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第1045話 脱水機!
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圧力脱水機に使う素材は、思いのほか簡単に見つかった。
ディストピアの繊維ダンジョンで獲れる魔物の素材で、簡単に加工できるゴムみたいな素材だ。魔石の粉の比率を高めると、ドンドン固くなっていく不思議素材だ。
特に何かに使われるわけでもなく、ネタの部類として柔らかい素材をグニグニ遊ぶ感じのものや、お金持ちの家の赤ちゃんのために、クッション素材として稀に使われることがあったそうだ。
それにしても研究熱心な人もいたモノだ。何に使えるかもわからない素材について、一生懸命研究してくれていたんだから、俺たちが簡単に見つけられたのだ。まぁ、その研究を行っていたのが、俺の商会が出資している研究者だったらしいけどね。
それにしても何故あの魔物の樹液を使おうと思ったのかね? ドロップするものの、何に使えるか分からないものを研究材料にしたのかね? 素材が安いからとかかな?
何はともあれ、その研究者には金一封を贈呈しておこう。ゼニスに話して、届けておいてもらおう。
「それにしても……不思議な素材ね。魔石の分量が少ないと、面白い感覚ね」
なんといっていいのか、丸い状態の物を握ると無駄に伸びて、手の外にあふれるのだ。テレビとかで見た事あるけどなんて言う素材だったかな? でも見てると気持ちよさそうだから、握ってみたいなって1度は思った奴だ。
「それでも魔石を混ぜ過ぎたこれはヤバいでござるな」
硬さだけで言えば石とかみたいに硬くなるのだが、靭性がものすごく弱くなり物にぶつけると普通に壊れてしまう。映画とかドラマで使われる、割れやすいビール瓶みたいな物だろうか?
「ちょうどいい分量を探さないとな。程よく硬くて多少変形する位の感じの、車のタイヤみたいな? そしたら混ぜる物が硫黄か魔石の違いで、本当にゴムみたいだな」
そう話しながら、まずは30パーセント位までの0.1パーセント刻みの分量で、大雑把な硬さを確認していく。
「でも、ゴムと違うのはあそこまで伸びないよね。この柔らかいやつ以外はほとんど伸びてないもんね」
魔石をほんの少し混ぜただけの樹液が一番伸びるのだが、それでも輪ゴムのように加工するとすぐに切れてしまうのだ。ある程度太くなると結構切れにくいのだが、ズボンのゴムに使うのには躊躇う位の太さが必要である。
少しずつ分量を増やしていくと伸びなくなり、分量が増える過ぎると引っ張っただけですぐに切れてしまうのだ。普通に成人男性の二の腕位の太さでも、パキンッとすぐに折れるのだ。何とも不思議な性質だ。
「それにしても、これは色々に使えるかもしれないござるな。低階層の魔物ドロップで1回に結構な量が取れる樹液と、屑魔石を細かく砕いて水に溶かして、樹液に混ぜるだけでいいでござるからな。原価が驚くほど安いでござる」
「確かに使い道が無くてダンジョンに放置されていた素材が使えるなら、みんな持って帰ってきてくれるかもな。1度にドロップするのが10キログラム位の樹液だから、何往復もする事になるけど、弱い魔物だし駆け出しの冒険者には、ちょうどいい稼ぎになりそうだな」
「低階層の残念魔物の汚名返上ね! それにしてもドロップ品って不思議よね。肉塊とか鱗、骨、牙なら固形物でドロップするのはまだわかるけど、液体がドロップするって不思議ね。
その辺にぶちまかれるならともかく、よくわからない素材に入れられてドロップするんだもんね。初めて見た時は、新種のスライムかと思ったわ」
魔物を倒すとドロップ品が出るのはこの世界の法則なのだが、液体のドロップ品はよくわからない膜で包まれてドロップするのだ。それが放置されていると、ニコたちみたいな可愛い系のスライムっぽく見えなくもない。
ちなみに、よくわからない膜は破れるとすぐに消えてしまう、この世界の七不思議である……召喚された俺たちからすれば、不思議が7個で済むわけがない。
「使えそうなのは、10~15パーセント位かな? それ以上になると、さすがに硬すぎと言うよりは脆くて使い物にならんな」
比率が高くなってくると、すぐに壊れる可能性が高くなってしまうのだ。なので、このあたりがよさそうである。
重さで計算しているので、850~900グラムに対して150~100グラムの魔石なのだが、これは10パーセントの水溶液なので、実質魔石は15~10グラムでいいのである。魔石も屑で問題ないので本当に安上がりな素材だ。
加工は混ぜてから型に流し込んで、固まるのを待つだけ。ほとんどくっつかないので容器を洗わないでも次々に作れるくらいである。まぁしっかりと洗うのが基本だけどな。
他にも問題はあるけど、ひとまず素材の問題は片付いたから研究を進めている形だ。
3日経った頃に比率は13.7パーセントがいいという事になり、その硬さで圧力式脱水機を作成した。鉄の棒に新素材をくっ付けて片方のローラーを回すだけの物なのだが、それに使った素材が良く、予想以上に絞れた。
奥様方にも高評価で、性能試験評価では、高い素材でも生地を傷める事なく絞る事が出来たのだ。
他にも、隙間を変えれるような作りはどうかと、色々な構想を練った。幅を広くして大きなものも出来るようにしてはどうか? とか、色々な口論をしたが、主婦たちに大きなものって何を想定しているのか聞かれて、答える事が出来なかった。
俺の家なんかは普通に布団を使っているが、一般家庭では藁で編んだ硬いベッド等で寝ているので、布団などは無いのである。そもそも、布団を圧力式脱水機に使っていいのかもわからないのに、使えるわけがないのだった。
ディストピアの繊維ダンジョンで獲れる魔物の素材で、簡単に加工できるゴムみたいな素材だ。魔石の粉の比率を高めると、ドンドン固くなっていく不思議素材だ。
特に何かに使われるわけでもなく、ネタの部類として柔らかい素材をグニグニ遊ぶ感じのものや、お金持ちの家の赤ちゃんのために、クッション素材として稀に使われることがあったそうだ。
それにしても研究熱心な人もいたモノだ。何に使えるかもわからない素材について、一生懸命研究してくれていたんだから、俺たちが簡単に見つけられたのだ。まぁ、その研究を行っていたのが、俺の商会が出資している研究者だったらしいけどね。
それにしても何故あの魔物の樹液を使おうと思ったのかね? ドロップするものの、何に使えるか分からないものを研究材料にしたのかね? 素材が安いからとかかな?
何はともあれ、その研究者には金一封を贈呈しておこう。ゼニスに話して、届けておいてもらおう。
「それにしても……不思議な素材ね。魔石の分量が少ないと、面白い感覚ね」
なんといっていいのか、丸い状態の物を握ると無駄に伸びて、手の外にあふれるのだ。テレビとかで見た事あるけどなんて言う素材だったかな? でも見てると気持ちよさそうだから、握ってみたいなって1度は思った奴だ。
「それでも魔石を混ぜ過ぎたこれはヤバいでござるな」
硬さだけで言えば石とかみたいに硬くなるのだが、靭性がものすごく弱くなり物にぶつけると普通に壊れてしまう。映画とかドラマで使われる、割れやすいビール瓶みたいな物だろうか?
「ちょうどいい分量を探さないとな。程よく硬くて多少変形する位の感じの、車のタイヤみたいな? そしたら混ぜる物が硫黄か魔石の違いで、本当にゴムみたいだな」
そう話しながら、まずは30パーセント位までの0.1パーセント刻みの分量で、大雑把な硬さを確認していく。
「でも、ゴムと違うのはあそこまで伸びないよね。この柔らかいやつ以外はほとんど伸びてないもんね」
魔石をほんの少し混ぜただけの樹液が一番伸びるのだが、それでも輪ゴムのように加工するとすぐに切れてしまうのだ。ある程度太くなると結構切れにくいのだが、ズボンのゴムに使うのには躊躇う位の太さが必要である。
少しずつ分量を増やしていくと伸びなくなり、分量が増える過ぎると引っ張っただけですぐに切れてしまうのだ。普通に成人男性の二の腕位の太さでも、パキンッとすぐに折れるのだ。何とも不思議な性質だ。
「それにしても、これは色々に使えるかもしれないござるな。低階層の魔物ドロップで1回に結構な量が取れる樹液と、屑魔石を細かく砕いて水に溶かして、樹液に混ぜるだけでいいでござるからな。原価が驚くほど安いでござる」
「確かに使い道が無くてダンジョンに放置されていた素材が使えるなら、みんな持って帰ってきてくれるかもな。1度にドロップするのが10キログラム位の樹液だから、何往復もする事になるけど、弱い魔物だし駆け出しの冒険者には、ちょうどいい稼ぎになりそうだな」
「低階層の残念魔物の汚名返上ね! それにしてもドロップ品って不思議よね。肉塊とか鱗、骨、牙なら固形物でドロップするのはまだわかるけど、液体がドロップするって不思議ね。
その辺にぶちまかれるならともかく、よくわからない素材に入れられてドロップするんだもんね。初めて見た時は、新種のスライムかと思ったわ」
魔物を倒すとドロップ品が出るのはこの世界の法則なのだが、液体のドロップ品はよくわからない膜で包まれてドロップするのだ。それが放置されていると、ニコたちみたいな可愛い系のスライムっぽく見えなくもない。
ちなみに、よくわからない膜は破れるとすぐに消えてしまう、この世界の七不思議である……召喚された俺たちからすれば、不思議が7個で済むわけがない。
「使えそうなのは、10~15パーセント位かな? それ以上になると、さすがに硬すぎと言うよりは脆くて使い物にならんな」
比率が高くなってくると、すぐに壊れる可能性が高くなってしまうのだ。なので、このあたりがよさそうである。
重さで計算しているので、850~900グラムに対して150~100グラムの魔石なのだが、これは10パーセントの水溶液なので、実質魔石は15~10グラムでいいのである。魔石も屑で問題ないので本当に安上がりな素材だ。
加工は混ぜてから型に流し込んで、固まるのを待つだけ。ほとんどくっつかないので容器を洗わないでも次々に作れるくらいである。まぁしっかりと洗うのが基本だけどな。
他にも問題はあるけど、ひとまず素材の問題は片付いたから研究を進めている形だ。
3日経った頃に比率は13.7パーセントがいいという事になり、その硬さで圧力式脱水機を作成した。鉄の棒に新素材をくっ付けて片方のローラーを回すだけの物なのだが、それに使った素材が良く、予想以上に絞れた。
奥様方にも高評価で、性能試験評価では、高い素材でも生地を傷める事なく絞る事が出来たのだ。
他にも、隙間を変えれるような作りはどうかと、色々な構想を練った。幅を広くして大きなものも出来るようにしてはどうか? とか、色々な口論をしたが、主婦たちに大きなものって何を想定しているのか聞かれて、答える事が出来なかった。
俺の家なんかは普通に布団を使っているが、一般家庭では藁で編んだ硬いベッド等で寝ているので、布団などは無いのである。そもそも、布団を圧力式脱水機に使っていいのかもわからないのに、使えるわけがないのだった。
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