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第1372話 結局
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「ご主人様、先日話していた解体なのですが、本日行うそうなのですが見学いたしますか?」
「今日やるのか。何時頃から始まる予定?」
「多少時間に余裕はあるので、ご主人様が来るのであればその時間に合わせられます」
「そっか。じゃぁ、一旦庁舎に行くから……多分1時間もあれば終わるはず。往復の時間も考えれば、余裕をもって2時間かな?」
「了解しました。ご主人様が見なくてもいい下処理は、来る前に終わらせておきます。言葉による説明だけでよろしいですか?」
「そこら辺は任せるよ。できれば映像に残してもらっていいかな? 見るかは分からないけどって解体はダンジョン農園の中?」
「そうですよ。家畜エリアの端に解体所があるのでそこで行っています」
「なら、ダンジョン機能で見る事出来るな。スプリガンの皆にお願いしておこう」
話がまとまり、ブラウニーは急ぎ気味でダンジョン農園に向かった。
その姿を見送り俺も庁舎へ向かう。
いつもの執務室へ入り、今日の報告書の確認をする。ラッキー、いつもより少ないな。
10枚ほどしかない報告書を読んで、稟議に対しては特に気になる点はないので許可を出しておく。トラブルの仲裁の件で報告書が上がってくるのは珍しいな。
ふむふむ、俺まで報告書が上がってきた理由は、トラブルの被害者になった人たちの歳か。ディストピアからゴーストタウンに派遣している冒険者だ。
他所から来たそれなりの実力のある冒険者グループが、この子たちに目をつけて自分たちの下働きをさせてやると強引に迫ったそうだ。もちろん断ったのだが、しつこく勧誘され終いには実力行使に出て、決闘のような騒ぎになってしまったのだとか。
結構ギリギリで勝利したのだが、そのトラブルを聞いて駆け付けた衛兵に他所から来た冒険者たちが、突然攻撃をされたとかウソの話をし始めて、Bランクという冒険者として名声がそれなりにあるのが問題だったみたいだ。
最終的には冒険者ギルドに問い合わせて、ディストピアから派遣された冒険者だということが分かり、監視室にも連絡が入りその時の映像が到着して、他所から来た冒険者たちのウソがばれ奴隷落ちとなった。
下手にランクの高い冒険者だと、相手の冒険者が被害者であっても冤罪で、罪をかぶせられるケースがあるということは知っていたが、こんな感じで将来有望な冒険者が潰されるのかと思うと……なんかむかついてきた。
早急に対策が必要だと思い、駆け出しから初級から中級前半までの冒険者たちへの支援策を、打ち立てるようにグリエルにお願いした。俺からの命令で各領主代理に協力をさせ、冒険者ギルドにも協力をさせるように指示を出した。
お金の面に関しては、ゼニスに話をつけてかかる費用は全額負担できるように手配をしておいた。
領主代行や領主館で働いている人間に不正をする人間はいないのだが、冒険者ギルドは別の組織になるので普通に不正する輩がいる。注意するように促しておく。
これで今日の仕事が終わったので、支度をしてさっさと帰る事にした。
慌てて帰る俺の姿をグリエルが見て首を傾げていたが、邪魔をするわけではないので気にすることを止めて自分の仕事に戻っていった。
俺は家に戻り玄関で会ったシェリル、イリア、ネルの3人にダンジョン農園の家畜エリアに行ってくると話したら、3人も興味を持ち自分たちも行きたいという話になってしまった。
一応ブラウニーに確認すると何人でこられても問題はないが、しっかりと衛生管理の面に気をつけるためにこちらの指示に従ってほしいとのこと。それは当然のことなので、行きたいメンバーが全員集まる事になった。
年長組は3人が妊娠しているので、妊娠していない5人が2~3人が近くについているので、残っているメンバーはいるのだが3人は直接行くことは禁止されたため、監視機能を使ってリアルタイムで見るそうだ。
年少組は今日はちょうどみんなが残っており、全員参加が決まった。反対に年中組は全員が自分の持ち場に行っており、残っているメンバーはいなかった。
母親組は娘たちの勉強を見ていたが、4人が興味を示してしまい俺が行くなら絶対についていくと、ミーシャ・スミレ・ブルムはコアラのように俺の腕や足に抱き着いている。ウルもこっそりと俺の服の袖をつかんでいた。
まだ勉強の時間が残っていたが、こうなってしまった4人はシルキーたちでも、正当な理由がなければ覆すことが出来ないので、母親たちは折れて今日の勉強は終わった。だけどミーシャたち3人は、誰かに抱っこをされているという条件が付けくわえられ、ウルは誰かと手を繋ぐことが条件となった。
子どもは分かっていても突拍子もない行動をとるので、誰かの近くに確実にいることがブラウニーたちからお願いされたことだ。
衛生的にも危険があるかもしれないので、時間の止まる収納アイテムがあっても、内臓系は特に気をつける必要があるのだ。
「到着したわけだが、ミーシャたちはお母さんたちに抱っこをしてもらうこと、ウルは基本的に誰かの近くにいて手を繋いでもらうこと、いいね?」
解体所に入る前に滅菌室に入って全身を殺菌する。部屋から出る前に手先を消毒する。
「ようこそ解体所へ。本日は牛の解体を行っていきますので、こちらの指示に従って行動をお願いします。では初めに、内臓系の処理から見ていただこうと思います」
そう言って連れてこられたのは、ブラウニーの体よりでかいレバーが鎮座していた。これは衝撃的な大きさだ。
「一般的な牛のは私たちより大きくありませんが、魔物と掛け合わせた牛ですのでこのサイズになっています」
それもそうか。肉質のおかげでここで食べられる肉は全部、魔物と掛け合わせたお肉が提供されている。
使う包丁を見てビックリした。以前カエデが鋼で打った、刃が1メートル程もある包丁を、俺がクリエイトゴーレムで自動修復を付与した物だったのだ。
他にも7種類ほどの包丁に同じ処理をしたっけな?
「この包丁は自動修復がかかっていますが、使った後には研いでいます。そちらの方が何故か切れ味がいいので今ではそうしています。ではまず、レバーの処理から見ていただきます」
そう言って小さなブラウニーたちが自分の身の丈より大きな包丁を扱い始めた。
「今日やるのか。何時頃から始まる予定?」
「多少時間に余裕はあるので、ご主人様が来るのであればその時間に合わせられます」
「そっか。じゃぁ、一旦庁舎に行くから……多分1時間もあれば終わるはず。往復の時間も考えれば、余裕をもって2時間かな?」
「了解しました。ご主人様が見なくてもいい下処理は、来る前に終わらせておきます。言葉による説明だけでよろしいですか?」
「そこら辺は任せるよ。できれば映像に残してもらっていいかな? 見るかは分からないけどって解体はダンジョン農園の中?」
「そうですよ。家畜エリアの端に解体所があるのでそこで行っています」
「なら、ダンジョン機能で見る事出来るな。スプリガンの皆にお願いしておこう」
話がまとまり、ブラウニーは急ぎ気味でダンジョン農園に向かった。
その姿を見送り俺も庁舎へ向かう。
いつもの執務室へ入り、今日の報告書の確認をする。ラッキー、いつもより少ないな。
10枚ほどしかない報告書を読んで、稟議に対しては特に気になる点はないので許可を出しておく。トラブルの仲裁の件で報告書が上がってくるのは珍しいな。
ふむふむ、俺まで報告書が上がってきた理由は、トラブルの被害者になった人たちの歳か。ディストピアからゴーストタウンに派遣している冒険者だ。
他所から来たそれなりの実力のある冒険者グループが、この子たちに目をつけて自分たちの下働きをさせてやると強引に迫ったそうだ。もちろん断ったのだが、しつこく勧誘され終いには実力行使に出て、決闘のような騒ぎになってしまったのだとか。
結構ギリギリで勝利したのだが、そのトラブルを聞いて駆け付けた衛兵に他所から来た冒険者たちが、突然攻撃をされたとかウソの話をし始めて、Bランクという冒険者として名声がそれなりにあるのが問題だったみたいだ。
最終的には冒険者ギルドに問い合わせて、ディストピアから派遣された冒険者だということが分かり、監視室にも連絡が入りその時の映像が到着して、他所から来た冒険者たちのウソがばれ奴隷落ちとなった。
下手にランクの高い冒険者だと、相手の冒険者が被害者であっても冤罪で、罪をかぶせられるケースがあるということは知っていたが、こんな感じで将来有望な冒険者が潰されるのかと思うと……なんかむかついてきた。
早急に対策が必要だと思い、駆け出しから初級から中級前半までの冒険者たちへの支援策を、打ち立てるようにグリエルにお願いした。俺からの命令で各領主代理に協力をさせ、冒険者ギルドにも協力をさせるように指示を出した。
お金の面に関しては、ゼニスに話をつけてかかる費用は全額負担できるように手配をしておいた。
領主代行や領主館で働いている人間に不正をする人間はいないのだが、冒険者ギルドは別の組織になるので普通に不正する輩がいる。注意するように促しておく。
これで今日の仕事が終わったので、支度をしてさっさと帰る事にした。
慌てて帰る俺の姿をグリエルが見て首を傾げていたが、邪魔をするわけではないので気にすることを止めて自分の仕事に戻っていった。
俺は家に戻り玄関で会ったシェリル、イリア、ネルの3人にダンジョン農園の家畜エリアに行ってくると話したら、3人も興味を持ち自分たちも行きたいという話になってしまった。
一応ブラウニーに確認すると何人でこられても問題はないが、しっかりと衛生管理の面に気をつけるためにこちらの指示に従ってほしいとのこと。それは当然のことなので、行きたいメンバーが全員集まる事になった。
年長組は3人が妊娠しているので、妊娠していない5人が2~3人が近くについているので、残っているメンバーはいるのだが3人は直接行くことは禁止されたため、監視機能を使ってリアルタイムで見るそうだ。
年少組は今日はちょうどみんなが残っており、全員参加が決まった。反対に年中組は全員が自分の持ち場に行っており、残っているメンバーはいなかった。
母親組は娘たちの勉強を見ていたが、4人が興味を示してしまい俺が行くなら絶対についていくと、ミーシャ・スミレ・ブルムはコアラのように俺の腕や足に抱き着いている。ウルもこっそりと俺の服の袖をつかんでいた。
まだ勉強の時間が残っていたが、こうなってしまった4人はシルキーたちでも、正当な理由がなければ覆すことが出来ないので、母親たちは折れて今日の勉強は終わった。だけどミーシャたち3人は、誰かに抱っこをされているという条件が付けくわえられ、ウルは誰かと手を繋ぐことが条件となった。
子どもは分かっていても突拍子もない行動をとるので、誰かの近くに確実にいることがブラウニーたちからお願いされたことだ。
衛生的にも危険があるかもしれないので、時間の止まる収納アイテムがあっても、内臓系は特に気をつける必要があるのだ。
「到着したわけだが、ミーシャたちはお母さんたちに抱っこをしてもらうこと、ウルは基本的に誰かの近くにいて手を繋いでもらうこと、いいね?」
解体所に入る前に滅菌室に入って全身を殺菌する。部屋から出る前に手先を消毒する。
「ようこそ解体所へ。本日は牛の解体を行っていきますので、こちらの指示に従って行動をお願いします。では初めに、内臓系の処理から見ていただこうと思います」
そう言って連れてこられたのは、ブラウニーの体よりでかいレバーが鎮座していた。これは衝撃的な大きさだ。
「一般的な牛のは私たちより大きくありませんが、魔物と掛け合わせた牛ですのでこのサイズになっています」
それもそうか。肉質のおかげでここで食べられる肉は全部、魔物と掛け合わせたお肉が提供されている。
使う包丁を見てビックリした。以前カエデが鋼で打った、刃が1メートル程もある包丁を、俺がクリエイトゴーレムで自動修復を付与した物だったのだ。
他にも7種類ほどの包丁に同じ処理をしたっけな?
「この包丁は自動修復がかかっていますが、使った後には研いでいます。そちらの方が何故か切れ味がいいので今ではそうしています。ではまず、レバーの処理から見ていただきます」
そう言って小さなブラウニーたちが自分の身の丈より大きな包丁を扱い始めた。
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