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第648話 ダークナイト
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指示を出してから機会を伺い、攻撃を仕掛けている。俺がメイスで殴りつけると振り返り、メアリーが弓をかまえる。そうすると見えていたかのようにダークナイトは、後ろを振り返りメアリーの射線に盾をかまえ突進していく。
シュリは、ダークナイトとメアリーの間に入り、ダークナイトの突進をその場に止める。メアリーとシュリに眼がいっている、ダークナイトの背中に向かって俺は、一呼吸でトップスピードまで加速して、ダメージ倍率の高いスキルを使用する。
【メテオインパクト】
物の例えで、隕石のように強い衝撃……みたいな意味の鈍器や斧のスキルである。
加速した俺の身体と【メテオインパクト】のスキル補正が合わさって、二段階ほど威力が上がっている。その攻撃をダークナイトに叩き込む前に、危険を感じたのか俺の方を振り返って来た。
シュリはフォートレスで、自分の後ろに影響が無いように守っている。通れないと判断して身近な危険の方を対処しようとしたのだろうか?
それでも止まる事のない、俺の上段からの振り下ろし攻撃の【メテオインパクト】は、ダークナイトのヘルムを目指している。腰を落としたダークナイトは、盾を持っている左手を持ちあげており、俺の攻撃に対して四十五度の角度を保っていた。これは受け流すつもりだろうか?
メイスと盾がぶつかり合う。耳を塞ぎたくなる様な轟音が、周囲に響き渡る。
俺の【メテオインパクト】は、ダークナイトのヘルムには当たらなかった。だが、ダークナイトも【メテオインパクト】の衝撃を受け流すことができずに、吹っ飛ばされている。ダークナイトの盾が変形しており左腕も変形していた。
「予想以上に効いてるな。今までスキルはあまり使ってなかったけど、自分の身体である程度軌道を再現してからの、スキル発動なら実践でも使えそうだな。スキルの攻撃補正もかなり高いみたいだし、今度から訓練に取り入れるか?」
今回のスキル発動を振り返って、かなり効果があったと感じている。実際スキルに頼るのは、中級者までだと思っていたが、上級者でも使い方次第では、対人戦にも使える気がしてきた。
とはいえ、基本的に攻撃スキルは、一部を除き使用していないと聞いているので、今すぐに対応するのは難しいだろう。武器スキルのLvを自分であげているので、いくつも攻撃スキルを覚えているはずだが……
対して俺は、暇な時に色んなスキルが使えるのが面白くて、ダンジョンに準備できる壊れないカカシを使って、遊びで何度も使っているため、ある程度の動きは理解している。この経験を生かして、俺がダメージディーラーになるのがいいかもしれないな。
「みんな、今のパターンが対応されるまでは、この方法でダメージを稼ぐぞ!」
みんな理解したようで、シュリ以外の前衛がメンバー交換して、俺はフリーになる。気配を消して好機を待つ。
この後にリンドが初めて前衛に出た時に気付いたが、こいつも昔はスキルに頼る戦いをしていたと言っていた気がした。リンドのいたヴローツマインのダンジョンは、鉱石ダンジョンでゴーレムとかが多かったため、スキルでゴリ押しできる部分もあったようで、よく使っていたみたいだ。
俺がつぶやいた事を理解して、昔の事を思い出したのだろう。今使っている両手のハンマーでスキルを使っている。隙の少ない初級のスキルが多いが、うまく使っている。
俺の所に来て訓練して鍛えたおかげで、かなり強くなっているのだ。これくらいできても、不思議じゃないかもしれないな。
ダークナイトの攻撃がリンドに向くと、他の三人が邪魔をしてマリアが弓を構える。危険度の高い破矢を防ごうと動いたため、その隙を逃さなかった。
シュリたちはダークナイトを挟んで、マリアと反対側に誘導されてしまっていたので、マリアの近くで待機していた、スケルトンナイトが前に出て、攻撃を防ごうとしている。
放たれた破矢をダークナイトは弾いて、そのまま距離を詰める。俺はその真横から気配を消したまま、先程と同じで一呼吸でトップスピードになり、メイスを振り上げる。反応したダークナイトは先程と同じく、自分の頭の上に盾をかまえて腰を落とした。
ダークナイトの反応を考えて、俺が続けて同じ攻撃をするわけがないが、ダークナイトは初動が同じだったためか、上段に盾をかまえてしまっている。
同じ姿勢だったので、盾を前に出して判断を誤ったのだろう。俺はそこから体をひねり、【バーティカルスマッシュ】を放つ。スマッシュは上段から振り下ろす攻撃だが、バーティカルの意味通り、横からのスマッシュになっている。
【スマッシュ】と同程度のダメージではあるが、このスキルを選んだのは、武器をふりぬいた後に、スキルをつなげられると考えたからだ。
俺の盾とダークナイトが慌てて戻した盾が接触するが、俺は【バーティカルスマッシュ】を使用している。無防備な左わき腹に、俺の攻撃が吸い込まれ振り抜く。振り抜いた状態で攻撃が終わり、そのままスキルを繋げてみた。
【トライアングルブランディッシュ】
相手の周りを三角形に移動しながら、打ち払い攻撃する。三連撃なので、一回一回は軽いのだが、総合的には、スマッシュよりはダメージはデカい。かなりのダメージを期待できる連続攻撃技だ。
胴体に高速の三連撃をくらい、ダークナイトは膝をついた。中身のない鎧が膝を着くって言うのがよくわからんが、ダメージが蓄積されているのだろう。
スキルを使うと体に負担がかかるのか、スキルが発動できなくなる事がある。ゲーム的に言えば、クールタイムやディレイタイムと言ったところだろうか? 変な所でゲーム的な世界なんだよな。スキルが使えないが通常攻撃は出来る……けど、今回はさがって他のメンバーにまかせる。
俺が離れると、二本の破矢がダークナイトの構えた盾を捕えて、左手が吹き飛ばされる。その後に、リンドが両手槌でメテオインパクトを使い、ダークナイトのヘルムを捕えようとしたが、右手で持っている剣で何とか軌道そらすが、右腕を失ってしまった。
盾も武器も失ったダークナイトは、蹴りを使い攻撃を仕掛けてくるが、問題なくさばかれ、集中砲火を受けドロップになった。
シュリは、ダークナイトとメアリーの間に入り、ダークナイトの突進をその場に止める。メアリーとシュリに眼がいっている、ダークナイトの背中に向かって俺は、一呼吸でトップスピードまで加速して、ダメージ倍率の高いスキルを使用する。
【メテオインパクト】
物の例えで、隕石のように強い衝撃……みたいな意味の鈍器や斧のスキルである。
加速した俺の身体と【メテオインパクト】のスキル補正が合わさって、二段階ほど威力が上がっている。その攻撃をダークナイトに叩き込む前に、危険を感じたのか俺の方を振り返って来た。
シュリはフォートレスで、自分の後ろに影響が無いように守っている。通れないと判断して身近な危険の方を対処しようとしたのだろうか?
それでも止まる事のない、俺の上段からの振り下ろし攻撃の【メテオインパクト】は、ダークナイトのヘルムを目指している。腰を落としたダークナイトは、盾を持っている左手を持ちあげており、俺の攻撃に対して四十五度の角度を保っていた。これは受け流すつもりだろうか?
メイスと盾がぶつかり合う。耳を塞ぎたくなる様な轟音が、周囲に響き渡る。
俺の【メテオインパクト】は、ダークナイトのヘルムには当たらなかった。だが、ダークナイトも【メテオインパクト】の衝撃を受け流すことができずに、吹っ飛ばされている。ダークナイトの盾が変形しており左腕も変形していた。
「予想以上に効いてるな。今までスキルはあまり使ってなかったけど、自分の身体である程度軌道を再現してからの、スキル発動なら実践でも使えそうだな。スキルの攻撃補正もかなり高いみたいだし、今度から訓練に取り入れるか?」
今回のスキル発動を振り返って、かなり効果があったと感じている。実際スキルに頼るのは、中級者までだと思っていたが、上級者でも使い方次第では、対人戦にも使える気がしてきた。
とはいえ、基本的に攻撃スキルは、一部を除き使用していないと聞いているので、今すぐに対応するのは難しいだろう。武器スキルのLvを自分であげているので、いくつも攻撃スキルを覚えているはずだが……
対して俺は、暇な時に色んなスキルが使えるのが面白くて、ダンジョンに準備できる壊れないカカシを使って、遊びで何度も使っているため、ある程度の動きは理解している。この経験を生かして、俺がダメージディーラーになるのがいいかもしれないな。
「みんな、今のパターンが対応されるまでは、この方法でダメージを稼ぐぞ!」
みんな理解したようで、シュリ以外の前衛がメンバー交換して、俺はフリーになる。気配を消して好機を待つ。
この後にリンドが初めて前衛に出た時に気付いたが、こいつも昔はスキルに頼る戦いをしていたと言っていた気がした。リンドのいたヴローツマインのダンジョンは、鉱石ダンジョンでゴーレムとかが多かったため、スキルでゴリ押しできる部分もあったようで、よく使っていたみたいだ。
俺がつぶやいた事を理解して、昔の事を思い出したのだろう。今使っている両手のハンマーでスキルを使っている。隙の少ない初級のスキルが多いが、うまく使っている。
俺の所に来て訓練して鍛えたおかげで、かなり強くなっているのだ。これくらいできても、不思議じゃないかもしれないな。
ダークナイトの攻撃がリンドに向くと、他の三人が邪魔をしてマリアが弓を構える。危険度の高い破矢を防ごうと動いたため、その隙を逃さなかった。
シュリたちはダークナイトを挟んで、マリアと反対側に誘導されてしまっていたので、マリアの近くで待機していた、スケルトンナイトが前に出て、攻撃を防ごうとしている。
放たれた破矢をダークナイトは弾いて、そのまま距離を詰める。俺はその真横から気配を消したまま、先程と同じで一呼吸でトップスピードになり、メイスを振り上げる。反応したダークナイトは先程と同じく、自分の頭の上に盾をかまえて腰を落とした。
ダークナイトの反応を考えて、俺が続けて同じ攻撃をするわけがないが、ダークナイトは初動が同じだったためか、上段に盾をかまえてしまっている。
同じ姿勢だったので、盾を前に出して判断を誤ったのだろう。俺はそこから体をひねり、【バーティカルスマッシュ】を放つ。スマッシュは上段から振り下ろす攻撃だが、バーティカルの意味通り、横からのスマッシュになっている。
【スマッシュ】と同程度のダメージではあるが、このスキルを選んだのは、武器をふりぬいた後に、スキルをつなげられると考えたからだ。
俺の盾とダークナイトが慌てて戻した盾が接触するが、俺は【バーティカルスマッシュ】を使用している。無防備な左わき腹に、俺の攻撃が吸い込まれ振り抜く。振り抜いた状態で攻撃が終わり、そのままスキルを繋げてみた。
【トライアングルブランディッシュ】
相手の周りを三角形に移動しながら、打ち払い攻撃する。三連撃なので、一回一回は軽いのだが、総合的には、スマッシュよりはダメージはデカい。かなりのダメージを期待できる連続攻撃技だ。
胴体に高速の三連撃をくらい、ダークナイトは膝をついた。中身のない鎧が膝を着くって言うのがよくわからんが、ダメージが蓄積されているのだろう。
スキルを使うと体に負担がかかるのか、スキルが発動できなくなる事がある。ゲーム的に言えば、クールタイムやディレイタイムと言ったところだろうか? 変な所でゲーム的な世界なんだよな。スキルが使えないが通常攻撃は出来る……けど、今回はさがって他のメンバーにまかせる。
俺が離れると、二本の破矢がダークナイトの構えた盾を捕えて、左手が吹き飛ばされる。その後に、リンドが両手槌でメテオインパクトを使い、ダークナイトのヘルムを捕えようとしたが、右手で持っている剣で何とか軌道そらすが、右腕を失ってしまった。
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