ダンマス(異端者)

AN@RCHY

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第1135話 今後の予定

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 グリエルとガリアの夫婦を送り出した俺は……

「さて何をしようか? さっき娘たちと遊んだし、また行くと追い出されるかもしれないしな。今日は大人しくしておくかな? 天気もいいし、世界樹の木陰で本でも読むか?」

 そう考えて、足元にいたダマを抱き上げて何となく聞いてみる。

『主殿がいいと思うのであれば、それでよろしいのではないでしょうかにゃ?』

 俺が思い付きで聞いたのに、真面目に答えてくれるダマ……可愛いな。お腹に顔を埋めてモフモフを堪能した。途中でダマがくすぐったいと抗議をしていたが、無視してしばらくモフモフしてしまった。

 よくわからないけど、背中の毛よりお腹の毛の方が何か気持ちいいんだよね。毛が柔らかかったりするのかな?

 帰り道、ダマは止めてくれなかった俺に対して猛抗議をしてきた。

 まずは、抱いたまま家まで帰る様に要求してきて、家に着いたらブラッシング、昼食は熟成赤身肉のステーキを要求された。

 抱いたままと言うのはよくわからないが、抱かれる事が好きなのだろうか? 体勢的には俺と同じ方向を向いたままの抱っこになるので、ダマ的には結構辛い耐性なのではないだろうか? 腕をお尻の下に入れているとはいえ……

 ブラッシングは、俺の毛皮持ちの従魔たちはみんな好きだから分からなくもない。

 最後の熟成赤身肉のステーキって、最近何かあるごとに要求してくる気がするんだよな。そんなに肉が好きなのか? と聞いた事があるが、肉はもちろんすきだけど、熟成肉だからなおいい! と熱弁していた。

 まぁ、戻ったらブラウニーにお願いしておこう。あぁ、自分でブラウニーにお願いしても食えないから、こういう時にお願いするって事かな?

「ん~この椅子も悪くないと思うんだけど、今日はこの椅子の気分じゃないんだよな」

 なんて、俺も贅沢になったもんだよな。溢れかえるDPのおかげで、色々な物が手に入るために色々試してしまっているせいかな?

 元の世界の本当の金持ちもこんな感じなのだろうか?

 そんな事を考えても、DPはこの瞬間にも増えていくので気にせず召喚するんだけどね。

 今回は、何となく椅子ではなく地面にいくつかエアーマットを敷いて、隙間に落ちないように簡単なカバーをかぶせた感じだ。

 正直召喚した時に空気が入った状態で出てこなかったら、ここまでの数は召喚しなかっただろうな。その数12枚。縦3つ横4つの12個を敷き詰めている。正方形とは言い難いが、何となく正方形っぽい形にはなっているだろう。特に形に意味はないけどな。

 その上でダマのブラッシングを開始した。20分程でダマは寝てしまったが、ひっくり返しながら全身のブラッシングをしてやった。

 シエルとグレンは、すでに定位置を決めて寝ていた。

 俺はブッ君を取り出して小説を読み始める。昼食の時間になったら呼びに来てもらう様にお願いしているので、もし眠ってしまっても大丈夫!

 何て言っていたらすぐにフラグを回収してしまったようで、昼食まで寝てしまっていた。

 体を揺さぶられて起きると、ちょっと離れた位置に昼食が準備されていた。俺がここにいるという事で、外で食事をしようという事になったらしい。

 そういえば、娘たちは俺の知らない間に、離乳食になっていたんだよな。前にも見ていて知っていが、いつから離乳食が始まったのだろう?

 まぁ一緒に食事ができるのは、何か嬉しいよな。

 昼食を食べ終わると、母親組の3人以外の妻たちに囲まれた……え? なになに? ちょっとビビっていたが、最近娘たちばかりかまっていたせいで、妻たちが拗ねてしまっていたのだ。

 娘たちが可愛いのは分かるけど、私たちの事も相手してほしい! と言われてしまったのだ。

 相手をしようとしたが、どう考えても20人以上を同時に相手をするのは無理があるよな。なので、1週間ごとに、年長・年中・年少組に分かれて相手にする事になった。

 1週間丸々使ってのデートの様な物だ。地球みたいに観光スポットがあるわけでは無いので、先程考えたクルーズをしながら、1週間のんびりしようという事になったのだ。

 クルーザーの中でのんびりと一緒に過ごそうという事だ。

 ただ、いきなり明日からと言うわけにはいかないので、今週は準備期間にあてて、いなくなる1週間の間に問題ないように備える事になった。

 俺に関しては、最悪魔導通信で報告を受けて処理をするという形になった。妻たちは1週間ずつだけど、俺は合計で3週間海の上にいる事になるわけだしな。きちんと対応できるようにしておかないとな。

 結果、俺は普段と何も変わらず準備をする事も無かったのだ。工房に行っても新しいものの開発をするわけでもないので、ゴーストタウンをのんびりと散歩をする事にしたのだ。

「それにしても人が多くなったよな」

 誰もいなかった時を知っているので、何だか感慨深いものがある。

 露店で売っている物も、ディストピア程ではないがかなり質が高くなっているようで、満足できる味になっている。

 散策をしていたら、実験に付き合ってもらっている近所の子たちと遭遇して、美味しいレストランみたいなところがないか聞いた所、小ジャレタお店を紹介された。

 実験に付き合ってもらうたびに報酬を出しているので、ちょっとした贅沢が出来る位に裕福なのだろう。食事の値段はそこそこ高かいようだ。

 しかも俺の事を知っていて、従魔と一緒に入っても問題ないという事だったのだ。ただ、あまり人目に付くのは良くないという事で、隅の方でお願いします……との事だった。

 ダマは普通の食事も食べれるので、どれがいいか聞いてからいくつか注文した。

 ブラウニーには及ばないが、それなりに満足できる味だった。

 そろそろ帰ろうとした時に、

「ちょっと! 困ります!」

「うちではそういう事をしてないんだ! 出ていけ!」

 先程食事を届けてくれたウェイトレスと店長? らしき人の声が聞こえる。

「何を言っている? 綺麗にした店内、値段もそれなり、貴族を狙った食事処であろう? そしてなかなか見た目のいい女性がいる。ならばうりをしてしるのだろ? だから買ってやると言っているのだ!」

 どうやら貴族がバカな事を言っているようだ。
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