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第1490話 道具選び1
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昨日は一般的には平日なので、例の施設もかなり空いていて快適だった。休日の昼間ともなると、かなりの人が利用しているようで、施設を大きくした方がいいのではないか?という、意見まで出ているくらいに人気な施設となっているらしい。
くつろぐためにお風呂に入りに来ているのに、窮屈な思いをするのは可哀そうだよな。空いていて気付かなかったが、妻たちから情報をもらって初めて知った。昨日家に帰った後に、グリエルに拡張の打診をしておいたので、後日話し合いをする事になるだろう。
そして今日は、娘たちとキャンプの道具を選ぶ約束をしていた。
ただいまの時刻は午前中、娘たちは母親たちと日課になっている運動と勉強をしているので、昼食後にリビングに集合して会議をすることになっている。
さて、微妙に暇な時間が出来てしまった。娘たちのために、現物を取り寄せて比べてみてもいいのだが、使わない物を無駄に召喚すると妻たちに怒られるし、娘たちにもいい影響がないから絶対にしないように言われている。
ならばどうするべきか!?
キャンプ特集をしている本を召喚すれば、問題は解決する。
だけど、さすがに本を俺と娘たち4人で一緒に見るとなると、見にくいよな? 情報誌みたいなのは、電子書籍ってないのかな?
調べてみると、目的の物の電子書籍は発見できなかったが、情報誌も結構電子書籍化されているのもあるんだな。で、目的の情報誌なのだがDPで魔改造すると、電子書籍化をすることができたのだ。マジ便利!
テント特集にシュラフ特集、キャンプグッズ特集などなど、見そうな情報誌を10冊ほど召喚して、内容を確認していく。
10冊中3冊は正直微妙だったので、もう見ることは無いだろう。道具などの情報が欲しいのに、どうでもいい芸能人のインタビュー記事だったり、その筋の情報通の人の良く分からない評価だったり、俺には必要のないものだった。
その中にもちょっとだけ、キャンプ地の情報は役に立ちそうだったけど、他の本にも紹介されていたのでいちいち見る必要はなさそうだ。
父親がキャンプが好きで長期休みになると、よくキャンプに連れて行かれたのはいい思い出だ。あの時は何で快適な部屋から出て、暑かったり寒かったりする場所で過ごすか分からなかった。ずっと携帯ゲーム機で遊んでいたもんだな。
唯一の楽しみと言えば、キャンプ飯だったな。普段の母親の食事も美味しかったんだけど、キャンプで食べる食事っていつもより美味しく感じるんだよな。あれって不思議だよな。この世界では、携帯性に優れた固焼きパンや塩っ辛い干し肉が中心だからな、同感してくれる人はいないだろう。
そんなことを考えながら、情報誌をながめていたらお昼の時間に、昼食後は娘たちに引っ張られてリビングへ向かう。
「とーたん、はやくはやく!」
ミーシャは待ちきれないとばかりに俺のお尻を押し、スミレとブルムは片手ずつ俺の手を引いている。ウルはニコニコ笑いながら後ろをついてきているようだ。
「みんな落ち着いて、逃げないから慌てても意味がないぞ!」
ワクワクしている娘たちが微笑ましい。おそらくこの世界でキャンプ、野営をすると言って、ここまでテンションの上がる子どもも少なくないだろう。
街を散歩している時におばちゃんたちと世間話をした時に聞いた話なのだが、街の外は基本的に魔物が出るし盗賊もいるから危険だと教わるのだ。夜営は街の外=危険ということで、キャンプは危ないものという認識なのだ。
俺はソファーの中心に座らせて、股の間にミーシャ、右太ももの上にスミレ、左太ももの上にブルム、みんなの足元に小さな椅子を使ってウルが座っている。何かすごい事になってるな。
午前中に厳選した情報雑誌を空間投影ディスプレイに映し出す。音声でもハンドアクションでもしっかりと認識してくれるので操作がしやすい。
「ディー、1番の情報誌を出してくれ。みんな、まず始めにキャンプに使うテントを選ぶよ」
みんなのテンションが高い。
「お父さん、三角と丸いのがあるけど、なんで?」
「多分だけど、テントに使うポールが少なくて済むからじゃないかな?」
「ポールって何?」
「テントを支える柱かな? この三角のは、中心に1本あるだろ? ワンポールテントって言うんだ。三角形が縦長になったのは、Aフレーム型って言って1~2人で使う小さめのテントが多かったはず。設営が楽なんだってさ」
今回は、最低でも俺と娘たち合わせて5人は行くから、設営は面倒だけど大きいロッジ型やツールームテントがいいかな? そんな話をしていたが、自分たちも一緒にテントを建てたいという、娘たちの要望を応えるためには……設営の楽なテントを選ぶべきかもしれないな。
となると、ドーム型を選ぶべきか。柔軟性があるポールを広げたテントの上部にあるスリーブにポールを通して、テント本体に固定するとテントの形になるやつかな。
あれって小さいイメージがあるけど、どうなんだろう?
調べてみると思ったより大きな、5~6人用のテントもあるみたいだ。って、ギュウギュウ詰めになって6人寝るのか? 部屋みたいに快適とは言わないけど、四畳半くらいに5~6人寝る形だろ? テントってこれが普通なのか?
ってよく考えれば、テントって寝るためだけに使う物だよな。そうなると、これが普通か。部屋みたいに使おうとする俺がおかしいのだろう。空間を広くとるために馬車に、カーサイドタープみたいなのをつけちゃったしな。
そうなると、ちょっと作業工程が多くなるけど、ツールームのドーム型テントがいいかもしれないな。
娘たちにプレゼンをしてみると、見た目が可愛い! と好評だった。日本でキャンプする場合なら、見た目で選んでも間違いではないけど、この世界ではどうなんだろうな?
冒険者が6人パーティーだとして、見張りが2人で3交代なら4人が寝れれば十分だろ? テントのポールにテント本体、これだけで、1人の荷物の半分以上は埋まるな……って考えると、この世界ではタープで作るテントが良いのかもしれないな。今度ミリーに話をしてみよう。
さて、娘たちはどれにしようか、いくつものテントを映し出して議論していた。
くつろぐためにお風呂に入りに来ているのに、窮屈な思いをするのは可哀そうだよな。空いていて気付かなかったが、妻たちから情報をもらって初めて知った。昨日家に帰った後に、グリエルに拡張の打診をしておいたので、後日話し合いをする事になるだろう。
そして今日は、娘たちとキャンプの道具を選ぶ約束をしていた。
ただいまの時刻は午前中、娘たちは母親たちと日課になっている運動と勉強をしているので、昼食後にリビングに集合して会議をすることになっている。
さて、微妙に暇な時間が出来てしまった。娘たちのために、現物を取り寄せて比べてみてもいいのだが、使わない物を無駄に召喚すると妻たちに怒られるし、娘たちにもいい影響がないから絶対にしないように言われている。
ならばどうするべきか!?
キャンプ特集をしている本を召喚すれば、問題は解決する。
だけど、さすがに本を俺と娘たち4人で一緒に見るとなると、見にくいよな? 情報誌みたいなのは、電子書籍ってないのかな?
調べてみると、目的の物の電子書籍は発見できなかったが、情報誌も結構電子書籍化されているのもあるんだな。で、目的の情報誌なのだがDPで魔改造すると、電子書籍化をすることができたのだ。マジ便利!
テント特集にシュラフ特集、キャンプグッズ特集などなど、見そうな情報誌を10冊ほど召喚して、内容を確認していく。
10冊中3冊は正直微妙だったので、もう見ることは無いだろう。道具などの情報が欲しいのに、どうでもいい芸能人のインタビュー記事だったり、その筋の情報通の人の良く分からない評価だったり、俺には必要のないものだった。
その中にもちょっとだけ、キャンプ地の情報は役に立ちそうだったけど、他の本にも紹介されていたのでいちいち見る必要はなさそうだ。
父親がキャンプが好きで長期休みになると、よくキャンプに連れて行かれたのはいい思い出だ。あの時は何で快適な部屋から出て、暑かったり寒かったりする場所で過ごすか分からなかった。ずっと携帯ゲーム機で遊んでいたもんだな。
唯一の楽しみと言えば、キャンプ飯だったな。普段の母親の食事も美味しかったんだけど、キャンプで食べる食事っていつもより美味しく感じるんだよな。あれって不思議だよな。この世界では、携帯性に優れた固焼きパンや塩っ辛い干し肉が中心だからな、同感してくれる人はいないだろう。
そんなことを考えながら、情報誌をながめていたらお昼の時間に、昼食後は娘たちに引っ張られてリビングへ向かう。
「とーたん、はやくはやく!」
ミーシャは待ちきれないとばかりに俺のお尻を押し、スミレとブルムは片手ずつ俺の手を引いている。ウルはニコニコ笑いながら後ろをついてきているようだ。
「みんな落ち着いて、逃げないから慌てても意味がないぞ!」
ワクワクしている娘たちが微笑ましい。おそらくこの世界でキャンプ、野営をすると言って、ここまでテンションの上がる子どもも少なくないだろう。
街を散歩している時におばちゃんたちと世間話をした時に聞いた話なのだが、街の外は基本的に魔物が出るし盗賊もいるから危険だと教わるのだ。夜営は街の外=危険ということで、キャンプは危ないものという認識なのだ。
俺はソファーの中心に座らせて、股の間にミーシャ、右太ももの上にスミレ、左太ももの上にブルム、みんなの足元に小さな椅子を使ってウルが座っている。何かすごい事になってるな。
午前中に厳選した情報雑誌を空間投影ディスプレイに映し出す。音声でもハンドアクションでもしっかりと認識してくれるので操作がしやすい。
「ディー、1番の情報誌を出してくれ。みんな、まず始めにキャンプに使うテントを選ぶよ」
みんなのテンションが高い。
「お父さん、三角と丸いのがあるけど、なんで?」
「多分だけど、テントに使うポールが少なくて済むからじゃないかな?」
「ポールって何?」
「テントを支える柱かな? この三角のは、中心に1本あるだろ? ワンポールテントって言うんだ。三角形が縦長になったのは、Aフレーム型って言って1~2人で使う小さめのテントが多かったはず。設営が楽なんだってさ」
今回は、最低でも俺と娘たち合わせて5人は行くから、設営は面倒だけど大きいロッジ型やツールームテントがいいかな? そんな話をしていたが、自分たちも一緒にテントを建てたいという、娘たちの要望を応えるためには……設営の楽なテントを選ぶべきかもしれないな。
となると、ドーム型を選ぶべきか。柔軟性があるポールを広げたテントの上部にあるスリーブにポールを通して、テント本体に固定するとテントの形になるやつかな。
あれって小さいイメージがあるけど、どうなんだろう?
調べてみると思ったより大きな、5~6人用のテントもあるみたいだ。って、ギュウギュウ詰めになって6人寝るのか? 部屋みたいに快適とは言わないけど、四畳半くらいに5~6人寝る形だろ? テントってこれが普通なのか?
ってよく考えれば、テントって寝るためだけに使う物だよな。そうなると、これが普通か。部屋みたいに使おうとする俺がおかしいのだろう。空間を広くとるために馬車に、カーサイドタープみたいなのをつけちゃったしな。
そうなると、ちょっと作業工程が多くなるけど、ツールームのドーム型テントがいいかもしれないな。
娘たちにプレゼンをしてみると、見た目が可愛い! と好評だった。日本でキャンプする場合なら、見た目で選んでも間違いではないけど、この世界ではどうなんだろうな?
冒険者が6人パーティーだとして、見張りが2人で3交代なら4人が寝れれば十分だろ? テントのポールにテント本体、これだけで、1人の荷物の半分以上は埋まるな……って考えると、この世界ではタープで作るテントが良いのかもしれないな。今度ミリーに話をしてみよう。
さて、娘たちはどれにしようか、いくつものテントを映し出して議論していた。
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