途中の休息日も良いもんでした。
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