331 / 2,518
第331話 チビ神登場!
しおりを挟む
「ちょっと、あなた! 何してくれちゃってるのYO!」
お? チビ神か、相変わらずぺったんこだな。声はちょくちょく聞いてたけど、姿は久しぶりに見たな。っさて、なぜ俺がチビ神とあってるんだ? まさか頭痛で死んだとかないよな? って初めて来た時も死んでここに来たわけじゃなかったな。
「人の話聞きなさいYO! それにチビじゃないしぺったんこでもないよ! ちょっとだけ膨らみがあるんだからね!」
涙ぐましい努力でもしてるんだろうな、男に分からない悩みだけど強く生きろ!
「余計なお世話YO! そしてなんで私は励まされてるの? そこまで悲観してないし!」
そうかそうか頑張れ! でだ、ここがどこで俺はなんでここにいるんだ?
「まったく、あなたと話していると調子が狂うわよ! なんであなたがここにいるのかっていうと、神のダンジョンのコアを壊したからよ。今まで神のダンジョンを攻略したり、壊したダンマスがいないからどうなるか様子を見ていたら、何かうめきだしたからあわてて精神を隔離して、肉体と分離させて私がここに呼んだのよ。感謝しなさい!」
ほう、じゃぁ今の俺は精神体とでもいう状態なのだろうか? といっても普通の体みたいに動くんだけどな。
「それはそうよ、だって精神体が具現化したものが、実際の体なんだから当たり前じゃない、そんなことも知らないの?」
知るわけねえだろ、つるペタ!
「だから、少しはふくらみがあるからペタではないわよ! フスンッ!」
お~怒ってる怒ってる。まぁいいけど、ここがどこなのか何となくわかったけどなんでここにいるんだ?
「フシャーッ!」
お前はネコか! 人? でフシャーとか言っているやつ初めて見たよ。でだ、なんでここにいるんだ?
「フーッフーッ、あなたと話してると本当に調子が狂うわ、何でここにいるかだっけ? そんなの決まってるじゃない、精神と肉体を分けたんだからその場にとどめて置いたら、見たくないものを見なきゃいけなくなるかもしれないからこっちに呼んだのよ。まぁ今回死ぬ事はないから安心しなさい」
ない胸をはってポンッと叩いている。
「無いわけじゃないわよ!」
怒られたと同時にチョークが飛んできた。昔はチョーク投げる教師がいたって、父親や母親が言ってたけど今時ないわ、そもそもチョークどこから出したんだ?
「ムキーッ!! 『バナナ食うか』サルじゃないんだからいらないわよ!」
相変わらずからかいがいのある面白いチビ神だな。とりあえず、肉体は今どうなってるんだ?
「ぐぬぬぬ……口で勝負しても勝てないから、置いておきましょう。肉体は精神と切り離されたから、問題なく気絶しているだけよ。で頭痛がしたのは、ダンジョンコアを壊したから、経験値としてあなたの中に流れ込んだんだけど、オーバーフローして頭痛としてあらわれてしまったから、慌てて隔離したのよ。
まぁ隔離しなくても死ぬことはなかったけど、凄まじい頭痛にしばらく耐えなきゃいけなかったけど余計だったかしら?」
かなり助かったわ、チビ神が役に立ったのは初めてじゃないか? 無い乳とは違って気が利くのは助かるわ。本当に感謝だな、あの頭痛は本当にやばかったからな。
「あなた一言余計なのよ! プリプリッ!」
起こる表現でプリプリってないない。いちいち古い感じがするのは気のせいか?
「ふ~。それにしても全部の世界見てもこの移動式神のダンジョンを攻略したのはあなたたちが初めてね。そもそもあれを壊そうという発想自体が、今までの人間にはなかったからね。壊す準備をしてる時の盛り上がり方は、あり得ないくらいすごかったわ。その上壊した瞬間の歓声は耳がいたくなるくらい大きかったわ。呼んだ私も鼻が高いわ」
結局自慢かい! 呼び出されたこっちは、いい迷惑してるっていうのにな!、にしてもだ、何年こんなことやってるかは知らないけど、時間軸が明らかにおかしい部分があるから、俺みたいにDPで銃を呼び出した奴や、勇者でめっちゃレベルを上げたやつが投擲とかで壊そうとしなかったのかな?
「実際やろうとしたダンマスや勇者はいたわ。でもね上空のあの距離でしょ? 魔法を使っても命中力が足りなくてあきらめてたわ」
アンチマテリアルライフルに風付与すれば、命中力はカバーできるだろうに、それができなかったのかな? まぁ初めての攻略っていうのはなんかゲーマーの心が疼くな!
まぁそれはいいとして、チビ神! オーバーフローしたとか言ってたけどその経験値ってどうなったんだ?
「そこ気になるわよね。経験値は精神を進化させるものであって、肉体が得るものではないのよ。だから今この瞬間もダンジョンコアを壊した経験値が、精神を進化させているはずよ。で、精神が進化、レベルアップするとそれに引っ張られて肉体が強化される形ね。それで、スキルは肉体に影響を与える精神の能力って感じかしら?」
ここで思いっきり初耳な情報が出てきたな。精神が肉体に影響をおよぼすんだな。スキルは精神にしみついて肉体が強化されるのか、精神系のドレインができたら相手のレベル下げれるのかね?
ってかさ、精神が肉体に影響を及ぼすって事は精神が生きてれば肉体の復活が可能ってことか?
「それは無理ね。精神の強さが肉体に影響を及ぼすけど、死に関しては双方どちらかが死んだ時点で一緒に死に引っ張られるのよ。私も原理はわからないけどそういうものだからって理解して頂戴! あら? そろそろ進化が終わるみたいね。
肉体に戻すからこれからも頑張りなさい! 神のダンジョンは後三つよ! 最後に言っておくけど、ここでの時間の流れとあちらの世界の時間の流れは、全然違うから気を付けてね! じゃぁ戻りなさいな!」
最後に爆弾放り込みやがった! どう時間の流れが違うんだ? こっちの方が早いのか? 向こうの方が早いのか? どっちだ? ってどう考えても気を付けてとかいうくらいだから、向こうの方が時間が早く進んでるってことだよな。どのくらい時間がたってるんだろうな。
目が覚めた! 全然覚めた気がしないけど周りから見れば、これが正しい表記だろう。何か体のあちこちを揉まれている気がするけど何だろ? 目を開けて原因を探るとすぐ分かった。妻たちが数人がかりで俺の体をマッサージしていたのだ。ふとピーチと目が合った。ニコッ! 精一杯の笑顔をしてみたら、
「ごじゅじんざば!!!!」
急に泣き出してびっくりした。隣にいたエレノアは懐からスマートフォンのようなものを取り出して何かしている。しばらく泣き付かれていると走る音が近付いてきて、勢いよく部屋のドアを開けて妻の一団が流れ込んできた。そう、今俺はディストピアの巨大ベッドの上に寝ているのだ。
妻たち全員が声にならない声で起きた事を喜んでくれていた。色々話したい事はあるけど今はみんなが落ち着くのを待とうか。順番にみんなの頭をなでてお礼を言った。
お? チビ神か、相変わらずぺったんこだな。声はちょくちょく聞いてたけど、姿は久しぶりに見たな。っさて、なぜ俺がチビ神とあってるんだ? まさか頭痛で死んだとかないよな? って初めて来た時も死んでここに来たわけじゃなかったな。
「人の話聞きなさいYO! それにチビじゃないしぺったんこでもないよ! ちょっとだけ膨らみがあるんだからね!」
涙ぐましい努力でもしてるんだろうな、男に分からない悩みだけど強く生きろ!
「余計なお世話YO! そしてなんで私は励まされてるの? そこまで悲観してないし!」
そうかそうか頑張れ! でだ、ここがどこで俺はなんでここにいるんだ?
「まったく、あなたと話していると調子が狂うわよ! なんであなたがここにいるのかっていうと、神のダンジョンのコアを壊したからよ。今まで神のダンジョンを攻略したり、壊したダンマスがいないからどうなるか様子を見ていたら、何かうめきだしたからあわてて精神を隔離して、肉体と分離させて私がここに呼んだのよ。感謝しなさい!」
ほう、じゃぁ今の俺は精神体とでもいう状態なのだろうか? といっても普通の体みたいに動くんだけどな。
「それはそうよ、だって精神体が具現化したものが、実際の体なんだから当たり前じゃない、そんなことも知らないの?」
知るわけねえだろ、つるペタ!
「だから、少しはふくらみがあるからペタではないわよ! フスンッ!」
お~怒ってる怒ってる。まぁいいけど、ここがどこなのか何となくわかったけどなんでここにいるんだ?
「フシャーッ!」
お前はネコか! 人? でフシャーとか言っているやつ初めて見たよ。でだ、なんでここにいるんだ?
「フーッフーッ、あなたと話してると本当に調子が狂うわ、何でここにいるかだっけ? そんなの決まってるじゃない、精神と肉体を分けたんだからその場にとどめて置いたら、見たくないものを見なきゃいけなくなるかもしれないからこっちに呼んだのよ。まぁ今回死ぬ事はないから安心しなさい」
ない胸をはってポンッと叩いている。
「無いわけじゃないわよ!」
怒られたと同時にチョークが飛んできた。昔はチョーク投げる教師がいたって、父親や母親が言ってたけど今時ないわ、そもそもチョークどこから出したんだ?
「ムキーッ!! 『バナナ食うか』サルじゃないんだからいらないわよ!」
相変わらずからかいがいのある面白いチビ神だな。とりあえず、肉体は今どうなってるんだ?
「ぐぬぬぬ……口で勝負しても勝てないから、置いておきましょう。肉体は精神と切り離されたから、問題なく気絶しているだけよ。で頭痛がしたのは、ダンジョンコアを壊したから、経験値としてあなたの中に流れ込んだんだけど、オーバーフローして頭痛としてあらわれてしまったから、慌てて隔離したのよ。
まぁ隔離しなくても死ぬことはなかったけど、凄まじい頭痛にしばらく耐えなきゃいけなかったけど余計だったかしら?」
かなり助かったわ、チビ神が役に立ったのは初めてじゃないか? 無い乳とは違って気が利くのは助かるわ。本当に感謝だな、あの頭痛は本当にやばかったからな。
「あなた一言余計なのよ! プリプリッ!」
起こる表現でプリプリってないない。いちいち古い感じがするのは気のせいか?
「ふ~。それにしても全部の世界見てもこの移動式神のダンジョンを攻略したのはあなたたちが初めてね。そもそもあれを壊そうという発想自体が、今までの人間にはなかったからね。壊す準備をしてる時の盛り上がり方は、あり得ないくらいすごかったわ。その上壊した瞬間の歓声は耳がいたくなるくらい大きかったわ。呼んだ私も鼻が高いわ」
結局自慢かい! 呼び出されたこっちは、いい迷惑してるっていうのにな!、にしてもだ、何年こんなことやってるかは知らないけど、時間軸が明らかにおかしい部分があるから、俺みたいにDPで銃を呼び出した奴や、勇者でめっちゃレベルを上げたやつが投擲とかで壊そうとしなかったのかな?
「実際やろうとしたダンマスや勇者はいたわ。でもね上空のあの距離でしょ? 魔法を使っても命中力が足りなくてあきらめてたわ」
アンチマテリアルライフルに風付与すれば、命中力はカバーできるだろうに、それができなかったのかな? まぁ初めての攻略っていうのはなんかゲーマーの心が疼くな!
まぁそれはいいとして、チビ神! オーバーフローしたとか言ってたけどその経験値ってどうなったんだ?
「そこ気になるわよね。経験値は精神を進化させるものであって、肉体が得るものではないのよ。だから今この瞬間もダンジョンコアを壊した経験値が、精神を進化させているはずよ。で、精神が進化、レベルアップするとそれに引っ張られて肉体が強化される形ね。それで、スキルは肉体に影響を与える精神の能力って感じかしら?」
ここで思いっきり初耳な情報が出てきたな。精神が肉体に影響をおよぼすんだな。スキルは精神にしみついて肉体が強化されるのか、精神系のドレインができたら相手のレベル下げれるのかね?
ってかさ、精神が肉体に影響を及ぼすって事は精神が生きてれば肉体の復活が可能ってことか?
「それは無理ね。精神の強さが肉体に影響を及ぼすけど、死に関しては双方どちらかが死んだ時点で一緒に死に引っ張られるのよ。私も原理はわからないけどそういうものだからって理解して頂戴! あら? そろそろ進化が終わるみたいね。
肉体に戻すからこれからも頑張りなさい! 神のダンジョンは後三つよ! 最後に言っておくけど、ここでの時間の流れとあちらの世界の時間の流れは、全然違うから気を付けてね! じゃぁ戻りなさいな!」
最後に爆弾放り込みやがった! どう時間の流れが違うんだ? こっちの方が早いのか? 向こうの方が早いのか? どっちだ? ってどう考えても気を付けてとかいうくらいだから、向こうの方が時間が早く進んでるってことだよな。どのくらい時間がたってるんだろうな。
目が覚めた! 全然覚めた気がしないけど周りから見れば、これが正しい表記だろう。何か体のあちこちを揉まれている気がするけど何だろ? 目を開けて原因を探るとすぐ分かった。妻たちが数人がかりで俺の体をマッサージしていたのだ。ふとピーチと目が合った。ニコッ! 精一杯の笑顔をしてみたら、
「ごじゅじんざば!!!!」
急に泣き出してびっくりした。隣にいたエレノアは懐からスマートフォンのようなものを取り出して何かしている。しばらく泣き付かれていると走る音が近付いてきて、勢いよく部屋のドアを開けて妻の一団が流れ込んできた。そう、今俺はディストピアの巨大ベッドの上に寝ているのだ。
妻たち全員が声にならない声で起きた事を喜んでくれていた。色々話したい事はあるけど今はみんなが落ち着くのを待とうか。順番にみんなの頭をなでてお礼を言った。
3
あなたにおすすめの小説
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ダンジョン作成から始まる最強クラン
山椒
ファンタジー
ダンジョンが出現して数十年が経ち、ダンジョンがあることが日常となっていた。
そんな世界で五年前に起きた大規模魔物侵攻により心に傷を受けた青年がいた。
極力誰とも関わりを持たずにいた彼の住んでいる部屋に寝ている間にダンジョンが出現し、彼はそこに落ちた。
そのダンジョンは他に確認されていない自作するダンジョンであった。
ダンジョンとモンスターにトラウマを抱えつつもダンジョン作成を始めていく。
ただそのダンジョンは特別性であった。
ダンジョンが彼を、彼の大事な人を強くするダンジョンであった。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる