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第964話 意外な物を発見する
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42階に来て3度目の戦闘が終了した。
出てくる魔物は、雪ウサギ、イエティ、アイスバードの3種だけだったのだが、毎回攻め方が違ったのだ。
一番初めは、イエティのブレスと氷の塊の投擲攻撃が中心だったが、2度目はイエティの近接戦からのアイスバードの氷の雨が中心だった。
しかもこの2戦目のアイスバードの氷の雨、質が悪い事にイエティを巻き込む事が前提の攻撃だったのだ。イエティのタフさを利用した戦術に苦戦させられた。
俺たちが攻撃を防げばイエティにも当たらなくなる。放っておくと俺たちにも攻撃が当たり、行動に支障が出てしまう。面倒な事に防げば、防いでいる相手を中心に狙ってくるのだから本当に質が悪い。戦略的と言われれば確かにその通りなのだが……
3戦目は、意外に戦闘の中心が雪ウサギだったのだ。始めはアイスバードの氷の雨攻撃から始まり、イエティが足元の積もっている雪を巻き上げ視界をさらに悪くして、雪ウサギが下から攻撃してくる。
アイスバードとイエティの攻撃に意識を集中していると、雪ウサギに狙われて穴に足をとられたりと本当に面倒だった。
「集団によって攻撃の仕方が違うって珍しいよな。知能が高い個体が多いのかな? 40階以上と比べて力押しじゃなくなってきた。魔物って本来こんな戦い方するんだっけ?」
「シュウ君、忘れてるかもしれないけど、シュウ君のダンジョンにも知能の高い魔物は多いでしょ? ダンジョンインダンジョンって呼んでいた中にいる魔物は、ここの魔物に比べてもっと質が悪いわよ。攻撃だけじゃなく罠だって使って、私たちを翻弄してきたからね」
む? 自分のダンジョンにも確かに頭のいい魔物がいたのを、ミリーに言われて思い出した。しかもそいつらは、俺がダンジョンと一緒に直接召喚しているので、俺の知識の一部を持っていたりするから、同じLvの魔物に比べるとはるかに強かったと聞いている。
そう考えると、知能が高い魔物もいれば戦術くらい考えるか。
「私的には、イエティの衝撃耐性が高すぎるのが困るわ。私の鈍器じゃどうにもならないんだもん。レベルが3倍以上離れているのに、有効打が与えられないっておかしいわよあの魔物!」
鈍器、ハンマー系しか使えないリンドがプンプンと怒っている。一応他の武器スキルも持っているのだが、ハンマーを使っていた期間が長すぎて、スキルがあっても他の武器は上手く扱えていないのだ。運動音痴がステータスが上がっても、運動が上手くならないような物かな?
そんな事もあってか、戦闘後の栄養補給でやけ食いしているように見える。食べ過ぎて戦闘に支障をきたすなよ?
案の定、フラグの回収は早かった。
4度目の戦闘は、1回目に近い戦闘スタイルだったのだが、イエティのブレスと氷の投擲、アイスバードの氷の雨、最後に雪ウサギまで遠距離攻撃をしてきたのだ。しかも魔法で、後ろ足で蹴るような仕草をしてそこを起点に風魔法を使ってきたのだ。空気の弾丸だった。
そして、その戦闘中に食べ過ぎたリンドの動きが精細さを欠いて、腹部に空気の弾丸をくらってしまって、リバースをしてしまったのだ。レベル差があってそこまでダメージになるわけじゃないはずなのに、リバースするってどれだけ食ったんだよ。
固まっているとこっちが何もできなくなってしまうので、散開して各人が自分の判断で魔物を倒しに行って戦闘が終わった。
あ、すぐに復活したリンドがキレて、雪ウサギがモグラたたきみたいに殲滅されていた。あまりにも気迫がすごすぎて、同じ雪ウサギを狙っていた他のメンバーが、ひいてしまう位の気迫だったようだ。
42階では、合計5回の戦闘をして次の階に降りる事になった。かかった時間は、2時間ちょっと……上の階の倍くらいの速度で進む事が出来ていた。戦闘が無ければもう30~40分は早く到着できていたかもしれない。
時間だけ見れば短いが、ダンジョン自体の殺意は高くなってきている。40階までは食材が出ていたのだが、41階以下には今の所食材が出ていない。イエティはともかく雪ウサギとアイスバードは、肉がドロップすれば食べれると思うのだが、そもそもドロップしない魔物なのだ。
マグマの危険性に比べれば、雪山の吹雪は即死の攻撃力は無いけど、食材が無く極寒の世界、これって踏破するのかなり難しくなってないか?
43階も出てくる魔物は変わらなかったが、敵の数が増えていた。上の階では5回だったのが、この階では7回になっていた。攻撃の仕方のヴァリエーションに変化は無かった。
1回目と4回目の戦術は本当は同じだったのだが、先に雪ウサギを仕留めてしまったので、ちょっと違うように感じていただけだった。なので、3種類の攻撃パターンを状況によって、選んでいるような感じだった。
戦い辛かった。
本日は45階への階段を見つけた所で休憩する事にした。一番の理由は、よくわからないが温泉を見つけたので入る事にしたのだ。ただ熱かったので、野営地コンテナのお風呂に引き込んでから適温に冷やして入っている。
源泉の方で温泉卵を作ろうと思ったけど、熱すぎてただのゆで卵になった時は笑ってしまった。熱いってわかっていて茹でれば、普通はゆで卵になる事くらい分かるのに、温泉を見つけて浮かれ過ぎていた。
まぁ無駄にするわけにはいかないので、シルキーに渡して特製タルタルソースにしてもらった。
もちろん夕食には、そのタルタルソースをつけて食べるチキン南蛮は美味かったな。
ちなみに特製タルタルソースには、タマネギではなくらっきょを使ってもらっている。たまねぎやピクルスだと俺の好みでは無いので、らっきょをチョイスしている。もちろんそのらっきょも、ちょっと甘くした酢に漬けているので、家のタルタルソースは甘めなのだ。
明日の間食の食事に、チキン南蛮とタルタルソースを使ったサンドイッチが出てくると言っていたので、俺のテンションは無駄に上がっている。これから寝なきゃいけないのにな。
次の日は、朝風呂をしてから朝食を食べて出発した。
そして、45階は44階とはちょっと様子が変わっていた。
出てくる魔物は、雪ウサギ、イエティ、アイスバードの3種だけだったのだが、毎回攻め方が違ったのだ。
一番初めは、イエティのブレスと氷の塊の投擲攻撃が中心だったが、2度目はイエティの近接戦からのアイスバードの氷の雨が中心だった。
しかもこの2戦目のアイスバードの氷の雨、質が悪い事にイエティを巻き込む事が前提の攻撃だったのだ。イエティのタフさを利用した戦術に苦戦させられた。
俺たちが攻撃を防げばイエティにも当たらなくなる。放っておくと俺たちにも攻撃が当たり、行動に支障が出てしまう。面倒な事に防げば、防いでいる相手を中心に狙ってくるのだから本当に質が悪い。戦略的と言われれば確かにその通りなのだが……
3戦目は、意外に戦闘の中心が雪ウサギだったのだ。始めはアイスバードの氷の雨攻撃から始まり、イエティが足元の積もっている雪を巻き上げ視界をさらに悪くして、雪ウサギが下から攻撃してくる。
アイスバードとイエティの攻撃に意識を集中していると、雪ウサギに狙われて穴に足をとられたりと本当に面倒だった。
「集団によって攻撃の仕方が違うって珍しいよな。知能が高い個体が多いのかな? 40階以上と比べて力押しじゃなくなってきた。魔物って本来こんな戦い方するんだっけ?」
「シュウ君、忘れてるかもしれないけど、シュウ君のダンジョンにも知能の高い魔物は多いでしょ? ダンジョンインダンジョンって呼んでいた中にいる魔物は、ここの魔物に比べてもっと質が悪いわよ。攻撃だけじゃなく罠だって使って、私たちを翻弄してきたからね」
む? 自分のダンジョンにも確かに頭のいい魔物がいたのを、ミリーに言われて思い出した。しかもそいつらは、俺がダンジョンと一緒に直接召喚しているので、俺の知識の一部を持っていたりするから、同じLvの魔物に比べるとはるかに強かったと聞いている。
そう考えると、知能が高い魔物もいれば戦術くらい考えるか。
「私的には、イエティの衝撃耐性が高すぎるのが困るわ。私の鈍器じゃどうにもならないんだもん。レベルが3倍以上離れているのに、有効打が与えられないっておかしいわよあの魔物!」
鈍器、ハンマー系しか使えないリンドがプンプンと怒っている。一応他の武器スキルも持っているのだが、ハンマーを使っていた期間が長すぎて、スキルがあっても他の武器は上手く扱えていないのだ。運動音痴がステータスが上がっても、運動が上手くならないような物かな?
そんな事もあってか、戦闘後の栄養補給でやけ食いしているように見える。食べ過ぎて戦闘に支障をきたすなよ?
案の定、フラグの回収は早かった。
4度目の戦闘は、1回目に近い戦闘スタイルだったのだが、イエティのブレスと氷の投擲、アイスバードの氷の雨、最後に雪ウサギまで遠距離攻撃をしてきたのだ。しかも魔法で、後ろ足で蹴るような仕草をしてそこを起点に風魔法を使ってきたのだ。空気の弾丸だった。
そして、その戦闘中に食べ過ぎたリンドの動きが精細さを欠いて、腹部に空気の弾丸をくらってしまって、リバースをしてしまったのだ。レベル差があってそこまでダメージになるわけじゃないはずなのに、リバースするってどれだけ食ったんだよ。
固まっているとこっちが何もできなくなってしまうので、散開して各人が自分の判断で魔物を倒しに行って戦闘が終わった。
あ、すぐに復活したリンドがキレて、雪ウサギがモグラたたきみたいに殲滅されていた。あまりにも気迫がすごすぎて、同じ雪ウサギを狙っていた他のメンバーが、ひいてしまう位の気迫だったようだ。
42階では、合計5回の戦闘をして次の階に降りる事になった。かかった時間は、2時間ちょっと……上の階の倍くらいの速度で進む事が出来ていた。戦闘が無ければもう30~40分は早く到着できていたかもしれない。
時間だけ見れば短いが、ダンジョン自体の殺意は高くなってきている。40階までは食材が出ていたのだが、41階以下には今の所食材が出ていない。イエティはともかく雪ウサギとアイスバードは、肉がドロップすれば食べれると思うのだが、そもそもドロップしない魔物なのだ。
マグマの危険性に比べれば、雪山の吹雪は即死の攻撃力は無いけど、食材が無く極寒の世界、これって踏破するのかなり難しくなってないか?
43階も出てくる魔物は変わらなかったが、敵の数が増えていた。上の階では5回だったのが、この階では7回になっていた。攻撃の仕方のヴァリエーションに変化は無かった。
1回目と4回目の戦術は本当は同じだったのだが、先に雪ウサギを仕留めてしまったので、ちょっと違うように感じていただけだった。なので、3種類の攻撃パターンを状況によって、選んでいるような感じだった。
戦い辛かった。
本日は45階への階段を見つけた所で休憩する事にした。一番の理由は、よくわからないが温泉を見つけたので入る事にしたのだ。ただ熱かったので、野営地コンテナのお風呂に引き込んでから適温に冷やして入っている。
源泉の方で温泉卵を作ろうと思ったけど、熱すぎてただのゆで卵になった時は笑ってしまった。熱いってわかっていて茹でれば、普通はゆで卵になる事くらい分かるのに、温泉を見つけて浮かれ過ぎていた。
まぁ無駄にするわけにはいかないので、シルキーに渡して特製タルタルソースにしてもらった。
もちろん夕食には、そのタルタルソースをつけて食べるチキン南蛮は美味かったな。
ちなみに特製タルタルソースには、タマネギではなくらっきょを使ってもらっている。たまねぎやピクルスだと俺の好みでは無いので、らっきょをチョイスしている。もちろんそのらっきょも、ちょっと甘くした酢に漬けているので、家のタルタルソースは甘めなのだ。
明日の間食の食事に、チキン南蛮とタルタルソースを使ったサンドイッチが出てくると言っていたので、俺のテンションは無駄に上がっている。これから寝なきゃいけないのにな。
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そして、45階は44階とはちょっと様子が変わっていた。
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