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第421話 ダンジョン内での取引
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夕食も終わり先程情報をもらった人へ、何時頃から夜番の人間を出すのかを教えてもらいに行く。先程のミスリルの鉱石がきいているのか、教えてもらえた。
何時というのは決まっておらず、寝る時間近付いてきたら、人を出せばいいとの事だった。何たるアバウトな……
久々に夜番のある野営だな。みんなで順番を決めているとレイリーが、
「シュウ殿、男が二人しかいないので、儂とシュウ殿で半々に夜番に参加して、他は四組に分けて四分の一ずつ参加してもらいましょう」
確かに男がいないと、余計なトラブルに巻き込まれるかもしれないしな。綾乃は馬車移動の時に、依頼していた素材出してくれたかな? ダンジョン内では、戦闘に参加できないとわかっているので、大人しかったから存在を忘れてたわ。
「そうだな、レイリーには迷惑かけるかもしれないけどよろしくな。俺が先に夜番に入りたいんだが、問題ないか?」
「大丈夫です。ディストピアでも良く夜番をしていますし、問題ありませんね。色々指示を出し終えたら、先に休ませてもらいますね」
「了解。休む時は、ブラウニーたちが用意した、馬車のベッドを使っていいぞ。寝る時間が短い分、質の良い眠りをとってくれ」
「ありがとうございます。遠慮なく使わせていただきます」
俺は、綾乃に確認しに行くか。
「綾乃、道中で頼んでた素材出してもらえたか?」
「あ~、もちろん出しておいたわ。余裕があったから、依頼された分の倍くらい準備してあるわ、この通り!」
おぉ? 綾乃がしっかり仕事してるな! しかも多めに素材を出してくれてるみたいだ。
「お~助かる。綾乃は夜番しなくていいから、もう一個の紙に書いてあった素材を出してから、寝てもらっていいか?」
「もちろんいいわよ。でも、私は夜番に参加しないでいいの?」
「素材生み出すのに多少無理をしてもらうから、しなくていいよ。みんなには俺から言っておく。それと、ブッ君出してくれ。いくつか欲しいって言ってた本追加しておくから」
綾乃からブッ君を受け取って、小説の情報をDPで購入していく。綾乃から受け取った素材を収納の腕輪にしまっておく。夜番の時に錬金と調薬をしようと思っているので、道具も収納のカバンから取り出しておく。
キッチン馬車と俺の寝室馬車はテントの中において、他のパーティーから見えないようにしている。見つかれば、余計な詮索をされそうなので隠しているのだ。
テントの中も見せられるものではないんだけどな。だって、テントの中は家の中か? と思う程立派なベッドと、寝具が置いてあるからな!
俺はそんな自分のパーティーのテントを見ながら、部屋の中央と自分たちの野営エリアの丁度半分ほどの位置に、垂れ幕のないテントを建てている。
ダンジョンの中ではないので必要ないのだが、一応自分たちのエリアと示すように、テントを張って錬金や調薬用の機材を置いている。
ここまで来れるパーティーなら、収納の腕輪や収納のカバンは持っているだろうが、そこまで大容量の物は少ないようで、荷物を運ぶためのポーターも連れてきている。
夜番の時間が来たので、俺たちのパーティーからは、俺を含めた五人が夜番についた。一応顔合わせみたいなようなものがあったので、呼ばれて挨拶をしている。今日一日だけ休んで、明日はもっと下を目指すと話をしておいた。
どのパーティーも、自分たちのエリアに近い所で待機している。時々魔物が生まれてくるが、人の近くではなく、少し離れた場所に魔物が生まれてきていた。ダンジョンの魔物がポップする時って、人のいない所にわくのかな?
他のパーティーより近くに沸いた時は、俺たちが対応しているのだが、俺たちの近くに沸いてくる魔物の半分が、ミスリルゴーレムなのだ……こんな時に俺の幸運三セットが、発揮されるのはやめてほしい。たまに気付かないふりをして、隣のパーティーに譲ったりした。
その中でも俺は魔物討伐に足を向けずに、一生懸命錬金術と製薬を行っている。少し離れた所には、ブラウニーたちが用意してくれた夜食があるので、たまに口に入れてモグモグした。
そのブラウニーたちは、すでに就寝している。サンタの帽子のようなものを色違いでかぶって、ワンピースのようなパジャマを着て寝ている。
他のパーティーのメンバーが、何をしているのか気になるようで、時々声をかけてくる。
何をしているのか? とか、俺の妻の事とか、俺自身の事とかいろいろだ。
各パーティーのリーダーが今俺の作っている物が、BからCランクの魔法薬だとわかると、売ってくれと交渉してきた。八個あるパーティー全員が集まってきたため、どうしようか悩んでしまう。なにせ魔法薬の値段が分からないのだ、どうすっぺかな?
ダンマスのスキルで召喚した時は、どのくらいDPがかかるのだろうか? と思いいじっていると、ふと思いついた。確か一DPで銀貨一枚、一〇〇〇フランだったな。Bランクの回復ポーションは、三〇〇〇DP、三〇〇万フラン程するらしい……髙くね?
Dランクの回復ポーションは三〇〇DP、三〇万フラン程らしい。回復力としては、下のランクの倍くらいの回復量が、上位の回復ポーションになるそうだ。
だったら安い回復ポーションを大量にとも思ったが、使いすぎると中毒になってしまうそうだ。一時間に三本以上飲むと、反対にダメージを受けてしまうらしい。
ここに来て初めて知ったよ。だからランクが上がると、値段が跳ね上がっていくそうだ。ランクが低くて回復が間に合わない事もあるため、ある程度強くなってくると何本かは、高位の回復ポーションを持ち歩くそうだ。
ちなみにAランクの回復ポーションで、およそ二〇〇〇万フラン程するらしい。小さい家なら家が三軒は買えるんじゃねえか? このランクだと瀕死でも、助かるレベルまで回復できるそうだ。部位欠損も治せるので、このくらいの値段になるのだとか。
Sランクを超えてくると、瀕死でもシングル冒険者でもなければ、完全回復するらしい。ただ部位欠損して時間が経ってしまった際には、エリクサーのある程度ランクの高い物が必要になってくるとの事だ。
で、俺の作っている回復ポーションが、BランクとCランクだったため、是非売ってほしいと色仕掛けまでされてしまったよ。全力で俺の妻たちが守ってくれたので、何の問題もなかった!
別に売るくらいなら問題ないから、Bランクなら一本四〇〇万フランでパーティーに二本まで、Cランクなら一二〇万フランでパーティー六本までという事にして売り出した。
八パーティーのリーダーは、即決でBランク二本、Cランク六本、一五二〇万フラン分を購入していった。二十万は端数にして、切り捨てて一五〇〇万ちょうどで売った。
地上でも、ここまで安く売ってる場所はないとの事だ。ここで儲けるつもりはないけど、無駄に稼いでしまったな。それより、ここを拠点にしているパーティーなら、このくらい即決で買えるだけのお金を持ってるんだな。悩んでBランクを一本くらい買って、終わりだと思ってたのにな。
購入した後、さすがに自分たちがいい思いをしすぎていると、追加でお金ではなくミスリル鉱石を持ってきた。どのパーティーも同じくらいで、みんなで話し合って持ってきたのだろうか? 大体200万フラン分の鉱石だ。
その後は、レイリーが起きてくるまでせっせと、エリクサーのDランクを作っていた。これによって、やっと錬金術と調薬のLvが八になった。
長かったな。素材があれば、回復ポーションならSランク作れるのかな? Lvが足りないと破裂したりするんだよな。今度試すかな。
何時というのは決まっておらず、寝る時間近付いてきたら、人を出せばいいとの事だった。何たるアバウトな……
久々に夜番のある野営だな。みんなで順番を決めているとレイリーが、
「シュウ殿、男が二人しかいないので、儂とシュウ殿で半々に夜番に参加して、他は四組に分けて四分の一ずつ参加してもらいましょう」
確かに男がいないと、余計なトラブルに巻き込まれるかもしれないしな。綾乃は馬車移動の時に、依頼していた素材出してくれたかな? ダンジョン内では、戦闘に参加できないとわかっているので、大人しかったから存在を忘れてたわ。
「そうだな、レイリーには迷惑かけるかもしれないけどよろしくな。俺が先に夜番に入りたいんだが、問題ないか?」
「大丈夫です。ディストピアでも良く夜番をしていますし、問題ありませんね。色々指示を出し終えたら、先に休ませてもらいますね」
「了解。休む時は、ブラウニーたちが用意した、馬車のベッドを使っていいぞ。寝る時間が短い分、質の良い眠りをとってくれ」
「ありがとうございます。遠慮なく使わせていただきます」
俺は、綾乃に確認しに行くか。
「綾乃、道中で頼んでた素材出してもらえたか?」
「あ~、もちろん出しておいたわ。余裕があったから、依頼された分の倍くらい準備してあるわ、この通り!」
おぉ? 綾乃がしっかり仕事してるな! しかも多めに素材を出してくれてるみたいだ。
「お~助かる。綾乃は夜番しなくていいから、もう一個の紙に書いてあった素材を出してから、寝てもらっていいか?」
「もちろんいいわよ。でも、私は夜番に参加しないでいいの?」
「素材生み出すのに多少無理をしてもらうから、しなくていいよ。みんなには俺から言っておく。それと、ブッ君出してくれ。いくつか欲しいって言ってた本追加しておくから」
綾乃からブッ君を受け取って、小説の情報をDPで購入していく。綾乃から受け取った素材を収納の腕輪にしまっておく。夜番の時に錬金と調薬をしようと思っているので、道具も収納のカバンから取り出しておく。
キッチン馬車と俺の寝室馬車はテントの中において、他のパーティーから見えないようにしている。見つかれば、余計な詮索をされそうなので隠しているのだ。
テントの中も見せられるものではないんだけどな。だって、テントの中は家の中か? と思う程立派なベッドと、寝具が置いてあるからな!
俺はそんな自分のパーティーのテントを見ながら、部屋の中央と自分たちの野営エリアの丁度半分ほどの位置に、垂れ幕のないテントを建てている。
ダンジョンの中ではないので必要ないのだが、一応自分たちのエリアと示すように、テントを張って錬金や調薬用の機材を置いている。
ここまで来れるパーティーなら、収納の腕輪や収納のカバンは持っているだろうが、そこまで大容量の物は少ないようで、荷物を運ぶためのポーターも連れてきている。
夜番の時間が来たので、俺たちのパーティーからは、俺を含めた五人が夜番についた。一応顔合わせみたいなようなものがあったので、呼ばれて挨拶をしている。今日一日だけ休んで、明日はもっと下を目指すと話をしておいた。
どのパーティーも、自分たちのエリアに近い所で待機している。時々魔物が生まれてくるが、人の近くではなく、少し離れた場所に魔物が生まれてきていた。ダンジョンの魔物がポップする時って、人のいない所にわくのかな?
他のパーティーより近くに沸いた時は、俺たちが対応しているのだが、俺たちの近くに沸いてくる魔物の半分が、ミスリルゴーレムなのだ……こんな時に俺の幸運三セットが、発揮されるのはやめてほしい。たまに気付かないふりをして、隣のパーティーに譲ったりした。
その中でも俺は魔物討伐に足を向けずに、一生懸命錬金術と製薬を行っている。少し離れた所には、ブラウニーたちが用意してくれた夜食があるので、たまに口に入れてモグモグした。
そのブラウニーたちは、すでに就寝している。サンタの帽子のようなものを色違いでかぶって、ワンピースのようなパジャマを着て寝ている。
他のパーティーのメンバーが、何をしているのか気になるようで、時々声をかけてくる。
何をしているのか? とか、俺の妻の事とか、俺自身の事とかいろいろだ。
各パーティーのリーダーが今俺の作っている物が、BからCランクの魔法薬だとわかると、売ってくれと交渉してきた。八個あるパーティー全員が集まってきたため、どうしようか悩んでしまう。なにせ魔法薬の値段が分からないのだ、どうすっぺかな?
ダンマスのスキルで召喚した時は、どのくらいDPがかかるのだろうか? と思いいじっていると、ふと思いついた。確か一DPで銀貨一枚、一〇〇〇フランだったな。Bランクの回復ポーションは、三〇〇〇DP、三〇〇万フラン程するらしい……髙くね?
Dランクの回復ポーションは三〇〇DP、三〇万フラン程らしい。回復力としては、下のランクの倍くらいの回復量が、上位の回復ポーションになるそうだ。
だったら安い回復ポーションを大量にとも思ったが、使いすぎると中毒になってしまうそうだ。一時間に三本以上飲むと、反対にダメージを受けてしまうらしい。
ここに来て初めて知ったよ。だからランクが上がると、値段が跳ね上がっていくそうだ。ランクが低くて回復が間に合わない事もあるため、ある程度強くなってくると何本かは、高位の回復ポーションを持ち歩くそうだ。
ちなみにAランクの回復ポーションで、およそ二〇〇〇万フラン程するらしい。小さい家なら家が三軒は買えるんじゃねえか? このランクだと瀕死でも、助かるレベルまで回復できるそうだ。部位欠損も治せるので、このくらいの値段になるのだとか。
Sランクを超えてくると、瀕死でもシングル冒険者でもなければ、完全回復するらしい。ただ部位欠損して時間が経ってしまった際には、エリクサーのある程度ランクの高い物が必要になってくるとの事だ。
で、俺の作っている回復ポーションが、BランクとCランクだったため、是非売ってほしいと色仕掛けまでされてしまったよ。全力で俺の妻たちが守ってくれたので、何の問題もなかった!
別に売るくらいなら問題ないから、Bランクなら一本四〇〇万フランでパーティーに二本まで、Cランクなら一二〇万フランでパーティー六本までという事にして売り出した。
八パーティーのリーダーは、即決でBランク二本、Cランク六本、一五二〇万フラン分を購入していった。二十万は端数にして、切り捨てて一五〇〇万ちょうどで売った。
地上でも、ここまで安く売ってる場所はないとの事だ。ここで儲けるつもりはないけど、無駄に稼いでしまったな。それより、ここを拠点にしているパーティーなら、このくらい即決で買えるだけのお金を持ってるんだな。悩んでBランクを一本くらい買って、終わりだと思ってたのにな。
購入した後、さすがに自分たちがいい思いをしすぎていると、追加でお金ではなくミスリル鉱石を持ってきた。どのパーティーも同じくらいで、みんなで話し合って持ってきたのだろうか? 大体200万フラン分の鉱石だ。
その後は、レイリーが起きてくるまでせっせと、エリクサーのDランクを作っていた。これによって、やっと錬金術と調薬のLvが八になった。
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