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第553話 ダンジョンの概要
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敷地内を隠した状態で自重を捨てたので、買い出しから戻ってきて二時間後、昼食前にすべてが完成している。DPで作るのに時間がかかったかといえば、建物の間取りをどうするかに、一番時間がかかっている。
お風呂は建物とは別に、銭湯みたいに入りに来る場所を作っている。ここには俺特製の魔核を埋め込んでいるので、二十四時間お湯が使いたい放題を実現している。ただお湯を作るために用いられた魔石のランクが、Bだったことに商会の人間たちが若干ひいていた。
だってさ、ダンジョンがあるせいか、ランクが高く質の良い魔石が手に入りやすかったので、買い出しのついでに入った魔石のショップで購入しておいたのだ。これは俺の懐から出ているので、誰にも文句は言わせん!
人が増えれば、この位は必要だろうと思い、男も女も二十人位はまとめて入れるほどの大きさを確保している。
午後は、久々にまともな冒険者装備を身に着けてから、俺と姉御組、年長組と年中組は混ぜて三組に分かれてもらい、手分けをして情報収集をすることにした。
四時間ほどの情報収集で分かった事は、ダンジョンの入り口は街の各所にあり、特に入り口は管理されていないようだ。一から四階は各階がただただ広い空間になっており、区画分けをされていて、野菜が作られていたり、家畜が飼われたりしているらしいとの事だ。
俺の作ったダンジョン農園みたいな感じだろうか? 考え方の近い奴が作ったダンジョンなんだろうな。広さ的には街の面積と同じくらいだとの事だ。だから街の各所に入り口を作ったのかな? 四階までは螺旋階段のような物が、突き抜けているようだ。
五階以降がダンジョンになっているらしく、魔物のいるダンジョンへの入り口は一つしかなく、だいたい街の真ん中らへんにあるとの事だ。そこにダンジョンの管理部隊がいるそうだ。現在最高到達階層は、七十一階。
到達したパーティーは、シングルだけの八人で構成されたパーティーだとの事。何年か前にダンジョンのうわさを聞いて、ドーンボーンに来たシングルの冒険者たちがチームを組んで、三ヶ月ほどで攻略して到達した階層らしい。
次点で公表されているのは、六十五階層でこのダンジョンのベテランパーティーとの事だ。
そんな深い階層を行き来するベテランパーティーって、実はかなりすごいんじゃねえかと思ったが、これにはカラクリがあった。
この世界に転移系の魔法もトラップも無いのに、カラクリがあるのかと思ったら、五階毎にガーディアンと呼ばれる魔物がおり、そいつを倒すとパーティーの人数分のカードを落とすそうだ。
拾った段階で、他の人間が使えなくなるように使用者固定されるが、それがあるとその階層までのエレベーターを使えるようになるとの事だ。俺は思いつかなかった発想だな。五階にはガーディアンも魔物もいないが、エレベーターがいくつもあるらしい。
そう考えるとこのダンジョンって、冒険者に優しいダンジョンなのではないだろうか? ダンジョン内にいる時間でDPを稼いでいるのに、簡単に出入りできるようにしているのか? 他に稼ぐ方法があったとかそんな感じかな?
俺はわざわざやってないけど、オールアダマンタイトで作った剣とか、購入した時のDPの何倍になったか分からないくらい、値段が跳ね上がってたからね。それに近い何かを発見したんだろうか? ということは錬金術(DP)だな!
「五階毎にガーディアンがいて、そいつを倒すとカードがもらえるって、カードキーみたいに使えてエレベーターを利用できるっていう事は、五階毎に地上に戻って来れるってことだよな。
これならシルキーたちについてきてもらうより、ここで料理を作り貯めしておいてもらった方が効率的な気がしてきたけど、スカーレットはそれでもついてきたいか?」
「五階層毎ですよね? 一日一階層と考えて五日ですか? それならついていくより、色々ここで作った方がよさそうな気がしますね。多めに作っておけば、食料に困る事も無いですし、何より私たちの作った食事が、ご主人様に食べてもらえるので問題はなさそうです」
スカーレットが納得してくれたので、シルキーたちは連れて行かなくて済みそうだ。行くのは俺と妻たち、それに従魔、結構な数だけど問題ないよな? ローテーションで戦って、体力を無駄に消費しないように、っ感じにすれば他のパーティー対策も問題ないだろう。
「早速で悪いけど、三日後にはダンジョンに入るから、五日分の食料を準備して。低階層だから五階に五日はかからないと思うけどよろしく。できれば、それとは別に色んな種類のカレーは、たくさん作っておいてほしい。
あれは色々と便利だからな。あ、もちろんナンとナンにあうカレーもよろしく! 俺、シルキーたちが作ってくれたあれ、好きなんだわ。おにぎりやサンドイッチには、食べやすさは負けるけど、美味しいからな、よろしく!」
俺にお願いされたシルキーたちは、やる気が漲っており鬼気迫る何かが体から出ていた。
「五階毎に地上に戻って来れるみたいだから、気楽に行こう。明日、明後日はもう少し情報収集してから、ゆっくり休もうか。ダンジョンに関する情報は、隠されてないから探るのはそこまで大変じゃないと思う。
この辺で解散! 後は自由時間ね。部屋は三階部分を自由に使っていいからな。俺は風呂にでも入ってくるわ」
おやつの時間にもなっていないが、さっぱりしたかったのでそう宣言して、お風呂に向かおうとすると……頭の上にニコが飛び乗り、腕の中にハクが収まり、足元にダマが付き添っている。
ダマの後ろにはスライムの行列があり、風呂の前に行くとクロとギン、その背中にソウとコウ、フルメンバーがそろってしまった。
疲れてるけど、お前らのためだ頑張って洗ってやんよ!
みんなの身体を洗い終えるのに、二時間もかかってしまった。俺がのんびりお風呂につかろうとした時には、風呂が気に入ったダマとスライムたちしか残っていなかった……クロとギン、コウとソウは、一緒に風呂にも入ってくれないんだな。
お風呂は建物とは別に、銭湯みたいに入りに来る場所を作っている。ここには俺特製の魔核を埋め込んでいるので、二十四時間お湯が使いたい放題を実現している。ただお湯を作るために用いられた魔石のランクが、Bだったことに商会の人間たちが若干ひいていた。
だってさ、ダンジョンがあるせいか、ランクが高く質の良い魔石が手に入りやすかったので、買い出しのついでに入った魔石のショップで購入しておいたのだ。これは俺の懐から出ているので、誰にも文句は言わせん!
人が増えれば、この位は必要だろうと思い、男も女も二十人位はまとめて入れるほどの大きさを確保している。
午後は、久々にまともな冒険者装備を身に着けてから、俺と姉御組、年長組と年中組は混ぜて三組に分かれてもらい、手分けをして情報収集をすることにした。
四時間ほどの情報収集で分かった事は、ダンジョンの入り口は街の各所にあり、特に入り口は管理されていないようだ。一から四階は各階がただただ広い空間になっており、区画分けをされていて、野菜が作られていたり、家畜が飼われたりしているらしいとの事だ。
俺の作ったダンジョン農園みたいな感じだろうか? 考え方の近い奴が作ったダンジョンなんだろうな。広さ的には街の面積と同じくらいだとの事だ。だから街の各所に入り口を作ったのかな? 四階までは螺旋階段のような物が、突き抜けているようだ。
五階以降がダンジョンになっているらしく、魔物のいるダンジョンへの入り口は一つしかなく、だいたい街の真ん中らへんにあるとの事だ。そこにダンジョンの管理部隊がいるそうだ。現在最高到達階層は、七十一階。
到達したパーティーは、シングルだけの八人で構成されたパーティーだとの事。何年か前にダンジョンのうわさを聞いて、ドーンボーンに来たシングルの冒険者たちがチームを組んで、三ヶ月ほどで攻略して到達した階層らしい。
次点で公表されているのは、六十五階層でこのダンジョンのベテランパーティーとの事だ。
そんな深い階層を行き来するベテランパーティーって、実はかなりすごいんじゃねえかと思ったが、これにはカラクリがあった。
この世界に転移系の魔法もトラップも無いのに、カラクリがあるのかと思ったら、五階毎にガーディアンと呼ばれる魔物がおり、そいつを倒すとパーティーの人数分のカードを落とすそうだ。
拾った段階で、他の人間が使えなくなるように使用者固定されるが、それがあるとその階層までのエレベーターを使えるようになるとの事だ。俺は思いつかなかった発想だな。五階にはガーディアンも魔物もいないが、エレベーターがいくつもあるらしい。
そう考えるとこのダンジョンって、冒険者に優しいダンジョンなのではないだろうか? ダンジョン内にいる時間でDPを稼いでいるのに、簡単に出入りできるようにしているのか? 他に稼ぐ方法があったとかそんな感じかな?
俺はわざわざやってないけど、オールアダマンタイトで作った剣とか、購入した時のDPの何倍になったか分からないくらい、値段が跳ね上がってたからね。それに近い何かを発見したんだろうか? ということは錬金術(DP)だな!
「五階毎にガーディアンがいて、そいつを倒すとカードがもらえるって、カードキーみたいに使えてエレベーターを利用できるっていう事は、五階毎に地上に戻って来れるってことだよな。
これならシルキーたちについてきてもらうより、ここで料理を作り貯めしておいてもらった方が効率的な気がしてきたけど、スカーレットはそれでもついてきたいか?」
「五階層毎ですよね? 一日一階層と考えて五日ですか? それならついていくより、色々ここで作った方がよさそうな気がしますね。多めに作っておけば、食料に困る事も無いですし、何より私たちの作った食事が、ご主人様に食べてもらえるので問題はなさそうです」
スカーレットが納得してくれたので、シルキーたちは連れて行かなくて済みそうだ。行くのは俺と妻たち、それに従魔、結構な数だけど問題ないよな? ローテーションで戦って、体力を無駄に消費しないように、っ感じにすれば他のパーティー対策も問題ないだろう。
「早速で悪いけど、三日後にはダンジョンに入るから、五日分の食料を準備して。低階層だから五階に五日はかからないと思うけどよろしく。できれば、それとは別に色んな種類のカレーは、たくさん作っておいてほしい。
あれは色々と便利だからな。あ、もちろんナンとナンにあうカレーもよろしく! 俺、シルキーたちが作ってくれたあれ、好きなんだわ。おにぎりやサンドイッチには、食べやすさは負けるけど、美味しいからな、よろしく!」
俺にお願いされたシルキーたちは、やる気が漲っており鬼気迫る何かが体から出ていた。
「五階毎に地上に戻って来れるみたいだから、気楽に行こう。明日、明後日はもう少し情報収集してから、ゆっくり休もうか。ダンジョンに関する情報は、隠されてないから探るのはそこまで大変じゃないと思う。
この辺で解散! 後は自由時間ね。部屋は三階部分を自由に使っていいからな。俺は風呂にでも入ってくるわ」
おやつの時間にもなっていないが、さっぱりしたかったのでそう宣言して、お風呂に向かおうとすると……頭の上にニコが飛び乗り、腕の中にハクが収まり、足元にダマが付き添っている。
ダマの後ろにはスライムの行列があり、風呂の前に行くとクロとギン、その背中にソウとコウ、フルメンバーがそろってしまった。
疲れてるけど、お前らのためだ頑張って洗ってやんよ!
みんなの身体を洗い終えるのに、二時間もかかってしまった。俺がのんびりお風呂につかろうとした時には、風呂が気に入ったダマとスライムたちしか残っていなかった……クロとギン、コウとソウは、一緒に風呂にも入ってくれないんだな。
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