189 / 2,518
第189話 帝国とグレッグの調査
しおりを挟む
中立都市グレッグに到着してから三日が経った。その間に得られた情報としては以下のものがあげられる。
ダグリス帝国
一、前情報通り軍事大国で実力主義の国のようだ。
二、実力主義というだけあって、人種による差別はない。むしろ、実力のある獣人たちの方が地位的に高くなる傾向が多い。といっても、獣人は本来国といった単位での生活をせず、部族という集団でしか生活していなかったため、国の管理はもっぱら人間が行っているようだ。
三、軍事大国という事もあり、PMC(民間軍事会社)と同質の傭兵団みたいなものがあるらしい。
四、軍事大国のせいか、この世界では珍しく、国のトップと軍事のトップが最大発言力を持つややこしい政治体制と認識されているようだ。
中立都市グレッグ
一、他の中立都市と同じく干渉されない限りは国に干渉しない。ジャルジャンとリブロフの件は先に王国側のリブロフが手を出してきたため、俺らを利用して干渉したのだ。
二、ダグリス帝国に近い事もあり、実力主義者が多いため特に冒険者には荒くれ者が多い。ただ、野蛮や無秩序というわけではなく節度ある荒くれ者という事らしい。どういうこと?
三、都市としての産業は特になく、他の中立都市と同じく樹海からとれる素材などが主な商品になっているようだ。
四、領主は商機に聡く金になる事は、多少手荒くても利益を得ようとするらしい。ディストピアとつながることを考えると要注意人物のトップにあげられる。
五、グレッグで勢力の強い商会の一部に暗部が存在するらしい。
得られた情報はこんな感じだろう。とりあえず思ったことは、めんどくさい、厄介ごとの臭いしかしない。正直この街に地下通路作る意味があるのだろうか?と思ってしまう自分がいる。
聖国側の街も恐らくめんどくさい気がする。めんどくさくない国がねえじゃねえか! 三大国全部何かしらめんどくさいとか勘弁しろや! その点ジャルジャンはまだよかったな。領主が物分かりがよくてさ。
アリスやライムが手に入れた情報は、色々なギルドや酒場で魔法を使用して得た情報だ。噂の類もあるし、偏見と言えるものも多いだろうが、同じ情報を複数仕入れて情報をすり合わせた上で判断している。それでも間違えはあるだろうが誤差は少ないと考えている。
なんにせよ入口を作るなら強固な要塞にしておかないと本当にまずいだろう。利に聡い者ならディストピアの価値は計り知れないだろう。街の付近にダンジョンが四つ、内三つは誰でも入れて自分に合わせて階層を選べる上に肉・植物・鉱石の三種類が存在しているのだ。
しかもそれが地下通路でつながっており、樹海を突っ切る必要もなく安全にたどり着けるわけだ、金にならないわけがない。そこらへんはしっかり情報を集めたうえで、ディストピアに戻ってからみんなと相談しながら判断しよう。
帝国は王国と比べるとやはり平均レベルが高い、軍事国家というだけはあるな。王国の平均レベルは五なのに対して帝国は九もある。
まぁこの差が何かっていうわけでもないが、民間人の平均レベルが変わらないのに国全体で見ると平均が四も違うという事は、兵士・騎士・冒険者の戦闘系職業の平均レベルが王国より高いという事だ。人口もそう大きく変わらないようだしな。
あ、分かっているかと思いますが、帝国の全部の街も掌握済みだ。余ってたDPの二割も消費しないで済んだ。これでまた入ってくるDPが増えたな。消費しきることもなくたまる一方だ。
今日は商品を買い取ってもらうために、商業ギルドに行く予定だ。高値で売るのであれば自分で商会などに持ち込み交渉するのが普通だが、今回は高値で売るために交渉するのも面倒くさいので、多少安くなっても良心的な値段で買い取ってもらえるギルドで売るのだ。
商会へ持ち込めば高値になる可能性もあるが、買いたたかれる可能性もあるのだ。どっちにも一長一短がある。
「いらっしゃいませ。買取りをお願いしたいとの事で商品を持ち込んできてくださったみたいですが、どちらに商品があるのでしょうか?」
「商品は馬車に二台分積んできています。大半が食料ですが、ヴローツマインで仕入れてきた武器も持ってきています。倉庫へ運ぶ形でいいですか?」
「そうですね、今なら倉庫が空いているはずなので、そこで鑑定しましょう。一人ではさすがに二台分を調べるのはさすがに難しいので、数人連れて行きます。これ倉庫の許可証なので先に行っててください」
許可証を受け取り、護衛の娘たちをつれて馬車を倉庫へ移動させる。鑑定してもらい易くするために商品を下ろしておいてもらおう。
しばらくするとカウンターにいた人が二人の援軍を連れて倉庫へ来た。
「えっと、馬車二台分にしては多くないですか?」
「そうですか? まぁ箱に入ってるのは、ドライフルーツや乾燥野菜が中心なので軽いですからね、嵩張りますが、軽いので多く見えるんじゃないですかね?」
「ドライフルーツはわかりますが、乾燥野菜? って読んで字のごとくの意味ですかね? どうやって作ったんですか?」
「野菜を乾燥させただけですね。製造方法は秘密ですね。ヒントだけ言うなら魔法を使っているという事ですね。特殊な精製をしてしますので栄養に関しては、生と同等のものがあるはずです。食感は多少変わってしまいますがね」
「そうなんですか……それより、荷物が多いので早めに鑑定に入りましょうか」
商業ギルドの三人があわただしく、俺のもちこんだ商品を鑑定し始めた。そこまで多かったわけではなかったが、特に乾燥野菜に関しては念入りに鑑定していた。何か気になるところでもあるのだろうか?
「シュウさん、この乾燥野菜をもっと準備できませんか? この街に来てまだ時間が経っていないからわからないかもしれないですが、近くで戦争の気配があるんですよね」
そういえば、アリスたちが拾ってきた情報にそんなものがあったな。戦争か? 都市同士の行ってるウォーゲームみたいなものだろうか? うん、自分で言ってしっくり来たなウォーゲームって、宣戦布告して場所決め手戦って、まるでゲームだったよな。
「その時にこの乾燥野菜なら持ち運びに便利ですからね」
「まぁ確かに便利ではありますが、乾燥している分、火にはかなり弱いですよ。すぐに燃えてしまいますしね。とりあえず、人の生死のかかる戦場に持っていかれるのであれば、これ以上の提供はしたくないですね」
「え? 商人のみなさまなら戦争の前後で稼ぎ時になることくらい知ってますよね? それなのにまったく反対のことをするなんて、珍しいですね」
「まぁ変わり者であることは否定出来ないですね。傭兵団が街にやとわれて戦争に参加するのも俺にはわからない事ですね。俺はのんびり生きていければいいんです。この娘たちには迷惑をかけているけどね」
そんな風に声をかけると、私たちの意思で付いて行きますので気にしないでください、と俺を立てるような発言をしてくれた。
「しょうがないですね。ドライフルーツも野菜も武器も質はかなりよさそうですね。それに食べられなくなるまでまだまだ時間がありそうですね。乾燥野菜という物を教えてもらえましたし、ヒントもいただいたので少し高値で買取りさせていただきたく思います」
乾燥野菜って地球ではいろんな作り方があった気がするけどこの世界では考えられていないのかな?
そんなことを思いつつ商品を買い取ってもらった。
ダグリス帝国
一、前情報通り軍事大国で実力主義の国のようだ。
二、実力主義というだけあって、人種による差別はない。むしろ、実力のある獣人たちの方が地位的に高くなる傾向が多い。といっても、獣人は本来国といった単位での生活をせず、部族という集団でしか生活していなかったため、国の管理はもっぱら人間が行っているようだ。
三、軍事大国という事もあり、PMC(民間軍事会社)と同質の傭兵団みたいなものがあるらしい。
四、軍事大国のせいか、この世界では珍しく、国のトップと軍事のトップが最大発言力を持つややこしい政治体制と認識されているようだ。
中立都市グレッグ
一、他の中立都市と同じく干渉されない限りは国に干渉しない。ジャルジャンとリブロフの件は先に王国側のリブロフが手を出してきたため、俺らを利用して干渉したのだ。
二、ダグリス帝国に近い事もあり、実力主義者が多いため特に冒険者には荒くれ者が多い。ただ、野蛮や無秩序というわけではなく節度ある荒くれ者という事らしい。どういうこと?
三、都市としての産業は特になく、他の中立都市と同じく樹海からとれる素材などが主な商品になっているようだ。
四、領主は商機に聡く金になる事は、多少手荒くても利益を得ようとするらしい。ディストピアとつながることを考えると要注意人物のトップにあげられる。
五、グレッグで勢力の強い商会の一部に暗部が存在するらしい。
得られた情報はこんな感じだろう。とりあえず思ったことは、めんどくさい、厄介ごとの臭いしかしない。正直この街に地下通路作る意味があるのだろうか?と思ってしまう自分がいる。
聖国側の街も恐らくめんどくさい気がする。めんどくさくない国がねえじゃねえか! 三大国全部何かしらめんどくさいとか勘弁しろや! その点ジャルジャンはまだよかったな。領主が物分かりがよくてさ。
アリスやライムが手に入れた情報は、色々なギルドや酒場で魔法を使用して得た情報だ。噂の類もあるし、偏見と言えるものも多いだろうが、同じ情報を複数仕入れて情報をすり合わせた上で判断している。それでも間違えはあるだろうが誤差は少ないと考えている。
なんにせよ入口を作るなら強固な要塞にしておかないと本当にまずいだろう。利に聡い者ならディストピアの価値は計り知れないだろう。街の付近にダンジョンが四つ、内三つは誰でも入れて自分に合わせて階層を選べる上に肉・植物・鉱石の三種類が存在しているのだ。
しかもそれが地下通路でつながっており、樹海を突っ切る必要もなく安全にたどり着けるわけだ、金にならないわけがない。そこらへんはしっかり情報を集めたうえで、ディストピアに戻ってからみんなと相談しながら判断しよう。
帝国は王国と比べるとやはり平均レベルが高い、軍事国家というだけはあるな。王国の平均レベルは五なのに対して帝国は九もある。
まぁこの差が何かっていうわけでもないが、民間人の平均レベルが変わらないのに国全体で見ると平均が四も違うという事は、兵士・騎士・冒険者の戦闘系職業の平均レベルが王国より高いという事だ。人口もそう大きく変わらないようだしな。
あ、分かっているかと思いますが、帝国の全部の街も掌握済みだ。余ってたDPの二割も消費しないで済んだ。これでまた入ってくるDPが増えたな。消費しきることもなくたまる一方だ。
今日は商品を買い取ってもらうために、商業ギルドに行く予定だ。高値で売るのであれば自分で商会などに持ち込み交渉するのが普通だが、今回は高値で売るために交渉するのも面倒くさいので、多少安くなっても良心的な値段で買い取ってもらえるギルドで売るのだ。
商会へ持ち込めば高値になる可能性もあるが、買いたたかれる可能性もあるのだ。どっちにも一長一短がある。
「いらっしゃいませ。買取りをお願いしたいとの事で商品を持ち込んできてくださったみたいですが、どちらに商品があるのでしょうか?」
「商品は馬車に二台分積んできています。大半が食料ですが、ヴローツマインで仕入れてきた武器も持ってきています。倉庫へ運ぶ形でいいですか?」
「そうですね、今なら倉庫が空いているはずなので、そこで鑑定しましょう。一人ではさすがに二台分を調べるのはさすがに難しいので、数人連れて行きます。これ倉庫の許可証なので先に行っててください」
許可証を受け取り、護衛の娘たちをつれて馬車を倉庫へ移動させる。鑑定してもらい易くするために商品を下ろしておいてもらおう。
しばらくするとカウンターにいた人が二人の援軍を連れて倉庫へ来た。
「えっと、馬車二台分にしては多くないですか?」
「そうですか? まぁ箱に入ってるのは、ドライフルーツや乾燥野菜が中心なので軽いですからね、嵩張りますが、軽いので多く見えるんじゃないですかね?」
「ドライフルーツはわかりますが、乾燥野菜? って読んで字のごとくの意味ですかね? どうやって作ったんですか?」
「野菜を乾燥させただけですね。製造方法は秘密ですね。ヒントだけ言うなら魔法を使っているという事ですね。特殊な精製をしてしますので栄養に関しては、生と同等のものがあるはずです。食感は多少変わってしまいますがね」
「そうなんですか……それより、荷物が多いので早めに鑑定に入りましょうか」
商業ギルドの三人があわただしく、俺のもちこんだ商品を鑑定し始めた。そこまで多かったわけではなかったが、特に乾燥野菜に関しては念入りに鑑定していた。何か気になるところでもあるのだろうか?
「シュウさん、この乾燥野菜をもっと準備できませんか? この街に来てまだ時間が経っていないからわからないかもしれないですが、近くで戦争の気配があるんですよね」
そういえば、アリスたちが拾ってきた情報にそんなものがあったな。戦争か? 都市同士の行ってるウォーゲームみたいなものだろうか? うん、自分で言ってしっくり来たなウォーゲームって、宣戦布告して場所決め手戦って、まるでゲームだったよな。
「その時にこの乾燥野菜なら持ち運びに便利ですからね」
「まぁ確かに便利ではありますが、乾燥している分、火にはかなり弱いですよ。すぐに燃えてしまいますしね。とりあえず、人の生死のかかる戦場に持っていかれるのであれば、これ以上の提供はしたくないですね」
「え? 商人のみなさまなら戦争の前後で稼ぎ時になることくらい知ってますよね? それなのにまったく反対のことをするなんて、珍しいですね」
「まぁ変わり者であることは否定出来ないですね。傭兵団が街にやとわれて戦争に参加するのも俺にはわからない事ですね。俺はのんびり生きていければいいんです。この娘たちには迷惑をかけているけどね」
そんな風に声をかけると、私たちの意思で付いて行きますので気にしないでください、と俺を立てるような発言をしてくれた。
「しょうがないですね。ドライフルーツも野菜も武器も質はかなりよさそうですね。それに食べられなくなるまでまだまだ時間がありそうですね。乾燥野菜という物を教えてもらえましたし、ヒントもいただいたので少し高値で買取りさせていただきたく思います」
乾燥野菜って地球ではいろんな作り方があった気がするけどこの世界では考えられていないのかな?
そんなことを思いつつ商品を買い取ってもらった。
0
あなたにおすすめの小説
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
ダンジョン作成から始まる最強クラン
山椒
ファンタジー
ダンジョンが出現して数十年が経ち、ダンジョンがあることが日常となっていた。
そんな世界で五年前に起きた大規模魔物侵攻により心に傷を受けた青年がいた。
極力誰とも関わりを持たずにいた彼の住んでいる部屋に寝ている間にダンジョンが出現し、彼はそこに落ちた。
そのダンジョンは他に確認されていない自作するダンジョンであった。
ダンジョンとモンスターにトラウマを抱えつつもダンジョン作成を始めていく。
ただそのダンジョンは特別性であった。
ダンジョンが彼を、彼の大事な人を強くするダンジョンであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる