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第1515話 何とかなった?
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グリエルに連絡を入れ、スーパー銭湯やスポーツジムから人を避難させてもらう。完全退去までは、1時間近くかかると言われた。
ちょっと遅すぎる気がするが、初めての事だし仕方がないのかな? こんなことはそうそうあるわけ無いけど、避難訓練みたいなことを定期的にする必要があるかもしれないな。
小中学校の時にあった避難訓練って、しっかりと意味があったんだな。法律とかで決められてたから、ただやっているって訳じゃないってことだな。
天災にたいしてはどこまで効果があるのか分からないが、いざというときに取る行動が分かっている人の方が、生き残れるのかもしれないな。
これからも無いとは限らないので、定期的に避難訓練みたいなことをするようにしよう。
仮定名セラフは、大分上がってきてるけど、まだまだ砂の中だな。つか、体に砂が密着しているはずなのに何で動けるんだ? 呼吸は必要ないにしても、どうやって動いているのか謎である。
30分経つ頃になると、仮定名セラフが砂の層を抜けた。
タイミングを見計らって、マグマのダンジョンへキャスリングを行う。
最下層から上に向かっていく仮定名セラフ、1つ上の階層に行く為に天井を切り裂くと、大量の溶岩が降り注ぐ。
仮定名セラフは、かまわず溶岩の中に突っ込んでいく。
「マジかよ。あれでもダメージが全くないのか? 溶岩に住んでる魔物でもないのに、ノーダメージっていうのはマジで止めてほしいよな。俺だって火傷するぞ」
「さすがに生身のあんたと、魔物のあいつを一緒にしちゃだめじゃない?」
「そうでござる。某であれば、マグマの中でも問題ないでござるが、骨の間に詰まって動きが悪くなるでござるな」
バザールは、Sランクの魔物だけあって耐久力はかなり高い為、マグマの中に入っても平気なのだそうだ。だけど、冷えて固まったりすると、骨の間に詰まって大変なんだとか。
仮定名セラフは、その間もドンドンと上昇している。
「やっぱり、シールドを張れる神器があるのかもしれないな。最強の盾に最強の矛か、矛盾の話を思い出すな」
何でも貫く矛と何でも防ぐ盾を売っていた商人、客の1人がその矛で盾を突いたらどうなるかって奴な。細かい内容は覚えてないけど、こんな感じだったはず。
どうにかして奪いたいけど、さすがに死ぬ恐れがあるのに奪取しに行く気にわなれないな。
10分もすると溶岩の中から仮定名セラフが出てきた。
「火傷のような跡もないし、体にへばりついて固まっている様子もないし、何かしらカラクリはあるんだろうな。粘性が高いだけあって、さすがに抜けるのに時間はかかったみたいだけど、時間稼ぎだけなら砂の方が優秀だな」
「そうね。でも、1つ気になったことがあるんだけど、こいつって本当に魔物なの? 現れてから一直線にディストピアに向かってたり、ダンジョンに飛ばしたら迷いなく上に向かったり……魔物だったら、もう少し違う行動をとりそうなんだけど、生物としたらおかしくない?」
言われてみたら、不自然だよな。魔物だったら、迷いなくダンジョンの天井を切り裂くなんて事しねえよな。何でそんな行動をとるって、俺たちは考えてたんだ?
「もしかしたら、ゴーレムや機械に近い何かなんじゃない? あの反応速度が速いのも、生物じゃないからって考えたらしっくりくるところもない?」
なるほど。確かに、生物でなければ理解のできる部分もある……けど、ダメージを無効化している手段がよく分からん。本当に神器なのだろうか?
「一番気になってたんだけど、こいつが本当に神の使いだとして、俺は何で神に狙われてんだ?」
「そう言われればそうでござるね。神たちの娯楽に付き合わされているダンジョンマスターを、わざわざ殺す意味が分からないでござるね」
そこなんだよな。一応俺は、奴らから見て駒なはずなんだよな。邪魔に感じても、娯楽を提供している俺を排除する必要があるかと言われれば、多分ないと思う。
「となると、チビ神と敵対関係にある女神とかが、またちょっかいをかけに来ているってことか?」
「可能性は高いでござるな。でござるが、神からしたら場を乱すシュウ殿は、面白い駒だと思うでござる。わざわざ、排除する理由が分からないでござる」
「ルール違反をしてでも排除したい? 俺が活躍すると、チビ神の存在感が強くなるんだっけ? それなら、邪魔に思う神がいてもおかしくないだろうけど、基本的に干渉してこないんじゃなかったのか?」
「ちょっと待って、確かさ、神界にはルールはあるけど、守るか守らないかは神次第って話じゃなかった? それに、ルール違反したからって、ペナルティーもほとんどないんじゃないっけ?」
確かに、そんな話があった気がするな。また、チビ神のとばっちりを受けたってことか? 事実関係は分からないので、冤罪かもしれないが、ちょくちょく巻き込まれる俺としては、冤罪でもいいかなって思わなくもない。
そうこう話している内に、2つ目の砂ダンジョンにキャスリングしているのだが、先程より上昇する速度が速くなっている。1度経験したから、対応が良くなってるのだろうか?
「そろそろ、1時間経ったかな?」
グリエルに連絡してから、1時間が経過しようとしている。グリエルからの連絡はまだ無い。早くマイワールドに送り込みたいのだが、まだだろうか?
ちょっと遅れて連絡が入る。マイワールド内から全員が退避したようだ。
「よっしゃ! いっちょやるぜ! 2人とも監視をよろしくな」
仮定名セラフをキャスリングでマイワールドに飛ばした後の行動をしっかりと見極める予定だ。
砂のあるエリアをバッサリと切り取るようにキャスリングをして、マイワールドへ飛ばす。
仮定名セラフは、飛ばされた先で止まっていた。
「どういうことだと思う?」
「分かるわけないでしょ! ゲートでも作って見に行けば?」
「いやに決まってるだろ! せっかく隔離したのに、なんでわざわざ出入り口を作んなきゃいけないんだよ!」
「とりあえずでござるが、キャスリングでスケルトンでも送り込んでみるでござるか?」
そうだった。わざわざゲートを作らなくても、人間以外ならキャスリングで送り込めるじゃん。スケルトンは勿体無いので、単純に送り込むだけなら低レベルのアンデッドでもいいんじゃないかな?
ちょっと遅すぎる気がするが、初めての事だし仕方がないのかな? こんなことはそうそうあるわけ無いけど、避難訓練みたいなことを定期的にする必要があるかもしれないな。
小中学校の時にあった避難訓練って、しっかりと意味があったんだな。法律とかで決められてたから、ただやっているって訳じゃないってことだな。
天災にたいしてはどこまで効果があるのか分からないが、いざというときに取る行動が分かっている人の方が、生き残れるのかもしれないな。
これからも無いとは限らないので、定期的に避難訓練みたいなことをするようにしよう。
仮定名セラフは、大分上がってきてるけど、まだまだ砂の中だな。つか、体に砂が密着しているはずなのに何で動けるんだ? 呼吸は必要ないにしても、どうやって動いているのか謎である。
30分経つ頃になると、仮定名セラフが砂の層を抜けた。
タイミングを見計らって、マグマのダンジョンへキャスリングを行う。
最下層から上に向かっていく仮定名セラフ、1つ上の階層に行く為に天井を切り裂くと、大量の溶岩が降り注ぐ。
仮定名セラフは、かまわず溶岩の中に突っ込んでいく。
「マジかよ。あれでもダメージが全くないのか? 溶岩に住んでる魔物でもないのに、ノーダメージっていうのはマジで止めてほしいよな。俺だって火傷するぞ」
「さすがに生身のあんたと、魔物のあいつを一緒にしちゃだめじゃない?」
「そうでござる。某であれば、マグマの中でも問題ないでござるが、骨の間に詰まって動きが悪くなるでござるな」
バザールは、Sランクの魔物だけあって耐久力はかなり高い為、マグマの中に入っても平気なのだそうだ。だけど、冷えて固まったりすると、骨の間に詰まって大変なんだとか。
仮定名セラフは、その間もドンドンと上昇している。
「やっぱり、シールドを張れる神器があるのかもしれないな。最強の盾に最強の矛か、矛盾の話を思い出すな」
何でも貫く矛と何でも防ぐ盾を売っていた商人、客の1人がその矛で盾を突いたらどうなるかって奴な。細かい内容は覚えてないけど、こんな感じだったはず。
どうにかして奪いたいけど、さすがに死ぬ恐れがあるのに奪取しに行く気にわなれないな。
10分もすると溶岩の中から仮定名セラフが出てきた。
「火傷のような跡もないし、体にへばりついて固まっている様子もないし、何かしらカラクリはあるんだろうな。粘性が高いだけあって、さすがに抜けるのに時間はかかったみたいだけど、時間稼ぎだけなら砂の方が優秀だな」
「そうね。でも、1つ気になったことがあるんだけど、こいつって本当に魔物なの? 現れてから一直線にディストピアに向かってたり、ダンジョンに飛ばしたら迷いなく上に向かったり……魔物だったら、もう少し違う行動をとりそうなんだけど、生物としたらおかしくない?」
言われてみたら、不自然だよな。魔物だったら、迷いなくダンジョンの天井を切り裂くなんて事しねえよな。何でそんな行動をとるって、俺たちは考えてたんだ?
「もしかしたら、ゴーレムや機械に近い何かなんじゃない? あの反応速度が速いのも、生物じゃないからって考えたらしっくりくるところもない?」
なるほど。確かに、生物でなければ理解のできる部分もある……けど、ダメージを無効化している手段がよく分からん。本当に神器なのだろうか?
「一番気になってたんだけど、こいつが本当に神の使いだとして、俺は何で神に狙われてんだ?」
「そう言われればそうでござるね。神たちの娯楽に付き合わされているダンジョンマスターを、わざわざ殺す意味が分からないでござるね」
そこなんだよな。一応俺は、奴らから見て駒なはずなんだよな。邪魔に感じても、娯楽を提供している俺を排除する必要があるかと言われれば、多分ないと思う。
「となると、チビ神と敵対関係にある女神とかが、またちょっかいをかけに来ているってことか?」
「可能性は高いでござるな。でござるが、神からしたら場を乱すシュウ殿は、面白い駒だと思うでござる。わざわざ、排除する理由が分からないでござる」
「ルール違反をしてでも排除したい? 俺が活躍すると、チビ神の存在感が強くなるんだっけ? それなら、邪魔に思う神がいてもおかしくないだろうけど、基本的に干渉してこないんじゃなかったのか?」
「ちょっと待って、確かさ、神界にはルールはあるけど、守るか守らないかは神次第って話じゃなかった? それに、ルール違反したからって、ペナルティーもほとんどないんじゃないっけ?」
確かに、そんな話があった気がするな。また、チビ神のとばっちりを受けたってことか? 事実関係は分からないので、冤罪かもしれないが、ちょくちょく巻き込まれる俺としては、冤罪でもいいかなって思わなくもない。
そうこう話している内に、2つ目の砂ダンジョンにキャスリングしているのだが、先程より上昇する速度が速くなっている。1度経験したから、対応が良くなってるのだろうか?
「そろそろ、1時間経ったかな?」
グリエルに連絡してから、1時間が経過しようとしている。グリエルからの連絡はまだ無い。早くマイワールドに送り込みたいのだが、まだだろうか?
ちょっと遅れて連絡が入る。マイワールド内から全員が退避したようだ。
「よっしゃ! いっちょやるぜ! 2人とも監視をよろしくな」
仮定名セラフをキャスリングでマイワールドに飛ばした後の行動をしっかりと見極める予定だ。
砂のあるエリアをバッサリと切り取るようにキャスリングをして、マイワールドへ飛ばす。
仮定名セラフは、飛ばされた先で止まっていた。
「どういうことだと思う?」
「分かるわけないでしょ! ゲートでも作って見に行けば?」
「いやに決まってるだろ! せっかく隔離したのに、なんでわざわざ出入り口を作んなきゃいけないんだよ!」
「とりあえずでござるが、キャスリングでスケルトンでも送り込んでみるでござるか?」
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