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第1604話 分かりそうで分からない
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おやつを食べ終わったミーシャたちは、ウルから話を聞いていた。
俺たちからではないのは、ウルが自分で説明したいと言ったからだ。大半の説明は問題なく終わったが、対策についてはどうしていいのかわからなかったため、今何が問題になっているのかを説明する。
「う~~~ん。悪いゴーレムをやっつけて、後ろで魔法を使っている奴を倒せればいいの?」
首を傾げながらスミレが答えた。
「そういうことだね。チュー太郎たちが進めないのは、ゴーレムの所為だからね。チュー太郎たち1匹1匹は強くないから、範囲攻撃の魔法に弱いんだよね。ダンジョンの中っていう限定された空間では、数の利を生かしにくいからね」
「ミーちゃん! ムーちゃん! ゴーレムに強い魔物を探そう!」
分かりやすいヒントを出してたからな、しっかりと問題を理解してそれに対する対策を立てようとしていた。
ただ、ミーシャたちにはゴーレムに強い魔物をまだ教えていないので、どうやってその魔物を導き出すのか。
ウルを含めた4人でゴーレムの弱点って何? と言っているが、貫通属性なんて知りもしないだろうな。おそらく、この概念は俺たち以外で知っている人間は少ないと思われる。
「ゴーレムって何からできてるんだっけ?」
と、ミーシャが。
「確か、土とか石とか鉱石とか金属じゃなかったっけ?」
「カエデお母さんがそういってた気がする。鉱山とか岩山とかに住み着いてて、ギタイしていることもあるって言ってた! でも、ギタイって何?」
「擬態はね、石とか壁に化けて見た目じゃわからなくなることかな?」
スミレの疑問にウルが答えていた。
「化けるの? じゃぁ、石を壊すみたいに攻撃したらいいの?」
「鉱山にいるんだから、鉱山で鉱石とか取る時に使う道具とかがいいんじゃない?」
「「「!!!」」」
俺、バザール、綾乃の3人は、思わず顔を見合わせた。何も教えていないのに、その答えにたどり着いたミーシャたちのカンというか、発想に驚いてしまった。
リンドあたりは鉱山都市で長いこと長を務めていたので、何となく知っているかもしれないが、ゴーレムは思ったほど鈍器の攻撃が効かないことが多い。正確には効くのだが、一定水準以上のスキルか筋力が必須となってくる。
だが、効くだけで有効打ではなかったのだ。俺たちがヴローツマインの鉱山ダンジョンを攻略した時に、鈍器を中心に使っていたのだが、剣などに比べれば圧倒的に有効なのだが、貫通属性の攻撃が効くと分かってからはそっち系統の武器を使うことが多い。
俺の場合で言えば、薙刀には貫通属性が付けれなかったので、斧槍を使っている。穂先が槍、槍の刃の付いている根本付近から、片方に斧状の刃、もう片方にツルハシのようなものが付いており、その部分も刃として加工されているため通常戦闘でも有効に使えるようになっている。
ただ、斧とツルハシ部分があるため通常の槍より重くなってしまい、バランスも槍というよりは長物の斧に近いため、槍としては使いにくい。まぁ、大薙刀みたいな変わり者を使っている俺からしたら、あまり変わらない感覚で使えるので助かっている。
薙刀も突く攻撃は多くない。叩き切る、斧に近い特性を持っているといってもいいだろう。カエデお手製の大薙刀は、切れ味も良いので話が変わってくるんだけどね。
それにしても、武器を色々持ち替えている内に、大薙刀としか呼ばなくなって、つい最近鑑定をした際に名付けたのを思い出した。でもさ、紅蓮って言うと、朱雀のグレンとかぶるよな。とか思ったまま放置してたな。
ウルたち4人は、鉱山で使う道具について調べ始めた。てっきり誰かに聞くのかと思ったら、
「モンスターを狩るゲームで、鉱石とかを掘る時に使ってるのってピッケルじゃなかった?」
ミーシャがゲームの知識を持ち出してきたが、惜しい! ピッケルは、ツルハシのような形をしているが、元々はアイスピッケル、氷雪に足掛かりになる場所を作ったり、杖として使ったりと、多岐にわたった用途で使われるが、本来鉱石を掘ったりする道具ではない。
お願いされたので、ピッケルを召喚して渡す。
「「「「ピッケル?」」」」
4人揃って首をひねった。
「とーたん、これがピッケルなの? ゲームで見た形と違うよ?」
混乱しているミーシャが俺にそう質問してくる。
「これがピッケルっていうんだよ。ミーシャたちがゲームで見ている道具は本当は違う名前なんだ」
「違う名前を付けてるの?」
「スミレ、それはゲームを作った人にしか分からないかな。俺も良く知らないんだよ。その道具の名前を教えようか?」
4人は顔を見合わせて首を振る。
「鉱山の資料があったらほしいです。できるところまで自分たちで調べたいです」
ウルが代表して答えた。学ぶ姿勢があるって素晴らしいね。俺だったら多分、その場で聞いてたわ。
リンドからドワーフの子どもたちに、鉱山のことを教える際に使っていた教材の存在を教えてもらい、DPで召喚している。何故か魔改造できたので、分かりやすいという項目をMAXにして召喚している。
しばらく4人で読んだところ、答えが出たようだ。ツルハシの存在を知って、俺に召喚を頼み現物を確認して、間違っていないことに喜んでいた。
さて、鉱山で使う道具が分かっても、それだけじゃ意味が無いぞ。
ここにきて、ブルムが根本的な疑問を口にしてしまった。
「ツルハシって、武器なの?」
この世界では、武器=戦闘などに使われる物という認識であるため、ツルハシが武器なのかに疑問を持ってしまった。
戦闘に使うと戦闘に使えるとでは、同じようだけど大きな差がある。戦闘に使っている道具を指すのは同じなのだが、戦闘と武器は切っても切れない関係であるため、どうしても戦闘に使う武器というと剣や槍、斧が頭に浮かんでしまう人が多いのだ。
それに対して戦闘に使える道具というのは、木の棒もスコップもツルハシだって使うことはできる。武器と認識できるかは別として、武器になりえる道具なのだ。もっと言えば、紐も糸も使い方によっては簡単に人を殺せる道具だ。糸に関しては、一定以上のレベルになると効かなくなるけどね。
迷走を始めそうだったので、助け舟を出す。
「みんな、武器って何を指すと思う?」
4人はまた悩み始めてしまった。
俺たちからではないのは、ウルが自分で説明したいと言ったからだ。大半の説明は問題なく終わったが、対策についてはどうしていいのかわからなかったため、今何が問題になっているのかを説明する。
「う~~~ん。悪いゴーレムをやっつけて、後ろで魔法を使っている奴を倒せればいいの?」
首を傾げながらスミレが答えた。
「そういうことだね。チュー太郎たちが進めないのは、ゴーレムの所為だからね。チュー太郎たち1匹1匹は強くないから、範囲攻撃の魔法に弱いんだよね。ダンジョンの中っていう限定された空間では、数の利を生かしにくいからね」
「ミーちゃん! ムーちゃん! ゴーレムに強い魔物を探そう!」
分かりやすいヒントを出してたからな、しっかりと問題を理解してそれに対する対策を立てようとしていた。
ただ、ミーシャたちにはゴーレムに強い魔物をまだ教えていないので、どうやってその魔物を導き出すのか。
ウルを含めた4人でゴーレムの弱点って何? と言っているが、貫通属性なんて知りもしないだろうな。おそらく、この概念は俺たち以外で知っている人間は少ないと思われる。
「ゴーレムって何からできてるんだっけ?」
と、ミーシャが。
「確か、土とか石とか鉱石とか金属じゃなかったっけ?」
「カエデお母さんがそういってた気がする。鉱山とか岩山とかに住み着いてて、ギタイしていることもあるって言ってた! でも、ギタイって何?」
「擬態はね、石とか壁に化けて見た目じゃわからなくなることかな?」
スミレの疑問にウルが答えていた。
「化けるの? じゃぁ、石を壊すみたいに攻撃したらいいの?」
「鉱山にいるんだから、鉱山で鉱石とか取る時に使う道具とかがいいんじゃない?」
「「「!!!」」」
俺、バザール、綾乃の3人は、思わず顔を見合わせた。何も教えていないのに、その答えにたどり着いたミーシャたちのカンというか、発想に驚いてしまった。
リンドあたりは鉱山都市で長いこと長を務めていたので、何となく知っているかもしれないが、ゴーレムは思ったほど鈍器の攻撃が効かないことが多い。正確には効くのだが、一定水準以上のスキルか筋力が必須となってくる。
だが、効くだけで有効打ではなかったのだ。俺たちがヴローツマインの鉱山ダンジョンを攻略した時に、鈍器を中心に使っていたのだが、剣などに比べれば圧倒的に有効なのだが、貫通属性の攻撃が効くと分かってからはそっち系統の武器を使うことが多い。
俺の場合で言えば、薙刀には貫通属性が付けれなかったので、斧槍を使っている。穂先が槍、槍の刃の付いている根本付近から、片方に斧状の刃、もう片方にツルハシのようなものが付いており、その部分も刃として加工されているため通常戦闘でも有効に使えるようになっている。
ただ、斧とツルハシ部分があるため通常の槍より重くなってしまい、バランスも槍というよりは長物の斧に近いため、槍としては使いにくい。まぁ、大薙刀みたいな変わり者を使っている俺からしたら、あまり変わらない感覚で使えるので助かっている。
薙刀も突く攻撃は多くない。叩き切る、斧に近い特性を持っているといってもいいだろう。カエデお手製の大薙刀は、切れ味も良いので話が変わってくるんだけどね。
それにしても、武器を色々持ち替えている内に、大薙刀としか呼ばなくなって、つい最近鑑定をした際に名付けたのを思い出した。でもさ、紅蓮って言うと、朱雀のグレンとかぶるよな。とか思ったまま放置してたな。
ウルたち4人は、鉱山で使う道具について調べ始めた。てっきり誰かに聞くのかと思ったら、
「モンスターを狩るゲームで、鉱石とかを掘る時に使ってるのってピッケルじゃなかった?」
ミーシャがゲームの知識を持ち出してきたが、惜しい! ピッケルは、ツルハシのような形をしているが、元々はアイスピッケル、氷雪に足掛かりになる場所を作ったり、杖として使ったりと、多岐にわたった用途で使われるが、本来鉱石を掘ったりする道具ではない。
お願いされたので、ピッケルを召喚して渡す。
「「「「ピッケル?」」」」
4人揃って首をひねった。
「とーたん、これがピッケルなの? ゲームで見た形と違うよ?」
混乱しているミーシャが俺にそう質問してくる。
「これがピッケルっていうんだよ。ミーシャたちがゲームで見ている道具は本当は違う名前なんだ」
「違う名前を付けてるの?」
「スミレ、それはゲームを作った人にしか分からないかな。俺も良く知らないんだよ。その道具の名前を教えようか?」
4人は顔を見合わせて首を振る。
「鉱山の資料があったらほしいです。できるところまで自分たちで調べたいです」
ウルが代表して答えた。学ぶ姿勢があるって素晴らしいね。俺だったら多分、その場で聞いてたわ。
リンドからドワーフの子どもたちに、鉱山のことを教える際に使っていた教材の存在を教えてもらい、DPで召喚している。何故か魔改造できたので、分かりやすいという項目をMAXにして召喚している。
しばらく4人で読んだところ、答えが出たようだ。ツルハシの存在を知って、俺に召喚を頼み現物を確認して、間違っていないことに喜んでいた。
さて、鉱山で使う道具が分かっても、それだけじゃ意味が無いぞ。
ここにきて、ブルムが根本的な疑問を口にしてしまった。
「ツルハシって、武器なの?」
この世界では、武器=戦闘などに使われる物という認識であるため、ツルハシが武器なのかに疑問を持ってしまった。
戦闘に使うと戦闘に使えるとでは、同じようだけど大きな差がある。戦闘に使っている道具を指すのは同じなのだが、戦闘と武器は切っても切れない関係であるため、どうしても戦闘に使う武器というと剣や槍、斧が頭に浮かんでしまう人が多いのだ。
それに対して戦闘に使える道具というのは、木の棒もスコップもツルハシだって使うことはできる。武器と認識できるかは別として、武器になりえる道具なのだ。もっと言えば、紐も糸も使い方によっては簡単に人を殺せる道具だ。糸に関しては、一定以上のレベルになると効かなくなるけどね。
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「みんな、武器って何を指すと思う?」
4人はまた悩み始めてしまった。
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