416 / 2,518
第416話 迷賊が現れた!
しおりを挟む
洞窟型のダンジョンという事で、光源を確保しながら中に入っていこうとしたら……ダンジョン内が明るいのだが、これはどういうことだ? とキョロキョロしていると、ダンジョンの通路自体がほのかに光ってるのだ。
そのおかげで、視野が確保されているらしい。ダンジョンの情報に記載なかったぞこんちきしょー!
俺のダンジョンは、基本的に空があるように見えるダンジョンなので、昼間は明るく夜は暗くなるダンジョンの、不思議能力満載のダンジョンだ。
速足で進んでいくため、スカルズに索敵と殲滅を任せている。
四人は以前ここに来たことがあるようで、スムーズに進んでいけるな。事前にわからなかったのは、街の名前を間違って覚えていたらしく、行ったことのあるダンジョンとは思っていなかったようだ。そういう事もあるよね。俺だって門番に聞いたこの街の名前を、すでに忘れてるからな。
一般的なダンジョンアタックとは違うけど、俺の意思で行きたいからダンジョンに潜るっていうのは、初めてじゃないか? 今まではお願いされたとかついでにとか、必要に迫られてってことはあったけどな。
ドロップ品になっていてわからなかったが、このダンジョンは亜人系の魔物が多いダンジョンの様だ。
十三階毎にボスが配置されていて、倒さないと下の階に行けないようだ。十二階までは、オークを中心としてゴブリンやコボルトが、取り巻きとして出てくるそうだ。今更だが、ダンジョンの魔物からは、討伐部位がドロップされない。亜人系の魔物は、ドロップを落とさないことが多いのだ。
「今十一階のマップを見てたんだけど、人が来なそうなどん詰まりの部屋があるから、そこを目指して行こうか。セーフティーエリアもあるみたいだけど、何かあったら面倒だし、クリエイトゴーレムがあれば、魔物が一時的に生まれなくするようにできるからね。見張りも入り口を閉じておけば問題ないしな」
なんやかんや言って、ただ今六階に到着したが……この階には違和感があった。全員が違和感を感じたので間違いなく、今までの五階分とは何かが違うのは確かだろう。
警戒レベルを引き上げてダンジョンを進んでいく。今までの階層に比べて魔物の数が、明らかに少なかったため違和感が強くなった。
慎重に進んでいくと六階の半ばあたりで、その異変の原因に気が付いた。嗅ぎなれたというと語弊があるかもしれないが、血の匂いが濃くなっていたのだ。
「血の匂いが濃くなってきたな。冒険者がこの低層で魔物に襲われて死んだのか? 魔物の数が少ない事と結びつかないよな? 突然変異的な何かが、この階層を簡単に進める冒険者を殺した? みんなも警戒を怠るなよ!」
さらに進んでいくと、臭いの原因が見えてきた。ダンジョンの中でこういった臭いを嗅ぐことは多くなく、臭いが充満しているので若干気分が悪い。
そこには冒険者たちの亡骸が六人分あった。装備を見る限りおそらくだが、オーク等に後れを取るようなものではないな。所々食われた痕があるが、中途半端に食い終わっている事に、違和感を感じる。
ダンジョンの中ではよくわからないが、ダンジョンの外だと魔物が人を食べる時は、その場で全部食べるか巣に運んで食べるのが一般的であり、食い残してその場所に置いていくという事は……基本的に無い。
……ん?
「全員、戦闘態勢! 近くに敵がいる可能性が高いジュリエット、レミー、イリア、俺たちが入ってきた以外の通路に火魔法、爆発するタイプの魔法を放り込め! 俺がこの部屋に爆風が来ないように結界を張る、他は各自警戒!」
俺の指示に従って三人が爆発するタイプの、ファイアボールを複数個通路に撃ち込んでいる。全部のファイアボールが通路に入ったところで、結界を発生させ爆風を全部通路側へ押し返す。
なぜこのような事をしているかと、スカルズが疑問に思っていたようで、
「ご主人様、なぜこのような事を?」
亡骸を指さして、
「これを見て腐敗具合から、まだ死んでからあまり時間が経っていないと思われる。そこまでは良かったんだけど、回りにドロップ品もないから、倒した魔物からドロップ品がでなかったか、一方的にやられたか、誰かが持ち去った可能性があるわけだ。
それに魔物が獲物を食べかけで置いていくのは、違和感があるよね? そして最後に、食われた痕で気付きにくいけど、明らかに人間の武器で切り付けられた痕があったから、ダンジョンで冒険者を狩る人間たちがいるのではないか? と考えて今回の行動をとった」
「そうですか、もし通路に全く関係のない冒険者がいたらどうするのですか?」
「そんなのは知らん。俺は自分をみんなを守るために最善の行動を選択したつもりだ。もし巻き込まれて死んだ冒険者がいたら謝るしかできないね。そうだったとしても、俺は自分の行動に後悔はないよ。
現状やこのダンジョンの特性を考えるに、この階に無関係な冒険者がいる可能性はほとんどないからな。それにもしこの冒険者たちを殺した……仮に変異種がいたとして、この階層で活動している冒険者が無事であるはずがない。こんな理由で先制攻撃をしたんだよ」
元シングルの冒険者ケモ耳三人娘も頷いている。
こんな話をしていると、通路から怒声が聞こえてきた。現れたのは十人程の冒険者風の装備をしているやつらだった。
「いきなり魔法をぶっぱなしやがって、てめえらただじゃおかねえぞ!」
「ひっひっひ、情報通り美人ばっかだな。俺はあのエルフの子がいいな~」
「相手の方が人数が多いんだ、油断するなよ」
等と言って現れたのだ。それにしてもイリアをみて発情している、あの屑は絶対にすぐ殺す。情報とか言ったってことは、地上にも奴らの仲間がいる? 盗賊団? ダンジョンの盗賊、ダン賊? 何か語呂が悪いな。迷宮の盗賊、迷賊……ここら辺がしっくりくるか?
「それにしても、俺たちがいることが良くわかったな。だけどな、ダンジョンに美人ばかり連れてくるとは馬鹿な奴だな。お前たちはもう逃げられねえぞ。男はいらんから殺して、女は全員俺たちの相手でもしてもらおうかな」
あいつが迷賊の親玉もしくは幹部だろう。ってことは、あいつ以外は殲滅しても問題ないか? 逃げられないってことは、後ろからも来てるってことだろう。さてどうしたものやら?
そのおかげで、視野が確保されているらしい。ダンジョンの情報に記載なかったぞこんちきしょー!
俺のダンジョンは、基本的に空があるように見えるダンジョンなので、昼間は明るく夜は暗くなるダンジョンの、不思議能力満載のダンジョンだ。
速足で進んでいくため、スカルズに索敵と殲滅を任せている。
四人は以前ここに来たことがあるようで、スムーズに進んでいけるな。事前にわからなかったのは、街の名前を間違って覚えていたらしく、行ったことのあるダンジョンとは思っていなかったようだ。そういう事もあるよね。俺だって門番に聞いたこの街の名前を、すでに忘れてるからな。
一般的なダンジョンアタックとは違うけど、俺の意思で行きたいからダンジョンに潜るっていうのは、初めてじゃないか? 今まではお願いされたとかついでにとか、必要に迫られてってことはあったけどな。
ドロップ品になっていてわからなかったが、このダンジョンは亜人系の魔物が多いダンジョンの様だ。
十三階毎にボスが配置されていて、倒さないと下の階に行けないようだ。十二階までは、オークを中心としてゴブリンやコボルトが、取り巻きとして出てくるそうだ。今更だが、ダンジョンの魔物からは、討伐部位がドロップされない。亜人系の魔物は、ドロップを落とさないことが多いのだ。
「今十一階のマップを見てたんだけど、人が来なそうなどん詰まりの部屋があるから、そこを目指して行こうか。セーフティーエリアもあるみたいだけど、何かあったら面倒だし、クリエイトゴーレムがあれば、魔物が一時的に生まれなくするようにできるからね。見張りも入り口を閉じておけば問題ないしな」
なんやかんや言って、ただ今六階に到着したが……この階には違和感があった。全員が違和感を感じたので間違いなく、今までの五階分とは何かが違うのは確かだろう。
警戒レベルを引き上げてダンジョンを進んでいく。今までの階層に比べて魔物の数が、明らかに少なかったため違和感が強くなった。
慎重に進んでいくと六階の半ばあたりで、その異変の原因に気が付いた。嗅ぎなれたというと語弊があるかもしれないが、血の匂いが濃くなっていたのだ。
「血の匂いが濃くなってきたな。冒険者がこの低層で魔物に襲われて死んだのか? 魔物の数が少ない事と結びつかないよな? 突然変異的な何かが、この階層を簡単に進める冒険者を殺した? みんなも警戒を怠るなよ!」
さらに進んでいくと、臭いの原因が見えてきた。ダンジョンの中でこういった臭いを嗅ぐことは多くなく、臭いが充満しているので若干気分が悪い。
そこには冒険者たちの亡骸が六人分あった。装備を見る限りおそらくだが、オーク等に後れを取るようなものではないな。所々食われた痕があるが、中途半端に食い終わっている事に、違和感を感じる。
ダンジョンの中ではよくわからないが、ダンジョンの外だと魔物が人を食べる時は、その場で全部食べるか巣に運んで食べるのが一般的であり、食い残してその場所に置いていくという事は……基本的に無い。
……ん?
「全員、戦闘態勢! 近くに敵がいる可能性が高いジュリエット、レミー、イリア、俺たちが入ってきた以外の通路に火魔法、爆発するタイプの魔法を放り込め! 俺がこの部屋に爆風が来ないように結界を張る、他は各自警戒!」
俺の指示に従って三人が爆発するタイプの、ファイアボールを複数個通路に撃ち込んでいる。全部のファイアボールが通路に入ったところで、結界を発生させ爆風を全部通路側へ押し返す。
なぜこのような事をしているかと、スカルズが疑問に思っていたようで、
「ご主人様、なぜこのような事を?」
亡骸を指さして、
「これを見て腐敗具合から、まだ死んでからあまり時間が経っていないと思われる。そこまでは良かったんだけど、回りにドロップ品もないから、倒した魔物からドロップ品がでなかったか、一方的にやられたか、誰かが持ち去った可能性があるわけだ。
それに魔物が獲物を食べかけで置いていくのは、違和感があるよね? そして最後に、食われた痕で気付きにくいけど、明らかに人間の武器で切り付けられた痕があったから、ダンジョンで冒険者を狩る人間たちがいるのではないか? と考えて今回の行動をとった」
「そうですか、もし通路に全く関係のない冒険者がいたらどうするのですか?」
「そんなのは知らん。俺は自分をみんなを守るために最善の行動を選択したつもりだ。もし巻き込まれて死んだ冒険者がいたら謝るしかできないね。そうだったとしても、俺は自分の行動に後悔はないよ。
現状やこのダンジョンの特性を考えるに、この階に無関係な冒険者がいる可能性はほとんどないからな。それにもしこの冒険者たちを殺した……仮に変異種がいたとして、この階層で活動している冒険者が無事であるはずがない。こんな理由で先制攻撃をしたんだよ」
元シングルの冒険者ケモ耳三人娘も頷いている。
こんな話をしていると、通路から怒声が聞こえてきた。現れたのは十人程の冒険者風の装備をしているやつらだった。
「いきなり魔法をぶっぱなしやがって、てめえらただじゃおかねえぞ!」
「ひっひっひ、情報通り美人ばっかだな。俺はあのエルフの子がいいな~」
「相手の方が人数が多いんだ、油断するなよ」
等と言って現れたのだ。それにしてもイリアをみて発情している、あの屑は絶対にすぐ殺す。情報とか言ったってことは、地上にも奴らの仲間がいる? 盗賊団? ダンジョンの盗賊、ダン賊? 何か語呂が悪いな。迷宮の盗賊、迷賊……ここら辺がしっくりくるか?
「それにしても、俺たちがいることが良くわかったな。だけどな、ダンジョンに美人ばかり連れてくるとは馬鹿な奴だな。お前たちはもう逃げられねえぞ。男はいらんから殺して、女は全員俺たちの相手でもしてもらおうかな」
あいつが迷賊の親玉もしくは幹部だろう。ってことは、あいつ以外は殲滅しても問題ないか? 逃げられないってことは、後ろからも来てるってことだろう。さてどうしたものやら?
3
あなたにおすすめの小説
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
ダンジョン作成から始まる最強クラン
山椒
ファンタジー
ダンジョンが出現して数十年が経ち、ダンジョンがあることが日常となっていた。
そんな世界で五年前に起きた大規模魔物侵攻により心に傷を受けた青年がいた。
極力誰とも関わりを持たずにいた彼の住んでいる部屋に寝ている間にダンジョンが出現し、彼はそこに落ちた。
そのダンジョンは他に確認されていない自作するダンジョンであった。
ダンジョンとモンスターにトラウマを抱えつつもダンジョン作成を始めていく。
ただそのダンジョンは特別性であった。
ダンジョンが彼を、彼の大事な人を強くするダンジョンであった。
ダンジョン学園サブカル同好会の日常
くずもち
ファンタジー
ダンジョンを攻略する人材を育成する学校、竜桜学園に入学した主人公綿貫 鐘太郎(ワタヌキ カネタロウ)はサブカル同好会に所属し、気の合う仲間達とまったりと平和な日常を過ごしていた。しかしそんな心地のいい時間は長くは続かなかった。
まったく貢献度のない同好会が部室を持っているのはどうなのか?と生徒会から同好会解散を打診されたのだ。
しかしそれは困るワタヌキ達は部室と同好会を守るため、ある条件を持ちかけた。
一週間以内に学園のため、学園に貢献できる成果を提出することになったワタヌキは秘策として同好会のメンバーに彼の秘密を打ちあけることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる