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第1374話 昼食
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「お待たせしました。本日の昼食は、先程捌いたレバーとハラミ、サガリを中心に他にも色々準備させていただきました。先日ここで作ったソーセージなどの試食も兼ねているので、評価をお願いいたします」
「「「わ~~い、ごはんだごはん」」」
3人の娘はこれが目的だったのでは、と思うほど騒いでいた。
孤島の別荘で食べたけど、やっぱり美味しいと分かっている物だから、頬が緩むのはしかたがないよね。
「バーベキューなのですが、以前に捌いた牛タンが余っているので、焼かせてもらってもいいですか?」
日本の焼肉で食べていた牛タンは、焼肉の始めにちょっと食べるだけで満足だったが、ブラウニーたちがさばいてくれる牛タンは、美味しくてたくさん食べれちゃうんだよな。不思議だよな。
だけど、そんなに美味しい牛タンが何で余ってるんだ? 疑問になって訊いてみた。
理由は簡単だった。俺が好きということで量の少ない部位なので、流通に乗せていないのだ。
希少部位とはいえ魔物と掛け合わせた牛のサイズを考えると、それなりの量になる。でも、俺の家では出ているから食べきれないということは、あった。家族で牛タンを食べるのが、俺・シュリ・シェリル・イリア・ウル・ミーシャ・スミレ・ブルム・カエデ・リンドの9人だけだった。
他の家族が食べない理由は、他の食事やお肉が美味しいのに牛タンを食べることをしなくなったのだ。みんなが俺と一緒に暮らし始めた頃は、何でも食べていた気がするんだけどな。
今日来た年少組に聞いてみたら、別に嫌いではない、でも好きでもないから食べていないだけだった。出てくれば食べるけど、あえて自分からは食べないようだ。
よくよく聞いてみたら、先にあげた9人の中で本当に好きで食べているのは、俺とカエデとリンドの3人だけだった。カエデとリンドは、お酒のつまみとして結構食べているのだとか。シュリは純粋に食べる量が多いので、色々食べるから牛タンも食べているのだとか。
牛タンはカロリーが高く赤身好きの奥さんたちは、牛タンを食べなくなったのだとか。
そういう理由もあって、牛タンの消費が少ないらしい。
「でもさ、この牛タンって脂多くないよね?」
「そうですよ。赤身が好きな奥様たちに合わせて、グラステッドビーフ……牧草で育てるタイプにしたところ、牛タンからも脂が少なくなり味が濃くなったと思います。実際のところ、タンから脂が減った理由は分かりませんが、食べやすく美味しくなったのでそのまま育てています」
味が濃くなったっていうのは、臭くなったって意味じゃないよな? 実際この前食べた時はそんなことなかったしな。それに、俺が知っている牛タンと違って色が綺麗なんだよな、何が違いなのだろうか?
そう思っている間にバーベキューの準備が終わっていた。そしてすでに焼き始められていた。
俺がいるいる場所では、牛タンが並べられているが、見た目が全然違うな。表現するなら、焼肉に出てくる薄めの牛タンと仙台風の厚めの牛タンだ。
そういえば、牛タンって昔は硬くて捨てられてたって言ってたな。そこで仙台の老舗だかに食べれるようにならないか相談して、ああいう食べ方になったって話だっけ?
「まず始めに、この部分を食べていただいていいですか?」
俺には専属のブラウニーがついてくれた。牛タンについて疑問を感じて訊いたところ、説明しながら食べさせてくれるという話になった。
思ったより歯ごたえがあるな、でもこれはこれで美味い! 牛が濃い気はするが、嫌になる臭さでは無かった。
「この部分はタン先になります。硬いので表裏に包丁を入れています。ちょうど蛇腹になるような感じですね。次はこれになります」
俺が牛タンときいてイメージする、焼肉屋で出てくる薄いやつがでてきた。
塩コショウで食べるように言われたので、そのまま口に入れる。これも美味いな……さっきのに比べて、柔らかいな。でも少しある歯ごたえが美味しいぞ!
「脂が少なくなった牛タンは、レモンで食べるより塩コショウの方が、味をダイレクトに味を感じられて美味しいと思います。そして次はこれですね」
次に出されたのは、さっきのに似ているけど何か違う?
口に入れてみる。味が濃くうま味が強いのが分かった。なんだこれ?
「今食べていただいたのは、タン下と呼ばれる普段食べていただいているタンの下側に付いている部位ですね。牛タンはこの部分が一番おいしいと私たちは思っています。最後がこれになりますね」
出されたのは厚く切られた牛タンだ。これだけ分厚いと硬そうだな……とか思っていたが、食べやすく美味しかった。下手したら最初に食べたタン先より柔らかいかもしれない。分厚い分噛み応えがあるだけかな?
「これには隠し包丁を入れているので、食べやすくなっております」
なるほど、だから柔らかく感じたのか。包丁のいれ方で全然違うんだな、切り方は多少違うが同じ部位を違う味で楽しんだ。俺の今日のお昼は8割方牛タンに占められていた。
パクパク食べれたから調子に乗ったけど、脂身を除けば牛の部位でもかなりハイカロリーな部位を食べてしまっている。普段より食べてしまったため、ちょっとカロリーが気になるが大丈夫だろうか?
娘たちは、カルビなどの部位に葉野菜を巻き付けて食べていたので、量の割にヘルシーに食べていたみたいだな。あの娘たちは、焼肉1に対して葉野菜が2位の割合で食べている。
娘たちも来ると連絡しておいたので、食休みの為に馬車が準備されていた。天蓋付きのベッドに馬車の車輪をつけたようなものだ。天蓋は薄いカーテンのような物をつけて、外から見えないようにするための枠みたいなものだ。
もちろん中はベッドになっている。娘たちは昼食が終わり歯磨きが終わるとベッド馬車に乗り込んだ。すでに中ではケットシーとスライムたちが待っており、娘たちはケットシーとスライムたちにまみれて寝息を立て始めた。
一緒に寝ようかと思ったが、眠気が来なかったので娘たちが起きるまで本を読む事にした。一緒に寝ているのは、母親の3人だ。様子を見に行ったら一緒に寝てしまった感じだな。
「「「わ~~い、ごはんだごはん」」」
3人の娘はこれが目的だったのでは、と思うほど騒いでいた。
孤島の別荘で食べたけど、やっぱり美味しいと分かっている物だから、頬が緩むのはしかたがないよね。
「バーベキューなのですが、以前に捌いた牛タンが余っているので、焼かせてもらってもいいですか?」
日本の焼肉で食べていた牛タンは、焼肉の始めにちょっと食べるだけで満足だったが、ブラウニーたちがさばいてくれる牛タンは、美味しくてたくさん食べれちゃうんだよな。不思議だよな。
だけど、そんなに美味しい牛タンが何で余ってるんだ? 疑問になって訊いてみた。
理由は簡単だった。俺が好きということで量の少ない部位なので、流通に乗せていないのだ。
希少部位とはいえ魔物と掛け合わせた牛のサイズを考えると、それなりの量になる。でも、俺の家では出ているから食べきれないということは、あった。家族で牛タンを食べるのが、俺・シュリ・シェリル・イリア・ウル・ミーシャ・スミレ・ブルム・カエデ・リンドの9人だけだった。
他の家族が食べない理由は、他の食事やお肉が美味しいのに牛タンを食べることをしなくなったのだ。みんなが俺と一緒に暮らし始めた頃は、何でも食べていた気がするんだけどな。
今日来た年少組に聞いてみたら、別に嫌いではない、でも好きでもないから食べていないだけだった。出てくれば食べるけど、あえて自分からは食べないようだ。
よくよく聞いてみたら、先にあげた9人の中で本当に好きで食べているのは、俺とカエデとリンドの3人だけだった。カエデとリンドは、お酒のつまみとして結構食べているのだとか。シュリは純粋に食べる量が多いので、色々食べるから牛タンも食べているのだとか。
牛タンはカロリーが高く赤身好きの奥さんたちは、牛タンを食べなくなったのだとか。
そういう理由もあって、牛タンの消費が少ないらしい。
「でもさ、この牛タンって脂多くないよね?」
「そうですよ。赤身が好きな奥様たちに合わせて、グラステッドビーフ……牧草で育てるタイプにしたところ、牛タンからも脂が少なくなり味が濃くなったと思います。実際のところ、タンから脂が減った理由は分かりませんが、食べやすく美味しくなったのでそのまま育てています」
味が濃くなったっていうのは、臭くなったって意味じゃないよな? 実際この前食べた時はそんなことなかったしな。それに、俺が知っている牛タンと違って色が綺麗なんだよな、何が違いなのだろうか?
そう思っている間にバーベキューの準備が終わっていた。そしてすでに焼き始められていた。
俺がいるいる場所では、牛タンが並べられているが、見た目が全然違うな。表現するなら、焼肉に出てくる薄めの牛タンと仙台風の厚めの牛タンだ。
そういえば、牛タンって昔は硬くて捨てられてたって言ってたな。そこで仙台の老舗だかに食べれるようにならないか相談して、ああいう食べ方になったって話だっけ?
「まず始めに、この部分を食べていただいていいですか?」
俺には専属のブラウニーがついてくれた。牛タンについて疑問を感じて訊いたところ、説明しながら食べさせてくれるという話になった。
思ったより歯ごたえがあるな、でもこれはこれで美味い! 牛が濃い気はするが、嫌になる臭さでは無かった。
「この部分はタン先になります。硬いので表裏に包丁を入れています。ちょうど蛇腹になるような感じですね。次はこれになります」
俺が牛タンときいてイメージする、焼肉屋で出てくる薄いやつがでてきた。
塩コショウで食べるように言われたので、そのまま口に入れる。これも美味いな……さっきのに比べて、柔らかいな。でも少しある歯ごたえが美味しいぞ!
「脂が少なくなった牛タンは、レモンで食べるより塩コショウの方が、味をダイレクトに味を感じられて美味しいと思います。そして次はこれですね」
次に出されたのは、さっきのに似ているけど何か違う?
口に入れてみる。味が濃くうま味が強いのが分かった。なんだこれ?
「今食べていただいたのは、タン下と呼ばれる普段食べていただいているタンの下側に付いている部位ですね。牛タンはこの部分が一番おいしいと私たちは思っています。最後がこれになりますね」
出されたのは厚く切られた牛タンだ。これだけ分厚いと硬そうだな……とか思っていたが、食べやすく美味しかった。下手したら最初に食べたタン先より柔らかいかもしれない。分厚い分噛み応えがあるだけかな?
「これには隠し包丁を入れているので、食べやすくなっております」
なるほど、だから柔らかく感じたのか。包丁のいれ方で全然違うんだな、切り方は多少違うが同じ部位を違う味で楽しんだ。俺の今日のお昼は8割方牛タンに占められていた。
パクパク食べれたから調子に乗ったけど、脂身を除けば牛の部位でもかなりハイカロリーな部位を食べてしまっている。普段より食べてしまったため、ちょっとカロリーが気になるが大丈夫だろうか?
娘たちは、カルビなどの部位に葉野菜を巻き付けて食べていたので、量の割にヘルシーに食べていたみたいだな。あの娘たちは、焼肉1に対して葉野菜が2位の割合で食べている。
娘たちも来ると連絡しておいたので、食休みの為に馬車が準備されていた。天蓋付きのベッドに馬車の車輪をつけたようなものだ。天蓋は薄いカーテンのような物をつけて、外から見えないようにするための枠みたいなものだ。
もちろん中はベッドになっている。娘たちは昼食が終わり歯磨きが終わるとベッド馬車に乗り込んだ。すでに中ではケットシーとスライムたちが待っており、娘たちはケットシーとスライムたちにまみれて寝息を立て始めた。
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