ダンマス(異端者)

AN@RCHY

文字の大きさ
1,404 / 2,518

第1404話 オモチャ発見

しおりを挟む
 先週1週間は娘たちと全力で遊んだ。心配されることもなくなり、今日の朝は娘たちに元気いっぱいに「いってらっしゃい」と言われて、思わず抱き着いてしまった。だけど、お仕事いかないの? と無垢な顔で言われて、心にグサッとささった。

 下の子たちも起きていたみたいで、ピーチたち母親に抱かれ訳の分からないまま手をふらされているが、それでも嬉しいことには変わりない。

 のんびりと歩いていると、いつものように突然、

『ちょっとあんた! そろそろ何かしないの!?』

 娘たちも下の子たちも可愛い盛りだから、何処に行くつもりもない! ちょっと前にお前らの不始末を片付けてきたんだから、何かしないのって言われるいわれはないと思うぞ。

『あんたは初めからそうよね。冒険しているようで保守的、保守的なのに過激……意味わからないわよね。でも、そんなあんたに! 朗報よ!』

 あ、そういうのいらないんで、帰ってもらっていいですか? あまりしつこいと警察を呼びますよ?

『ちょっと! なにセールスの人を追い返すような対応をするかなっ! せっかく神のダンジョンとは違う、創造神様が作ったダンジョンが現れるのに行きたくないの?』

 興味ないな。子どもたちの可愛さに比べれば、その他のことはどうでもいいよ。

『子どもができたからって、ヘタレになって使えないわね!』

 バカ言うな! 子どもがいなくても基本的にヘタレだよ。安全が確保できないなら色々しないしな。何もないならディストピアにずっとこもっていたいさ。たまに旅行とかして楽しめれば十分なんだよ。

『まぁいいわ。行くか行かないかはあなた次第だけど、情報だけは伝えておくわよ。創造神様が昔作られて世界をただよっている特殊なダンジョンがあるのよ。唯一移動型ダンジョンよ。ダンジョン名は海賊船! どうよ、行きたくなったでしょ?』

 海賊船? 原子力空母クラスの船のダンジョンだったとしても、たいした大きさのダンジョンじゃないだろ? わざわざ創造神が作ったにしてはしょぼくねえか?

『チッチッチ、分かってないわね。船の見た目は海賊船みたいだけど、中は特殊な空間になっていて見た目よりかなり広いのよ! 生き物が入れる収納の腕輪みたいものなのよ!』

 む? 確かにそれは興味があるけど、大陸のほぼ全部を手中に収めてるのに必要か?

『……ロ、ロマンよ! 男なのにそこら辺が分からないなんて、あんた駄目ね!』

 ん~ダメで結構。別にお前の評価が欲しいわけじゃないからな。俺は平和に暮せればいいよ。

『最後の情報を出すしかないようね。神のダンジョンと同じで今まで踏破されていないダンジョンよ。もしダンジョンコアを制御できれば、外見も自由にできるしDP次第だけど、あなたは関係ないわね。DPで無限に不思議空間を拡張出来て、内装を自由にできるわ!』

 お~子どもたちの遊び場が作れるか……

『あんた、本当に娘中心に考えるようになったわね!』

 それは誤解だ! 娘たちにだけじゃない、妻たちも大切だ! あんなに可愛い妻と娘たちがいるんだ。中心に考えるのは当たり前だろうが!

『こいつ、開き直ったわよ! 確かに私もあの娘たちは可愛いと思うけど、あんたは初の神のダンジョン踏破者なのよ! もっと色々して欲しいのよ! 主にあたしのためにね!』

 お前の為かよ! どれだけ俺をだしにして、良い思いするつもりだよ……ん? 良い思いをしているのか?

『そうね、私は鼻が高いわよ! なんたって、あたしが! あたしが! 召喚したんですからね!』

 本当にあの時は迷惑だったな。確か新作のゲームをやるために寝だめしてたんだっけ? それとも買いに向かってたんだっけ? どっちか忘れたけど、そんな時に呼び出されたんだったな。もし今みたいにDPを稼げてなかったら、殺したいくらい恨んでただろうな。

『本当にやめてよね! あのへんなどす黒いのって本当にきついんだからね! 殺そうと思われてないってことは、今はどう思ってるのよ?』

 今? そうだな、面倒事を持ち込んでこなければ、ただのチビ神だな。でも持ち込んでくるから、傍迷惑な奴だと思っているな。だから今は、何かしらの制裁は加えたいと思ってるわ。

『聞かなかったことにするわ。それで定番の海賊船よ。あの船だけは特殊で、数多ある世界に本当に1つしかないダンジョンなのよ。それを手に入れられるチャンスなのよ!』

 へ~たった1つ……ん? 1つってことは、世界をまたいでいるのか? もし支配できれば、俺もワープができる!

『世界を股に掛けてるけど、残念! 制覇してもその機能だけは使えないわ。創造神様だけにしか世界間移動は無理よ』

 そっか、でも空を浮いたりは出来るんだよな?

『もちろんできるわ。見た目を変えれるから、見た目を家にしてそれを空に浮かせることもできるわよ』

 なんと! それは面白い。中も自由にいじれるし、今ある土地をやりくりする必要がないのか……あ、キャスリングは使えるか? 現実と海賊船の中を入れ替えることはできるか?

『できるわ。あれはあなたの支配していr『よし海賊船に行くぞ!』……最後まで話聞きなさいよ』

 自由な箱庭が手に入るんだぜ! しかも移動可能な万能な箱庭だろ? 行くしかないじゃん! 仕事終わったらグリエルたちに報告していく準備しないとな。あ、ダンジョンコアまでどれくらいかかると思う?

『そんなの知らないわよ。神のダンジョンと同じで、あなたのいる所しか見えない場所なのよ』

 神のダンジョンと同等と考えると、結構時間がかかる? でもそうすると、海賊船が他の世界に移動しないか?

『そこは気にしなくていいわよ。誰かがダンジョン内にはいると海賊船が固定されるのよ。だから、どれだけかかっても死なない限り、他の世界に行くなんて事は無いわ』

 よっしゃ! 俄然ヤル気出てきた! 娘たちの遊び場と俺の秘密基地ができる!

『やる気出してくれてうれしいわ。後、海賊船の中にはいるとみんなが見るから、いかがわしいことはしない方がいいわよ』

 ダンジョンの中でした事ないわ……んあ? てめえ! 夜見てんのかよ! 変態チビ神!

『見ている時に、あんたが始めるのが悪いのよ!』

 何処にもいっていないのに、夜に覗くのやめろよ……ただの変態だぞ。それか思春期のガキだな。

『ガキっていうな!』

 この後もくだらないことを話してから、庁舎で仕事を片付けグリエルたちに報告しておく。
しおりを挟む
感想 316

あなたにおすすめの小説

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~

犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。 塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。 弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。 けれども違ったのだ。 この世の中、強い奴ほど才能がなかった。 これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。 見抜いて、育てる。 育てて、恩を売って、いい暮らしをする。 誰もが知らない才能を見抜け。 そしてこの世界を生き残れ。 なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。 更新不定期

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

スキル【レベル転生】でダンジョン無双

世界るい
ファンタジー
 六年前、突如、異世界から魔王が来訪した。「暇だから我を愉しませろ」そう言って、地球上のありとあらゆる場所にダンジョンを作り、モンスターを放った。  そんな世界で十八歳となった獅堂辰巳は、ダンジョンに潜る者、ダンジョンモーラーとしての第一歩を踏み出し、ステータスを獲得する。だが、ステータスは最低値だし、パーティーを組むと経験値を獲得できない。スキルは【レベル転生】という特殊スキルが一つあるだけで、それもレベル100にならないと使えないときた。  そんな絶望的な状況下で、最弱のソロモーラーとしてダンジョンに挑み、天才的な戦闘センスを磨き続けるも、攻略は遅々として進まない。それでも諦めずチュートリアルダンジョンを攻略していたある日、一人の女性と出逢う。その運命的な出逢いによって辰巳のモーラー人生は一変していくのだが……それは本編で。 小説家になろう、カクヨムにて同時掲載 カクヨム ジャンル別ランキング【日間2位】【週間2位】 なろう ジャンル別ランキング【日間6位】【週間7位】

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。

夜兎ましろ
ファンタジー
 高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。  ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。  バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...