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第390話 ディストピアに帰還
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「なんじゃこりゃぁぁぁ! 何このキレイな街! 何より臭くないわ! それになんだろう、ファンタジーチックなのに、日本の良い所を取り入れているような、アンバランスなのに無駄のない感じ! たまらないわ! 馬車旅なのに、堅パンに干し肉じゃない所は、マイナス点ね!」
街に着くなり綾乃が大声をあげている。
「よし分かった。綾乃だけファンタジー特有の、あんまりおいしくない料理をブラウニーたちに、準備するように言っておくわ。俺たちはその横でいい匂いのする料理を食べさせてもらうな」
「スイマセンデシタ。ワタシニモオイシイショクジヲクダサイ」
「素直でよろしい! 後ろの臭い奴らを詰め所……だと邪魔だから、ダンジョン農園の一角の牢屋に入れておくか。こっちは堅パンと屑野菜のスープを、飯として与えてやろう。綾乃、そういえば帝国で風呂は入ってたか?」
「え? 私臭い? 自分の能力でお湯とか布を作って、体とかふいてたんだけどな……クンクン」
器用に色々な所を嗅ぎ始めた綾乃に、苦笑いをせざるを得ない。
「聞き方が悪かったな、風呂は好きか? 温泉とかさ」
「大好きよ! はっ! 私の身体をねr……あいたー! ちょっとお約束でしょ? 最後まで言わせなさいよね!」
「綾乃は風呂に入りたくないんだな。それならそれでいいけどな」
「え? お風呂があるの?」
「あるに決まってるだろ? 俺を誰だと思ってる?」
「悪の大魔王!」
「うむ、否定できないな! っていうのはいいから、ダンジョンを作る能力で、お風呂や温泉のかけ流しができるんだぞ。すごいだろ!」
「あなた本当に何でもありね! 惚れちゃいそう!」
「あ、俺、もう嫁が二十六人いるからな! お腹いっぱいだぞ?」
「え……? 私より年下よね? それなのに、リア充め!」
「まぁほめるなよ。でだ、お風呂は入りたいのか? 入りたくないのか?」
「入りたいです! 入らせてください!」
「ようやく本音で来たな。誰か案内してやってくれ。服は……適当に? あータブレットで服選ばせてやってくれ、それでアクアも呼んでおくから、そこで出してもらってくれ」
「了解しました。旦那様」
旦那様? ピーチが急に俺の事を旦那様とか呼び出したぞ? そのピーチが綾乃を見て勝ち誇っている顔している。ピーチがこんな顔するなんて珍しいな。綾乃は何を悔しがってるんだ? つい最近会ったばっかの人の妻に悔しがるな!
「「「旦那様!!!」」」
急に三幼女がピーチのマネをして、旦那様と呼んできた。
「えっ!? ロリk『放り出すぞ?』スイマセンデシタ」
「ここにいるみんなとは、結婚してるぞ。みんな可愛いだろ?」
「確かに可愛いけど、こんな幼い娘を妻にするのはどうかと思うんだけどな……」
「それは思わなくもないけど、みんなが望んだからな……よくわからないけど、こんな俺でも支えてくれるから嬉しいよ。ただ過保護な時は、ちょっと大変だけどな」
「旦那様、この世界では十歳で婚約者や結婚なんて、珍しくないですよ。私たちみたいな奴隷になったことがある人間が、普通に結婚できるのは珍しいですけどね」
マリーがそんなことを言う。この世界では普通なのか?
「美少女の奴隷……今はダンジョンマスターの妻……ダンジョンマスターは日本人……ロリk『堅パンに屑野菜のスープな!』ゴメンナサイゴメンナサイ、ワタシガワルウゴザイマシタ」
「冗談はこの辺にして、みんなが俺との結婚を望んだから、俺がそれを受け入れただけだしな。俺もこの世界に連れてこられてから、世話になりっぱなしだし本当に助かっているよ。こんなことしてる前に風呂に入ってこい」
俺は綾乃を送り出して、アクアに連絡を取った。簡単な説明をしたら快く了承してくれた。綾乃のいる場所をマップ先生で確認すると、屋敷の近くに作ったスーパー銭湯的な場所にいたので、屋敷の中のお風呂にはいってもトラブルは無いな。
「俺もお風呂に入りに行こうか! 従魔たちの身体も洗ってあげたいしな……あれ? そういえばハク達どこいった?」
「そういえばいないね、ニコちゃんは私が抱いてたからいなくなってないけど、他のスライムちゃんたちもいないね~」
シェリルが抱いているニコ以外の従魔が一切いなかったのだ。
「マップ先生で探すか……いたいた、すでにお風呂に入ってるみたいだぞ。俺たちも向かうか」
従魔たちの後を追いかけて? お風呂へ向かう。その中では、お風呂の縁に顎を乗せて、体をお風呂に着けているおおかみたち四匹と、その間にスライムたちが埋まっている。オオカミたちの背中の丁度いいくぼみに、キツネたちが寝そべっていた。お前ら体洗ったのか? って無理だよな。
体を洗わずに湯船に浸かった従魔たちを湯船の外に出してから軽く怒って、湯船のお湯を入れ替えた。ブラッシングは度々していたのに、毛がよう抜けるな。抜けた毛や汚れは、スライムたちがきれいにしてくれるから、そこまで汚れないんだけどね。
手分けをして全身をきれいに洗ってあげた。
一匹洗うのに結構な時間がかかるよな、みんなで手分けしてるからまだましだけど。オオカミ系は体がでかいので二、三人で洗って、キツネ系は年少組一人でも問題なく洗えるので助かるな。ペットとは違うけど、大切な家族だから自分たちの手できれいにしてあげたいし、頑張らなきゃな。
時間がかかったお風呂だが、久しぶりの自分の家の風呂、気持ちよかったな。
風呂から出て飲み物を取りに行こうとキッチンへ向かう途中、屋敷の中に響き渡る声、綾乃だな。それにしても騒がしい奴だな。今度は何に驚いてるんだか?
「スカーレット、今度は何が起きたんだ?」
「あ、ご主人様、お久しぶりです。お客様がお風呂から上がられて家に戻られましたので、何を飲みたいのか聞きましたらコーヒー牛乳といわれました。ご主人様から引き継いだ知識をもとに、牛乳瓶と呼ばれるものに入っているコーヒー牛乳を準備しましたら、急に大きな声をあげられまして……」
今度はそこで声をあげたのか、こいつには一通り説明しないといけないな。
その後たっぷり一時間もかけて、召喚できるものや作れるもの現状を綾乃に教え込んだ。
街に着くなり綾乃が大声をあげている。
「よし分かった。綾乃だけファンタジー特有の、あんまりおいしくない料理をブラウニーたちに、準備するように言っておくわ。俺たちはその横でいい匂いのする料理を食べさせてもらうな」
「スイマセンデシタ。ワタシニモオイシイショクジヲクダサイ」
「素直でよろしい! 後ろの臭い奴らを詰め所……だと邪魔だから、ダンジョン農園の一角の牢屋に入れておくか。こっちは堅パンと屑野菜のスープを、飯として与えてやろう。綾乃、そういえば帝国で風呂は入ってたか?」
「え? 私臭い? 自分の能力でお湯とか布を作って、体とかふいてたんだけどな……クンクン」
器用に色々な所を嗅ぎ始めた綾乃に、苦笑いをせざるを得ない。
「聞き方が悪かったな、風呂は好きか? 温泉とかさ」
「大好きよ! はっ! 私の身体をねr……あいたー! ちょっとお約束でしょ? 最後まで言わせなさいよね!」
「綾乃は風呂に入りたくないんだな。それならそれでいいけどな」
「え? お風呂があるの?」
「あるに決まってるだろ? 俺を誰だと思ってる?」
「悪の大魔王!」
「うむ、否定できないな! っていうのはいいから、ダンジョンを作る能力で、お風呂や温泉のかけ流しができるんだぞ。すごいだろ!」
「あなた本当に何でもありね! 惚れちゃいそう!」
「あ、俺、もう嫁が二十六人いるからな! お腹いっぱいだぞ?」
「え……? 私より年下よね? それなのに、リア充め!」
「まぁほめるなよ。でだ、お風呂は入りたいのか? 入りたくないのか?」
「入りたいです! 入らせてください!」
「ようやく本音で来たな。誰か案内してやってくれ。服は……適当に? あータブレットで服選ばせてやってくれ、それでアクアも呼んでおくから、そこで出してもらってくれ」
「了解しました。旦那様」
旦那様? ピーチが急に俺の事を旦那様とか呼び出したぞ? そのピーチが綾乃を見て勝ち誇っている顔している。ピーチがこんな顔するなんて珍しいな。綾乃は何を悔しがってるんだ? つい最近会ったばっかの人の妻に悔しがるな!
「「「旦那様!!!」」」
急に三幼女がピーチのマネをして、旦那様と呼んできた。
「えっ!? ロリk『放り出すぞ?』スイマセンデシタ」
「ここにいるみんなとは、結婚してるぞ。みんな可愛いだろ?」
「確かに可愛いけど、こんな幼い娘を妻にするのはどうかと思うんだけどな……」
「それは思わなくもないけど、みんなが望んだからな……よくわからないけど、こんな俺でも支えてくれるから嬉しいよ。ただ過保護な時は、ちょっと大変だけどな」
「旦那様、この世界では十歳で婚約者や結婚なんて、珍しくないですよ。私たちみたいな奴隷になったことがある人間が、普通に結婚できるのは珍しいですけどね」
マリーがそんなことを言う。この世界では普通なのか?
「美少女の奴隷……今はダンジョンマスターの妻……ダンジョンマスターは日本人……ロリk『堅パンに屑野菜のスープな!』ゴメンナサイゴメンナサイ、ワタシガワルウゴザイマシタ」
「冗談はこの辺にして、みんなが俺との結婚を望んだから、俺がそれを受け入れただけだしな。俺もこの世界に連れてこられてから、世話になりっぱなしだし本当に助かっているよ。こんなことしてる前に風呂に入ってこい」
俺は綾乃を送り出して、アクアに連絡を取った。簡単な説明をしたら快く了承してくれた。綾乃のいる場所をマップ先生で確認すると、屋敷の近くに作ったスーパー銭湯的な場所にいたので、屋敷の中のお風呂にはいってもトラブルは無いな。
「俺もお風呂に入りに行こうか! 従魔たちの身体も洗ってあげたいしな……あれ? そういえばハク達どこいった?」
「そういえばいないね、ニコちゃんは私が抱いてたからいなくなってないけど、他のスライムちゃんたちもいないね~」
シェリルが抱いているニコ以外の従魔が一切いなかったのだ。
「マップ先生で探すか……いたいた、すでにお風呂に入ってるみたいだぞ。俺たちも向かうか」
従魔たちの後を追いかけて? お風呂へ向かう。その中では、お風呂の縁に顎を乗せて、体をお風呂に着けているおおかみたち四匹と、その間にスライムたちが埋まっている。オオカミたちの背中の丁度いいくぼみに、キツネたちが寝そべっていた。お前ら体洗ったのか? って無理だよな。
体を洗わずに湯船に浸かった従魔たちを湯船の外に出してから軽く怒って、湯船のお湯を入れ替えた。ブラッシングは度々していたのに、毛がよう抜けるな。抜けた毛や汚れは、スライムたちがきれいにしてくれるから、そこまで汚れないんだけどね。
手分けをして全身をきれいに洗ってあげた。
一匹洗うのに結構な時間がかかるよな、みんなで手分けしてるからまだましだけど。オオカミ系は体がでかいので二、三人で洗って、キツネ系は年少組一人でも問題なく洗えるので助かるな。ペットとは違うけど、大切な家族だから自分たちの手できれいにしてあげたいし、頑張らなきゃな。
時間がかかったお風呂だが、久しぶりの自分の家の風呂、気持ちよかったな。
風呂から出て飲み物を取りに行こうとキッチンへ向かう途中、屋敷の中に響き渡る声、綾乃だな。それにしても騒がしい奴だな。今度は何に驚いてるんだか?
「スカーレット、今度は何が起きたんだ?」
「あ、ご主人様、お久しぶりです。お客様がお風呂から上がられて家に戻られましたので、何を飲みたいのか聞きましたらコーヒー牛乳といわれました。ご主人様から引き継いだ知識をもとに、牛乳瓶と呼ばれるものに入っているコーヒー牛乳を準備しましたら、急に大きな声をあげられまして……」
今度はそこで声をあげたのか、こいつには一通り説明しないといけないな。
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