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第544話 チビ神からのお願い
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自分で作ったソーセージをお昼に食した。味はいつもと変わらなかったと思うが、自分で作ったためか、いつもより美味しく感じた。妻たちや土木組のみんなもうまうま食べていたので、まずくはないのだろう。
正直な所俺がやったのなんて、切り出された肉を魔道具でミンチにする作業、ミンチにした肉に香辛料を混ぜて混ぜる作業(最後の仕上げはブラウニーがやっていた)、腸詰めはさせてもらえず、腸詰めした後のクルンと回して形を整える所を、やらせてもらっただけだから大きく味が変わるわけないんだけどね。
することも無くのんびりとした午後を、世界樹の木漏れ日の下で過ごしている時にふと口から出た。
「ん~何か暇だな……」
『そんなあなたに朗報が!「そういうの間に合ってます」ちょっと、あなた! 今暇って言ってたでしょ? 最近精力的にダンジョンバトルをやってるみたいだけど、暇ならちょっとオススメしたいことがあるわ、聞いてみない?』
聞くだけ聞くわ。
『ノリ悪いわね。まぁいいわ。今回あなたに持ってきた話は、自然発生した管理されてないダンジョンへの侵攻イベントよ!』
ダンジョン攻略か? どこにあるんだ?
『ん? ちょっと興味持ってくれた? いい傾向ね。前に話したと思うけど、基本的にダンジョンって私たちが召喚したダンマスが、作っているのが大半なのよね。壊されたりして現存する物は、あまり多いとは言えないけどね。
たまにあんたの所にいる骸骨さんみたいに何らかの理由で、私たちの管理下から離れてダンジョンを作成する奴がいるのよ。それと本当に星が勝手に作るダンジョンを合わせて、自然発生って言ってるのね。で、そのダンジョンって覗けないから、あっても面白くないのよ! 攻略して潰すか掌握してほしいの!』
俺の話聞いてるか? どこにあるって聞いたのに、ダンジョンの種類を説明するな!
『めんごめんご。ダンジョンの場所は、王国と帝国の緩衝地帯にある国の首都よ。首都と言っても、その国には、そこにしか街がないから実質、そこが街でもあり国でもある感じかな?
その国の説明を簡単にすると、特殊な地形を利用した街で、ダンジョンからとれるドロップ品とダンジョンの一階をあんたのとこと同じように、農園を作って国民を養っているみたい。
あなたと同じような考えをした元ダンマスが作ったダンジョンだから、ダンジョンの中に農業のできるエリアがあってもおかしくはないでしょね』
そういう事ね。ちなみに特殊な地形っていうのは?
『隕石って知ってるでしょ? あれが落ちた後のクレーターね。数万年前に落ちたクレーター跡と言っていいのかしら? そこを中心に魔物の領域になっていたんだけど、主を倒して勢力が弱まっている間に、クレーターの内側を魔法で何とかして整地したそうよ』
そいつって、まぁまぁ強いんじゃないの? 怪我はともかくまだ死にたくないんだが?
『それは大丈夫。あんたのとこの骸骨さんとは違って、寿命のある生命だったから、もう死んでるのは確認しているのよ』
そいつが骸骨みたいになっていない保証は?
『ないわね!』
多分行かないと度々言われるんだろうな、もし危ないと思ったら引き返すけど問題ないよな?
『そうね、あなたが死ぬと一番困るのは私だからね!』
お前じゃない! 俺の妻たちだ! お前は次を召喚すればいいだろうが!
『何言ってるの! 小説の新刊とかが読めなくなるし、新作ゲームが出来なくなるでしょうが!』
欲に塗れたチビ神って……場所だけはしっかり教えてくれるなら、一度行ってみるわ。
『さすが私の僕ね!』
お前の僕になった覚えはない! むしろ俺の虜になってるじゃねえか?
『はっ! 小説やゲームの新作を握られている今……私はあなた無じゃいきt「そういうのいらないんで」グハッ! 相変わらず容赦なく切り捨てるわね。それが爽快でやめられないわ!』
うわっ、変な扉あけちゃったかも……放置しよう。
新しいダンジョンなのか? 話を聞く限りでは、俺と同じで魔法を使ってクレーター跡を開拓したってことだよな。クレーター跡をうまく使って、防壁を作ったってことかな?
どのくらいのサイズか分からないけど、チビ神の話す感じだと、まぁまぁ大きな街だと思うんだよな。王国や帝国の首都位大きいのかな? ちょっと楽しみになって来た! みんなに相談しようかな。
夕食が終わって、土木組はお風呂に行くように促して、妻たちと主要メンバーを残して、昼間にあったチビ神とのやり取りについて伝える。
「……まぁ、そんな感じで、チビ神が自分たちの管理できてないダンジョンがあって、覗けなくて面白くないから、奪取するか破壊してくれって言われたけど、みんな行ってみたい?」
しばらく考えた後に綾乃が手をあげて意見を出してくれた。
「えっと、チビ神様とかの話はどうでもいいんだけど、ダンジョンで成り立ってる街なんだよね? そのダンジョンを破壊するの?」
「多分奪取すると思う。ただ、中で非人道的な事が行われているなら完璧に潰して、街と国を完全に沈黙させると思う。でも、俺と同じような思考の人間が作ったのなら、人間牧場のような非人道的な事はしていないと思う」
「ふ~ん、そうなんだ。分かったわ、もう一個質問だけど、国を乗っ取るの?」
「え? 何で乗っ取りとかいう話になるんだ?」
「ヴローツマインは、ダンジョンを奪取して自分の勢力に引き込んだんでしょ? メギドだって街を奪ってるよね?」
「ヴローツマインに関しては語弊がある! 自分の勢力に引き込んでから、お願いされてダンジョンを攻略しただけだぞ! メギドは襲われたから報復しただけだし、俺から進んで奪ったわけじゃないぞ!」
「あ、そうなんだ。まぁそこはいいから、乗っ取るつもりはあるの?」
「管理するのが面倒だからいらない。この世界って転移装置がないから、色々面倒なんだよ。空間魔法っていうのかな? それがないからがっかりだよ。
ドッペルという便利な物と魔導無線があるから、何とでもなるけど、わざわざ苦労して国を奪うつもりはないな。ダンジョンだけ制覇して、商会の支店でも設置しておけば、十分だと思ってる」
「何かあれば奪うのね」
「何かあればそれなりに対処すると思うよ」
「今フラグ立ったわね。頑張って!」
運がいいせいか、俺に利する事ってかなりの確率で起こるんだよな。綾乃のやつわかっててやったな。
正直な所俺がやったのなんて、切り出された肉を魔道具でミンチにする作業、ミンチにした肉に香辛料を混ぜて混ぜる作業(最後の仕上げはブラウニーがやっていた)、腸詰めはさせてもらえず、腸詰めした後のクルンと回して形を整える所を、やらせてもらっただけだから大きく味が変わるわけないんだけどね。
することも無くのんびりとした午後を、世界樹の木漏れ日の下で過ごしている時にふと口から出た。
「ん~何か暇だな……」
『そんなあなたに朗報が!「そういうの間に合ってます」ちょっと、あなた! 今暇って言ってたでしょ? 最近精力的にダンジョンバトルをやってるみたいだけど、暇ならちょっとオススメしたいことがあるわ、聞いてみない?』
聞くだけ聞くわ。
『ノリ悪いわね。まぁいいわ。今回あなたに持ってきた話は、自然発生した管理されてないダンジョンへの侵攻イベントよ!』
ダンジョン攻略か? どこにあるんだ?
『ん? ちょっと興味持ってくれた? いい傾向ね。前に話したと思うけど、基本的にダンジョンって私たちが召喚したダンマスが、作っているのが大半なのよね。壊されたりして現存する物は、あまり多いとは言えないけどね。
たまにあんたの所にいる骸骨さんみたいに何らかの理由で、私たちの管理下から離れてダンジョンを作成する奴がいるのよ。それと本当に星が勝手に作るダンジョンを合わせて、自然発生って言ってるのね。で、そのダンジョンって覗けないから、あっても面白くないのよ! 攻略して潰すか掌握してほしいの!』
俺の話聞いてるか? どこにあるって聞いたのに、ダンジョンの種類を説明するな!
『めんごめんご。ダンジョンの場所は、王国と帝国の緩衝地帯にある国の首都よ。首都と言っても、その国には、そこにしか街がないから実質、そこが街でもあり国でもある感じかな?
その国の説明を簡単にすると、特殊な地形を利用した街で、ダンジョンからとれるドロップ品とダンジョンの一階をあんたのとこと同じように、農園を作って国民を養っているみたい。
あなたと同じような考えをした元ダンマスが作ったダンジョンだから、ダンジョンの中に農業のできるエリアがあってもおかしくはないでしょね』
そういう事ね。ちなみに特殊な地形っていうのは?
『隕石って知ってるでしょ? あれが落ちた後のクレーターね。数万年前に落ちたクレーター跡と言っていいのかしら? そこを中心に魔物の領域になっていたんだけど、主を倒して勢力が弱まっている間に、クレーターの内側を魔法で何とかして整地したそうよ』
そいつって、まぁまぁ強いんじゃないの? 怪我はともかくまだ死にたくないんだが?
『それは大丈夫。あんたのとこの骸骨さんとは違って、寿命のある生命だったから、もう死んでるのは確認しているのよ』
そいつが骸骨みたいになっていない保証は?
『ないわね!』
多分行かないと度々言われるんだろうな、もし危ないと思ったら引き返すけど問題ないよな?
『そうね、あなたが死ぬと一番困るのは私だからね!』
お前じゃない! 俺の妻たちだ! お前は次を召喚すればいいだろうが!
『何言ってるの! 小説の新刊とかが読めなくなるし、新作ゲームが出来なくなるでしょうが!』
欲に塗れたチビ神って……場所だけはしっかり教えてくれるなら、一度行ってみるわ。
『さすが私の僕ね!』
お前の僕になった覚えはない! むしろ俺の虜になってるじゃねえか?
『はっ! 小説やゲームの新作を握られている今……私はあなた無じゃいきt「そういうのいらないんで」グハッ! 相変わらず容赦なく切り捨てるわね。それが爽快でやめられないわ!』
うわっ、変な扉あけちゃったかも……放置しよう。
新しいダンジョンなのか? 話を聞く限りでは、俺と同じで魔法を使ってクレーター跡を開拓したってことだよな。クレーター跡をうまく使って、防壁を作ったってことかな?
どのくらいのサイズか分からないけど、チビ神の話す感じだと、まぁまぁ大きな街だと思うんだよな。王国や帝国の首都位大きいのかな? ちょっと楽しみになって来た! みんなに相談しようかな。
夕食が終わって、土木組はお風呂に行くように促して、妻たちと主要メンバーを残して、昼間にあったチビ神とのやり取りについて伝える。
「……まぁ、そんな感じで、チビ神が自分たちの管理できてないダンジョンがあって、覗けなくて面白くないから、奪取するか破壊してくれって言われたけど、みんな行ってみたい?」
しばらく考えた後に綾乃が手をあげて意見を出してくれた。
「えっと、チビ神様とかの話はどうでもいいんだけど、ダンジョンで成り立ってる街なんだよね? そのダンジョンを破壊するの?」
「多分奪取すると思う。ただ、中で非人道的な事が行われているなら完璧に潰して、街と国を完全に沈黙させると思う。でも、俺と同じような思考の人間が作ったのなら、人間牧場のような非人道的な事はしていないと思う」
「ふ~ん、そうなんだ。分かったわ、もう一個質問だけど、国を乗っ取るの?」
「え? 何で乗っ取りとかいう話になるんだ?」
「ヴローツマインは、ダンジョンを奪取して自分の勢力に引き込んだんでしょ? メギドだって街を奪ってるよね?」
「ヴローツマインに関しては語弊がある! 自分の勢力に引き込んでから、お願いされてダンジョンを攻略しただけだぞ! メギドは襲われたから報復しただけだし、俺から進んで奪ったわけじゃないぞ!」
「あ、そうなんだ。まぁそこはいいから、乗っ取るつもりはあるの?」
「管理するのが面倒だからいらない。この世界って転移装置がないから、色々面倒なんだよ。空間魔法っていうのかな? それがないからがっかりだよ。
ドッペルという便利な物と魔導無線があるから、何とでもなるけど、わざわざ苦労して国を奪うつもりはないな。ダンジョンだけ制覇して、商会の支店でも設置しておけば、十分だと思ってる」
「何かあれば奪うのね」
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