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第416話 迷賊が現れた!
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洞窟型のダンジョンという事で、光源を確保しながら中に入っていこうとしたら……ダンジョン内が明るいのだが、これはどういうことだ? とキョロキョロしていると、ダンジョンの通路自体がほのかに光ってるのだ。
そのおかげで、視野が確保されているらしい。ダンジョンの情報に記載なかったぞこんちきしょー!
俺のダンジョンは、基本的に空があるように見えるダンジョンなので、昼間は明るく夜は暗くなるダンジョンの、不思議能力満載のダンジョンだ。
速足で進んでいくため、スカルズに索敵と殲滅を任せている。
四人は以前ここに来たことがあるようで、スムーズに進んでいけるな。事前にわからなかったのは、街の名前を間違って覚えていたらしく、行ったことのあるダンジョンとは思っていなかったようだ。そういう事もあるよね。俺だって門番に聞いたこの街の名前を、すでに忘れてるからな。
一般的なダンジョンアタックとは違うけど、俺の意思で行きたいからダンジョンに潜るっていうのは、初めてじゃないか? 今まではお願いされたとかついでにとか、必要に迫られてってことはあったけどな。
ドロップ品になっていてわからなかったが、このダンジョンは亜人系の魔物が多いダンジョンの様だ。
十三階毎にボスが配置されていて、倒さないと下の階に行けないようだ。十二階までは、オークを中心としてゴブリンやコボルトが、取り巻きとして出てくるそうだ。今更だが、ダンジョンの魔物からは、討伐部位がドロップされない。亜人系の魔物は、ドロップを落とさないことが多いのだ。
「今十一階のマップを見てたんだけど、人が来なそうなどん詰まりの部屋があるから、そこを目指して行こうか。セーフティーエリアもあるみたいだけど、何かあったら面倒だし、クリエイトゴーレムがあれば、魔物が一時的に生まれなくするようにできるからね。見張りも入り口を閉じておけば問題ないしな」
なんやかんや言って、ただ今六階に到着したが……この階には違和感があった。全員が違和感を感じたので間違いなく、今までの五階分とは何かが違うのは確かだろう。
警戒レベルを引き上げてダンジョンを進んでいく。今までの階層に比べて魔物の数が、明らかに少なかったため違和感が強くなった。
慎重に進んでいくと六階の半ばあたりで、その異変の原因に気が付いた。嗅ぎなれたというと語弊があるかもしれないが、血の匂いが濃くなっていたのだ。
「血の匂いが濃くなってきたな。冒険者がこの低層で魔物に襲われて死んだのか? 魔物の数が少ない事と結びつかないよな? 突然変異的な何かが、この階層を簡単に進める冒険者を殺した? みんなも警戒を怠るなよ!」
さらに進んでいくと、臭いの原因が見えてきた。ダンジョンの中でこういった臭いを嗅ぐことは多くなく、臭いが充満しているので若干気分が悪い。
そこには冒険者たちの亡骸が六人分あった。装備を見る限りおそらくだが、オーク等に後れを取るようなものではないな。所々食われた痕があるが、中途半端に食い終わっている事に、違和感を感じる。
ダンジョンの中ではよくわからないが、ダンジョンの外だと魔物が人を食べる時は、その場で全部食べるか巣に運んで食べるのが一般的であり、食い残してその場所に置いていくという事は……基本的に無い。
……ん?
「全員、戦闘態勢! 近くに敵がいる可能性が高いジュリエット、レミー、イリア、俺たちが入ってきた以外の通路に火魔法、爆発するタイプの魔法を放り込め! 俺がこの部屋に爆風が来ないように結界を張る、他は各自警戒!」
俺の指示に従って三人が爆発するタイプの、ファイアボールを複数個通路に撃ち込んでいる。全部のファイアボールが通路に入ったところで、結界を発生させ爆風を全部通路側へ押し返す。
なぜこのような事をしているかと、スカルズが疑問に思っていたようで、
「ご主人様、なぜこのような事を?」
亡骸を指さして、
「これを見て腐敗具合から、まだ死んでからあまり時間が経っていないと思われる。そこまでは良かったんだけど、回りにドロップ品もないから、倒した魔物からドロップ品がでなかったか、一方的にやられたか、誰かが持ち去った可能性があるわけだ。
それに魔物が獲物を食べかけで置いていくのは、違和感があるよね? そして最後に、食われた痕で気付きにくいけど、明らかに人間の武器で切り付けられた痕があったから、ダンジョンで冒険者を狩る人間たちがいるのではないか? と考えて今回の行動をとった」
「そうですか、もし通路に全く関係のない冒険者がいたらどうするのですか?」
「そんなのは知らん。俺は自分をみんなを守るために最善の行動を選択したつもりだ。もし巻き込まれて死んだ冒険者がいたら謝るしかできないね。そうだったとしても、俺は自分の行動に後悔はないよ。
現状やこのダンジョンの特性を考えるに、この階に無関係な冒険者がいる可能性はほとんどないからな。それにもしこの冒険者たちを殺した……仮に変異種がいたとして、この階層で活動している冒険者が無事であるはずがない。こんな理由で先制攻撃をしたんだよ」
元シングルの冒険者ケモ耳三人娘も頷いている。
こんな話をしていると、通路から怒声が聞こえてきた。現れたのは十人程の冒険者風の装備をしているやつらだった。
「いきなり魔法をぶっぱなしやがって、てめえらただじゃおかねえぞ!」
「ひっひっひ、情報通り美人ばっかだな。俺はあのエルフの子がいいな~」
「相手の方が人数が多いんだ、油断するなよ」
等と言って現れたのだ。それにしてもイリアをみて発情している、あの屑は絶対にすぐ殺す。情報とか言ったってことは、地上にも奴らの仲間がいる? 盗賊団? ダンジョンの盗賊、ダン賊? 何か語呂が悪いな。迷宮の盗賊、迷賊……ここら辺がしっくりくるか?
「それにしても、俺たちがいることが良くわかったな。だけどな、ダンジョンに美人ばかり連れてくるとは馬鹿な奴だな。お前たちはもう逃げられねえぞ。男はいらんから殺して、女は全員俺たちの相手でもしてもらおうかな」
あいつが迷賊の親玉もしくは幹部だろう。ってことは、あいつ以外は殲滅しても問題ないか? 逃げられないってことは、後ろからも来てるってことだろう。さてどうしたものやら?
そのおかげで、視野が確保されているらしい。ダンジョンの情報に記載なかったぞこんちきしょー!
俺のダンジョンは、基本的に空があるように見えるダンジョンなので、昼間は明るく夜は暗くなるダンジョンの、不思議能力満載のダンジョンだ。
速足で進んでいくため、スカルズに索敵と殲滅を任せている。
四人は以前ここに来たことがあるようで、スムーズに進んでいけるな。事前にわからなかったのは、街の名前を間違って覚えていたらしく、行ったことのあるダンジョンとは思っていなかったようだ。そういう事もあるよね。俺だって門番に聞いたこの街の名前を、すでに忘れてるからな。
一般的なダンジョンアタックとは違うけど、俺の意思で行きたいからダンジョンに潜るっていうのは、初めてじゃないか? 今まではお願いされたとかついでにとか、必要に迫られてってことはあったけどな。
ドロップ品になっていてわからなかったが、このダンジョンは亜人系の魔物が多いダンジョンの様だ。
十三階毎にボスが配置されていて、倒さないと下の階に行けないようだ。十二階までは、オークを中心としてゴブリンやコボルトが、取り巻きとして出てくるそうだ。今更だが、ダンジョンの魔物からは、討伐部位がドロップされない。亜人系の魔物は、ドロップを落とさないことが多いのだ。
「今十一階のマップを見てたんだけど、人が来なそうなどん詰まりの部屋があるから、そこを目指して行こうか。セーフティーエリアもあるみたいだけど、何かあったら面倒だし、クリエイトゴーレムがあれば、魔物が一時的に生まれなくするようにできるからね。見張りも入り口を閉じておけば問題ないしな」
なんやかんや言って、ただ今六階に到着したが……この階には違和感があった。全員が違和感を感じたので間違いなく、今までの五階分とは何かが違うのは確かだろう。
警戒レベルを引き上げてダンジョンを進んでいく。今までの階層に比べて魔物の数が、明らかに少なかったため違和感が強くなった。
慎重に進んでいくと六階の半ばあたりで、その異変の原因に気が付いた。嗅ぎなれたというと語弊があるかもしれないが、血の匂いが濃くなっていたのだ。
「血の匂いが濃くなってきたな。冒険者がこの低層で魔物に襲われて死んだのか? 魔物の数が少ない事と結びつかないよな? 突然変異的な何かが、この階層を簡単に進める冒険者を殺した? みんなも警戒を怠るなよ!」
さらに進んでいくと、臭いの原因が見えてきた。ダンジョンの中でこういった臭いを嗅ぐことは多くなく、臭いが充満しているので若干気分が悪い。
そこには冒険者たちの亡骸が六人分あった。装備を見る限りおそらくだが、オーク等に後れを取るようなものではないな。所々食われた痕があるが、中途半端に食い終わっている事に、違和感を感じる。
ダンジョンの中ではよくわからないが、ダンジョンの外だと魔物が人を食べる時は、その場で全部食べるか巣に運んで食べるのが一般的であり、食い残してその場所に置いていくという事は……基本的に無い。
……ん?
「全員、戦闘態勢! 近くに敵がいる可能性が高いジュリエット、レミー、イリア、俺たちが入ってきた以外の通路に火魔法、爆発するタイプの魔法を放り込め! 俺がこの部屋に爆風が来ないように結界を張る、他は各自警戒!」
俺の指示に従って三人が爆発するタイプの、ファイアボールを複数個通路に撃ち込んでいる。全部のファイアボールが通路に入ったところで、結界を発生させ爆風を全部通路側へ押し返す。
なぜこのような事をしているかと、スカルズが疑問に思っていたようで、
「ご主人様、なぜこのような事を?」
亡骸を指さして、
「これを見て腐敗具合から、まだ死んでからあまり時間が経っていないと思われる。そこまでは良かったんだけど、回りにドロップ品もないから、倒した魔物からドロップ品がでなかったか、一方的にやられたか、誰かが持ち去った可能性があるわけだ。
それに魔物が獲物を食べかけで置いていくのは、違和感があるよね? そして最後に、食われた痕で気付きにくいけど、明らかに人間の武器で切り付けられた痕があったから、ダンジョンで冒険者を狩る人間たちがいるのではないか? と考えて今回の行動をとった」
「そうですか、もし通路に全く関係のない冒険者がいたらどうするのですか?」
「そんなのは知らん。俺は自分をみんなを守るために最善の行動を選択したつもりだ。もし巻き込まれて死んだ冒険者がいたら謝るしかできないね。そうだったとしても、俺は自分の行動に後悔はないよ。
現状やこのダンジョンの特性を考えるに、この階に無関係な冒険者がいる可能性はほとんどないからな。それにもしこの冒険者たちを殺した……仮に変異種がいたとして、この階層で活動している冒険者が無事であるはずがない。こんな理由で先制攻撃をしたんだよ」
元シングルの冒険者ケモ耳三人娘も頷いている。
こんな話をしていると、通路から怒声が聞こえてきた。現れたのは十人程の冒険者風の装備をしているやつらだった。
「いきなり魔法をぶっぱなしやがって、てめえらただじゃおかねえぞ!」
「ひっひっひ、情報通り美人ばっかだな。俺はあのエルフの子がいいな~」
「相手の方が人数が多いんだ、油断するなよ」
等と言って現れたのだ。それにしてもイリアをみて発情している、あの屑は絶対にすぐ殺す。情報とか言ったってことは、地上にも奴らの仲間がいる? 盗賊団? ダンジョンの盗賊、ダン賊? 何か語呂が悪いな。迷宮の盗賊、迷賊……ここら辺がしっくりくるか?
「それにしても、俺たちがいることが良くわかったな。だけどな、ダンジョンに美人ばかり連れてくるとは馬鹿な奴だな。お前たちはもう逃げられねえぞ。男はいらんから殺して、女は全員俺たちの相手でもしてもらおうかな」
あいつが迷賊の親玉もしくは幹部だろう。ってことは、あいつ以外は殲滅しても問題ないか? 逃げられないってことは、後ろからも来てるってことだろう。さてどうしたものやら?
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