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第1624話 ウル、スイーツを作る
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昼食を食べ終わった。メグちゃんたちにお腹がいっぱいになったか尋ねてみたが、答えはノーだった。正しくは、文字通りどれだけでも食べることができるらしい。
なぜ食事を止めたのかというと、食事は嗜好であり楽しむだけにしているようだ。なので普段は少量でも問題ないのだが、今回は遠慮はいらないということで、出された物を全部食べた時点で止まったらしい。
追加でいくらでも出せるのだが、ミーシャたちが眠そうな様子だったので、食事を止めて一緒に寝ることを選択したのだ。食事はいつでもできるが、ミーシャたちと一緒に寝ることはなかなかできないので、そちらを優先させたということらしい。
ついでに、下の子たちもお昼寝の時間のようで、子どもたちのために用意したテントの近くに母親たちがいるのだが、不意に動いてしまっても落ちないように、箱型の専用エアーベッドだ。柵にしようかとも考えたのだが、挟まったりしたら大変なので、DPで改造した箱型エアーベッドだ。
一番体の大きいウルでも10人は軽々寝れるサイズはあるので、6人と2匹はそのままベッドですやすやと眠りだす。ウルは眠くないようで、起きているとのことだ。
ただ起きているだけでは暇なので、メグちゃんのために何か作りたいとお願いされた。何を作ろうか? 夕食もブラウニーたちが用意してくれる肉料理がメインだからな。メグちゃんは甘い物も好きだったはず!
「よし、おやつに食べられるレアチーズケーキなんてどうだ? シンプルなレアチーズケーキに、色々な果物で作ったソースをかけて食べるのなんていいんじゃないか?」
ウルは乗り気だ。どうやって作るか知らないようだが、レアチーズケーキは俺が好きなケーキの1つなのでよくおやつに出るのだ。その味を覚えているので、嬉しそうだ。
ブラウニーたちに作ってもらえば、完璧で美味しい物ができるのだがメグちゃんのために、作りたいというウルの気持ちを尊重して、一緒に作ることにした。
「始めにクッキーを砕いて温めたバターを混ぜます」
シャボンスパイダーという魔物が作る蜘蛛の糸のように頑丈なシャボン玉で作った袋にクッキーを入れて、棒でガシガシ叩く。何種類ものソースを作ってかけて食べる予定なので、チーズケーキも大量に作る予定だ。
ウルがクッキーを砕いている間に、クリアメタルを取り出してクリエイトゴーレムを使い形を変えていく。
俺が準備したのは、レアチーズケーキの型だ。今回は正方形で底が抜けるようになっている。方の底が内側に向かってL字に折れていて、底の板をはめると完成だ。
なぜクリアメタルで作ったかというと、手持ちにこれしか使えそうなのが無かったのだ。召喚してもよかったのだが、何となくこれでいいかな? と思いそのまま作成した。
砕いたクッキーに火魔法で溶かしたバターを入れて、よく混ぜる。
バターを混ぜたクッキーを俺が作った型の底に敷き詰めてから押し固める。押し固める時に使ったのは底板だ。多めに底板を作っておき、敷き詰めたクッキーの上に乗せ体重を乗せグッグと押し固める。取る時は、吸盤を使い持ち上げる。
普通なら持ち上げた際にクッキーがくっ付いてきてしまうことがあるのだが、そこは魔法で解決。クリエイトゴーレムで作った際に、剝がれやすくする機能を付与したのだ。原理は分からないが、付与できたので問題なし!
型が完成したら冷蔵庫は無いので、魔法ででっちあげた保管庫に入れておく。
次に取り掛かったのは、レアチーズケーキのチーズの部分っていうのだろうか? それを準備する。
ブラウニーたちが育てた魔牛から搾乳したミルクを使ったクリームチーズを取り出す。ここでちょっと味見、これだけでも十分うまいんだよな。
大量に取り出したクリームチーズを火魔法で温めて柔らかくする。温めた物を滑らかになるまで練っていく。そこへ生クリーム・ヨーグルト・レモン汁・クインハニービーからもらっている王蜜を少量加えて混ぜていく。口当たりをよくするために、途中で漉し機を使って完全に滑らかな状態にする。
混ぜ合わせたものにゼラチンを溶かしたお湯を入れ素早く混ぜていく。
混ぜ合わせた液を型の中に流し込んでいき、でっちあげた保管庫に再び投入。
次にソースを作っていく。チーズケーキに合うソースと言えば! ベリー系は外せない。チーズケーキ自体がかなり美味しいものなので、ソースは余計な味付けをしないシンプルなジャムに近い物を作っていこうと考えている。
まず準備したのが、ストロベリー・ラスベリー・ブラックベリー・ブルーベリーの4種類のベリーだ。混ぜてもよかったのだが、今回は全部別々にソースへ加工する。
砂糖などを加えずに火にかけて潰して、素材の味をそのまま濃縮する。果肉も残しておきたいので、追加で同量のベリーを入れてみた。
他にも、レモンやオレンジなどの柑橘系のソースを作ってみた。
個人的な意見だが、レアチーズケーキには酸味のきいたソースが合うと思うので、今回のラインナップになっている。
ソースは魔法で一気に冷やしてみた。ちょっとシャーベットっぽくなって、これはこれで美味いな。
さすがにウルも疲れたようで、キャンプ椅子に座りウトウトしている。もうすぐおやつの時間だが、30分くらいはゆっくりさせてあげよう。その頃になればテントで寝ている子どもたちも起きてくるだろう。夕食の時間をずらせば問題ない!
と思ったら、プラムとシオンが泣き始めた。何事かと思ったら、おトイレのようだ。ケットシーも一緒に寝ていたのだが、母親たちが気付くのに遅れて泣き出してしまったようだ。
テントから連れ出されるプラムとシオン、テントに残ったシンラは何やら気持ちよさそうに寝ている。姉たちは2人の声で目が覚めたようで、目を擦りながら起きて来た。スミレとブルムの腕にはメグちゃんとシリウス君が巻き付いている。
ウルがおやつを作ってくれたのだが、疲れて寝ているから少し待ってほしいとお願いすると、ミーシャたちは了解してくれた。俺もウルの近くに移動したので注意しようと思ったら、自分たちの愛用しているタオルケットをウルにかけてあげていた。
1人残されたシンラは、メッチャ笑顔のまま寝ているんだが、どういうことだ?
なぜ食事を止めたのかというと、食事は嗜好であり楽しむだけにしているようだ。なので普段は少量でも問題ないのだが、今回は遠慮はいらないということで、出された物を全部食べた時点で止まったらしい。
追加でいくらでも出せるのだが、ミーシャたちが眠そうな様子だったので、食事を止めて一緒に寝ることを選択したのだ。食事はいつでもできるが、ミーシャたちと一緒に寝ることはなかなかできないので、そちらを優先させたということらしい。
ついでに、下の子たちもお昼寝の時間のようで、子どもたちのために用意したテントの近くに母親たちがいるのだが、不意に動いてしまっても落ちないように、箱型の専用エアーベッドだ。柵にしようかとも考えたのだが、挟まったりしたら大変なので、DPで改造した箱型エアーベッドだ。
一番体の大きいウルでも10人は軽々寝れるサイズはあるので、6人と2匹はそのままベッドですやすやと眠りだす。ウルは眠くないようで、起きているとのことだ。
ただ起きているだけでは暇なので、メグちゃんのために何か作りたいとお願いされた。何を作ろうか? 夕食もブラウニーたちが用意してくれる肉料理がメインだからな。メグちゃんは甘い物も好きだったはず!
「よし、おやつに食べられるレアチーズケーキなんてどうだ? シンプルなレアチーズケーキに、色々な果物で作ったソースをかけて食べるのなんていいんじゃないか?」
ウルは乗り気だ。どうやって作るか知らないようだが、レアチーズケーキは俺が好きなケーキの1つなのでよくおやつに出るのだ。その味を覚えているので、嬉しそうだ。
ブラウニーたちに作ってもらえば、完璧で美味しい物ができるのだがメグちゃんのために、作りたいというウルの気持ちを尊重して、一緒に作ることにした。
「始めにクッキーを砕いて温めたバターを混ぜます」
シャボンスパイダーという魔物が作る蜘蛛の糸のように頑丈なシャボン玉で作った袋にクッキーを入れて、棒でガシガシ叩く。何種類ものソースを作ってかけて食べる予定なので、チーズケーキも大量に作る予定だ。
ウルがクッキーを砕いている間に、クリアメタルを取り出してクリエイトゴーレムを使い形を変えていく。
俺が準備したのは、レアチーズケーキの型だ。今回は正方形で底が抜けるようになっている。方の底が内側に向かってL字に折れていて、底の板をはめると完成だ。
なぜクリアメタルで作ったかというと、手持ちにこれしか使えそうなのが無かったのだ。召喚してもよかったのだが、何となくこれでいいかな? と思いそのまま作成した。
砕いたクッキーに火魔法で溶かしたバターを入れて、よく混ぜる。
バターを混ぜたクッキーを俺が作った型の底に敷き詰めてから押し固める。押し固める時に使ったのは底板だ。多めに底板を作っておき、敷き詰めたクッキーの上に乗せ体重を乗せグッグと押し固める。取る時は、吸盤を使い持ち上げる。
普通なら持ち上げた際にクッキーがくっ付いてきてしまうことがあるのだが、そこは魔法で解決。クリエイトゴーレムで作った際に、剝がれやすくする機能を付与したのだ。原理は分からないが、付与できたので問題なし!
型が完成したら冷蔵庫は無いので、魔法ででっちあげた保管庫に入れておく。
次に取り掛かったのは、レアチーズケーキのチーズの部分っていうのだろうか? それを準備する。
ブラウニーたちが育てた魔牛から搾乳したミルクを使ったクリームチーズを取り出す。ここでちょっと味見、これだけでも十分うまいんだよな。
大量に取り出したクリームチーズを火魔法で温めて柔らかくする。温めた物を滑らかになるまで練っていく。そこへ生クリーム・ヨーグルト・レモン汁・クインハニービーからもらっている王蜜を少量加えて混ぜていく。口当たりをよくするために、途中で漉し機を使って完全に滑らかな状態にする。
混ぜ合わせたものにゼラチンを溶かしたお湯を入れ素早く混ぜていく。
混ぜ合わせた液を型の中に流し込んでいき、でっちあげた保管庫に再び投入。
次にソースを作っていく。チーズケーキに合うソースと言えば! ベリー系は外せない。チーズケーキ自体がかなり美味しいものなので、ソースは余計な味付けをしないシンプルなジャムに近い物を作っていこうと考えている。
まず準備したのが、ストロベリー・ラスベリー・ブラックベリー・ブルーベリーの4種類のベリーだ。混ぜてもよかったのだが、今回は全部別々にソースへ加工する。
砂糖などを加えずに火にかけて潰して、素材の味をそのまま濃縮する。果肉も残しておきたいので、追加で同量のベリーを入れてみた。
他にも、レモンやオレンジなどの柑橘系のソースを作ってみた。
個人的な意見だが、レアチーズケーキには酸味のきいたソースが合うと思うので、今回のラインナップになっている。
ソースは魔法で一気に冷やしてみた。ちょっとシャーベットっぽくなって、これはこれで美味いな。
さすがにウルも疲れたようで、キャンプ椅子に座りウトウトしている。もうすぐおやつの時間だが、30分くらいはゆっくりさせてあげよう。その頃になればテントで寝ている子どもたちも起きてくるだろう。夕食の時間をずらせば問題ない!
と思ったら、プラムとシオンが泣き始めた。何事かと思ったら、おトイレのようだ。ケットシーも一緒に寝ていたのだが、母親たちが気付くのに遅れて泣き出してしまったようだ。
テントから連れ出されるプラムとシオン、テントに残ったシンラは何やら気持ちよさそうに寝ている。姉たちは2人の声で目が覚めたようで、目を擦りながら起きて来た。スミレとブルムの腕にはメグちゃんとシリウス君が巻き付いている。
ウルがおやつを作ってくれたのだが、疲れて寝ているから少し待ってほしいとお願いすると、ミーシャたちは了解してくれた。俺もウルの近くに移動したので注意しようと思ったら、自分たちの愛用しているタオルケットをウルにかけてあげていた。
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