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第1264話 女神の中にも……
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あの後、半泣きだった俺に娘たちが近付いてきて、
「ポンポンいたいの? みーちゃがなでてあげる!」
と言ってうずくまっている俺のお腹をミーシャが撫でてくれた。遅れて到着したブルムとスミレが、お腹ではなく背中を撫でてくれる。
娘たちの優しさに半泣きがマジ泣きになってしまった。そんな状態の俺でも娘たちは心配なようで、撫で続けてくれる。その優しさが嬉しい!
俺は3人をまとめて抱きかかえクルクルと回る。
「「「きゃーーー」」」
3人は楽しそうに黄色い悲鳴を上げてくれた。その様子が可愛くてさらにクルクルしようとしたら頭を叩かれた。
「娘たちが目を回すからそれ以上は止めて」
そういって仁王立ちしたカエデが後ろに立っていた。
娘たちはクルクルを止められたので不満が爆発しているようだ。頬がはち切れそうなくらい膨らまして、各母親に無言の抗議をしている。
年少組の妻たちが膨らんでいる頬をつつくと、プフッと空気が漏れる。それまで怒ってますよ! 的な雰囲気だった娘たちが、何が面白かったのか空気が漏れた時の音にキャッキャと騒いでいる。何度も何度も頬を押すようにお願いしていた。
興味が移り変わるのが早いな。そんな様子にも俺は癒される。
ひび割れていたガラスの心が修復されていくようだ。
言葉がしっかり理解できていないとはいえ、ゴーストタウンでの話をここでするわけにはいかないので、おやつまでもう少し時間があるので、娘たちと庭で遊んですごした。
そういえば、人をダメにするクッションを娘たちが気に入ってよく埋まっているのだが、スライムがライバルだと思っているのか敵対心をむき出しにして、スライムクッションに改良を加えている姿が度々見られた。
『ちょっとあんた! あの面白魔物は何?』
前触れもなくチビ神が念話をしてきた。面白魔物って何の話だ?
『何って、あんたがホモークとか呼んでいる魔物よ! オークレディも気になるけど、ホモゴブリンも何なのよ!』
何って言われても、汁男ダンジョンにいたオークの亜種を捕まえて、このダンジョンに連れて来ただけだけど? オークレディとホモゴブリンは、ホモークの近くに置いてたら勝手に種族が変わってた。
『ふむふむ、オークの中に稀にオスしか狙わない個体がいるって話はあったけど、まさか本当にいるなんてね。何で今まで隠してたのよ! 神界にいる女神たちが、もっと早く教えなさいよ! って騒いで大変なのよ!』
知るかよ! ってか、ホモークの事はチビ神も知ってたんじゃないか? あいつメインのイベントだってしたんだし、その時も確か覗いていたよな?
『確かに存在は知っていたけど、まさか噂の個体だなんて聞いてないもの! 武闘大会とか言う奴で、強い人間を相手にさせてた奴でしょ? あれは見てたけど、あの時の試合後の調教ってそういう意味だったのね! 戦闘以外に面白いと思わなかったから、あの時は違うことしてたのよ!』
マジで知るかよ! それを俺のせいにするな! まぁあの個体がいるって分かったなら、いちいち俺にコンタクトを取る必要ないだろ、一体何の様なんだよ。
『おっと、イケないイケない。あんた! 私に送ってくれる本とかゲームのデータあるわよね。あれに何でBL系が入ってないのよ! 私は興味ないけど、知り合いの女神たちがホモークの存在を知ってから、そういえば、みたいな感じで私の所に押しかけてきて大変なのよ!』
本当に知るかよ。何でそんな事を俺に言う必要があるんだよ。ちなみにBL系は、俺が見たくないから触れてない。同性愛を否定するわけじゃないけど、俺に影響がなければいいかなって思ってる。
『今すぐBL系のデータを送ってくれないと、私が大変な事になるわよ! 今までいろいろしてきてあげたんだから、私を助けると思ってデータをちょうだい!』
女神が腐って、腐女神……ふじょがみ? になっているのがいるのか? 腐女子でも、BLを見るのが好きだからと言って、想像するのが好きであって男が嫌いってわけじゃないらしいからな。ってか、確かにお前は色々してくれたけど、主に手助けじゃなくて邪魔ばっかだろ! お前を助ける理由が無いわ!
『んなっ! こんな可愛い女神がお願いしているのに、助けてもくれないなんて! 今も私はあの馬鹿共に追われているのよ! 捕まったら本当に大変な事になるから、お願いですから助けてください!』
確かにお前さんの胸はツルペタで可愛いかもしれないな。俺はロリコンじゃないから分からんけどな! つかさ、他の神たちだって多少なり召喚したダンジョンマスターと縁があるんだろ? そいつに頼ませろよ! 俺よりDP持ってる奴だっていんだろ?
『確かにDPを稼いでいるダンジョンマスターはいるけど、あなたみたいに律義に貢物してくれる人は稀なのよ! だからお願い!』
俺に何のメリットもないじゃん。確かに今現在もDPは増えてるけど、だからと言ってメリットもなくやるつもりはない!
『グッ、女神の私に交換条件をするなんて、今すぐには思いつかないけど、BL系の本のデータをくれたら、そのデータを提供した女神たちを含めて何か考えるから! 絶対に何でもするから!』
何でもね……言葉通りの意味にはなるとは思わないが、チビ神だけじゃなくて他の神も一緒なら何かしらメリットがある事をしてもらえるかな? とりあえず、そのジャンルの本のデータをDPで買ってから送ってやるよ。
『ありがと! あんた本当にイイ男ね! 天界にいたらけkk『そういうのいいんで、止めてもらえます? 奥さんもたくさんいるしね』全く! 最後まで言わせない鬼畜っぷりは変わらないわね』
そんな会話をしながらもBL系の本をリストに入れていくってか、個人で出しているような物も含めると、ありえん位の数があるんだな。恐るべし婦女子の世界、目につくものをリストに入れ終わったらいつものように貢物を天界に送った。
『ハッ! 私、寝てないわよ!』
こいつ、本当に追われているのか? 寝てる余裕があんのに、早まったかな?
『ありがと! これでやっと日陰者じゃなくて、太陽の下をあるけるわ!』
そういうと、ダッダッダと走り去って行く音が聞こえた。日陰者って、指名手配犯かよ!
何か最近は、このネタばっかりな気がするな。女神は腐女神が多いみたいだしな。天界がカオスになっている気がする。男神たちに恨まれないかな?
「ポンポンいたいの? みーちゃがなでてあげる!」
と言ってうずくまっている俺のお腹をミーシャが撫でてくれた。遅れて到着したブルムとスミレが、お腹ではなく背中を撫でてくれる。
娘たちの優しさに半泣きがマジ泣きになってしまった。そんな状態の俺でも娘たちは心配なようで、撫で続けてくれる。その優しさが嬉しい!
俺は3人をまとめて抱きかかえクルクルと回る。
「「「きゃーーー」」」
3人は楽しそうに黄色い悲鳴を上げてくれた。その様子が可愛くてさらにクルクルしようとしたら頭を叩かれた。
「娘たちが目を回すからそれ以上は止めて」
そういって仁王立ちしたカエデが後ろに立っていた。
娘たちはクルクルを止められたので不満が爆発しているようだ。頬がはち切れそうなくらい膨らまして、各母親に無言の抗議をしている。
年少組の妻たちが膨らんでいる頬をつつくと、プフッと空気が漏れる。それまで怒ってますよ! 的な雰囲気だった娘たちが、何が面白かったのか空気が漏れた時の音にキャッキャと騒いでいる。何度も何度も頬を押すようにお願いしていた。
興味が移り変わるのが早いな。そんな様子にも俺は癒される。
ひび割れていたガラスの心が修復されていくようだ。
言葉がしっかり理解できていないとはいえ、ゴーストタウンでの話をここでするわけにはいかないので、おやつまでもう少し時間があるので、娘たちと庭で遊んですごした。
そういえば、人をダメにするクッションを娘たちが気に入ってよく埋まっているのだが、スライムがライバルだと思っているのか敵対心をむき出しにして、スライムクッションに改良を加えている姿が度々見られた。
『ちょっとあんた! あの面白魔物は何?』
前触れもなくチビ神が念話をしてきた。面白魔物って何の話だ?
『何って、あんたがホモークとか呼んでいる魔物よ! オークレディも気になるけど、ホモゴブリンも何なのよ!』
何って言われても、汁男ダンジョンにいたオークの亜種を捕まえて、このダンジョンに連れて来ただけだけど? オークレディとホモゴブリンは、ホモークの近くに置いてたら勝手に種族が変わってた。
『ふむふむ、オークの中に稀にオスしか狙わない個体がいるって話はあったけど、まさか本当にいるなんてね。何で今まで隠してたのよ! 神界にいる女神たちが、もっと早く教えなさいよ! って騒いで大変なのよ!』
知るかよ! ってか、ホモークの事はチビ神も知ってたんじゃないか? あいつメインのイベントだってしたんだし、その時も確か覗いていたよな?
『確かに存在は知っていたけど、まさか噂の個体だなんて聞いてないもの! 武闘大会とか言う奴で、強い人間を相手にさせてた奴でしょ? あれは見てたけど、あの時の試合後の調教ってそういう意味だったのね! 戦闘以外に面白いと思わなかったから、あの時は違うことしてたのよ!』
マジで知るかよ! それを俺のせいにするな! まぁあの個体がいるって分かったなら、いちいち俺にコンタクトを取る必要ないだろ、一体何の様なんだよ。
『おっと、イケないイケない。あんた! 私に送ってくれる本とかゲームのデータあるわよね。あれに何でBL系が入ってないのよ! 私は興味ないけど、知り合いの女神たちがホモークの存在を知ってから、そういえば、みたいな感じで私の所に押しかけてきて大変なのよ!』
本当に知るかよ。何でそんな事を俺に言う必要があるんだよ。ちなみにBL系は、俺が見たくないから触れてない。同性愛を否定するわけじゃないけど、俺に影響がなければいいかなって思ってる。
『今すぐBL系のデータを送ってくれないと、私が大変な事になるわよ! 今までいろいろしてきてあげたんだから、私を助けると思ってデータをちょうだい!』
女神が腐って、腐女神……ふじょがみ? になっているのがいるのか? 腐女子でも、BLを見るのが好きだからと言って、想像するのが好きであって男が嫌いってわけじゃないらしいからな。ってか、確かにお前は色々してくれたけど、主に手助けじゃなくて邪魔ばっかだろ! お前を助ける理由が無いわ!
『んなっ! こんな可愛い女神がお願いしているのに、助けてもくれないなんて! 今も私はあの馬鹿共に追われているのよ! 捕まったら本当に大変な事になるから、お願いですから助けてください!』
確かにお前さんの胸はツルペタで可愛いかもしれないな。俺はロリコンじゃないから分からんけどな! つかさ、他の神たちだって多少なり召喚したダンジョンマスターと縁があるんだろ? そいつに頼ませろよ! 俺よりDP持ってる奴だっていんだろ?
『確かにDPを稼いでいるダンジョンマスターはいるけど、あなたみたいに律義に貢物してくれる人は稀なのよ! だからお願い!』
俺に何のメリットもないじゃん。確かに今現在もDPは増えてるけど、だからと言ってメリットもなくやるつもりはない!
『グッ、女神の私に交換条件をするなんて、今すぐには思いつかないけど、BL系の本のデータをくれたら、そのデータを提供した女神たちを含めて何か考えるから! 絶対に何でもするから!』
何でもね……言葉通りの意味にはなるとは思わないが、チビ神だけじゃなくて他の神も一緒なら何かしらメリットがある事をしてもらえるかな? とりあえず、そのジャンルの本のデータをDPで買ってから送ってやるよ。
『ありがと! あんた本当にイイ男ね! 天界にいたらけkk『そういうのいいんで、止めてもらえます? 奥さんもたくさんいるしね』全く! 最後まで言わせない鬼畜っぷりは変わらないわね』
そんな会話をしながらもBL系の本をリストに入れていくってか、個人で出しているような物も含めると、ありえん位の数があるんだな。恐るべし婦女子の世界、目につくものをリストに入れ終わったらいつものように貢物を天界に送った。
『ハッ! 私、寝てないわよ!』
こいつ、本当に追われているのか? 寝てる余裕があんのに、早まったかな?
『ありがと! これでやっと日陰者じゃなくて、太陽の下をあるけるわ!』
そういうと、ダッダッダと走り去って行く音が聞こえた。日陰者って、指名手配犯かよ!
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